不惑オヤジ(と娘)の将棋な日々

アラフォー親父と小学生娘の悪戦苦闘の記録

月別アーカイブ: 5月 2016

ひたすら次の一手系棋書をたたき込み中

ここ最近は対局は若干控えめで、次の一手系の棋書を頭にたたき込むことをやってます。

この記事でもちょっと触れましたが、次の一手系棋書を色々買い込んだのはいいが、きちんと頭に入っているのって実はあまりないなぁということに遅まきながら気づきまして、そういったものをまずはきちんと覚え込むところから始めようかと。

こういう問題集って漫然と解くだけではなかなか頭に定着しませんよね。

何かを記憶するために必要なものは、「衝撃」と「回数」なんだそうです。

「衝撃」は「インパクト」と横文字にした方がイメージしやすいかもしれませんが、要は忘れようのない強烈な印象を突きつけられ、否応なしに記憶に残ってしまうものです。いわゆるトラウマなどは、衝撃によるネガティブな記憶の植え付けですよね。

一方の「回数」は文字通りの意味で、それほど強烈な衝撃がない場合でも、何度も何度も目や耳にしているうちに記憶として定着するというものです。

棋書の問題の一問一問には強烈な衝撃など求めようもありませんので、記憶に定着させようと思ったら回数に頼ることになります。

そして、記憶に関しては「忘却曲線」と言われる理論もあります。詳しい話はGoogle先生に尋ねればいくらでも調べられますが、おおざっぱに説明すると以下のようなものです。

  • 一度記憶したものは時間の経過とともにどんどん忘れていく
  • 適度なタイミングで復習を繰り返すことで忘れる速度は次第にゆるやかになり、最後には長期記憶として定着する

また、復習するタイミングについても、効率のいいタイミングというものがあるらしく、最初は短い間隔で、そして次第に間隔を長くしていくのがいいらしい。

さて、これらを踏まえた上でそれではどうすれば効率の良く「次の一手」を長期記憶にたたき込めるか。私が考え、実行している方法は以下です。

  1. まずは一冊の本を一通り解く。
  2. 翌日、もう一度一通り解く。
  3. これを3~4回繰り返す。
  4. 一週間空けてもう一度一通り解く。
  5. 一ヶ月空けて追う一度一通り解く。
  6. あとは二ヶ月くらいごとに解いてみる。

これが原則ですが、これはその本が一時間ほどで全問解けるくらいの分量であることが前提ですね。実際にはそのようなものはむしろ少数派かもしれません。

そのような場合はもう一工夫して、例えば一日40問など、一時間ほどで解ける分量をまず見積もる。そして1日目は1~10問目、2日目は1~20問目、3日目は1~30問目、4日目は1~40問目、5日目は10~50問目と、少しずつずらしながら解くのです。これで、最後まで行った頃には1つの問題を4回解いていることになります。

そして翌日から2~3日ほどかけて、最初から全て解く。既に4回も解いている問題ばかりなので、ずっとスムーズに進められるようになっているはずです。

あとは、手順の4~6の間隔で復習していく。

次に復習するまでタイミングまで間があるなら、その間に別の棋書に取り組めばより効率的でしょう。

そんなわけで、今は以下の本でローテーションを組んで回しています。

手筋の力 初級編 (マイナビ将棋文庫SP)
週刊将棋
B00WYYW6H0

今、メインで取り組んでいる本。フェーズ的にはそろそろ手順の4の段階へ移ろうかというところ。

初級編と言いつつ最終章の問題あたりはかなり骨のあるものが揃っている印象。出題が三択形式なので、好みが分かれるところです。私はなるべく選択肢を見ないで考えるようにしてはいますが。

寄せの手筋200 (最強将棋レクチャーブックス)
金子 タカシ
4861370272

寄せの問題集の定番中の定番ですね。既にかなり繰り返し解いているので、フェーズ的には手順6です。

将棋・ひと目の手筋―初級の壁を突破する208問 (MYCOM将棋文庫SP)
渡辺 明
4839921334

かなり基本レベルの手筋が詰め込まれた一冊。これも今は手順6あたりのフェーズです。

将棋世界BOOKS 免状が取れる!初段コース問題集
将棋世界
4839933790

これは手順4~5くらいですかね。100問くらいの問題が序盤、中盤、終盤にカテゴライズされて出題されています。

精選必至200問 (将棋パワーアップシリーズ)
青野 照市
4422751247

次のメインにしようとしているものです。実戦的な必死問題が200問。前半100問が1手必死、後半100問は3手必死です。

まだまだ、一度解いただけで憶えてもいないのにほっぽり出してる次の一手本はあります。まずはひととおりそれらを頭に入れるまでは、新しい次の一手本には手を出さない覚悟です。

手元の全ての本をこの方法で叩き込むには短く見積もってもあと半年はかかりそうですが、ここは本腰を入れてじっくり取り組むつもりです。

広告

長女の進歩と課題がよく見えた一局

最近、長女の練習法の一環として、将棋クエストで対局させた後に二人で感想戦をやるということをしています。

最近は3手詰の正解率とスピードがずいぶんと上がり、5手詰にも挑戦している長女。詰将棋で見る限りではずいぶんと進歩している感があるのですが、さて、肝心の指し将棋ではどうなのか。

今日の将棋クエストでの一局は、そんな長女の進歩と課題がよく見える一局でしたので、ここでご紹介。

相手14級(964)、長女20級(891)の対局。長女は後手です。

▲9六歩    △3四歩    ▲9七角    △5二金右  

2016-05-24a.png

とにかく、大駒の侵入を簡単に許しがちの長女。初心者の将棋ではよくある、この端角覗きからの角成狙い。長女はしょっちゅうこの筋を見逃してはあっさりと角成を許すので、「いい加減コレは卒業しようよ」と繰り返し言い聞かせていましたが、今回はきちんと受けて見せました。

▲6六歩    △8四歩    ▲6八飛    △8五歩    ▲6五歩    △7二銀    
▲6四歩    △同 歩    ▲同 飛    △6三歩    ▲3四飛    △3三角    
▲3五飛    △8三銀

2016-05-24b.png

長女には今のところ、しばらくは棒銀一本で頑張るように教えています。あまりいろいろな形に手を出すよりも、まずは棒銀をしっかりモノにした方が、攻め方受け方の基礎が身につくのではと。

▲7八銀    △8四銀    ▲5八金左  △9四歩    ▲6八金    △9五歩
▲8八角    △9六歩    ▲7九角    △9五銀    ▲7六歩    △8六歩
▲7七金    △8七歩成  

2016-05-24c.png

この局面が長女の一つの課題。

単純につっかけて▲同銀と単に取られて困っていました。よくよく見れば、▲同銀には△7七角成の強襲が成立します。しかし、単純な棒銀の筋だけではなかなか打開することはできません。

本当に単純な歩成で攻めがつながるのか、他の攻め筋はないのかなどなど、ここは考えどころのはずなのですが、長女はこの△8七歩成をわずか3秒で指しているのです。要するに、何も考えずに手拍子だけで指してる。これはいけません。

「駒がぶつかり始めたら、きちんと時間をかけて先を読むようにしなさい」とやや強めに言い含めました。

▲同 銀    △8六銀    ▲同 金    △8五歩

2016-05-24d.png

ここは▲同金と取ってくれたことで角筋が敵香車に直通しているのですが、それには気づかず。まあ、これは今の棋力を考えれば仕方ないかもしれません。

▲同 金    △8四歩    ▲8六金    △9三桂    ▲9六香    △8五歩
▲7五金    △9九角成  ▲8四銀    △8九馬    ▲9三香成  △同 香
▲同銀不成  △8三飛    ▲9二銀不成△9三飛    

2016-05-24e.png

銀取りと飛成を見た冷静なかわし。こういう手が指せるようになったのは間違いなく長女の進歩…なのですが。

▲8四桂    △9七飛成

2016-05-24f.png

角でタダ取りされる地点に飛車成りorz。

まあ、こういう見落としは経験を積んで徐々に減らしていくしかありません。本譜では先手もこのタダ取りに気づかず、九死に一生を得ました。

▲9八香    △8七龍    ▲9七角    △6七龍    ▲4八玉    △6八龍
▲5八金    △5九銀    

2016-05-24g.png

こういう手が指せるあたり、詰将棋と感想戦の成果が出ていると言えます。まあ100点満点の手は△5六桂▲同歩△5七銀なのでしょうが。

▲4九玉    △6七馬    

2016-05-24h.png

この手が本局で私が一番驚かされた長女の一着。玉をかわされて龍当たりにかまわず馬引き。これで龍は取れません。▲6七同金と馬を取られてさあどうするのかなと思っていたら、長女はそれにも手を用意していました。それが△4八香。

▲同 金    △4八香▲同 銀    △同 龍
まで68手で後手の勝ち

2016-05-24i.png

厳密には△4八香には▲3八玉とかわしてもうひと山って感じですが、さすがに長女の勝ちは動かなかったと思います。

詰将棋の成果が出ているのか、寄せの段階になるとなかなかの筋の良さを見せます。が、やはり中盤の競り合いがまだまだ雑です。とくに、勝負所でろくに考えずに手拍子で指しているのがまずい。

大事な局面では時間をかけて考える癖を付ける。当面の長女の課題はコレですね。

以下、棋譜です。

この投稿の続きを読む

棋譜を記憶する力

羽生名人の以下の著書で興味深いことが語られていました(私は同書を持っていませんが、Google booksで中身をチラ見しました)。

[図解]羽生善治の頭脳強化ドリル 直感力、集中力、決断力、構想力を鍛える
羽生 善治
B00GI8SZMS

私は以前、将棋を覚えたばかりの幼稚園児同士の早指しを解説したことがあるが、局面を再現するのにものすごく苦労した。覚えたての子供は、『この手はないでしょう』という常識外の手を、互いにどんどん指してくるからだ。

ああ、やっぱりそういうことだったのかと妙に納得しました。

要するにトッププロと呼ばれる人たちでも、自分や他人の棋譜を詳細に覚えているのは、指し手を一手一手覚えているわけではないということです。

ある程度棋力が上がると、「ここではこの手くらいしかない」という場面が増えていく。それ以外の手では明らかに形成を損ねるので、棋力の高い人ほどそのような手は指さず、「常識内の手」を選ぶ。

つまり、棋力の高い人同士の対局ならば、一手一手覚えなくても、数手あるは十数手レベルの「常識内の手」の流れで覚えることができる。

だいたい100手くらいで終局する対局があったとしたら、プロならば10個くらいの「常識内の手」の流れを組み合わせることで記憶しているのかもしれません。一方で「常識内の手」を持ち合わせていない素人は100手すべてを一手一手記憶する必要がある。

棋力を測る目安の一つに、自分の対局を後で再現できるかというのがありますが、棋力の高い人は記憶力が鍛え上げられているということではなく、記憶にかかる労力を小さくするための前提知識である「常識内の手」を豊富に持っているということなのでしょう。

だから「常識内の手」をガン無視する幼稚園児の棋譜はさすがの羽生名人といえども再現に苦労したと。

よって、強くなるために棋譜を丸暗記できる記憶力を鍛えようとするのは(そんな人がいるかどうかは知りませんけど、もののたとえで)おそらく間違いですね。棋譜を記憶する力は、棋力が上がった結果としてついてくるものなのでしょう。

次女の将棋に変化の兆し

とにもかくにも、次女の将棋は将棋というより単なる駒遊びの域を出ないものでした。上手玉に迫るでもなく、ひたすら大駒を振り回して遊んでいるだけ。駒を連携させるということがわかっておらず、時々無意味にタダ捨てして逆転負けを食らう。とまあ、そんな将棋にもなってない将棋を指していました。

これは長女の時も同じでしたし、今さら飲み込みの悪い次女、と心をもんだりはしませんが、それでももう少しなんとかならんものかと思案し、試しに1手詰を解かせてみることにしました。

ごく一部の例外を除き、玉を詰めるには二枚以上の駒の連携が必須です。なので、1手詰を解かせることで、駒の連携というものが少しはわかるのではという期待を込めていました。

で、これの効果なのかどうかはわかりませんが、次女の将棋が少しずつ変化し始めました。

駒の連携も無いまま無闇に突っ込んできて餌食になるような手が減りました。そして、しっかり龍と馬を連携させて上手玉を追い詰めて来るようになったのです。

もちろん、追い詰め方自体はまだまだ甘いので、こちらもそれなりに緩めないと次女は勝てませんが、駒の連携がわかっていない子供に駒の連携を意識させる手段として、1手詰は有望そうです。

今後しばらく、10枚落ちを指した後は1手詰をセットにして解くことを続けてみます。

将棋DEダイエット?

最近、将棋実況動画にはまってます。

将棋実況動画とは何かといいますと、実際にオンライン対局サイトで対局している様子を収録した動画です。

実況の名の通り、配信者がその対局について自己解説してくれており、これがなかなか参考になるのです。

こういう配信をする人はたいてい腕に覚えのある人ですから、私などよりは遙かにうまい人たちです。そういう人たちが、局面局面で何を考えて将棋を指しているかがつぶさにわかるのがいい。

将棋動画と言えばニコニコ動画なわけでして、将棋実況の配信者もたいていはニコニコ動画で活動しているわけですが、私はちょっと個人的な思いがあってニコニコ動画は使わないことにしているので、youtubeで配信しているchronoさんという方の動画をひたすら見ています。

で、突然話は変わるのですが…

実はここ数年くらいかけて、私はだいぶん肥えてしまっています(笑)

一番痩せていた頃は76kgくらいでしたが、おそらく今は90kg近くあります。

膝に古傷を抱えているのもあって、体重が増えるのはいろいろとまずいのですが、私も人の子、なかなかダイエットは長続きしなくて(汗)

そんな私でも一度だけダイエットに成功したことがあります。結婚当初は93kgあった体重を、76kgまで落としました。もう7年ほど前の話ですが…

その時のダイエット法というのが、いわゆる「踏み台昇降運動」。踏み台を上り下りするだけの単純な有酸素運動でした。これを一日20分から30分ほど続けていました。

ただ、ご想像の通りこの運動はかなり退屈な運動なわけです。なので退屈を紛らわせるための「オカズ」を必要としました。

以前の時には、テレビゲームを使ってました。RPG系のゲームをのんびりとプレイしながらひたすら上り下りしていたわけです。

で、勘のいい方ならオチが読めたことでしょう。

今まで再ダイエットが続かなかった理由は、いい「オカズ」が無かったからというのもあります。踏み台を踏みながら暇を紛らわせるいい暇つぶしが無かったのです。

で、この将棋実況動画を「オカズ」として、ダイエットを再開することにしたわけです。

スマホの画面をテレビに写し、将棋実況動画をテレビで再生しながら踏み台を踏む。二日ほど続けましたが、感触は良好です。

ダイエットしながら将棋の勉強にもなる、まさに一石二鳥。

再び体重を70kg台にもどした頃には24で上級タブに昇格できていたりしませんかね(笑)

娘達の現況

最近は私の話ばかりだったので、久しぶりに娘達の状況報告でも。

長女は「三年生になるまでに10級」という目標は残念ながら未達となりました。しかし、個人的には少しずつではありますが進歩を見せているように思います。ここ最近はとくに。

何より、3手詰の精度が目に見えて上がってきました。時間制限4分で、「3手詰ハンドブック」あたりから出題して解かせているのですが、正答率は最近は7割を超えます。読みもかなり正確になっている。

最近は、将棋クエストで一局指させてから、二人で感想戦をするという試みもしています。こちらが疑問に思った手については意図を尋ねてみると、常に何かしらの狙いは持って指しているもよう。その狙いを実現するために冗長な手が多いことや、相手の簡単な狙いが見抜けないこと課題ですが、狙いを持って指すという考え方は、進歩の証かなと思います。

もう一皮むければ10級昇級も見えてきそうなのですが。

で、次女ですが、最近はようやく十枚落ちでの駒のタダ捨てが減ってきました。

「歩以外の駒をお父さんに渡さないように」と言い含めてから指すようにすると、だいぶいい感じになってきました。龍と馬のコンビネーションでこちらの玉を追い詰めて詰ますこともできるようにもなりました。

まだこちらがかなり緩めないと勝てませんが、ようやく将棋っぽくなってきた感じです。

私は家では自分から娘達に「将棋やろう」と声かけることは控えるようにしているのですが、最近は長女よりも次女の方が意欲的で、私が在宅しているとしょっちゅう将棋をねだってきます。再登板した「どうぶつしょうぎ」も、主に次女相手での出番が多いです。

どうぶつしょうぎにせよ十枚落ちにせよ、次女が勝つのは私がかなり緩めた結果なのですが、次女はそれを真に受けているらしく「お父さん弱ーい」などと調子に乗ってます(笑)