不惑オヤジ(と娘)の将棋な日々

アラフォー親父と小学生娘の悪戦苦闘の記録

月別アーカイブ: 3月 2018

[棋譜並べ]久米鉄次郎vs天野宗歩 1844/05/19

現在は棋譜並べを修練の中心に据えていますが、最近は天野宗歩を集中して並べています。棋譜並べは天野宗歩だけでいい、などという人も居るくらいで、さすがに極論だとは思いますが、本筋の手が身につくという言葉もあり、まずは並べられるだけ天野宗歩を並べてみようと思ってます。

並べた棋譜はもちろんノートに全て取ってますが、ブログで他者向けにアウトプットしてみるのも勉強になるかと思い、今後並べた棋譜は極力ここで紹介してみようと思います。

で、今回は1844年5月19日の、天野宗歩vs久米鉄次郎の角落ち戦をご紹介します。宗歩の棋譜はこれで5局目くらいかな…

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下手三間飛車というのは角落ちでよく見られる定跡形の一つですが、こんな昔からあったんですね。私も角落ちの下手を持つことが結構多いのですが、その場合はだいたい矢倉模様にします。

上手の宗歩はまさかの棒金の構え。棒金は石田流の対抗策として昔からありますが、どちらかというと棒銀のように攻め潰すというより、金銀二枚のスクラムで押し潰す指し方です。下手は今で言うノーマル三間飛車の構えですが、同様に押さえ込みを図る方針でしょうか。

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ここ、なぜ▲同桂と取ったのか。桂を渡せば本譜のとおり△8六歩からの桂の打ち込みは見えると思うんですが。▲同歩△同桂▲同桂△2四歩の展開なら(変化図1)、△8六歩からの筋はすぐには来ませんし、その間に攻勢を取ることもできたかもしれません。

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△2五歩と取られたときに、玉頭に手順に歩が伸びてくるのを嫌ったんですかね…2018-03-29d.png

桂を入手して△8六歩からここまでの一連の手順は、初見では見えませんでしたね。うまい手順です。応用も利きそう。下手としては44手目の▲7九飛が迂闊だったということでしょうか。一見、何気ない手なんですが。

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この桂ハネはどうだったんでしょう。△8七成桂と当てられる前にさばいてしまおうということかもしれませんが、結果として本譜のように遊び駒になりかけていた棒金をさばかせ、上手の飛車先も軽くなってしまった感があります。

▲6六銀△8七成桂▲6四歩とかでどうでしょうか(変化図2)。

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そして軽手が飛んできます。

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本譜のように▲同飛なら△8五飛で飛車がさばけ、▲同角でも△8五飛で、次に△6六歩を狙おうってことでしょうか(▲6六同銀なら△6七香が激痛)。▲同角△8五飛に▲8六歩なら、6五、2五の歩をパクパク食べながら下手の玉頭に回ればよさげですし。

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うーん、私が上手なら自分から遊んでいる下手の飛車と竜と交換はしたくなかったところですが….。せめて向こうから取らせて△同歩と手順に歩を進めたい。なのでここは△2六桂を先に打ちたい気がしますが、既に7筋からのと金攻めが間に合う状態ではないってことかな…。実際、ここから上手玉の寄りが早かったですしね…

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時既に遅しではありますが、宗歩の棋譜にはこういった垂れ歩の筋が頻出しますね。とても勉強になります。

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銀で取らせて質駒にするぞってことですか。△5三玉だと▲4一飛成△同金▲4三飛△6二玉▲5三金で寄り。△6二玉なら▲7二金△同銀▲同飛成△5三玉▲4五桂△4四玉▲4二竜△同飛▲5四金まで…かな?途中▲7二金に△5三玉でも▲4一飛成でほぼ受け無さそう。

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ここで投了。

初見の時はなぜここで投げるのかわかりませんでしたが、▲7二飛成以下の詰めろになってるんですね。一方で下手玉には寄りが見えなので投了と、そんなところでしょうか。

図面にはしませんでしたが、83手目の△2六桂の打ち込みに対して▲4五歩と手抜いて玉頭をこじ開けにいく指し方は、今の自分には無い感覚ですね。銀を取られてもすぐに寄るわけではないので、玉頭から攻めかかる方が強いってことですか。よく「攻めの相手をしすぎ」と言われるので、この感覚は見習わないとですね。

以下、棋譜です。

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攻めの休息

突然ですが、毎週月曜日は一切将棋に触れない日とすることに決めました。

修練はもちろんのこと、対局やネットでの観戦など、とにかく将棋に関することすべてを、この日一日だけは一切遮断する。

突然こんなことなんで決めたのかというと、理由は2つ。

  • 最近は将棋の棋力を伸ばすことに入れ込みすぎて、時間があれば将棋関係のことばかりしている。結果、本業関係の勉強がやや疎かになっているし、その他の読書量も以前に比べて覿面に落ちている。
  • 棋力を伸ばす点からも、たまには将棋から脳を完全に切り離してみるのが有効なんじゃないか

前者は文字通りの意味なのですが、後者が何を意図しているのかと言いますと。脳にある程度休息と情報整理の時間を与えようということですね。

「凌ぎの手筋200」を私はしばらくの間、徹底的に叩き込むべく、ほぼ毎日、2日で1周のペースで解き続けていたことがありました。それはそれでもちろん身にはなっていたのですが、先日、この「凌ぎの手筋200」に2か月ぶりくらいに取り組んだところ、以前は見えていなかったいろいろなことに気付くようになっていたのです。既存の知識との関連性や、以前は見落としていた観点などなど。散々やりこんだ本であるにもかかわらず、まだ新たな発見があることがわかった。

ある程度時間をおいて、以前やったことに再び取り組んでみると、新たな発見・気づきがあるということは、将棋以外でも実体験として何度も経験していることです。

間を置かずにやり続けていると、どうしても同じような視点・思考の枠内でとらえてしまいがちです。そこをあえて一時的に遠ざかることで、いったんその枠組みが外され、新しい気付きが生まれているのだと思います。

なので、週に一日くらいは完全に将棋から離れる日を作ってみようかと。新しい気付きを生み出すための、言ってみれば「攻めの休息」ってところでしょうか。

この日は新しい本を読み始めてもいいですし、他の趣味に当てるなり、今まで将棋に入れ込みすぎて手が付けられなかった他のことをボチボチやってみようかと。それらも、新しい思考の枠組みを産むきっかけになるかもしれませんしね。

相横歩取りに幸せは無い?

後手番で横歩取りになったときの主力戦法として、もっぱら相横歩取りを使っていたのですが、最近実践と感想戦を重ねる中で、そろそろ限界が見えてきたかも…と感じています。

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上の図は、相横歩取りで飛車角総交換になる激しいパターンですが、この▲4六角に対して何をどうやっても後手が幸せになるパターンが見えないんですよ。

一番ありがちな応手は△8二角ですが、定跡通りに進んだとして、多分こんな局面になります。

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ここで△2九飛と打てないと、何のためにここまでやってきたのかって感じなのですが、実際に打つと▲6三馬(詰めろ)から▲1八馬と引かれてしまい、どうにもうまくありません。

一時期、▲4六角に△8六歩と垂らす手を連採してましたが、これも冷静に▲8八歩と受けられてしまうと、どうしても流れが穏やかになってしまう。流れが緩やかになると、左銀が立ち遅れている分どうしても後手が良くはなりにくいと思うんですよね…

ちなみにソフトは▲4六角には△8二歩が最善であるとおっしゃいます。相横歩の北島本では、△8二歩には▲8三歩で先手が指しやすいとありますが、▲8三歩には△8四飛▲8八銀△8三飛と歩を抜いて後手やや有利、という判断のようです。

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しかし…後手有利ですか?コレ…飛車を手放している上に、歩越し飛車がどうにも扱いづらくて今後の駒組みにも苦労しそうです。私なら後手を持ちたいとは正直思いません。

今のところ深掘りする価値がありそうなのは▲4六角に△2七角と打ち込む手。

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しかし、これも高段の人に言わせると、▲3八銀△2八飛▲3九飛で先手優勢、ということらしい。確かに、ここまでガチガチにされると△5四角成と引き成るしかなく、そうなると▲9一角成から桂香を回収されてやや苦しそう。

ソフトによれば△2七角には▲8六飛も有力らしい。

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これは、△4九角成▲同玉△6九飛と打ち込まれたら、▲5九角と合駒しておけば8九の桂に紐がついている分、打ち込んだ飛車が危ないでしょ、ということらしい。

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しかも攻めては飛角が8、9筋を睨んでおり、攻めが組み立てやすそう。後手は△6九飛を我慢して駒組みを進めるしかないですが、そうなるとやはり左銀の立ち後れが響きそうです。先手は▲5八角の自陣角でガチガチに飛車の打ち込みを消す手などもありそうですし。

そんなわけで、激しい変化になっても、最善を指されるとどうにも後手が駄目そうな気がしてしかたがありません。かといって、穏やかな流れになると右銀の出遅れが響きそうでこれも良くなる気がしない。しかも、穏やかな流れにするか、激しい流れにするかは、基本的に先手が選択権を持っているのです。

例えば▲7七銀△7四飛に対して、飛車を交換するのではなく▲3六飛と引けば、それだけで激しい展開を拒否できてしまいます。

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そんなわけで、相横歩取りで後手に幸せは無いのではないかと最近思い始めています。

変化が多岐にわたる上に、常に細心の注意が必要な△3三角型が嫌で相横歩を選んでいた側面がありますが、いよいよ腹をくくって△3三角型に踏み込む時が来たのかもしれません…

無念…

「第8回 道新スポーツ杯争奪・新井田基信杯全道将棋大会」に参戦してきました。

予選2回戦で、1勝で本戦(ノックアウト・トーナメント)出場というレギュレーション。私は段位者のBクラス、娘達は級位者のCクラスでしたが…

私と次女は残念ながら予選敗退でした。次女はともかく、私の方は2戦目は勝ち将棋を最後のミスで落とした感じ。感想戦でそれを指摘されてベコベコに凹んでます(涙)。まだまだツメが甘い…

ちなみに長女は本戦出場を果たしましたが、これには裏がありまして…。二人とも予選1回戦は敗退だったのですが、予選2回戦は姉妹対決だったのです(笑)。つまり、どちらかは必ず本戦出場できる状況だった。

長女の本戦初戦は、最近大会でよくお見かけする入門者の男性。すっかり顔なじみになったようで、お互い「前もどこかで指したね」なんて会話を交わしてました。長女によればここまでの戦績は長女の2勝1敗(…そんなに外部大会に出てたか?お前は…)だったとのことで、長女にも初戦突破のチャンスがあったのですが、残念ながら敗退。

中村亮介六段が審判として来場されており、指導対局も受けられるとのことだったのですが、実際に受けられたのは早々と予選敗退が決まった次女だけ。長女と私が訪れたときは、昼食休憩中だったのかご不在でしたので、指導対局は諦めて早々に退去(せめて伝言板を残すなどの対応が欲しかったところ…)。

この3ヶ月くらいは結構いろいろな外部大会が立て続けに開催されてましたが、この先はしばらく無さそうな様子。来週も「レーティング選手権」があることはあるのですが、フリークラスのみ。私も娘達も場違いっぽいので出ないつもりです。

2月の修練まとめ

2月の修練状況のまとめです。

  • 必死問題  0問
  • 次の一手問題  672問
  • 棋譜並べ 3局のべ115回
  • 詰将棋 87手
  • 実戦 16勝25敗

今月は後半になってから仕事が突然忙しくなり、なかなか平日は修練の時間が取れずに苦労しました。その結果が数値にもろに出てますね。すべての数字において先月の実績を下回ってます。

まあ、これは仕方ないですね。仕事を疎かにしてまで将棋にかまけるわけにもいかないので…

ところで、コメントでいただいたアドバイスの実践として、主戦場をウォーズから24フリーへと移すことを検討中で、現状お試ししている最中なのですが、うーん…今のところ微妙かなぁ…。

思ったほど強い相手に当たらないんですよ。ここまで8戦して5勝3敗。フリー対局界隈に多いゲストアカウントは、レーティングが自己申告値なので、強さとしては全くあてにならない。実際に対局してみないと強さがわからないんですよね。

ただ、レーティングの上下を気にしなくてもいいというメリットもかなり捨てがたい。これのおかげで実験的な手や戦術にも躊躇わず手を出せますし、必要以上に慎重になって縮こまることもありません。

今月中くらいは様子を見つつ、ウォーズから主戦場を移すかどうか決めることにします。