不惑オヤジ(と娘)の将棋な日々

アラフォー親父と小学生娘の悪戦苦闘の記録

月別アーカイブ: 4月 2015

もうまけたくないです

長女には、妻の発案で毎日日記を付けさせています。というのも、長女は同年代の子供達と比べて明らかに字が汚い(汗)。なので少しでも字を書く機会を増やすことでマシになれば…ということなのですが、今のところ成果は見えませんね(汗)。

私がかなりの悪筆なので、変なところが遺伝したのかもしれません…

その代わりというわけではないのでしょうが、長女は絵がかなり上手らしい。家庭訪問で担任の先生をして「すごいんですよ!」と熱く語らせるほどらしい。授業参観で教室に貼り付けてある児童達の絵を見たことがありますが、親のひいき目を差し引いても確かに長女の絵は他の子供達のそれよりは頭一つくらい抜けているように見えました。先生の話には、「ただ字だけが残念なんですよね~」というオチが着いてます(笑)。

話がそれましたが…そんな長女の、将棋教室に行った日の記述を見てみると…「いっぱいまけました。もうまけたくないです」と書いてありました。確かその日、娘は2勝13敗くらいだったと話してました。普段と比較しても明らかに負けが込んでました。割と平気な顔をしてましたけど、本人なりに悔しさみたいなものがあったのかもしれませんね。

先日本屋へ行ったら、珍しく長女の方から将棋の本をねだってきたのも、そのせいかもしれません。中途半端にしている詰将棋の本とか、まだ十分に読み込んでいない本もいくつかありそうだったので、「まずは詰将棋の本を全部かたづけてからにしなさい」とその場ではたしなめました。

で、先ほど長女が「全部できた-」と詰将棋の本を持ってきました。それは子供向けに作られた1手詰め&3手詰めの本だったのですが、のべ二日くらいで30問ほどをすべて解ききったことになります。見てみると、子供向けのためかかなりやさしめの問題ばかりで、浦野本の3手詰めを解かせていた長女には少し物足りなかったかもしれません。

やはり詰将棋は解けると楽しいのでしょうね。浦野本では頭をひねるばかりでなかなか捗らなかったのに、易しい3手詰めだと「楽しい!」とか言いながらあっという間に解いてしまうのですから。

とりあえず約束通り、次の給料が入ったら新しい将棋本を一冊買い与えることにしました。これで少しでもモチベーションが上がってくれるといいんですけど。

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[自戦譜]局面が煮詰まる前に頓死で勝った実例

前回のエントリで、私の勝ち方は局面が煮詰まる前に相手の頓死で終わる、言い換えれば相手のミスで勝ちを拾っている、という話をしましたが、その典型例を一つ。

将棋倶楽部24での12級同士の戦いです。

▲7六歩    △3四歩    ▲2六歩    △3二金    ▲7八金    △5二金
▲2五歩    △4一玉    ▲2四歩    △同 歩    ▲同 飛    △2三歩
▲2八飛    △6二銀    ▲4八銀    △7四歩    ▲5八金    △7三銀
▲6九玉    △6四銀    ▲1六歩    △7二飛 
(第1図)

2015-04-25a

矢倉とも横歩取りともつかない出だしから、力戦調の手将棋になりました。私は咎められるのが怖いチキン野郎なので自分から力将棋を挑むようなことはしませんが、力将棋を受けて立つのは大好きです。未知の局面を手探りで指していくのはワクワクします。

第1図から
▲2二角成  △同 銀    ▲8八銀    △7五歩    ▲同 歩    △同 銀    
▲5六角    
(第2図)

2015-04-25b

これが味の良い角打ちになりました。打ったときは、後手が8三を受けたら3四の歩をかすめ取る意図だったのですが、さて、実際に3四の歩を取ろうかという時になって、もっとうまい手がひらめきました。

第2図から
△8二飛    ▲2五飛    △6四銀    ▲7二歩    
(第3図)

2015-04-25d

次の一手などで頻出のこの▲7二歩が打てたのは文字通り次の一手での訓練による成果と言えます。

ただ、直前に▲2五飛△6四銀を挟んだのは余計でした。なんとなく5段目を押さえられているのが気持ち悪いので一度追い払ったのですが、飛車が寄ったことで不安定になっていた銀を手順に安定させてしまいましたし、逆にこちらの飛車が浮いていて不安定になっています。いざというとき△1四角と王手飛車のラインに打たれる手を警戒しないといけなくなります。

ここは△8二飛の直後に▲7二歩(変化図1)と打ち込んで全然OKだった。

2015-04-25c

第3図から
△7三桂    ▲4六歩    △6五桂    ▲7一歩成  △7六歩    ▲7三歩
△5七桂不成
(第4図)

2015-04-25e

2枚目のと金作りをねらった▲7三歩は我ながらえげつない手ですが、それに対するこの桂のタダ捨てはいまだに意図がよくわかりません。

こちらのミス(▲同金なら△1四角で王手飛車)に期待したんですかね。

あるいは、▲7三歩に△同銀▲6五飛と同じ桂損するなら、飛車を2五に置いたままにしていざというときの△1四角に賭けたというところでしょうか…

第4図から
▲同 銀    △7三銀    ▲7二と    △同 飛    ▲8三角成  △6二金    
▲7二馬    △同 金    ▲6一飛    △5二玉    ▲9一飛成  △1四角    
▲7五飛    △7七歩成  ▲同 銀    △5八角成  ▲同 玉    △7一歩    
▲7四香    △8二銀    ▲9二龍    △3八角    ▲8一龍    △4七金    
▲6八玉    △5七金
(第5図)

2015-04-25f

こちらの龍を底歩でこらえつつ、後手が角打ちから4七の金で銀を食いちぎってきたのが第5図。

受け方としてはちょっと考えたところで、普通に考えれば7九玉から8八玉と囲いに入城してしまいたいところなんですが、銀をタダ取りされてしかも金が盤上に残っている様というのはどうにも気持ち悪い。

すぐに寄せられそうな筋も見えなかったので、ここは強く▲同玉と応じました。

第5図から
▲同 玉    △8三金    ▲7一香成  △7四歩    ▲7二成香  
(第6図)  

2015-04-25g

これが問題の局面。後手が飛車取りに歩を打ってきたところに、私が結構な時間を使って読みを入れ、▲7二成香と引いたところです。もちろん、これが詰めろになっているのを確信した上で、飛車を見捨てています。

一番簡単な手順は▲6一龍△4二玉▲5一角△3一玉▲4一金△同玉▲3三角成。

他、▲6二成香からでも詰んでいるはずです。

なので、後手はここで詰めろを受ける必要があるわけですが、後手は詰めろに気づかず飛車に食いついてしまいました。以下▲6二成香から即詰みに討ち取りゲームセット。

第6図から
△7五歩    ▲6二成香  △同 玉    ▲5一角    △5二玉    ▲6一龍    
△4一玉    ▲3三角成
まで79手で先手の勝ち

私の勝ち将棋はこういうパターンが確かに多い。今後、こういう頓死を残さないレベルの人が相手になってくると、壁にぶつかるかもしれない…

なので必死の勉強にそろそろまじめに取り組んだほうがいいかなと思った次第です。

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そろそろ必死を必死に勉強すべきかしら

寄せが見える本 〈基礎編〉 (最強将棋レクチャーブックス (1))
森 けい二
4861370027

積読状態になってしまっている棋書の一つです。必死についての解説と問題からなる本ですが、私は今まで必死問題は避けてきました。なぜって、身もフタもないですが面倒だからです。

必死問題って単なる次の一手や詰将棋に比べて一問一問が「重い」んですよ。

必死かけてから、玉方には複数の応手があり、そのすべてでちゃんと詰むことを確認しないといけない。もう一問に詰将棋が複数詰め込まれているようなものです。しかも必死かけてから十何手詰めとかいうのもあったりして…。

さらに必死かけてから詰まないとなると、そもそも必死のかけ方から間違っているのか、それともその後の詰め方から間違っているのか、という切り分けもしないといけないわけです。一問について検討しなければならない量は詰将棋や次の一手の比じゃありません。

なので詰将棋のように空き時間で気軽に、というわけにはなかなかいかず、どうしても敬遠してしまうんですよね。

ただ、今朝この本を何気なく開いてみたところ、「将棋は玉を詰ませて勝つよりも受けなしに追い込んで勝つ方が圧倒的に多いもの」といった意味の記述があって、これがちょっと引っかかりました。

なぜなら、私が勝つ場合は受け無しにする前に玉を詰ませて勝つケースが多いように思ったからです。

4月から将棋フォーカスの講座講師になっている佐藤康光九段がテキストで語っていた言葉が同時にフラッシュバックしました。

「プロの将棋は詰めろをかけては受けてを繰り返して局面が煮詰まっていくが、アマチュアの将棋は煮詰まる前にいきなり頓死して終わることが多い」

正確に一字一句覚えているわけではないですが、こんな意味だったと思います。

つまり、私の勝ち将棋は「局面が煮詰まる前に、相手の頓死で終わるケースが多い」ということになります。言い換えれば、相手のミスで勝ちを拾っている将棋が多いってことです。

詰将棋が習慣化しているおかげか、私の詰ます力は同程度の段級の中では平均を超えてはいるんじゃないかと感じてますし、相手のミスを逃さないのも強さの要素という見方もあるでしょう。

しかし、これから中段、高段の領域に挑んでいくにつれて、相手のミスは当然ながら次第に期待できなくなってきます。今のような、相手の頓死が前提となってしまっている終盤力では早々に壁にぶつかりそうな気がしました。

なので、そろそろ覚悟を決めて必死問題に取り組むべきなのかなぁ…と思い始めています。まずは、積読になっていたこの本を頑張ってみるかな…

[自戦譜]横歩取り青野流

横歩取りにはどうしても苦手意識がぬぐえなくて、自分から横歩取りに誘導するようなことはしないのですが、居飛車で先手番を持つとどうしても横歩取りを受けて立たなくてはならないケースが出てきます。

しかし、横歩取りは基本的に後手が主導権を握る戦型です。4五角戦法、4四角戦法、相横歩取りのような過激なものから、オーソドックスな3三角からでも中座飛車から穏やかな8四飛型まで、基本的に後手が戦型の選択権を握っています。つまり先手番で横歩取りを受けて立つなら、これらの変化すべてへの対応を抑えておく必要が生じるわけです。

…正直、面倒くさいです(笑)。

そこで、目を付けたのが、「青野流」と呼ばれる形です。これなら、後手が4五角、4四角、相横歩取りのような過激策に打って出てこない限り、先手側が戦型を選択できます。

そこで、以下の本をテキストに青野流の基本的な流れを抑えてみました。

横歩取りマップ (マイナビ将棋BOOKS)
瀬川 晶司
4839950008

そして、81Dojoで横歩取りに誘導されたので、早速試してみました。

▲7六歩    △3四歩    ▲2六歩    △8四歩    ▲2五歩    △8五歩
▲7八金    △3二金    ▲2四歩    △同 歩    ▲同 飛    △8六歩
▲同 歩    △同 飛    ▲3四飛    △3三角    ▲5八玉    
(第1図)

2015-04-22a

青野流の特徴は、△3三角に対して飛車を引かないこと。狙いは、▲3六歩から右桂の活用を急ぐことと、後手に歩を突かせないこと。

後手の対応はいくつか考えられますが、本譜では△7六歩と横歩を払ってきました。「横歩取りマップ」では乱戦必至とされる手順です。

第1図から
△7六飛    ▲8四飛    △8二歩    ▲3三角成  △同 桂    ▲2四飛    
(第2図)

2015-04-22b

「横歩取りマップ」によれば、手順中▲3三角成には△同金が正着とされています。それは、本譜の通り▲2四飛で先手が指しやすくなるためです。「横歩取りマップ」ではこれに対して△2二銀、▲2一角と打ち込む手順が示されています(変化図)。

2015-04-22c

これに対して△2三銀は▲同飛成と強襲し、△同金▲7二歩△同銀▲4三角成が詰めろ飛車取りで先手大優勢。「横歩取りマップ」では説明ありませんが、△4二玉と金に紐付ける手は、かまわず▲3二角成とし、△同玉に▲4二金で先手よしかと(変化図2)。

2015-04-22f

△同玉は▲2二飛成ですし、△2一玉にも▲2三歩でほぼ寄り筋です。

本譜はそのような変化を知ってか知らずか、2筋を受けずに△4五桂と攻め合いに出てきました。

第2図から
△4五桂    ▲2一飛成  △5五角    ▲7七歩    △8六飛    ▲8七歩    
(第3図)

2015-04-22g

この歩打ちは今思えば▲8八銀として歩を節約すべきだったかもしれません。

第3図から
△8四飛    ▲2四歩    
(第4図)

2015-04-22d

この歩の垂らしは△2二歩なら香車を抜くつもりだったんですが、△2二角と引かれたらどうするかはちょっと考えがまとまっていませんでした。一歩余っていれば、1筋から端を突き込んで▲1二歩とかを狙うのでしょうが…。▲2三角で強行突破ですかねぇ…

本譜では後手はこれも手抜いて△3七桂成と強行突破。

第4図から
△3七桂成  ▲同 桂    △同角成    ▲2三歩成  △1九馬    ▲3二と    
△5四飛    ▲3一龍    △6二玉    ▲4二龍    △5二香    ▲4一と    
△3七馬    ▲4八銀    
(第5図)

2015-04-22h

ここは迷った局面です。攻め手としては▲5一金からのもたれ攻めを考えてましたが、そうなると後手に金が渡ったとき、△5九金▲同金△同馬▲同玉△5七飛成という手順が生じることが気になって、一度受けに回りました。しかし、このように進んだとしても、左右に金銀がいるので一間龍だからと言ってもそう簡単に寄らないかも。ここは強く攻め合って良かったかもしれませんね。

第5図から
△1五馬    ▲3二龍    △3一歩    ▲同 龍    △4五桂    ▲1六歩    
△2六馬    ▲6八銀    △3六歩    ▲5一金    △3七歩成  ▲6一金    
(第6図)

2015-04-22e

この▲6一金から詰ませました。途中、後手の逃げ方がおかしいとも思いましたが、あとから検討してみるとこの時点でどう逃げても詰むみたいです。

第6図から
△7二玉    ▲7一金    △8三玉    ▲6一角    △7四玉    ▲7五銀    
△同 玉    ▲7六銀

まで65手で先手の勝ち

本譜はうまく主導権を握って戦うことができました。しばらく、先手番での横歩取りはこの青野流を主力としてみようと思います。

なお、本局の勝利によって、初段に復帰を果たしました。

以下、棋譜です。

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我が家の現状

前回、電王戦に関するエントリーを投稿したら、その後数日の間一気にアクセスが激増して少々ビビってしまいました(笑)。今はアクセス数も平常時に戻って落ち着いてます。

さて、取り立てて書けるようなネタもなく一週間ほど更新に間が空いてしまいました。今もさほどネタがあるわけではありませんが、ひとまずは我々父娘の現状でも。

私ですが、81Dojoでは初段を転落して1級に戻ってしまいました。最近は81Dojoではポカが多くてあまり満足できる将棋が指せていません。あまり段級位やレーティングに固執するのはやめたつもりでしたが、やはりなんだかんだで目標にしていた初段から転落したことで、若干メンタル的に弱っているのかも。

その代わりというわけではないのですが、将棋倶楽部24の方が好調です。最高レーティングを順調に更新し、現在の最高値は466、現在値は450です。ここ2ヶ月程度で250程度から一気に200ほど積み上げたことになります。13級から一気に11級となり、夢の低級脱出が視野に入ってきました。

長いこと81Dojoに入り浸っていて将棋倶楽部24は若干放置気味だったため、81Dojoで上昇した棋力が24の方にフィードバックされている最中なのかもしれません。

長女はこれといった進展無し。最近はあまり目立った向上も無く、停滞期といった感じです。

将棋教室では念願の12級をもらったものの、私との手合いは8枚落ちから進んでいません。しかも最近勝率が下がってきている気がします。何か本人なりのこだわりがあるようで、私が必勝定跡を教えても見向きもしません。なので今はとりあえず本人が何かに気づくまで見守ることにしています。

積極的に練習や勉強をしているわけではありませんが、暇なときに将棋の本を読んでたりしますし、たまに本屋行くと将棋本をねだってきたりするので興味を失っているわけではない様子。私が棋譜並べをしているとたまに寄ってきてあれやこれや自分の考えをしゃべりだしますし、将棋教室でも楽しそうにしてます。昨日は「勉強しよーっと」とか言ってNHK杯を見ようとする気概を示しましたが、やはり集中力もちませんでした(笑)

次女はまだ駒を覚えている最中。飛角香がまだ怪しいですが、それ以外はほぼ完璧になりました。そろそろ駒の動かし方を教えようかともしたのですが、これがなかなか難しい。

玉の動きを教えようとしてみたのですが、「自分のまわり1マスならどこでも動ける」という言葉の意味がどうも正しく理解できていないようで、時々とんでもないところに動かそうとするし、私と次女で王様を持って交互に駒を動かす簡単な遊びをしてみたら、自分ではなく私の玉の周囲1マスに動かしてくる有様。そういえば端から端へワープしようともしましたねぇ…なかなか手ごわいです。

うーん、いったいどうしてそういう理解になるのか、それはそれで興味深いですけどね(笑)。同じ入門者でも大人相手なら多分こうはならないでしょうから。長女に教える時も同じような思いをした記憶はありますが、長女の時は結局根気よく教えながら時間が解決するのを待つしかありませんでした。

荒れた電王戦

電王戦最終局、異例の「21手投了」に至ったAWAKEの真意は 「一番悪い手を引き出して勝っても意味ない」

なんだか今回の電王戦は物議を醸してばっかりですね。角不成事件といい、最終戦の21手投了といい、後味が悪すぎる。

上記記事の件に関してはプロ棋士側、ソフト側(含開発者)それぞれに問題があったんじゃないかと思ってます。

プロ棋士側の問題は「プロ意識」という言葉に集約されると思います。

以前にも触れましたが、プロ棋士の第一存在意義は「将棋を通してファンを楽しませること」です。勝つことはその手段の一つでしかありません。

なので阿久津八段がソフトの既知問題を利用して意図的に悪手を引き出しすような指し回しを選択したのは私的には残念です。勝利のみを追い求め、魅せる仕事を放棄した指し回しと言われても仕方ないと思います。第二戦、永瀬六段の角不成も同様。「成でも不成も勝ちだった」ならばなおのこと、きちんと将棋として成立させる手を選ぶのがプロではないのかと。

ただ、ソフト開発者側がそれを言い訳にしてプロ棋士を批判するというのは、これはこれで筋違いでしょう。

バグもソフトウェアの一部であり、バグの有無がソフトウェアの品質を決定づける要素の一つであることは、ソフトウェア開発に携わる者ならば常識です。一定の手順で早々に角損するようなプログラム、角不成で王手を誤認するようなプログラム、そんな指し回しを許すのはソフトの品質が不足しているだけであって、そこを突くような指し回しをした人間を批判するのはソフトウェア開発者として実に見苦しい。バグを作り込んだ自分の能力不足をこそ悔いるべきでしょう。

「すでにアマチュアが指して知られているハメ手をプロが指してしまうのは、プロの存在意義を脅かすことになるのでは」

こちらの言い分はまだ賛同できなくもないですが、だったら観客が観ている舞台であんな早々に投了させるような選択も褒められたものではありません。プロに出場してもらっている以上、将棋という勝負を魅せることに協力する道義的な義務があるはずで、それを一方的に放棄するのはいかがなものでしょうか。

「一番悪い手を引き出して勝つというのは、何の意味もないソフトの使い方」

これに至ってはもう何を言っているのかと。電王戦は人間vsソフトの勝負であって、有意義なソフトの使い方を探る場ではないでしょうに。序盤早々に角損するようなバグがあることが明らかなら、それは単に電王戦出場に値する品質に達していなかったとしか言えません。プロの存在意義をどうこうとか偉そうに言う前にAWAKEは電王戦を辞退すべきだったと言いたくなります。ソフトウェア開発の現場風に言うならば出荷延期って奴です。

もっともこれについては、一度提出したプログラムは(バグが判明しても)一切の改修が許されないという電王戦のレギュレーションにも問題があって、ソフト開発者に同情する余地がなくもないです。少なくとも、一定の持ち時間+秒読みというルールで既にプロ棋士の分が悪いというのはもうほとんど事実と言って良く、それ以降はいかにプロ棋士に勝ち目を作るかという観点のルール作りになっている感は否めません。事前研究用に貸し出して、それ以降は一切の修正を認めないというルールは、将棋が本来人間対人間の対決であることを考えると極めて不自然なルールです。

仮に電王戦に出場して勝ったからってプロ棋士の側に何かメリットあるの?プロ棋士だけがリスク背負ってるよね?という問題もありますし、ことほど左様に電王戦は色々難しい問題をはらんでいます。

なので、電王戦が今回で終了になるのは、結果的にいい判断だと思います。今回の件でまた色々問題が見えてきましたが、かといってこれ以上興業として良い形にする道筋も見えませんし。

[自戦譜]大局観の進歩?

81Dojoで1級に定着し始めた当たりから、1局終わった後の疲労感がぐっと増えています。

集中力が増したというのもあるでしょうし、良くも悪くも1手1手に慎重になったというか、以前よりも遙かに神経を使うようになっているため、結構しんどいです。3級ほど下の相手だと終盤入り口あたりには既に楽勝ペースになっていることが多く気分的に楽なので、割と連戦も行けるのですが、同程度あるいは格上が相手だと連戦できるのは2つくらいが限界です。2つこなすと、少なくとも20~30分程度の休憩を入れないと3局目は指せません。

そんな、神経をすり減らされている自戦譜の中からひとつ。

81Dojoでの対局で、相手は二段です。

▲7六歩    △3四歩    ▲2六歩    △4四歩    ▲4八銀    △3二飛
▲2五歩    △3三角    ▲6八玉    △6二玉    ▲7八玉    △7二玉
▲9六歩    △9四歩    ▲5八金右  △8二玉    ▲3六歩    △4二銀
▲5六歩    △7二銀    ▲1六歩    △1四歩    ▲6八銀    △5四歩
▲5七銀左  △4三銀    ▲6八金上  △4二角    ▲3八飛    △2四歩

2015-04-07b

相手が選んだ戦型はわりと珍しい三間飛車でした。それに対して私はいつもの急戦仕掛けの体勢を構築し、いざ仕掛けようとしたところ、相手の方から△2四歩と突っかけてきました。こういう仕掛けは見たことがありません。どう考えても▲2四同歩でこちらが指しやすくなりそうなので、実際に取ってみました。

▲同 歩    △同 角    ▲2八飛    △2二飛    ▲4六銀    △3二金
▲3七桂    △2六歩    

2015-04-07c

この飛車が向き合っている状態で間に相手の角を挟んだ格好にして、しかも相手の左金を玉から引きはがして、既にこちらが指しやすいかと思っていたのですが、この怪しげな歩の垂らしが実にくせ者でした。

▲2五歩    △3三角    ▲2六飛    △4五歩

2015-04-07d

おそらくこのように飛車をつり上げてから角交換を挑むのが後手の狙いだったのでしょう。後手から角交換を許すと王手飛車を食うのでこちらから交換するしかありません。

▲3三角成  △同 桂    ▲5七銀引  

2015-04-07e

この時点で既に作戦負けですね。△4四角が見えているのに適切な防衛策が無い。▲4五同銀も単に銀桂交換した後でやはり△4四角の筋が消えない。ここにいたるまでのどこかにミスがあったんだと思いますが、今のところはわかりません。検討課題ですね。

本譜は案の定、△4四角と打ち込まれて苦しい展開になります。

△4四角    ▲2九飛    △9九角成  ▲8八角    △同 馬    ▲同 玉    
△2六香    ▲7九飛    

2015-04-07f

直前の△2六香はうっかり取ってしまうと再度の△4四角で一気にゲームセットです。

この香車が取れないようでは2筋方面は後手の掌中に収められたと考えるべきでしょう。

そこで、▲7九飛と転回しました。これは単に飛車を逃げただけでなく、戦場をより敵玉に違い7筋方面へ移すことで後手の2筋からの攻めを相対的に甘くしようという意図です。それでもこちらも玉飛接近の悪形ですし、香損でもあるので後手優勢には違いないのですが、相手は金銀二枚が左側に寄っていて、玉の守りもやや手薄です。これは我ながら悪くない大局観だったと思ってます。

結果としてはこの後7筋からの猛反撃も及ばず、重くなっていた2筋からの攻め手も間に合う形になってしまい、かなりいいところまで肉薄したものの、負けとなりました。

とはいえ、2筋の制空権を完全に奪われた状態から戦場の転換を決断し、ここまで盛り返せたのは、我ながら上々だと思ってます。自分の指し回しが確実に進歩していることを実感できた一局でもありました。

以下、棋譜です。

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ダブルで目標達成

81Dojoで初段に到達しました。

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一応、4月末までに初段という目標は達成したわけですが、入段を決める直前の二局が、

  • 接続切れ勝ち
  • なぜかこちらの玉が詰み筋に入った状態で相手が10分以上の残り時間を放置して時間切れ

って状況で、なんか素直に喜べません(汗

まあ、最大瞬間風速ですぐに落ちる可能性の方が高そうですが、少しでも長く粘ってみたいですね。

さて、もう一つ。長女が本日将棋教室で12級に認定されました!

思ったより少し時間がかかった気もしますが、級位をもらうという長女の目標も達成です。ご褒美に、前からほしがっていた教室で売っている将棋駒消しゴムを買ってあげました。

今週は親子で目標達成という実にめでたい週となりました。今後も、子供達共々のんびりとやって行きたいと思います。

1周年を迎えました

昨年の四月に当ブログを開設して早くも1年となりました。読んでくださる方も開設当初から増え続けているようで、ありがとうございます。今後も疲れない程度に更新続けていこうと思いますので、よろしくお願いします。

新年度ですね。娘も二年生になりました。将棋はまあ、ボチボチですね。教室に通うのは楽しいみたいですが、最近はあまり家で練習対局していません。うまく私と娘の時間が合わないのが主な理由なのですが、棋譜並べしているとたまに寄ってくるので、将棋への興味が失せているというわけではないでしょう。たまに将棋の本を熱心に読んでますし。

ところで、最近駒の種類を教え始めた次女の方です。最近は「玉」「金」「銀」「桂」「歩」は覚えたようです。大駒と香車がやや怪しい。

前にもちらっと紹介しましたが、次女に駒を覚えさせるためにやっている簡単なゲームを改めて紹介しておきます。

まずは、最初に40枚の駒をダラーっと乱雑に盤上に散らかし、この中から同じ駒を仕分けさせる。例えば一枚金を取り出して、「これは金だよ、さあ同じものを集めてみよう」と言って、集めさせる。慣れてきたら、「さあ、金を集めてみよう」と駒の名前だけ指示して、自分で金を識別するところからやらせてみる。

あとは、次女は将棋崩しが好きなので、「お、この香車取れそうだぞ」などとさりげなく駒の名前をインプットしたりとかもしてます。

わりと遊び感覚でできるのが楽しいのか、次女は私が棋譜並べなぞしていると、すかさずこれらのゲームをねだってきます。そういう場合は一局並べ終わるまで待たせますけどね。

きちんと駒が識別できるようになったら、次は成駒との対応を覚えさせるつもりです。これについても、一応アイデアはあります。実際にやってみてどうだったか、そのうちレポートしますね。

さて、本ブログは「不惑オヤジ(と娘)の将棋な日々」として、私自身の棋力向上、および長女に将棋を教える試行錯誤を綴ってきましたが、今回から、正式にこの次女を登場人物に加えようと思います。

ブログタイトルは変えませんが、これに伴い、これまで長女を指して「娘」と表記してきましたが、今後は「長女」および「次女」という表記にします。

長女はこのブログを開始した当初は、既に駒の並べ方と動かし方まではわかっている状態でした。今の次女は当時の長女よりプリミティブな状態(笑)です。また、長女は幼稚園年長時の後半から将棋を覚え始めましたが、次女はまだこの春から年中児。

そんなわけで、長女とはまた違った成長の様子をお見せできるのではないかと思います。…早々に飽きてしまうかもしれませんけどね(笑)