不惑オヤジ(と娘)の将棋な日々

アラフォー親父と小学生娘の悪戦苦闘の記録

月別アーカイブ: 10月 2016

1手詰めと3手詰めの壁

世間的には詰将棋の難易度を上げていく際に、3手詰めと5手詰めの間に高い壁があるなんて言われているようですが、私としてはむしろ1手詰めと3手詰めの壁の方が高いと思う。

ちょうど次女が、1手詰めから3手詰めに進もうかというところなのですが、やはり1手とはいえ玉方の応手を読むという新しい要素が急に入ってくるのがネックになります。次女はまだ未就学児という幼さも手伝って、まずここを理解させるのに一苦労。

1手詰めと3手詰めはもはや全く次元の違うものといっていい差があるということが、子供に教えていての実感ですね。

最初のうちは、私が玉方をもって、次女の指し手に応手を返すという形で、少しずつ理解させて行ければという感じです。

ちなみに既に3手詰めに取り組んでいる長女の場合は、基本は自分で詰将棋本を読みますが、私から問題を出す場合は、一通り頭の中で読ませてから盤上に手順を玉方も含めて本人に再現させるようにしています。

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週刊文春買いました

北海道は関東より雑誌類の発売が二日ほど遅れるため、昨日ようやく入手することができました。(こっちではジャンプは月曜日、マガジンが木曜日発売だと明かすと関東の人は大抵驚きます(笑))

私が本件に関する前回の記事をアップしてから、昨日文春を手に入れるまでの間に、

  1. 三浦弘行九段が報道各社へのFAXで疑惑を全否定
  2. 週刊文春発売
  3. 文春記事に対する三浦九段の再反論

というところまで事態は進んだようです。

文春の記事に関しては、「やはり状況証拠しか出ていないのか」というのが第一の印象。

  • 指し手が明らかに三浦九段の棋風ではない
  • ソフトとの一致率が異様に高い
  • 三枚堂四段にスマホでPCを遠隔操作する方法を尋ねていた
  • 三浦九段は証拠としてのスマホの提出を拒否した

といったあたりが、「三浦クロ」の根拠であるようですが、いずれも物的証拠はやはり何も無い様子。

羽生三冠のメールに書いてあったという「限りなくクロに近いグレー」というのはその通りなのかもしれない。しかし、グレーはあくまでグレーであってクロではない。現代社会の原則では、グレーを罰してはいけないのです。その理由は、前回の記事に書いたとおり。

先ほどの事態の進展状況の1.と2.の間ですら両者の主張が既に食い違っています。

1.の三浦FAXでは、

  • PCは、自主的に証拠提出した。スマホについても全アプリの画像を提出した

という主張になっていて、文春の記事と明らかに食い違う。

(もっとも、アプリの「画像」の提出が、遠隔操作ソフトを使わなかったことの証明にはならないと思いますが…アンインストールなんて簡単にできるんだし)

そして、3.の三浦九段の再反論では、さらに以下のような食い違いがあります。

  • 10月11日の三浦九段聴取の席に渡辺竜王が同席した件について、文春記事は「三浦九段が同席を求めた」。三浦九段は「むしろ同席させないでくれと言った」
  • 三枚堂四段に遠隔操作アプリについて尋ねていた件について、三浦九段は「詳しい話を聞いたわけではない」。これについては文春記事からも、詳しい使い方を根掘り葉掘り聞いたという感じには読めない。

やはり両者の主張は対立していますね。

個人的には印象では、文春記事には以下の2点で違和感を感じました。


1点目「プロならカンニングがわかる」

文春記事での渡辺竜王の言によれば、「一致率が40%でも急所のところでカンニングすれば勝てる。一致率や離席のタイミングなどを見れば、プロなら(カンニングはわかるんです)」とのこと。

どこかのブログ記事では、問題となっている棋譜を並べてみれば、アマ有段者なら誰でも(棋譜の不自然さが)わかるはずだ、みたいなことも言ってました。

ならば、仮に三浦九段がクロだったとして、当然三浦九段本人も「こんな手をそのまま指したらカンニングを疑われる」のがわかるはずでは? アマチュアでも見抜けるような不正をトップ棋士の一角でもある三浦九段がそのままやらかした…と?

2点目 三浦九段はそんなにPC、スマホ、インターネットに明るいのか

文春の記事では明確には記載されていませんでしたが、三浦九段がスマホを操作して自宅のPCで動かしている将棋ソフトを操作して不正を働いた、というのが想定のシナリオのようです。

しかし、なんだかさらっと書いちゃってますけど、これって実は、デジタルデバイスやインターネットの、かなり高度な知識を必要とするやり方です。

私は本業がIT屋であり、この分野に関しては一応プロの末席に連なる身ですので、そういう環境を作れと言われたら作れます。

アマチュアでもやろうと思えばできないわけではありませんが…リモートデスクトップアプリの存在や使い方を他人から教わるような知識レベルの三浦九段に、このような環境構築ができるのかというと、甚だ疑問です。

誰か他の詳しい人にセットアップしてもらったという可能性もありますが…


勘ぐりすぎかもしれませんが、以上が私が文春の記事に対して感じた違和感です。

連盟は一転して調査の継続を決定したようですが、この期に及んで「仲間内で泥仕合をしていてはいけない」などと、なあなあで済ませようとする棋士が「意見が分かれる」ほどいるとは驚きです。危機意識がメルトダウンしているとしか思えない。

驚きと言えば、9月26日に「対局場への電子機器の持ち込みと、対局中の外出禁止」が合意されたというのに、施行が12月14日からになっているのはどういうことなのか。

なんで即日施行にしなかったんですか

連盟バカジャネーノ? と本気であきれ果てました。即日施行にしていれば、今回の三浦九段の件にも適正な処分が下せていたはずなのに。

持ち込み禁止のせ施行が12月14日ならば、今回三浦九段を処分した根拠はやはり状況証拠しかないということになる。これ、訴訟になったら、連盟が負けるんじゃないですか?

三浦九段に疑われるような行動があったのは事実なのでしょう。だから、そもそも疑われるような行動そのものを禁止するような規定を早々に作るべきだったのです。

現状そのような規定が無く、不正の物的証拠も無いというなら、今回の件については不問とするしかないでしょう。そして、今後は12月14日の規定改正などによって、そのような不審な行動自体を禁止していくしかないと思います。

どうして、こうも対応が後手後手なのか。

ひとまずは、追加調査の結果待ちですかね…

終盤力に手ごたえ

気のせいかもしれませんが、最近終盤力に手ごたえを感じています。

以前よりも、終盤の手がよく見えるようになってきた気がするのです。詰み筋、詰み筋が見つからなければ縛り筋、そういった手が以前よりも見えるようになり、終盤で相手を追い詰める精度が上がってきたような…

そのせいかどうかはわかりませんが、ネット将棋のレーティングなども、じわじわと伸びてきています。

まあ、一時的なものかもしれませんがね…

とはいえ、リアル対局でも半年くらい前までは一方的につぶされることが多かった某小学生相手に、最近はかなりいい勝負ができているので、何かしらの向上はあったのかもしれない。そう思いたい。

勉強方法を変えた成果…というには、まだ早すぎでしょうね。新しい勉強方法は成果が出始めるとしても、早くて二か月後くらいという想定ですし。

「疑わしきは罰せず」とは

三浦弘行九段の件、将棋関係のブログなどを(現役棋士など連盟関係者のものは除く)色々拝見していると、「連盟の説明不足」「処分するに足るだけの物証があるようには見えない」という、概ね私と同じようなご意見が多いように見られます。

しかし、いくつか気になる論調もありました。まとめると、「疑わしきは罰せずというが、疑われるような行動をとること自体が、プロとして失格。処分はやむなし」というものです。

プロとして、自らの行動に襟を正すべきというのはその通りなので、言いたいことは理解できます。が、賛同はしません。

なぜなら、「疑わしきは罰せず」という言葉の背景には、被疑者の権利を守るという意味ももちろんありますが、権力を行使する側の乱用を許さないという意味もあるからです。

つまり、適当な言いがかりをつけることで、都合の悪い人物を社会的に抹殺するような真似は、許しませんよということです。

少々極端に言えば、今回のような「証拠・根拠不十分」な状態で三浦九段を処罰するような前例を許してしまうと、今後連盟が、連盟に反抗的な棋士に対して、適当な難癖をつけて処罰する正当性を与えてしまったということになりかねないのです。

例えば、橋本崇載八段なんて一番危ないんじゃないですか? 今回の件では、かなり口汚く三浦九段を批判して、連盟の対応をたたえてましたけども…。普段から連盟やプロ棋界に何かと批判的な橋本八段ですからね。連盟の次の「英断」の標的にならなきゃいいですが…

それに「疑われるような行動」ってどこで線引きするの?って問題もあります。三浦九段の例で言えば、終盤にほぼ1手ごとに離席していた、と。なら2手ごとならいいの?3手ごとなら?  水分の摂り過ぎで頻尿状態に陥ってしまったら? 離席時間は20分がダメなら10分ならいいの? 5分なら?

…きりが無いんですよ。

だから、ソフトの棋力がプロに匹敵し始めた時点で、連盟は、そもそも今回疑われたような不正が起こりえない対策を立てねばならなかったのです。能天気過ぎる性善説に立たない限り、今回のような疑惑がいずれ持ちあがることは容易に予想できたはずでしょう。(実際、過去にそういう規則を作る動きはあったらしいですが、「ソフトがプロを超えたと認めることになる」という一部の棋士の情緒的な抵抗に押し切られたかなんとか)

例えば最初から、外出禁止、スマホ&PCの持ち込み禁止という規則を作っておけば、今回の三浦九段のような「怪しい行動」は起こらなかったでしょうし、起こったとしても、きちんと処罰する根拠を持てたはずです。それをやらずに、今回みたいなよくわからない根拠で三浦九段を処罰したのであれば、不当と言われて当然です。

何にせよ、連盟にはこの件について、きちんとファンに説明する責任があると思います。

P.S.
本件について述べた前回の記事、公開後に妙にアクセスが伸びたなと思ってたら…よくよく見るとタイトルが思いっきり釣りだった…。まるで私が三浦九段の不正を全部知っていて、とうとうそれがバレたか、という内容を期待させるタイトルだわ(笑)。
釣られた方すみません。真意は記事中に書いた通り、「いずれ誰かがこういう疑いをかけられると思ってたけど、とうとうその日が来たか」という意味です。

P.P.S.
次回のNHK杯のカードが三浦九段vs橋本八段と知った時は噴き出しそうになりました…プロレスかと…

三浦九段出場停止 – とうとうこの日が来たか…

ある意味、「とうとうこの日が来たか」と思わざるを得ない衝撃ニュースが…

今期の竜王戦の挑戦者に決定していた三浦弘行九段が出場停止処分になったらしい。経緯は、

  • 夏以降、三浦九段の対局中の離席が多すぎる(と言われている)。スマホアプリでのカンニングが疑われている
  • 連盟が三浦九段を呼び出して説明を求めたが、三浦九段はソフトの使用を否定
  • 連盟が説明に納得せず
  • 三浦九段が「疑いをもたれたままで対局できない」と休場を申し出
  • しかし期日までに休場届が出されなかったため、連盟が処分を決定

って流れらしい。2016/10/13現在、情報が少なすぎて、なんとも言い難い状況なのですが、現時点で判明している上記の事実だけで語ると…

連盟、バカなことやったな…

としか言いようがありません。

連盟が処分を下したということは、連盟は三浦九段を「クロ」と認定したということです。しかし、上記事実経緯に、三浦九段をクロと断定できる要素がどこにあるのでしょうか。

連盟が三浦九段に疑いをかけるのならば、連盟側が三浦九段の不正の証拠を出さなければならないはずです。

たとえシロだったとしても、三浦九段側から身の潔白を証明するのは不可能に近い。いったい三浦九段がどういう説明をすれば、連盟は納得したのでしょうか。三浦九段側が提示できる、不正をしていない証拠って何ですか? これはいわゆる「悪魔の証明」ですよ。痴漢裁判なんかと同質です。疑わしきは罰せず、が近代社会の大原則なはずなのですが。

離席の多さが問題になるなら、そんな人他にもいるでしょ? 二年前の竜王戦での糸谷七段(当時)とかさ。なんでここで、しかも竜王戦を目の前にしたこのタイミングで、三浦九段がやり玉に挙げられたのか。

これで三浦九段がシロだったら、連盟はいったいどうやって三浦九段に償うのでしょうか。シロだったとしても、今回の件で三浦九段は、少なからず社会的ダメージを負うのは確実です。その名誉回復はできるのですか?竜王挑戦の千載一遇の機会すらも、連盟に潰されたことになりますが、どうするんですかコレ。

まだまだ、表に出てきてない情報があるのかもしれません。連盟には改めて詳細な説明が求められると思います。現在判明している情報で、連盟の処分に納得できるのは、三浦九段のアンチファンくらいでしょう。

ソフトの棋力が目覚ましく伸びているのに、こうした疑いが入り込む余地を早いうちに叩き潰しておかなかった連盟の対応も稚拙。

だから、いずれこういう疑いが誰かにかけられる日が来るとは思ってましたが、とうとう来たか…というのが印象。最近になって、対局場へのスマホ、パソコンの持ち込みが禁止されましたが、遅きに失したと言わざるを得ません。これで三浦九段がシロだったら、連盟の稚拙な対応の一番の被害者ですよ。

三浦九段がシロかクロかは、私には判断できかねますが、シロだと信じたいとは思ってます。

いずれにせよ、続報が待たれます。

2016/10/14 追記

今にして思えば、連盟による三浦九段への処分って、出場停止と言う形を取ってはいますが、事実上の追放処分ですよね。

処分を下したことで連盟は三浦九段を「ソフト指しという不正行為を働いた」と断定していることになります。これでは、たとえ出場停止期間が満了しても、「ソフト指しを働いた」ことになっている三浦九段の居場所などあるはずがない。

連盟が「これ以上の調査はしない」とか言ってるので、たとえ三浦九段が「シロ」でも、身の潔白を証明するためには「悪魔の証明」をするしかなくなった。

これはもう事実上の永久追放と言っていい。

連盟はこれ以上調査する気は無さそうですし、なんか、棋界へのソフト指し蔓延疑惑を隠ぺいするために、三浦九段をスケープゴートにして、この件を有耶無耶に片づけてしまおうという黒い意図が見え隠れします。玉虫色決着が許されるような事案ではないと思うのですが…

2016/10/18 追記

今見ると、タイトルが思いっきり釣り臭い…。まるで私が三浦九段の不正を全部知っていて、とうとうそれがバレたか、という内容を期待させるタイトルだ(笑)。
釣られた方すみません。真意は記事中に書いた通り、「いずれ誰かがこういう疑いをかけられると思ってたけど、とうとうその日が来たか」という意味でした。

根本的にやり方を変えることにした

私なりに、努力はしてきたつもりです。

詰将棋は毎日欠かしていませんし、それに加えて、次の一手本を同じものを何周もして、頭に叩き込んでいるつもり。お金払って指導対局を受講することまでしてみた。

しかし、ここ半年~一年ほど、一向に棋力向上という成果が見えてこない。

才能の限界? いやいや、今の私のレベルで「才能無いからだ」なんて、それこそおこがましい話です。まだまだ天性の才能で成長を頭打ちされるようなレベルには全然達してないと思ってます。

だとすると、今の取り組み方が間違っていると考えるしかない。そういう前提に立って冷静に振り返ってみると、確かに心当たりがある。

私は以前、「棋力の正体は頭に蓄積されたパターンの量だ」という自説を披露しました。なので、棋力を上げようと思ったら頭の中のパターンの量を増やしていけばいいと結論付けました。

その説自体は今でも正しいと思っています。ただ、これまでの自分のやり方を振り返ってみると、頭の中のパターンを増やす方向に正しく向いていたか、疑問に思えてきました。

パターンの量を増やす、つまり詰み、必死、寄せ、手筋、定跡などといった将棋に関する広範な事象を、記憶として頭に蓄積するのが棋力向上につながる…と考えているわけですが、この「記憶する」という奴は、言葉にするのは簡単でも、実際にはそう簡単な話ではありません。

実際、例えば詰将棋本を一周して、その後少し間をおいて二周目…とやってみると、嫌になるくらいほとんど記憶に残っていないことを思い知ることになります。こんな調子では何周しようとも記憶として定着などするはずもない。文字通り時間を無駄にしているだけです。記憶の蓄積による棋力向上という目標は、今の勉強法を続けている限り、あまりにも遠い目標であると言わざるを得ない。

なので、ここで一度、勉強方法を根本から見直すことに決めました。

テーマは「効率的に記憶する」

記憶や学習に関する心理学や脳科学の理論も踏まえながら、効率的な学習・記憶方法とは何か? それを将棋に応用するには? モチベーションを切らさないためには? よりシステマチックにできないか? といったところを追及して勉強方法を再設計し、既に試運転を始めています。

この方法論が完成し、首尾よく成果も出せたなら、いずれここで公開するかもしれません。

まさかの棒銀

一時期、次女は毎日のように私に将棋をねだってきていたのですが、ここ数週間はパタっとそれが止まってました。無理強いするようなものでもありませんし、黙って放っておいたのですが、昨日久しぶりに将棋をねだられました。

…そして驚かされることになったのです。

いつもの8枚落ちなのですが、次女は私の守備を突破するためになんと棒銀戦法を採用してきたのです。

それまでの次女の戦法は、早石田風に三間に飛車を振って、そこから角と飛車の集中砲火で食い破る…と見せかけて浮き飛車から転換して侵入を図る、という高度なんだか単純なんだかよくわからない指し方一辺倒だったのですが(ぴよ将棋8枚落ち相手だと、こんな戦法でも成立する)、まさかの棒銀採用。

なんでたかが棒銀でここまで驚いているのかと言いますと、私は次女に棒銀を教えたことなど一度も無いからです。

私のいない間に長女からでも教わったのかと思って長女に訊いてみたら、長女も教えた覚えはないという返答。

どうやら、長女に買い与えていた将棋の本を眺めていて覚えたらしいです。確かに、次女は長女の将棋本を借り受けて、それなりに熱心に読んでました。

とはいえ、まだまだ付け焼刃で、大事なポイントでの指し方を間違えていたりしましたが、本を読んで覚えたことをすぐに試してみようとするのは、長女には見られなかった良い傾向です。感想戦で間違ったところを指摘してあげると、次の対局ではすぐに修正してくる。この辺も、長女に比べるといい意味でとても素直。長女はおそらく、良くも悪くも考えすぎなんだと思います。そんなところまで、長女は私に似ています…

このままだと次女が長女を追い抜く日も現実的に訪れるんじゃないか…と思い始めています。