不惑オヤジ(と娘)の将棋な日々

アラフォー親父と小学生娘の悪戦苦闘の記録

月別アーカイブ: 9月 2016

いい加減、力任せは限界か

週末の将棋教室でたまたま、長女(11級)と別の女の子(12級 – 以下「Sちゃん」とします)の将棋を観戦する機会がありましたが、結果は長女の2連敗。

この2局を見た限り、Sちゃんの方が棋力では既に逆転してるなという印象でした。

Sちゃんの主力戦法は四間飛車。がっちり美濃囲いに囲ってから戦いを開始するなかなか本格的な指し回し。それに対して長女はいつもの棒銀で立ち向かうわけですが、玉を囲わないので互角の捌き合いにはなっても固さと遠さで負ける。2局ともそんな将棋でした。あれだけきちんと指せるなら、Sちゃんの昇級は近そうだなぁ…そして、すぐに長女を抜き去りそうな気がする。

いい加減、力任せの原始棒銀だけではさすがに限界が来たのか…。将棋教室でも玉を囲わないことを繰り返し指摘されているようですし、少ししっかりした形を覚えるべき時が来たのかもしれない。

というわけで、現在長女には短期集中で、矢倉棒銀と、私自身も愛用している対振り飛車用の急戦ナナメ棒銀の定跡を仕込んでます。

定跡とは言っても長女のレベルでは1手1手の手順を正確に覚えることにあまり意味は無いと思ってます。1手1手カッチリ覚えさせたところで、変化されると対応できなくなるのは容易に想像ができる。ましてや、長女レベルの将棋なら定跡通りに進むこと自体、ほとんどないだろうから。なので、大まかな流れと狙いのイメージくらいを掴んでもらえば、まずは十分かなと思ってます。

あとは相手の変化に応じて長女自身が臨機応変に対応する力を付けてもらいたい。ま、そこが難しいのですけどね…

社会人団体戦に出場しました

9/22に開催された、社会人団体戦2部リーグに参加してきました。今回は同じ道場に通っている15人で3チームを形成し、その中の末席に加えてもらいました。

チームとしては2勝3敗の負け越しでした。個人的にも2勝3敗。内容には不満が残る将棋が多かった。とくに最終局、角換わりの将棋で無理攻めを切らされて負けたのは痛恨でしたね。対振り飛車穴熊で急戦策で穴熊を木っ端みじんに粉砕して勝利できた将棋は、今の自分の力量や課題から考えれば会心の出来でしたが、内容で納得できるデキだったのはこれくらいですね。あとはどれも細かいミスや読み抜けなどが目立ち、「もう少し指せたはずだよなぁ…」と悔いの残る内容でした。

まあ、いろいろと感想戦で勉強もさせてもらいましたし、いい経験だったと思うことにします。

会場となった北海道将棋会館。存在は知っていましたが訪れたのは初めてです。ちょっと交通が不便ですね。最寄は地下鉄東西線の西11丁目駅ですが、そこからも少々歩かされます。地下鉄乗り継ぐのがバカバカしいので私はJR札幌駅から歩いたので尚更ですが…建物も裏通りみたいなところに立っているので、知らないと非常に見つけにくいだろうなと感じました。

会館道場の席主さんは私が以前通っていて、今はもう行かなくなった道場の席主さんでしたが(以前の道場が会館に移転したらしい)、さすがに常連でもなかった私の顔はもう覚えてなかったみたいだなぁ…

長女と次女の特徴

最近次女はようやく「駒を使った鬼ごっこ」から脱して、将棋らしい将棋が指せるようになってきました。とはいえ、私とは8枚落ちで指し分けより多少分が悪い、というくらいのレベルですが。

で、長女と次女二人に教えているわけですが、果たして二人のどちらが伸びそうなのか…というのをあれこれイメージしていました。

現時点ではもちろん長女の方が圧倒的に棋力は上です。あまり二人で対局することはありませんが、多分、長女の6枚落ちでも長女が勝つでしょう。8枚落ちだとさすがに次女が勝ちそうですが。

ただ、今後どちらが伸びるかというと、今のままではなんとなく次女の方が伸びていくんじゃないかという気がしています。

長女の8枚落ち時代と比べてみると、次女には長女に無かったある特性があります。それは「盤面全体が見えている」ということです。

8枚落ちで指していると、どうしてもこちらから攻めようとすると隙が生まれますし、時には試す意味でわざと隙を作ることもあります。長女はこういった隙に自ら気付くことはあまりなかったのですが、次女はあまり見逃しません。長女は今争点になっている(と自分が考えている)箇所しか見えてない。だから、ちょっと飛車を転換するだけで簡単に侵入できるような隙にあまり気づかない。次女はこのあたり結構目聡いです。

また、次女は比較的人のアドバイスを素直に聞きます。例えば、定跡のとっかかりのようなものを教えてあげれば次の対局では迷うことなくそれを試す。長女はどちらかというとそうではなく、自分流にこだわる傾向があります。見方を変えれば自分の力で棋理を探求しようとしているとも言え、最終的にどちらがいいのかは微妙なところかもしれませんが、今のところは次女の方が素直に伸びてま すし、長女は伸び悩んでます。

長女は性格的には私に似ていて、理屈屋の理系頭です。何かにのめりこんだときの集中力はなかなかのものですが、反面周りがよく見えていません。一方、次女はどちらかというと妻似の性格で、理屈よりはフィーリングで動くタイプ。周りに対する目配り気配りも次女の方が利きます。

この二人の性格的な違いが今後どのように将棋(に限らず、その他 諸々)に影響してくるか、注意深く見守りたいところです。

さすがに一年前よりは育っている…のか?

9/3に開催されたテーブルマークこども将棋大会に長女と出かけてきました。

去年の長女は予選(3戦)で全敗し、その後の自由対局でも1局も勝てないという散々な状態でした。長女は去年の同大会が終わった直後に12級から11級に昇級したものの、その後の昇級はなくいまだに11級。なので今年はせめて予選1勝を…というのが私の思いでしたが、結果は…

冒頭からいきなりの2連勝で、まさかの予選突破か!?と思わせましたが残念ながら最終戦に敗れ予選突破はなりませんでした。ただ、その後の自由対局で無双しまくり、なんと8勝2敗。トータルでは10勝3敗という望外の好成績を残したのでした。対局数と勝ち数に応じてもらえる駒形消しゴムも、王将を除きコンプリートしてました。いやはや、まさに予想外の大奮闘でした。

ここのところ、自分同様に長女の進歩の兆しが見えずやきもきしてたのですが、一年前よりは確実に上達しているということなのでしょうね。近くにいるとなかなか成長が見えないものですね。

ただ、やはりたまに長女相手に指してみるとやっぱり進歩している気がしないのは何故なのでしょう…(汗

とくに先日は、歩で馬の頭をたたいているのにそれに気づかずに馬をただ取りされるわ、大駒の効きがないところに成香をぶつけてただ取りされるわ、数で負けてるところにと金を突っ込んでやはりタダ取りされるわ、今なら次女でさえほとんどやらないようなポカを連発。

今の長女ならちょっと読めばすぐわかるレベルの悪手を、何気なく指す緩みっぷりにさすがにイライラが爆発して、思わず説教モードに入ってしまいました。やっちゃいかんと頭ではわかっていても、教えたことを守らずに軽々しくポカを連発されると、思わず文句も言いたくなってしまいます。私もまだまだ修行が足りない…

あ、郷田王将二歩事件はもちろん目の前で目撃しました。よりにもよって公開対局でやらかしてしまうとは…。郷田王将、壇上の感想戦でもほとんど何もしゃべれず。わかりやすいくらい落ち込んでましたね。公開対局である以上仕方ないとはいえ、晒し者気分だったろうな…。解説の村山七段と相手の佐藤(天)名人もどこか喋りにくそうにしてましたし…

やはり詰将棋なのか?

長女が数か月前に見せていたちょっとした無双状態がなりを潜め、それ以前のレベルに戻ってしまったのはなぜなのか。単に一時的に調子が良かったという話で済ませたくないので、あの頃と今の長女の何が違うのかを探ってみると、「詰将棋をやってない」という結論に至りました。

無双していたころの長女は、将棋の勉強は基本私とマンツーマンで、練習対局するか、または私が本から出題する形での詰将棋でした。詰将棋をやる場合は3手詰めを4~6問くらい。たまにやさしめの5手詰めを入れてみたりもしてました。

しかし、最近の長女は本人の希望により次の一手本を読む勉強にシフトしていて、詰将棋はやっていません。

少々短絡的かな…と自分でも思わなくもないですが、やはり詰将棋は将棋勉強の全ての基本ですし、これをやっていないというのはやはり少々気にはなったわけです。やって損することは絶対にないはずですし。

そこで、将棋教室の帰りに寄ったミスドで、そのあたりを伝えてみました。

長女には毎週日曜日の夜にその週の行動計画を立てさせてます。片づけや学校の宿題は毎日やるとして、学校が終わる時間や習い事の時間帯なども加味したうえで、ピアノの練習や将棋の勉強をどの日にやるか、みたいなことを自分で考えさせています。

長女なりに考えた結果、今までは将棋の勉強については、私との練習対局か次の一手本か、だったのですが、次の一手本を読む日は同時に詰将棋3手詰めを4問を解くというところに落ち着いたようです。これだと毎日ではなく週3~4日程度になりますが、まずは本人に無理のない範囲でやるのが大事ですからね。

で、ここまでは長女の話。この先は次女の話です。

次女は、最近はぴよ将棋Lv1の8枚落ちでは負けることがほぼ無くなりました。ぴよ将棋は指し手がブレないタイプのソフトなので(こちらが指す手に対して、返す手がほぼ一通りしかない。激指なんかだと、同じ指し手に対しても何通りかの応手を返したりする)、勝ち将棋の再現が容易だというのもありますが、敵陣の弱点を見抜く目も確実に鍛えられているようです。

試しに、私が8枚落ちで相手してみました。

8枚落ちの上手は金を8二と2二に、玉を5二に配置するだけで大駒が単独で侵入する隙は無くなるのですが、教えてもいないのに香車との連携で端を突破しようとしたり、ちょっと駒を片寄らせて隙を見せると、たちまちそこに角や飛車を展開して食い破ってくるような指し回しを見せるようになりました。このあたりの眼力は、同じ時期の長女を上回っていますね。長女の8枚落ち時代は、わざと隙を見せてもなかなかそこを突いてこれませんでしたから。

ただ、やはり詰めはまだ甘々です。私の守りをうまく突破して飛車角を侵入させるところまではなんとかできるのですが、玉の追い詰め方が甘く、1手詰めを見逃すこともしばしば。その間に次女玉への包囲網を狭め逆転、というのがパターン化しています。

なので、ここは次女にも詰将棋を再登板させようと思ってます。次女の場合は1手詰めからですね。

最近はかなり指し回しが将棋らしくなってきましたし、そろそろ、長女と同じく教室に連れて行くことを検討してもいい時期かもしれません。