不惑オヤジ(と娘)の将棋な日々

アラフォー親父と小学生娘の悪戦苦闘の記録

月別アーカイブ: 11月 2015

玉頭位取りLOVE

今日のNHK杯戦は、久保利明九段vs阿部光瑠五段(対局時)の一戦。戦型は久保九段の四間飛車藤井システムに対して阿部五段が玉頭位取りの構えで応戦。

解説の戸部六段は「僕が生まれる前の戦型」などと言ってましたが、少なくとも、当事者の久保九段は、数年前のNHK杯戦でも金井恒太五段相手に玉頭位取りを挑まれ敗れています(奇しくも久保九段はその翌年のNHK杯戦でも金井五段に敗れています。その時は玉頭位取りではありませんでしたが)。

なぜそんなこと覚えているのかというと、それまで対四間飛車というと、ナナメ棒銀急戦と(自分ではやらないけど)居飛車穴熊くらいしか知らなかった私がこの久保vs金井戦を見て、「こんな指し方があるのか!」と強烈なインパクトを受けたからなんですね。

それ以来、対四間飛車で振り飛車側が左金を玉の方ではなく角の方に寄せる形にしてきた場合、だいたい玉頭位取りを試みるようになりました。元々、厚み築いて押し込んでいくような重厚感のある将棋は私好みだったので。

ただ、私の玉頭位取りはほとんど我流に近かったりします。

まず、今時玉頭位取りを扱った定跡書などありませんし、手持ちの棋譜にも玉頭位取りなどほとんどない。それこそ、件の久保vs金井戦の棋譜くらいしか。

なので、今日の久保vs阿部戦が玉頭位取りになったのを見て、「おお、これは久しぶりに玉頭位取りのお手本が拝めるか!?」とワクテカしながら見ていたら、久保九段にうまく捌かれ、厚みで押しつぶす展開になる前に逆に押しつぶされるような将棋になってしまい残念でした。それでも、序盤の駒組みくらいは参考になりましたが。

うーん、また久保vs金井戦でも並べてみるかな…それにしてももう少し参考になる棋譜の数が欲しいですね…

脳内将棋盤ふたたび

以前、脳内将棋盤を作ろうと試みたことがありますが、その時に試みた方法はあまりに手間がかかりすぎて、挫折してしまいました。

で、最近はまず読みの力を優先して鍛えるというスタンスでやっている関係上、また脳内将棋盤への憧れが首をもたげてきました。

もちろん、詰将棋の取り組みは継続しています。最近は、11手詰も時間さえかければ解けるようになってきました。着実ですがレベルアップはしています。

それと並行して脳内将棋盤をなんとか構築しようと再チャレンジしているわけですが、やはり素人が我流でやってもだめだなぁということは経験済み。そこで、ここは経験者の体験談をということでgoogle先生に色々たずねたところ、ここのサイトで紹介されている方法が私的にかなりしっくり来ました。

脳内将棋盤はありますか? – 中飛車研究所

1.残像トレーニング
実際の盤でも、ネット対局の盤面でもよいから用意し駒を初期配置にして目の前に置きます。目をつぶります。一瞬目を開けて盤上全体を確認してすぐ目をつぶります。初期配置が鮮明にイメージできるまで何回か繰り返します。目をつぶっても将棋盤がが残像イメージとなって刻み込まれるはずです。これは一瞬しか見えないものを瞬間にイメージとして刻み込む能力のスイッチを入れるトレーニングであり、短期の記憶力を鍛える方法として非常に有名です。

2.駒を動かす
上記の方法で将棋盤81マスと駒が正確にイメージできるようになったら7六歩、3四歩、2二角成り、同銀ぐらいの手順を何回かイメージしてみます。とった角はちゃんと駒台に置く事も忘れずに。徐々に早くしていくのがポイント。

3.フィードバック
30~40手くらいの定跡を実際の盤と駒をつかって並べて覚えます。実際の盤と駒を使って本を見ないで並べられるようにして下さい。次に覚えた手順を脳内将棋盤で再生します。途中で混乱したら最初にもどってやり直し。何回か繰り返し、スピードの限界に挑戦するつもりで再生速度を速くしていってください。これは脳内将棋盤のトレーニングも兼ねた定跡手順のフィードバックであり、手順を暗記する方法としてとても有効です。

さて、脳内将棋盤は設置できたでしょうか?あとは詰め将棋や実戦の読みの中で脳内将棋盤を使ってみてください。使えば使うほど速くたくさん読めるようになるはずです。僕は3~1級くらいで目隠し将棋がなんとか指せるようになったと(持ち駒の歩の枚数はあやしいが)記憶しています。

当該箇所を引用させてもらいました。

早速、1の残像トレーニングから始めてますが…

おおぅ、なかなか即効性ありますね、コレ。

私はタブレット端末でkifu for Android の初期画面を表示させて、トレーニングしています。

Screenshot_20151127-233533

空き時間を見つけては、タブレットに表示させた上の画面で残像トレーニング。1日に3分1セットで3セットほど、これを2日ほと続けただけで、結構鮮明な将棋盤と初期配置図をイメージすることができるようになりました。

もうしばらく続けていれば、より鮮明かつ正確なイメージになっていくと思います。

2つほど、やっていて気づいたコツのようなものを。

  1. 盤面は一目で全体が見えるようにしたほうがいいですね。わずかでも視線を動かさないと全体が見えないのはまずいようです。私の場合、タブレット端末を目から30センチは離して見ています。もしかすると、より画面の小さいスマートフォンを使った方が良いのかもしれません。
  2. 残像トレーニングには、片目だけを使います。両目を開いたり閉じたりしていると、開いた瞬間は両目の焦点が合わなくて映像がブレたりしますので、片目は閉じたままにして、もう片方の目だけをまたたきしてトレーニングします。この時、またたきする方の目は左目がいいんじゃないかと思って実践しています。左目は、イメージ記憶を司る右脳に直結していると言われますからね。

とくに私のように映像ではなく言語ベースで思考するタイプの人は、脳内将棋盤を想像するときもつい「真ん中に玉将が居て、その両隣に金将…」などと頭の中で無意識に言語を使って駒を並べようとしてしまいます。それではどうしても遅いですし、なかなか鮮明にイメージするのも難しくなります。

この残像トレーニングは、瞬間的に画像を見ることで、言語的に解釈する暇を与えないことにポイントがあるようです。なので駒の文字が読めていなくても気にすることはないでしょう。将棋盤全体を漠然とした絵として覚える。このとき、駒台も一緒に画像記憶するべきでしょうね。

2.の駒を動かすことについては、さすがにここに書いてあるくらいの手順であれば、1.で作った将棋盤のイメージがある程度鮮明になっていれば簡単です。

3.の、脳内将棋盤で定跡を並べることについては、まだやれていません。ただ、日課となっている詰将棋を脳内盤で解く試みは始めています。

問題図面を見て脳内将棋盤に並べるのが、まだ結構厄介です。1回並べて完璧、とはいかず、何回も何回も見直しては並べ直しで、並べるだけで早くても1~2分程度はかかってしまいますね。本を見て解くのと比べ、問題を解くペースはおそらく半分以下に落ちています。

ただ、詰将棋を脳内で解く訓練は以前もしていましたが、残像トレーニングを取り入れた今は、以前と決定的に違うことがあります。

詰将棋の問題図はだいたい局所的な図です。以前の脳内盤だと、その局所はなんとかイメージできても、局所から離れてしまうと無限に広がるフィールドが…状態でした。つまり、詰将棋の駒が配置されている周辺の外がうまくイメージできない。9×9のはずが、境界線が曖昧になってどこまでも果てしなく続く…という感じでした。

が、1.の残像トレーニングで盤面全体をイメージできるようになった今、詰将棋の図面もきちんと9×9の有限の盤面に並べることができるようになりました。これはトレーニングを初めて2日程度で訪れた変化で、とても大きな進歩だと思います。

で、脳内盤に問題図を並べるのはまだちょっとまごつきますが、並べ終わって何度か頭の中で動かしているうちに、だんだんイメージが鮮明になっていく気がしています。解答に失敗すると一度盤面を問題図に戻しますが、それは割とスムーズにできるのです。問題図さえ一度きちんと配置できてしまえば、9手詰でも11手詰でもわりとスムーズに脳内で駒を動かしたり戻したりできています。

とまあ、そんなわけで再び脳内将棋盤構築にトライしているわけですが、今のところなんとなく好感触を感じています。しばらくはこの方法を続けてみようと思います。

「3手読め」

長女とは相変わらず成り駒将棋と六枚落ちでの練習ですが、長女には最近口うるさいくらいに「3手読みなさい」ということを教えています。

私が子供の頃、故・原田泰夫九段の子供向け棋書に書かれてあった「3手の読み」ってやつですね。「こうやる、こう来る、そこでこう指す」って言い方をされてたと思います。

どうも長女を見ていると、深く考えることなく何となくで指して、駒を損したり詰みそうな玉を逃がしたりということが多いように見えたので、最低でも相手の応手くらいは予想して指せ、ということを徹底させようかと。

本人なりに考えるところは考えているようで(本人いわく「7手くらい読んでる」)、時にははっとするような筋のいい読みを見せたりもするのですが、割と肝心なところで手拍子で指して失敗するというパターンが多すぎるんですよね。ここを克服できるだけでかなり変わってくると思うのですが…

当面、長女の合言葉は「3手読もう!」ですね。

本人、次の目標は「3年生になるまでに10級」だそうですが…どうかなぁ。半年ごとに昇級というペースになるので、私としてはもう少し早いペースで上がって欲しい気はするんですよね。このペースだと6年生になっても4級ですし…。

でも、今の長女だとこれでも厳しいかもしれませんねぇ…

将棋マンガあれこれ

巷で将棋マンガが増えている気がします。最近も少年ジャンプで将棋漫画の連載が始まったそうですね。私は単行本で読む派なので連載は見てませんが、なんだか評判も悪くないみたいです。

で、今回はちょっと趣向を変えて、私が今まで読んできた将棋マンガのご紹介でもしてみようと思います。

多少のネタバレはご容赦を…

アマゾンで検索して引っかかった順に、まずはこれから…

盤上の詰みと罰(1) (アクションコミックス(コミックハイ! ))
松本 渚
4575845256

主人公・霧島都は、高校生で史上初の女流六冠を達成した最強の女流棋士。しかし、ある対局をきっかけに一ヶ月ごとに記憶がリセットされてしまう記憶障害を煩ってしまう。その結果最新の将棋についていけなくなった彼女は女流棋士を引退し、すべてのきっかけとなった対局の相手ともう一度戦いたいと、全国を一人旅する。

旅の先々でアマチュアの強豪と戦いながら、「最後の相手」の手がかりを探していく、ロードムービー的な内容ですね。

内容的に派手さはありません…というか正直地味ですが、都をとりまく優しい将棋世界になんだかほっこりさせられ、私的には結構好きな作品です。癒やし系ってやつですかね。

全二巻完結。

「最後の相手」の正体については、二巻が発売される少し前に「もしかしたらこいつなんじゃないのか?」と見当付けてたのですが、まさか本当にそうだったとは…(汗

最近の将棋マンガにはだいたいプロ棋士が監修に着いてますが、本作品では戸部誠六段でした。

あまり将棋内容について緻密な描写は無いので、純粋にストーリーを楽しむ作品だと思った方がいいでしょう。

PRICE 女流棋士飛翔伝 1 (バンブーコミックス)
前鳥 八代 maa坊
4801952100

「【女流棋士】飛翔伝」とサブタイトルにありますが、主人公は女流棋士ではなく「女性棋士」黒川楓と新羅香織。つまり奨励会を抜けて正式なプロ四段となった女性達です。その二人の活躍と、二人を取り巻く将棋界の暗闘を描いています。

本作品は他の将棋マンガとは明らかに一線を画すところがあります。

他の将棋マンガでは将棋を「楽しいもの」「素晴らしいもの」として取り上げ、読者にも将棋を指して欲しい、という普及的な意識が多かれ少なかれ垣間見えるものです。

本作品にその意識がゼロだとまでは言いませんが、将棋が必ずしも「素晴らしいもの」という位置づけにはなっていません。むしろ主人公達も含む将棋を取り巻く人間達のどす黒い感情や、連盟トップによる悪辣とも言えるくらいの政治的陰謀などなど、ある意味将棋界の暗黒面に切り込んだ内容になっています。このマンガ読んで、「将棋指してみたい」と思う人はいなさそうな気がします。

明らかに現実世界の連盟 vs LPSAの泥試合を意識したような展開まであったりして…「よくここまで斬り込んだな…」といい意味で感心します。

さらに言えば、連盟の会長は明らかに故・大山康晴十五世名人を意識したキャラクターで、しかもかなり悪辣な狸親父として描かれています。「いいのか?コレ…」とただのいち読者ながら心配になります。

そんな内容のせいか、アマゾンのレビューなんかを見てると酷評する向きもあるようですが、私は結構好きです。他の将棋漫画には無い、きれい事ばかりじゃない、泥臭い情念渦巻く世界観に引き込まれます。他に類型の無い将棋マンガとして一読の価値はあるんじゃないかと。

現在、単行本は三巻まで発売されており、未完結。広瀬章人八段が監修に着いてますが、これも将棋の内容描写については比較的薄めです。

ナイトぼっち(1) (講談社コミックス)
枩岡 啓資
4063951502

主人公はクラスになじむことができず、図書室の常連となっていた男子中学生・桂馬一人(かつらまかずと)。彼が将棋の天才少女・雪乃藍香と出会い、彼女に憧れ将棋の世界へ飛び込む。

一言で言ってしまえば将棋をとりまく中学生の青春ストーリーではあるのですが、単行本1巻と2巻以降では全然別のマンガと思うくら内容が変わってます。

ヒロインと思われた雪乃藍香は2巻以降、事実上の退場状態でほとんど出てこなくなりますし、主人公の桂馬一人は1巻で孤独を克服してしまい、2巻以降は悪い意味で特徴の無い普通の主人公になってしまいましたし。

作者がいったい何を描きたかったのかが正直よくわかりません…

全三巻完結。とくに監修している棋士はいないようです。

駒ひびき (1) (ドラゴンコミックスエイジ)
水鳥 なや 高橋 道雄
4040701895

主人公は永世名人を祖父に持つ女子高生・水瀬あゆみ。その祖父を亡くして将棋への意欲も目標も失いかけていた彼女が、高校将棋部の仲間達と出会うことで再びその道にのめり込んでいく…

うーん、正直言えばあまり印象には残ってないんですよね…

親の借金のカタ代わりにプロ棋士になれなければヤクザに殺されることになっている娘とか、重病に冒されている部長だとか、かなりエグい設定のキャラ達が用意されているにもかかわらず、それらを活かしきること無く終わってしまった感が…ああ、これはもしかして「連載打ち切り」って奴ですかね…

将棋の描写はそこそこアツいんですが、主人公達が女子高生という、ある意味狙いがあざとすぎた設定によって微妙に中和されている感がちょっと残念。

全三巻完結。監修は高橋道雄九段。

ハチワンダイバー 1 (ヤングジャンプコミックス)
柴田 ヨクサル
4088771850

主人公は元奨励会三段の菅田健太郎。年齢制限で奨励会を退会した彼は、賭け将棋を生業とする「真剣師」として向かうところ敵無しであったが、「アキバの受け師」と呼ばれる女真剣師に完敗。その敗戦をきっかけに、よりどっぷりと真剣師の世界に浸かり込んでいった彼は、やがて将棋界どころか世界を脅かす陰謀に巻き込まれていくことになる。

なんというかよい意味でメチャクチャです(笑)。

メイドが最強の真剣師やっていたり、将棋で世界征服を企む真剣師集団がいたり、あげくそいつらが核爆弾を保有していたり、負けそうになると気功で将棋盤をたたき割ろうとする奴がいたり…次に何が出てくるかわからない、びっくり箱のような世界です(笑)

正直、作者の画力は私が今まで読んできた将棋マンガの中では失礼ながら最低クラスですし、突飛すぎる設定など突っ込みどころ満載なのですが、そんなことは承知の上とでも言わんばかりの熱量と勢いに圧倒されます。作者は本当に将棋が好きなんだろうなぁ、と。鈴木大介八段が監修についてますが(ご本人も作中に重要人物として登場)、なんでも作者自身も渡辺明棋王に飛車落ちで、藤田綾女流には平手で勝ってしまうほどの棋力の持ち主なんだとか。

このマンガはもうこの作者の圧倒的な熱量と勢いに乗って、細かいことは気にせずに読んでしまうのが正しい。オススメです。

それでいて、将棋内容の描写も私が見てきた将棋漫画の中では一番の濃さです。

全35巻完結。


 

ざっとご紹介しました。

有名どころでは「3月のライオン」とか「ひらけ駒!」とか「月下の棋士」といったあたりにまだ手を付けてないです。あ、「5五の龍」もか。

「月下の棋士」は失礼ながら絵柄が生理的に受け付けないですし、「3月のライオン」もあまり絵柄が好きじゃないので、この中から実際に読むとしたら「ひらけ駒!」「5五の龍」かなぁ…

そのうちネタが溜まったら、またこんな形でご紹介したいと思います。

最近の勉強動向・定跡編

詰将棋で読みの力を鍛えるのを最優先課題と位置付けてから、勉強の割合は詰将棋6割、実戦2割、棋譜並べ(ただの鑑賞も含む)1割、その他1割くらいです。

その他に1割が当たっているとおり、それ以外の勉強を全くやっていないわけではありません。と言っても、このその他1割のほとんどは定跡勉強だったりするのですが。

この定跡勉強も、能動的にやっているわけではありません。実戦で定跡を試し、忘れている箇所、記憶があいまいな箇所をあとで棋書で振り返る、というのを繰り返しているくらいです。

これが簡単ながら意外と身につくんです。自戦譜とともにEvernoteに保存してあとから時折読み返しておけば、定着度もさらに上がる感じです。

あまりあれこれ手を出しても身につかないので、最近は主に、

  • 後手番で主力にしている「相横歩取り」
  • こちらから回避しようがなく、遭遇率も高い「対四間飛車」急戦
  • 同じく回避しようがなく、遭遇率も高い「対ゴキゲン中飛車」

に絞るようにしています。矢倉や角換わりもそれなりに遭遇率高いのですが、これらは変化が多すぎるためひとまず後回しにし、まずは上記3つについて重点的に。角換わりについては定跡書を持ってないというのもありますが。

相横歩取りについては大体の人が▲7七銀から大駒総交換に流れますし、自分が先手番で仕掛けられた時もそう指すので、そこからの定跡を。利用している本はこれですね。

マイコミ将棋BOOKS 乱戦!相横歩取り
北島 忠雄
4839937419

対四間飛車は私の場合は急戦一辺倒なので、▲5七銀左からの山田定跡や鷺宮定跡など。利用している本はこれです。だいぶん古い本ですが、私の四間飛車対策は今のところコレ一本で何とかなっています。今確認してみたら、電子本になってるんですね。ちょっとビックリ。

初段に挑戦する将棋シリーズ 振り飛車破り
青野照市
B00VB0SG2W

対ゴキゲン中飛車では先手番では▲7八金型、後手番では二枚銀をやることが多いです。いわゆる「超速」がゴキゲン対策の主流であることは承知していますが、私にはなんとなく指しにくいし、人と同じことばかりやるのもつまらないので、あまり他人が使わないやり方を突き詰めてみようかと。

参考にしているのは、この本。

最新の振り飛車対策 (プロ最前線シリーズ)
深浦 康市
4839939861

他に自分がよく遭遇する戦型は矢倉と横歩取りと角換わりですが、矢倉と横歩取りは何冊か持っているので、角換わりの定跡本を何か一冊用意しておいた方がいいのかなぁ、と思ったりしてます。

[自戦譜]ついに「低級」脱出!

ついに将棋倶楽部24でレートが550を超え、夢の低級脱出を果たしました!!

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とはいえ、定着するのは苦労しそうですけどね…しばらくは行ったり来たり、またはいったん低級に戻って、脱出できそうでできない、という状況が続く気がします。

まあ、なにはともあれ初めて「低級」を脱出した記念として、その時の自戦譜でも。

11級同士の対決で、後手が私です。

▲2六歩    △3四歩    ▲2五歩    △3三角    ▲1六歩    △1四歩
▲5八金右  △8四歩    ▲7六歩    △2二銀    ▲6六歩    △3二金
▲6七金    △8五歩    ▲7七角    △5二金    ▲7八金    △6二銀
▲6九玉    △4一玉    ▲8八銀    △5四歩    ▲5九角    △9四歩
▲7七銀    △4四歩    
(1図)

2015-11-10k

先手の2筋突き越しから始まり、角換わり模様かなとも思ったんですが、先手はそこからいわゆる「無理矢理矢倉」の形に持って行きました。最近は横歩取りばかり指してて矢倉から遠ざかっていたのもあり、勝負勘が心配でしたが…

▲3八銀    △4二角    ▲3六歩    △6四角    ▲1八飛    △7四歩    
▲2六角    △4三金右  ▲3七桂    
(2図)

2015-11-10l

個人的にこの先手の桂跳ねには首をひねりました。疑問手というか、△6四角ののぞきに対して▲1八飛とかわした意味を継承してないんじゃ、と思ったためです。

私の理解では、△6四角に対して▲1八飛とかわすのは、右銀の動きを自由にして前線への進出を図るためと思ってました。▲3七桂では逆に右銀の動きを妨げてしまいます。事実、この後先手の右辺は硬直状態に近くなり、右銀の扱いにとても苦労している感じでした。

△3三銀    ▲7九玉    △3一玉    ▲8八玉    △2二玉    ▲6五歩    
△7三角    ▲6六金    △8四角    ▲9六歩    △5三銀    ▲5六歩    
△6二飛    ▲4六歩    △6四歩    ▲同 歩    △同 飛    ▲6五歩    
△6一飛    ▲4五歩    △7三桂    ▲4四歩    △同銀左    ▲4五歩    
△3三銀    ▲4七銀    △6五桂    
(3図)

2015-11-10c

狙いの桂跳ねが炸裂した瞬間です。当たっている銀を逃げれば△6六角で金がタダですし、放置しても△7七桂成に▲同桂ならやはり△6六角で金の素抜きですし、▲同金でも△6六角と二枚替えを狙って勝勢。勢い、先手は金桂交換に応じざるを得ず、これで本局の主導権を握ることに成功しました。

▲同 金    △同 飛    ▲6八飛    △6七歩
(4図)

2015-11-10d

いったん飛車交換を拒否しましたが、ここは素直に応じてよかったかもしれません。既に矢倉が崩れかけている先手に比べ、こちらは金銀四枚の総矢倉が健在です。先手は歩切れでもありますしね。△6八飛成▲同銀△4八角成くらいで優勢勝ちだったかも。

もっとも、この歩を▲6七同飛と取ったら即座に飛車交換に応じるつもりでした。そう、△6七同飛成▲同金△2八飛の王手角が狙いです。

▲同 金    △3九角成  ▲6六歩    △6一飛    ▲4六銀    △4七金
(5図)

2015-11-10e

この金打ちは△2七金と迷ったところです。△2七金なら角が詰みますが、持駒の金を僻地へ置き去りする可能性が高いので指しづらかった。

もっとも、本譜では結局この4七金も3七の地点に置き去りになってしまうのですが、それが後々守りに効いてくるとはこのときは思いもしませんでした。

▲4四歩    △同銀左    ▲4五銀    △3三銀    ▲5五歩    △同 歩
▲3五歩    △同 歩    ▲同 角    △3四歩    ▲4四歩    △3五歩
▲4三歩成  △同 金    ▲5二金    △8一飛    ▲5三金    △同 金
▲3四桂    
(6図)

2015-11-10f

先手が必死の手順で右辺を捌いて、この桂打ち。本譜はこれを△同銀と取ってしまったんですが、魔が差したとしか言いようがありません。△3二玉とかわしていれば、明らかに先手の攻めは切れ筋だったのに…

事実、この後猛追撃をくらい、むしろ形勢逆転かというところまで追い込まれます。

△同 銀    ▲同 銀    △3七金    ▲4二銀    △3二金    ▲5三銀成  
△8六歩    ▲同 銀    △6五歩    ▲2四歩    △6六歩    ▲同 金    
△5七角    ▲2三歩成  △同 金    ▲同銀成    △同 玉    ▲6七金    
△6八角成  ▲同 金    △2八飛    
(7図)

2015-11-10g

攻防のつもりで打った飛車ですが、これが後々絶体絶命の危機を救うことになります。

▲5八歩    △5六桂    ▲4五角    △3四桂    ▲8一角成  △6八桂成  
▲2四歩    △同 玉    ▲2二飛    △2三歩    ▲2五歩    △同 玉    
▲2三飛成  △2四歩    ▲2六歩    △同飛成    
(8図)

2015-11-10i

この飛車成りで入玉が見えてきました。龍はもちろん僻地に置き去りになっていた3七の金がここに来て輝きを放っています。あとは連続王手を断ち切って手番を握り、慎重に寄せて勝利しました。

▲3四龍    △同 玉    ▲4五金    △2五玉    ▲3四銀    △3六玉    
▲5五金    △4七玉    ▲4五馬    △6六馬    ▲7七銀    △7八金    
▲9七玉    △7七金    ▲同 桂    △同 馬    ▲5七金    △4八玉
(投了図)

2015-11-10j

途中、勝負手に対する応手を誤り、大優勢の将棋を一気に危うくしてしまいましたが、なんとか勝ち切れてよかった(^^;

以下、棋譜です。

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停滞は致し方なし

最近こちらはめっきり寒くなりました。駅のホームで電車待ちの間に詰将棋を解くのが日課なのですが、最近は素手を外気にさらしながら本をめくるのが厳しくなってきました。今はまだこの程度で手袋をはめていればなんとかなりますが、これが真冬になると、寒さで解くことに集中することもできなくなるんですよね。

さて、その詰将棋ですが、今は高橋本9手詰の二周目です。思考技術が上がったのか、前に比べると読みぬけや「最後の三手が見えない」ということは減っているように思います。簡単な問題なら瞬殺もできるようになりました。この二周目が終わったら、11手詰を織り交ぜてみようと思ってます。

棋力の方はどうなんでしょうかね…上がっているような上がっていないような、微妙な状態が続いている感じでしょうか。将棋倶楽部24の方はわりとレートが順調に推移している感じはあります。現在、500前後で落ち着いており、勢いさえあれば夢の低級脱出も実現しそうな感じですが、いかんせん81Dojoがなかなか初段に定着できない。それどころか今は1級と2級の境目をうろうろしている感じですね。

しばらく詰将棋で読みの力を強化することを優先し、その間は棋力は伸びなくても仕方ないと割り切っていますので、今はまあこれでいいです。落ちさえしなければよしとしておきます。まずは目標の一つ、「15手詰を5分以内」を目指して日々着実に歩むことにします。

[自戦譜]最短記録か?

ちょっとした珍記録?が出たので自戦譜です。

将棋倶楽部24の対局。11級同士で、後手が私です。

▲7六歩    △3四歩    ▲2六歩    △8四歩    ▲2五歩    △8五歩
▲7八金    △3二金    ▲2四歩    △同 歩    ▲同 飛    △8六歩
▲同 歩    △同 飛    ▲3四飛    △8八角成  ▲同 銀    △7六飛
▲7七桂    △7四飛    
(1図)

2015-11-03b

最近後手番のエースとしている相横歩取りを今回も敢行。私もまだまだ勉強中の戦形ですが、荒っぽい展開にも細かい手筋が満載でとても面白いです。

後手が横歩をとった際に、▲7七銀とされることが多いのですが、今回は▲7七桂。私は△7四飛と引きましたが、どうやらこれはあまりよくないもよう。▲3六飛から▲8六飛と回られると後手がやや苦戦するようで、ここは飛車を引かず△3三金が定跡らしいです。

とはいえ、今回は△7四飛。先手は飛車交換を受けて立ち、乱戦に突入します。

▲同 飛    △同 歩    ▲8三飛    △7二銀
(2図)

2015-11-03c

正直、 ▲7七銀型以外の定跡はまだあまり抑えられていませんが、この▲8三飛までは定跡らしいです。定跡ではその後、△8二歩▲8六飛成△2七飛▲2八歩△2五飛成(変化図)と龍を作り合ってこれからの将棋、となっているようです。

2015-11-03d

実際は本譜の△7二銀でぴったり受かってはいるものの、その後の攻め方に悩むことになりました。9一の香が取られそうなのであまりのんびりはしていられない。今更△2七飛と龍を作りに行っても▲2八歩で追い返されて香損が受からない。なので…

▲8二飛成  △2八歩    ▲同 銀    △2七歩    ▲同 銀    △2八歩
(3図)

2015-11-03e

やや強引に2筋をこじ開けに行きました。途中、△2七歩で▲3九銀なら、△2五飛と打ち込んで2筋強行突破をもくろんでいましたが、今思うと▲3六角あたりで簡単に受かりそうですね。ただ、今回の先手は素直に取ってくれたので、△2八歩で桂を切り取ることに成功。駒損を回避することができました。

▲3九金    △2九歩成  ▲同 金    △6四角
(4図)

2015-11-03f

△3七角成を見せつつ龍に当てたこの手がひとつのポイントとなりました。歩切れな上に先手陣には飛車打ちの隙も無く、どちらかというと苦し紛れの一手でした。▲4六角△同角▲同歩△4七角▲3八銀で、ひとまず角を引いて馬を作っておくか、あるいは△3八同角成と強襲し、▲同金△2九飛と飛び込んでどうか…といった当たりを読んでましたが、先手は▲9五角と王手をかけてきました。

▲9五角    △5二玉    ▲7三歩    △3七角成  
(5図)

2015-11-03g

この角成を入れた直後は、王手で先手を取って△7三桂と歩を払っとけばいいや…くらいに思ってたんですが…。実はこの局面で既に先手玉は詰んでました。私がそれに気づいたのは先手の次の応手を見た時でしたが。

実は先手は歩しか持っていないので、後手の飛車の王手に対して合駒ができないのです(7~4筋まで二歩のため歩は打てない)。なのでこの時点でどう逃げても飛車打ちから詰んでしまいます。

▲6八玉    △7六桂
(投了図)

2015-11-03h

実際はこの桂打ちで投了となりました。▲7九玉には△5九飛。▲6九歩が二歩で打てないため、これで詰んでます。

合駒無意味の詰みは珍しくもありませんが、そもそも合駒を打つ余地はあるのに打てる駒が無く詰みという決着は私の記憶にある限りは初めてではないと思いますが、かなりレアケース。加えて、きっちり即詰みが決まった形で40手決着というのはおそらく最短記録です。

いやー、横歩取りってオソロシイッ!

以下、棋譜です。

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青空将棋を試す

やはり子供というか大人でもかもしれませんが、入門者にとって一つの鬼門となるのが金銀の動きですね。とくに銀。どうしても真横と真後ろに移動できない、斜め後ろだけ移動できる、というのが感覚的に身に付きにくいらしいです。長女の時も銀の動きは覚えきるまでに結構時間がかかりました。

正直なところ、次女はこのあたりがまだ怪しいのですが、5五将棋にも飽きが来たようなので、今は桂と香の動きを教えた上で「青空将棋」をやってます。

青空将棋とは、通常の本将棋の初期配置からすべての先手後手すべての歩を取り払ったもので、「歩なし将棋」という呼び方もあるようです。

2015-11-03a

初期配置で駒の動きを制約している歩がいなくなるので、初手から角交換してみたり、左香で相手の右香を素抜いたり、▲5八飛といきなり王手をかけてみたりと、とにかくダイナミックなのが特徴です。

本将棋だと歩があるがためにいきなり駒を大きく動かすことができないため、お互いけん制しながら歩を突きだし、自軍の制空権を広げながら戦いの準備をします。これがいわゆる「駒組み」で、お互いの制空権の主張がぶつかった瞬間、戦いが始まります。それに比べて青空将棋は制空権やらなにやらすっ飛ばしていきなりノーガードの殴り合いから始まります。

駒組みってやつは正直入門者にはハードルが高いうえに退屈です。とくに子供には。将棋の醍醐味はやはり戦いにあるのですから、入門者でもそれを味わうためにはいきなり派手な戦いから始まる青空将棋が有効、というわけです。

色々な駒をいきなり動かせますから、駒の動きも覚えやすいですし、展開が派手なので持ち駒や「成り」のルールも教えやすいという副次効果もあるようです。ぶっちゃけ、本将棋の序盤を省略しているようなものなので、決着も早い(入門者なのでたいてい王手放置で終わるというのもありますが)。実際に試してみて、これはド入門者の指導方法としてはそれなりに有効だなと思いました。

長女の時は青空将棋は採用しなかったのですが、次女はしばらくこれでやってみようと思います。

そういえば、次女は角筋を確認するときに、指でひとマスずつ辿るという入門者がよくやる仕草をご多分に漏れずやっているのですが、最近長女がいつのまにかこれをやらなくなっていることに気づきました。それでいて角筋を間違えるということもほとんどありません。

正直、まだまだ棋力的には初級者の入り口に達したかどうかという感じの長女ですが、経験値は確実に上がっているのでしょうね。