不惑オヤジ(と娘)の将棋な日々

アラフォー親父と小学生娘の悪戦苦闘の記録

振り飛車党に俺はなる!

将棋を覚えて以来、私は一貫して居飛車党でした。たまに気まぐれで飛車を振ることはあっても、それはあくまでお遊びであったり、気分転換であったり、その程度のものでした。

しかし、このブログでは特に触れてなかった気がしますが、最近twitter界隈では「対抗型党」を自称していました。要するに、居飛車対振り飛車の対抗型を指すために、相手によって居飛車振り飛車を使い分けるってことですね。対抗型を自分の主戦場としようとしていたわけです。

これは、学ぶ戦型を絞り込むという意味もありました。やはり社会人であり、将棋にかけられる時間が限られている以上、基礎固めのために定跡をちゃんと学ぼうと思ったら、どうしても戦型は絞り込まないと難しい。そうなると、居飛車党を続けるのはどう考えても合理的ではありません。

矢倉、雁木、横歩取り、角換わり、(相掛かり)、対四間飛車、対中飛車、対三間飛車、対向かい飛車…

目が回ります。何の罰ゲームかと。

そこで、居飛車党から「対抗型党」となって、上記の中から相居飛車系の戦型を排除しようとしたわけですが、最序盤次第では相振りになったり、相振りを警戒して様子見していたら相居飛車になってしまったりということも少なくない。それに対抗型と言っても中飛車、四間飛車、三間飛車ではそれぞれまったく形が違うわけです。

それならばと、もうここはスパッと振り飛車党へ転向することにしました。

主力戦法を四間飛車としておけば、対抗型にならなかったとすれば相振りになるくらいなので、定跡の学習範囲は四間飛車と相振りに絞り込むことができるはずです。

というわけで、早速以下の本を購入して勉強中です。

四間飛車を指しこなす本〈1〉 (最強将棋塾)

相振り飛車で勝つための18の心得

必修!相振り戦の絶対手筋105

せめて積ん読にはしないよう頑張ります…

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基礎固めが足りてない?

棋力向上を完全に捨てたわけでは無いので、今もあれやこれや考えながらやってはいます。

で、最近は、アマチュア強豪の上達に関する体験談等を色々拾いつつ考えてました。

あえてアマチュア強豪に限定したのは理由があって、プロだとどうしても「ファンに将棋を辞められるわけにはいかない」というしがらみがあるので、あまりストイックなことは言えない事情があるだろうと。実際、アマチュアの強い人たちの話を見聞きすると、やはりそれなりにストイックなことをやってらっしゃる。

でそれらを自分なりに解釈した結果、私はまだ基礎固めが足りていないという結論に至りつつあります。

正直、自分はもう基礎は固まっている。だからまがりなりにも有段者になれたんだ。そう思っていました。故に、伸び悩んでいるのは将棋の捉え方、つまり大局観とかに問題があるんだろうと。

しかし、そういった強い人たちに言わせると、私のようなウォーズ初段レベルではどうもまだ基礎が固まっているとは言えないらしい。基礎がちゃんと固まっていれば、ウォーズなら三段くらいにはなっているはずだと。

では、「基礎が固まっている」とはどういう状態か。いろいろな人の話を自分なりに結合して、だいたいこんな感じなのかと。

  • 世に知られている「手筋」の類いはほぼ全て習得していて(駒別の手筋、囲い崩し、必死、凌ぎなど)、実戦で使いこなせている
  • 主力戦法の主要な定跡を意味も含めて理解している
  • 5手詰ハンドブックレベルの詰将棋本は3冊分程度丸暗記している
  • 標準的な5手詰めなら初見でも20秒以内

私自身はと言うと、詰将棋はかなりこのレベルに近づいている気がしますが、手筋や定跡に関しては正直全然遠いです。手筋問題集とか、昔解いたものを見返してもしょっちゅう詰まりますし、定跡はずっと軽視してロクに取り組んでなかったので言わずもがなです。

以前、「棋力とはパターンの蓄積だ」という自説を披露しましたが、それは基本的に間違ってはいなかった。ただ、そのゴールは私が考えていたよりもずっと遠かったというところでしょうか。

なので、もう一度手元の手筋問題集と定跡書を選別し、ひたすら反復練習して完璧に身につけるところからかなぁ…というわけで早速始めてます。少なくとも三段になるまでは、大局観とかについてはいったん意識から外し、手筋と定跡の習得、そしてその使いどころ学ぶための観戦、この三本立て。あとは衰えないようにたまに詰将棋。こんな方針で行こうかと。

まあ、「上達のためにやりたくないことまではしない」といいましたけど、こういった反復練習は実はそれほど嫌いじゃないです。他にやりたいことの時間を削ってまでやるつもりはないですが、このくらいなら多分頑張れる。

今回の方針立て直しに当たって、いろいろなアマチュアの方の体験談等を参考にしましたが、具体的な方法論に落とし込むにあたって決め手になったのは↓この本でした(kindle限定)。記事の締めとして、ご紹介しておきます。

はじめてのしどうたいきょく

15日、16日と小樽で「おたる将棋祭り」が開催されました。連盟小樽支部長殿からのお誘いもあったので、のこのこと出かけて参りました。

15日は初心者向けの講座と指導対局。その脇で将棋道場の出張もありました。さすがに講座については娘達レベルでも初心者向けすぎたのか、娘達は道場の方に来て指してました。私もそちらにいたのですが、相手が少なくて、ちょっと間が持ちませんでしたね。

指導対局では娘達が六枚落ちで中倉彰子女流二段に挑戦。私は道場で対局中だったため見てませんでしたが、二人とも無事勝たせてもらったもよう。初心者対象と言うことで私は当初遠慮してましたが、枠に空きがあるとのことで私も指導していただくことに。

実は私はプロの指導対局を受けるのはこれが初めてです。

北海道地区ではこの手のイベントがあると常に子供と級位者が優先で、なかなか機会に恵まれなかったんですよね。実際、娘達はもうかなりの数、プロの指導対局を受けているはずです。私が記憶しているだけでも、鈴木環那女流二段、久津知子女流二段、中井広恵女流六段、高橋道雄九段、田村康介七段、佐々木慎六段、中村亮介六段、伊藤真吾五段に教わっています。羨ましいことこの上ない。

それはさておき、初めてのプロ相手の指導対局、手合割りはひとまず二枚落ちを選択。途中中倉先生のうっかりがあって、そこを見逃すこと無く咎めることができ、勝つことができました。

翌16日は、もう少し規模を大きくして、出張道場の毛色をより強くしたような内容。小樽支部道場では普段から駒落ちがデフォなのかな? 札幌将棋センターでは大人は総平手なので、二枚落ちの上手を持ったりしてなかなか新鮮でした。私は基本駒落ちは上手も下手も好きなんですよね。

この日も指導対局があり、昨日に引き続き中倉先生に今度は角落ちで挑戦。いや、二枚落ちからいきなり角落ちかよと思われるでしょうが、私は二枚落ちと角落ちしか定跡をよく知らんのですよ…。はい、無事返り討ちにされました。なんとか一手違いまでは持ち込めたんですが、最後は自玉の即詰みを見切れず、キッチリ咎められました。

その後は小樽支部長殿と高校時代以来の対局。彼は今や道内アマチュアでもそれなりに知られた強豪なので、もちろん平手で挑戦などという無茶はしません。角落ちで挑みましたが、やはり返り討ちにされました。まあでも、今の自分の力は出し切れたんじゃないかと思います。とくに終盤は。

やっぱ駒落ちは楽しいですわ。実力差が開いていてもギリギリのスリルが楽しめるのがいい。勝つにせよ負けるにせよ、ワンサイドゲームはつまらんですよ。

今思えば棋譜取っておけば良かったなぁ…

ちなみに娘達はというと、16日は札幌将棋センターの内部大会にエントリーしていたので別行動でした。支部長殿が残念がってたけど、仕方ない。

そんなわけで、将棋漬けの週末は終わりました。

[自戦譜]のりたま名人戦B級リーグ vs Hunter-Yさん

上達を優先命題から下ろして以降、なかなかネタがなくて更新が遅くなってます。

せめて、昨年末のゴタゴタで中断していたのりたま将棋クラブでの自戦譜くらいは復活させようと思います。

というわけで、今回は第11期名人戦B級リーグの開幕戦、Hunter-Yさんとの一戦です。Hunter-Yさんとは初手合いですが、事前の情報収集とかは怠ってました。ぶっつけ本番です。

▲7六歩 △3四歩 ▲6六歩 △8四歩 ▲6八飛 △6二飛
▲7八銀 △7二銀 ▲4八玉 △6四歩 ▲7七角 △6三銀
▲6七銀 △5四銀 ▲3八玉 △4二玉 ▲2八玉 △1四歩
▲1六歩 △3二玉 ▲3八銀 △7四歩 ▲5八金左 △9四歩
▲9八香 △5二金右 ▲9六歩 △2四歩 ▲5六銀 △7三桂
▲4六歩 △2三玉 ▲3六歩 △3二銀 ▲4七金 △1二玉
▲3七桂 △2三銀 ▲2六歩 △3二金 ▲4五銀

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対抗型党として対抗型が当然指したいのですが、先手番で▲7六歩に△3四歩だといつも次の手に迷います。▲6六歩と四間飛車を目指すと相振りになる可能性もある。かといって▲2六歩とすると相居飛車になる可能性も高い。

せめて、Hunter-Yさんが居飛車党か振り飛車党かくらいはリサーチを入れておくべきでしたね…

ただ、最近は▲6六歩に対して後手に振り飛車を示唆されたら、相振り辞さず、ではなく居飛車持久戦に持っていくようにしてます。本局もそのつもりでしたが、Hunter-Yさんは△8四歩で居飛車を宣言。

以後は四間飛車vs右四間飛車の形に進んでいきます。

で、第1図。この銀ぶつけはかなり迷ったところで、ここで本局一番のほぼ4分の長考をしています。

本当は高美濃を銀冠に組み替えたかったのですが、▲2七銀の瞬間に△6五歩や△8五桂が飛んでくるのは目に見えている。かといって、他に指し残しているような手も無い。▲4八金上から銀冠に組み替えるのもいかにも悠長な気がしましたが、今思うとそちらの方が良かったかもしれない。相手はもうこれ以上堅くならないですし、こちらも駒の連携を切らないように注意しながら銀冠で厚み対抗したほうが良かったのかも。

銀交換になれば割り打ちの筋もあるし、なんとかなるんじゃないかと踏んでの賭けだったんですが、明らかに後手玉の方が堅くて遠いのに、こちらから銀交換を迫るというのが果たして得策だったかどうか。

ソフトの評価では▲4五銀の評価は悪手・疑問手認定こそされていないものの-100くらいの評価を食らっているので、あまり良い手ではないようですね。

ソフトの推奨手は▲9五歩。一見よく意味がわからないのですが、一例として▲9五歩△同歩▲同香△9四歩▲同香△同香▲9五歩△6五歩▲9四歩△6六歩▲9三歩成△6五銀▲同銀△同飛▲5六銀△6二飛▲8三と△8五桂▲8八角△6七銀▲同銀△同歩成▲2二角成△同玉▲9八飛…らしい。

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うん、まあ確かに互角の攻防って感じではありますかね…

さて本譜。後手のHunter-Yさんはここで私を超える4分以上の長考の末、△6五歩と決戦。

△6五歩 ▲同 歩 △同 銀 ▲2二角成 △同 金 ▲7七桂
△6七歩

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当然とは言えこのタタキからの銀の突き出しの味が良く、ちょっとマズったかなとこの時は思ってましたね。

△6五歩に対して素直に▲同歩と応じたのがあまり良くなかったようで、そこは▲5四銀と強攻し、△6六歩▲4一銀△6七歩成▲5二銀成と激しくやり合う順があったようです。

▲同 飛 △6六銀 ▲6九飛 △7八角 ▲6三歩 △同 飛
▲6八飛 △8七角成 ▲4一角 △7七馬 ▲5二角成 △6五飛
▲4三馬

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凡ミスでした…

△6八馬には▲6五馬と飛車を取りあっておけば玉形差で勝てると思っての馬引でしたが、飛車には桂のヒモが付いてた orz。

気づいた瞬間めまいがしました。それでも飛車を取った方が攻めが早いかとも思ったのですが、▲6五馬△同桂となると、手順に桂を捌かせてしまううえに、まだ若干重たい後手の飛車が0手で角として駒台に乗る。ただのお手伝いで、どうにも保たない気がしました。

そんなわけで、ここは飛車取りを質駒と見做して保留し、玉頭から殺到する手順に賭けることに。もっとも、後手のHunter-Yさんは直後に飛車を切ってきましたが。

△6八馬 ▲2五歩 △4五飛 ▲同 桂 △7九飛 ▲2四歩
△同 銀 ▲2三歩 △同 玉 ▲6二飛 △3二銀 ▲4四馬
△2七歩 ▲同 玉 △2六歩 ▲同 玉 △3三桂打 ▲同桂成
△同銀引 ▲2四歩 △同 銀 ▲3五桂

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飛車切りにはやはり無理があったようで、横からの攻めを美濃囲いで食い止めつつ、優位に玉頭戦を進めることができました。

▲2四歩からのこの3手一組は我ながら会心の一撃でした。逃げても△同歩でも即詰みなので、△同銀▲同歩とするしかありませんが、これが引き続き詰めろな上、相手の玉頭方面のカナ駒を奪ったことで、玉頭戦の勝利を確信した瞬間です。

△同 銀 ▲同 歩 △2五歩 ▲2七玉 △3三銀 ▲3二銀
△同 金 ▲同飛成 △同 玉 ▲4三金 △2三玉 ▲3三馬
△同 桂 ▲3二銀
まで97手で先手の勝ち

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ソフトで検討すると結構悪手が多くて凹みますが、最後の寄せが、今の地力が出せていたんじゃないかと思うので、よしとしておきましょう…

以下、棋譜です。

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第13回小学生 女子将棋名人戦北海道地区大会に参戦

先日申し込んだ「第1回イオンモール札幌平岡 小学生将棋王将戦」に娘達が参加しました。

(正確には、「第1回イオンモール札幌平岡 小学生将棋王将戦」(道支部連合主催)「第13回小学生・第11回中学生 女子将棋名人戦北海道地区大会」(LPSA主催)の同時開催でした)

女子小学生の部は17人とそこそこの人数でしたが、女子中学生の部は4人と寂しい状況でしたね。

女子小学生の部は予選2回戦を戦い1勝で本戦進出。女子中学生は人数不足のためか、先後2戦の総当たりになってました。

娘達はというと、二人とも予選は突破したものの、ともに本戦は初戦負け。まあ、こんなところですかねぇ…

予選は長女は初戦勝利であっさり通過。次女は初戦敗退で2回戦ですが、その相手は先ほど長女が勝利した相手…。これに勝利して無事予選通過。

で、本戦。長女は1回戦シード。次女は1回戦に勝ち上がると2回戦は姉妹対決…になるはずだったんですが、予選で負かされた相手との再戦となったこともあって、残念ながら敗退。続いて、長女もその子に負かされ、大会は終戦となりました。

さて、ここまで読んで、お気づきになられたでしょうか。今回の大会、二人して「一人の相手から全ての白星を挙げ、一人の相手に全ての黒星を食らわされている」という珍現象が起こっているのです(笑)

ちなみに娘達を負かした子は準優勝してました。最初から手合い違いでしたね。予選の次女の将棋観てましたけど、一方的にボコられてましたし。ざっと見た限りですが、娘達の実力は参加者の中ではちょうど真ん中くらいかなぁ。

本戦敗退後は自由対局を何局か、主に将棋センターの顔見知りと指してました。なんか観てると凄く楽しそうに指してるんだよなぁ。なかなか棋力が伸びない&伸ばす意欲の見えない二人ですが、これはこれでありなのかなぁという気も最近してます。

自由対局の後は、久津女流二段の指導対局へ。二人とも六枚落ちで挑みました。次女は惜敗、長女は勝利でした。久津先生、まさかの12面指しでさすがに緩めている余裕は無かったのか、かなりガチ気味な指し回しに見えましたね(^^;。長女は、最後久津先生すら気づいていなかったという飛車切りからの即詰みを鮮やかに決めて勝利。先生に絶賛されてご満悦でした。私もビックリした。

後で「あの即詰み読み切ってたのか?」と訊くと、そういうわけでもないと。なんとなく感覚で行ったら詰んだと。正直危うい感覚な気がしなくもないですが、そういう嗅覚は評価してもいいかなぁ。一時期詰将棋をかなり頑張っていたのでその成果が出たのかもしれません。実際、娘達と指していると長女の方が明らかに詰み筋の見え方が良いですしね。

なんか一日中楽しそうに将棋指してる二人を見て、ちょっと羨ましい気にもなりましたね。勝った負けた、レート上がった下がったと苦しみながら将棋指してた自分と比べて。

強くなるだけが将棋の目指すところじゃないんだなぁと。

こうして、我が家の10連休は幕を閉じたのでした。

娘達は未知の生き物

連休最後の5月6日に第1回イオンモール札幌平岡 小学生将棋王将戦なる大会が開催されるらしいです。

LPSAが主催に名を連ねているからなのか、女子小学生の部、女子中学生の部という珍しいレギュレーションが設定されています(参加者集まるのか?)。

娘達に教えてみると、出たいというので申し込んではいるのですが…

娘達ときたら大会に備えて少し将棋に力入れようかとか、そういうのが全く無いんですよね。相変わらず週に一度の教室通いだけで、それ以外の将棋活動は何もしてない。親としてはもう娘達の将棋は基本放置すると決めたので別にいいんですけど、こいつらいったい何がしたいんだろうと思うことはありますね…。

大会の情報があれば、出たがるくらいの意欲はある。そのために強くなろうと思えばそれなりに環境は整っている。でも何もしない。大会で負けても別に悔しがるでもない。

私には彼女たちが何を考えているのかサッパリ理解できませぬ…

余談ですが私の方はと言うと、札幌地区の1~3月は結構大会が集中する時期なのですが、仕事が忙しすぎてそもそも出ようなんて気にもなれない状態でしたね。最近はようやく落ち着いてきたので適切なレギュレーションの大会があればエントリしたいとは思っているのですが。

森を見すぎると木が見えない?

棋力向上という至上命題を下ろし、じゃあこれからどうやって将棋に取り組み、このブログを運営していくかを書こう思っていたら、ちょうどタイムリーに、前回の記事にコメントをいただきました。

まずは全文引用します。

おさけ 2019年4月5日 04:25

昔から将棋ブログを読んでおりますが、共通問題として、上達しない問題があります。それでモチベが低下し、更新しなくなります。しかし、私が思うに、上達していないのではなく、上達を自分で実感出来ていないだけという気がします。24や81のR点やウォーズの達成率は上達が感じられる一要素ですが、その数字が全てを適切に表しているかといえばそうとは言えないと思います。将棋は実力差がない同じ棋力同士でも大半は引き分けではなく勝敗がつきます。両者に差は無いのにR点や達成率は大きく変動します。勝敗という最終的な結果だけで判定されるからです。

将棋は結論として先手か後手が必勝、あるいは千日手や持将棋による引き分けになるのはご存知の通りです。そして序盤で小さな損をしたとすれば、損をした側が理論上はほとんど負けです。つまり最初に損をした側はその時点で自力勝利はなく、他力勝利の道になります。そういう意味で、最終的に負けはしたが、最初に有利を築いた、というのは本来評価に値すると思いますが、R点や達成率システムでは一切評価されません。

R点や達成率にやる気やモチベを支配されないようにするには、自分の中に評価基準を持つことだと思います。私の場合は先に書いた、最初に有利になったか否か、を大きく評価するようにしています。最初に少しでも有利になっていた場合は、どこかに勝ちの目があったということです。ゆえに私の中では「負けはしたが実質的には勝ったも同然」という強引な解釈をしています。

もしブログを継続なさるのでしたら、R点や達成率だけでなく、ぜひ、定性性や定量性がある別の目標や基準に沿ったご自身の上達評価もしてみて欲しいなと思っています。そういう意味でも、最初に有利になったか?は有意義だと思っています。

とりあえず、本当に成果ゼロだったのか?上達しなかったのか?今一度、評価してみてはいかがでしょうか?R点や達成率に現れにくい形で効果あった可能性は残されていると思います。

おさけさんにはいつも示唆に富むコメントをいただいており、本当にありがたいです。

今までも、感覚的に「手応え」みたいなものを感じることが無かったわけではないのです。いやむしろ、そういった手応えを感じる機会は結構多かったかもしれません。

ただ、それらが目に見える結果に結びつくことが無かった。

上達は結果に結びついてこそ意味がある、という考えを持ってます。それも、主観の余地の入らない客観的なもので。

「手応え」や「感触」みたいな感覚的なもので上達は計れないし、計ってはいけないと思ってました。そういった、根拠の無い感覚などアテにならない、客観的な結果として表れなければならないと。そして客観的結果として一番解りやすいのが、ネット将棋のレーティングということになってしまうんですね。

このブログのコンセプト上、客観的に結果を評価できるものが必要だったという側面もあるかもしれません。

「手応え」はあるのに、「結果」に結びつかない。じゃあこの「手応え」は気のせいか。この手応えを得るのにかけた時間と労力はただの無駄か。…そんな思考に陥ってしまい、モチベーションが急降下しました。時期的に、身内の不幸と仕事のトラブルが続き、メンタル的に弱っていたのも拍車をかけたと思います。

そして上達を命題とするのをやめました。

皮肉なことではありますが、ある種上達への執着を手放してみて、初めてそういった定性的・感覚的なものに意味を感じられるようになってきました。

たとえ負けても「あー、一応身についてはいるなぁ」みたいな。

本来、小さな進歩をきちんと評価してプラスに捕らえていくことが、将棋に限らず、何かを学び身につけるためには必要なことだと、私は学んでいたはずなんですけどね…。勝敗のみで評価されるレーティングだけ見てると、そういった小さな進歩はどうしても過小評価しがちになりますね。

小さな進歩を認めず、ひたすら結果のみを求める。

人に何かを教えるときに、これやるとやる気無くすよと一般的に言われてることを、自分自身にやっていた気がします。

結果を追うと疲れるので、もう結果にこだわらずやりたいことだけやっていこうと開き直って、ようやくモチベーションが回復してきた次第です。

やったことが身についていると感じられればいい。結果に至らなくても。そんな感じでゆるく取り組んでいこうかと思います。

そして今後のブログの運営ですが、このブログのもう一つのコンセプトに、「上達への悪戦苦闘を包み隠さず明かす」というものがあります。

こうした挫折やその後の方針転換も含め、悪戦苦闘の一環でしょうし、同じように結果が出ずに苦しんでいる大人達に共感してもらえる部分もあるかなと信じ、とりあえずブログは続けようと思っています。

久しぶりの更新&今後のこと

ずいぶんと久しぶりの更新になってしまいました。ほぼ1.5ヶ月ですか。ここまで間隔を開けたことは当ブログが始まって以来のことですね。

年末あたりから仕事がシャレにならないレベルで忙しかったりという理由もありますが、やはりモチベーションの低下も否定できない事実です。

なかなか思うように上がらない棋力に悩み、一昨年より1局30回を基準に棋譜並べを繰り返すという勉強法に賭けて一年間頑張ってみたものの、ほぼ成果ゼロ。この時点で自分の中で将棋熱が一度燃え尽きてしまいました。

このブログの趣旨のひとつは、自分を人柱にして上達法を追求するというものだったわけですが、その目標がもう見えなくなってしまった。

その後、少し将棋への入れ込みを控え(仕事のせいで物理的にそうせざるを得なかったとも言う)、低空飛行で細々とやってましたが、最近はようやくモチベーションが復活してきました。

ただ、もう以前のようにがむしゃらに棋力を伸ばそうというところまでは戻ってません。躍起になったところで成果なんて出ず、疲れるだけなのだと悟ってしまった。

なので、もうこれからはゆるーく取り組んでいくことにします。

棋力を伸ばすという至上命題はもう下ろす。やりたいことだけをやる。もう純粋に趣味として楽しむ以上のことはしない。それで伸びれば儲けものだが、伸びなくても知らない。一応の目標として「将棋クエスト三段」を挙げておくけど、そのためにしたくもない勉強を無理してまでしない。

…と決めてから、ようやく将棋熱が戻ってきました。

このブログの趣旨が揺らぐということもあって、更新停止・閉鎖も考えましたが、このスタンスでもうしばらく続けてみることにしました。

その結果、どうしてもしっくりこないということになれば、やはり閉鎖するかもしれませんが、もうしばらくお付き合いいただければ幸いです。

[自戦譜]将棋センターA級リーグ vs S三段

今日将棋センターで最後に指してきた将棋、印象深い将棋だったためか、対局が終わって帰途についてもまだ棋譜を覚えていました。私にしては珍しいことです。

というわけで、折角なのでご紹介。

なお、A級リーグとあると、なんか偉く強い人が入るリーグという印象があるでしょうが、実際には上にさらに「選抜リーグ」が存在しており、A級といいつつ、実際には下位リーグだったりします。(実際にはさらに下に、子供の級位者が参加するB1, B2リーグがあります。娘達はB2リーグで奮闘中)

相手のS三段は、こちらの記事でチラリと触れた、私が四間飛車を持って撃退した振り飛車党の高校生です。以前はほぼ互角の好敵手だったと思いますが、最近は先に選抜リーグへ上がられてしまい、昇段も先を越されるなど、ちょっと差をつけられた感があります。ちなみに私はこのセンターでは二段で指してます。

今回も居飛車で向かってきましたが、居飛車党に転向したのかな? 私は先手番では飛車を振らないことにしているので、相居飛車になりました。

▲7六歩 △3四歩 ▲2六歩 △8四歩 ▲2五歩 △8五歩
▲7八金 △3二金 ▲2四歩 △同 歩 ▲同 飛 △8六歩
▲同 歩 △同 飛 ▲3四飛 △8八角成 ▲同 銀 △2八歩
▲同 銀 △4五角 ▲2四飛 △2三歩 ▲7七角 △8八飛成
▲同 角 △2四歩 ▲1一角成 △2六飛 ▲6八飛

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横歩取り△4五角戦法です。直前の△2六飛がS三段の研究手だったらしい。

すぐに浮かぶのは▲3八金ですが、これは△2七銀から力任せにガジられてどうも駄目っぽい。結構な長考の末、この▲6八飛をひねり出しました。△2七銀なら▲3九銀と引いて、もう手が出ないでしょというわけですね。後手は歩切れなので次の▲3六香が楽しみになります。

ただ、局後の感想戦でS三段が言うには、ソフトは▲2七歩を推してくる、と。確かに、私のソフトもそう言ってます。以下、△同角成▲同銀△同飛成▲3九金△2八銀▲4五角△2五龍▲6三角成△5二銀▲3六馬△同龍▲同歩△3九銀成と進みます。

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確かにこうなると、後手は攻めるには戦力不足ですし、自陣は堅そうに見えても▲2一馬~▲3五香みたいな手も見えて、先手の方が指しやすそうですね。

とはいえ、本譜の▲6八飛もソフトの評価は悪くない。ただ、▲5八飛の方が勝るという評価です。後々、香車を渡す攻めになった場合に△5四香の筋を未然に受けるという意味ですかね。

△3三桂 ▲3六香 △2二銀 ▲2一馬 △4二玉 ▲2三歩

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これが悪手。単純な勘違いがありました。△同銀に▲2七歩△2五飛▲3三香成~▲3五桂を見てましたが、飛車でタダで取られますね orz

ここは後手からはこれと言った手が無い局面なので、慌てることなく▲2七歩△2五飛としてから▲4八玉や▲7七桂の陣形整備で良かったようです。銀香交換の駒損ではありますが、後手は歩切れなので多分バランスは取れている。

△3一金で馬が死ぬようですが、▲同馬△同玉に▲2六金や▲3五金で取り返せるので何も慌てることはありませんでした。

△同 銀 ▲2七歩 △2五飛 ▲3三香成 △同 玉 ▲3二馬
△同 玉 ▲2六金 △同 飛 ▲同 歩 △5四香 ▲4八金
△3八金 ▲8二歩 △4八金 ▲同 玉 △5七香成 ▲同 玉
△5六金 ▲5八玉

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▲2三歩から香車も渡してしまい、△5四香が刺さってからはもう駄目ですね。しかし、この▲5八玉が最後の悪手。▲4八玉なら悪いながらもまだ粘りの利く形でした。△5七銀▲3八玉△6八銀成▲同金で、まだもう一山、という感じでした。

△5七銀 ▲6九玉 △6八銀成 ▲同 金 △6七金 ▲5六歩
△同 角 ▲3六飛 △3四角打 ▲7九金 △3八飛 ▲5八香
△6八金 ▲同 金 △7八金 ▲同 金 △同角成 ▲5九玉
△6八金
まで74手で後手の勝ち

4五角戦法は正しく受ければ先手有利というのが定説ですが、いろいろな変化があってそれを全て正しく受けるのはウォーズ初段程度の棋力では無理でしょうね。私も一時期連採して、結構白星を稼がせてもらってました。今回は敗れはしたものの、▲6八飛をひねり出せたことに満足もしてたりします(^^;

以下、棋譜です。

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対抗型党宣言!:藤井猛「四間飛車上達法」

事前に予想できていたことではありますが、年明け早々仕事がハードモードに突入し、ほとんど将棋指せてません(お遊びのウォーズ3切れとかは除く)。昨日も仕事で、ようやく今日休日ですが、疲れが溜まりすぎていると休んでもさっぱり休まらないんですよね…倦怠感に苦しんでいます。折角休みなので24ででも指そうかと昨日は思ってたのですが、いざ休みになってみると、そんな気力出てこない。ちなみに明日も仕事です(涙)

ああ、そういえば昨日今日は小樽の将棋冬祭りでしたね…無理無理、絶対無理だわ(笑)。

というわけで、仕事始め以降、将棋関連は本を読むくらいしかできてません。

これまでは、今持っている棋書を全て身につけるまでは無闇に新しい本に手を出さないことにしてましたが、棋力向上を優先事項から引きずり下ろした今は、そんな制限も撤廃することにして、気になった本を片っ端から読む方針に変えました。積読上等ですわ。

で、年末年始を実家で過ごしている間に購入した本が、コレです。

意外に思われた方もいるかもしれません。私は居飛車党を公言してましたからね。

ただ、自分って本当に居飛車党なのか?と、ある日ふと疑問に思ったのですよ。だって、横歩取り嫌い、角換わり苦手、相掛かりは断固拒否、矢倉は好きだけど得意とは言えない。…こんな居飛車党居ます?

じゃあなんで居飛車やってるのかと自問自答すると、私は対抗型が大好物なのだと気づきました。じゃあ、相手が居飛車の時はこっちが飛車振ってしまえばいいんじゃね? ということで少し真面目に振り飛車を勉強してみようかと思い、この本を手にしたわけです。

で、結論から言うと、私にとってはかなりの良書でした。

四間飛車の指し方と言うだけでなく、居飛車側から見ても大いに参考になる内容だったというのもありますが、それ以上に将棋に対する基本的?な考え方が随所に示されているのが私的に大当たりでした。

とくに、『「攻める」とは持駒を増やすこと』という考え方は目からウロコでした。激しい駒交換は「攻め合い」ということになるので、基本玉形に勝る方に有利に働くと。

だから居飛車急戦の形では、玉形で劣る居飛車は駒交換を挑むような指し方よりは、押さえ込みを目指すような指し方になる。相飛車でも対抗型でも棒銀はありますが、相居飛車の棒銀は相手の守りの銀との交換を目指すのに対し、対抗型の棒銀は相手の銀との交換を目指すというより、銀の力で押さえ込みを目指すという根本的な違いがあるのだということに、今更ながら気づかされました。

全体的には急戦6割、持久戦4割くらいの配分。それぞれの形における考え方の解説が中心で、定跡というよりは、対抗型将棋の本質を理解することを目指した内容と言えると思います。もう6回ほど通し読みしてますが、そのたびに新しい気づきがあります。棋書では久々に、いい買い物だったと断言できる本でした。

対象レベルとしてはおそらく私レベルでちょうどいいくらいかと思います。

この本のおかげで、相手が居飛車で来た場合は、自信を持って飛車が振れそうです(笑)。

そういえば、仕事始め直前に出かけた将棋センターでの対局。振り飛車党の高校生が、私相手に居飛車で向かってきたので、逆に私が四間飛車に振って快勝しました。最近は分の悪い相手だったのですが、多分、半分くらいはこの本のおかげです(笑)

私は今後、居飛車党を名乗るのをやめ、「対抗型党」を名乗ることにしようと思います(笑)。