不惑オヤジ(と娘)の将棋な日々

アラフォー親父と小学生娘の悪戦苦闘の記録

樺沢紫苑著「学びを結果に変えるアウトプット大全」~将棋に活かすなら

棋書でもなんでもありませんが、ちょっと今回は以下の本をご紹介。

「学びを結果に変えるアウトプット大全」

前々から気になっていた一冊でした。

どういう本かはタイトルの通りで、学んだことを身につけて結果を出すための、「アウトプット」のやり方を80通り挙げて説明しています。

勉強するのはインプットで、そのインプットしたモノを外に出すモノがアウトプット。学ぶだけでは駄目で、学んだことはアウトプットして初めて身につくのだと。一般的な人の勉強法はインプットに偏っているので、ほとんどの人が学んだことを成果に変えられていないのだと著者は説きます。

この理論自体は別に著者独自のものではなく、一般的に存在する概念で、私も以前から知ってはいました。で、将棋の勉強についても私はインプットに偏っているのではないかと、疑問を呈したこともあります

ただ、私はアウトプットの定義を誤解していたようです。アウトプットとは「学んだことを実践で活かすこと」だと思ってました。間違いではないのでしょうが、それはアウトプットのひとつの側面でしかなかった。

例えば、学んだことをノートに書き出す。これもアウトプットであると。頭に入れたことを手を動かして紙に出力(アウトプット)する作業を経ることで、より記憶が強固になる。だから、学校の授業で生徒にノートを取らせるのは、この意味では理にかなっている。

アウトプットはそれ自体が目的ではなく、学習を強化する手段だった。私はそれを誤解していたらしい。

インプットしたことを外に吐き出す作業が、アウトプット。これをよく知られる将棋の勉強になぞらえてみるとどうなるか(半分、そのために本書を買ったようなもの)。

例えば詰将棋。問題を解くという行為は、インプットした知識を試すという意味で、アウトプットと位置づけられます。なので、詰将棋も基本的にアウトプット型の学習と言えます。しかし、詰みの形を学ぶという文化は将棋の場合は、頭金などごく基本的な形を除いてあまりなく、詰将棋を繰り返すことで、詰みの形を覚えていくことになります。つまり、ある意味インプットとアウトプットを同時にこなしているとも言えなくもない。そういう意味では、実は学習としてはかなり効率のいい手段なのかもしれない。

次の一手。これも詰将棋と同様と考えることができそう。ただ、次の一手のベースとなる手筋や定跡はインプットとなる情報が充実しているので、詰将棋よりはややアウトプット寄りかもしれませんが。

定跡書。これはもう、単に読むだけならインプット100%でしょうね。それをノートに書き出すなり、本に書き込みを入れるなりで、どこかにアウトプットの機会を意図的に設けないと、血肉にするのはなかなか難しいということか。

棋譜並べ。これも単に並べるだけではインプットでしょう。なので、ただ並べるだけでは、おそらく棋譜並べの潜在力を十分享受できていない。並べていて気づいた何かを、書き出すなり、人に伝えるなりの、アウトプットを追加するべきなのでしょう。なので、私がこのブログで棋譜並べを記事にして紹介しているのは、アウトプットという意味では正しいやり方なんだと思う(アクセス解析を見る限り、棋譜並べ記事はあまり需要が無さそうな感じですがねorz)。

おそらく、観戦も棋譜並べと同じように考えていいでしょう。…というわけで、早速今日のNHK杯戦、今泉vs深浦戦で実践してみましたので公開。

悪筆でお恥ずかしい限りですが…

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今まで、間違ったアウトプットを意識してやっていたので、今後は正した認識のもと、改めてアウトプットを意識して勉強していこうかと思います。

もちろん、上記以外にも興味深いノウハウが満載で、久々にビジネス書で満足感が得られました。当ブログの記事として、将棋に活かせそうだと思った部分をご紹介しましたが、ご興味があればご一読ください。

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多面指し2.5時間はキツい…

地震で延期になっていた将棋センターのイベント「プロ棋士による子ども将棋教室」が14日に開催されました。

娘達は参加者として参加、私はスタッフとして(と言ってもお手伝い程度ですが)の参加でした。

講師として来られていたプロは佐々木慎六段。

佐々木六段による30分ほどの座学の後は、イベント終了までの150分間、ひたすら指導対局のお時間。佐々木六段が三面指しでひたすら子供たちを捌いていくのですが、当然順番待ちの子が発生するわけです。私を含む臨時スタッフたちのお仕事は、そんな順番待ちの子供たちの指導対局というわけ。

私は当初三面指しの予定が、スペースの都合で二面指しとなったものの、やはり150分間、二面指しで集中力を維持するのは大変で、結構バカなポカを色々やらかしてしまいました。メインターゲットが初級者レベルの子で、六枚落ちや二枚落ちがほとんどでした。多面指しで意図的に緩められるほど余裕は持てないので、こういうとき駒落ちの存在はありがたいですね。遠慮なくガチで指せるので。

残念ながら佐々木六段の指導対局は、時間的制約で全ての子供たちが受けられたわけではないようです。受けられた子も、順番待ちの子供たちがいる関係で、長考しちゃダメ的な空気もあって、あれはいろいろな意味でかわいそうでしたね。可能ならば、イベント自体を二回か三回に分けるなりして参加者数をもう少し絞ったほうがいい気がしますが、実際は難しいのでしょうね。連盟の方も一人ではなく複数人の派遣を検討してはくれないものだろうか。

娘たちは幸いにして二人とも指導対局を受けられたようで、ともに六枚落ちで勝たせてもらえたもよう。六枚落ちで指した子はかなりいたらしいですが、定跡どおりの端攻めで端を食い破って勝ったのは娘達だけだったと、傍で見ていたこども教室の講師が言ってました。

確かに、私が指していた六枚落ちでも、端攻めしてきた子は皆無だったなぁ…。うちみたいに親も将棋をたしなんでいるという子は意外と少ないっぽいので、定跡とか教わる機会が無いのでしょうね。

[自戦譜]男のロマン 対振り急戦

今回の自戦記は、のりたま将棋クラブ公式戦、第2期幽玄杯1回戦、対Rajendraさんです。

なんでかわかりませんが、今回の幽玄杯は前期より大幅に参加者が減少。半分以下になってるんじゃないですかね?  そのせいなのか、前期は私と同程度のレベルの人たちもたくさん出てましたが、今回はどこを見回しても格上の人ばかり。

1回戦の相手Rajendraさんもレート差ほぼ500。今までの対局を拝見していた私の見立てでは、Rajendraさんは終盤型。序中盤でうまく付け入ることが取ることができればワンチャンスありか?という事前のもくろみでしたが、はてさて…

▲7六歩 △3四歩 ▲2六歩 △4四歩 ▲4八銀 △3二飛
▲2五歩 △3三角 ▲6八玉 △4二銀 ▲7八玉 △9四歩
▲9六歩 △7二銀 ▲5六歩 △6二玉 ▲5八金右 △7一玉
▲3六歩 △5二金左 ▲6八銀 △8二玉 ▲5七銀左

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世間的には「三間飛車に急戦は無理筋」なんて説が定着しているらしいですが、「そんなのはプロレベルの将棋の話だろぉがぁ!!」、と私は突っ張ってまして、三間飛車にはほぼ急戦です。

最近は対四間飛車でもふたたび急戦主体に戻してます。居飛車急戦は男のロマンです!(単に穴熊の指し方を知らないとも言う)

まあ、実際にネットの対局を見ても三間飛車に急戦を挑む人なんて、最近はほとんど見ません。だからこそ、相手も急戦相手の経験値は低いはずで、そこにチャンスを見いだせれば…とも思ってました。

△5四歩 ▲4六歩 △1二香 ▲3七桂 △2二飛

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角交換に備えて向かい飛車に振り直すのは、三間飛車対急戦ではよく出てくる形ですが、この場合は△1二香と上がっているので、何かの拍子に▲1一角と打ち込めるのではと狙ってました。

そして、その通りの展開になります。

感想戦では、手待ちするなら△1二香ではなく、△6四歩などとすべき、という意見も出ました。確かに四間飛車ではよく△1二香と上がる筋は見かけますが、三間飛車ではあまり見ないですね。

▲5五歩 △同 歩 ▲4五歩 △5三銀 ▲5五角 △4五歩
▲3三角成 △同 桂 ▲1一角

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この角打ちで、一本取った!と内心ガッツポーズでした(笑)。ここからしばらくは先手好調の展開が続きます。

△3二飛 ▲2四歩 △同 歩 ▲同 飛 △2二歩 ▲同角成
△同 飛 ▲同飛成 △3五歩 ▲2五桂

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桂頭攻めを事前にかわしてサバキに行ったのですが、これが第一の悪手。ソフトの評価によると、これで先手有利だったのがほぼ五分に戻ってしまってます。

代えてソフトが示す手は、いったん▲5四歩△4二銀と利かせてから、▲2六龍と引いて受けに回る手。

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うーん…ちょっと選びにくい手である気がしますが…

この局面を形勢判断してみると…

損得:先手 – 飛角交換な上に先手だけ龍ができている
効率:五分
堅さ:後手 – 美濃囲いと舟囲いではやはり…
手番:後手

というわけで評価値ほど先手が優勢には見えないんですがねぇ…

先手は駒得ではあるものの、堅さで劣る。素直に考えれば緩い展開にして玉形を整えつつ体制を整える、という方針が出てくるのですが、元来舟囲いは発展性に乏しいですからねぇ…これ以上手をかけてもさほど堅くなるわけでもなく。

ああ、もしかすると、もっとシンプルな考えなんですかね。まずこちらの桂頭をがっちり守っておいて、逆に相手の桂頭を逆襲すると。

確かに変化図1から、▲3五歩→▲3六龍→▲3四歩の狙いは微妙に受けづらそう。コレ狙いの龍引きというなら、確かに納得できる。

△同 桂 ▲同 龍 △5五角 ▲6六銀 △1九角成 ▲2一龍
△6四桂

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対振り急戦ではよく出てくる、7六の歩を狙った控えの桂打ち。ただ、今回は相手の持駒が持駒なので手抜いても大丈夫と見ました。跳ねられても▲7七歩で刈り取れるので。飛車とか金を持たれていたら全力で△7六桂は阻止するのですが、今回は手抜き。

私は▲1一飛と打ち込んで行きましたが、思い直せばここで端攻めもありましたかね。

▲1一飛 △5一歩 ▲1二飛成 △7六桂▲7七歩 △8八角
▲7六歩 △9九角成 ▲6五桂 △8八香▲7七桂 △4六馬
▲5七歩 △6四銀 ▲5四香 △6五銀▲同 桂 △8九香成
▲4七銀

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これが第二の悪手だそうで…

この局面で△5六桂と打たれると即座に詰めろですし、馬が居るので▲同歩と取ることもできない。なので馬に当てつつ、△5六桂に▲同銀を用意したのですが…

ソフトによると、▲4七銀にかわって▲5二香成と踏み込むべきで、そこで△5六桂なら▲7七銀と引いて先手優勢であると。

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うーん…

5二の成香が大きくてこちらの攻めにもかなりの楽しみはありますが…こちらの玉も狭くて相当怖い。横に利く駒渡すと詰みが生じるので、こちらの攻めにも制約があって、評価値ほど簡単な展開ではないような…

△3七馬 ▲4八銀 △6四馬 ▲5二香成 △同 歩 ▲4三歩

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はい、緩手ですね。着手前からそれはわかってました。実際、これが敗着のようです。

とはいえ、時間に追われる中、他に浮かばなかった。

感想戦では▲5三桂打が示されました。ソフトも同じ手を示してます。言われてみるとなるほどですね。

▲5二桂打△6二金に一度▲6八玉と逃げておく。

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これで玉がかなり安全になったので、次に▲1一龍上を狙っていく感じですかね。

Rajendraさんは「▲5三桂打が来たら無視して攻め合うつもりだった」とのことでしたが…

△5四桂 ▲5六金

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悪手が悪手を呼ぶという奴ですね。この金打ちも酷い。まだ▲6八玉の方が粘れたはず。

ここから先はもう為す術無しでした。

△6六桂 ▲同 歩 △7七銀 ▲6七玉 △5五香 ▲6八金寄
△5六香 ▲同 銀 △6六銀成 ▲5八玉 △4六香 ▲4二歩成
△4八香成 ▲同 玉 △3七銀
まで96手で後手の勝ち

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途中まで間違いなくこちらがよかったはずですが、中終盤力でねじ伏せられましたね。変化図1の龍引きはともかく、79手目の▲5三桂打が見えなかったというはちょっと悔いが残るところです。

以下、棋譜です。

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[自戦記]自陣龍がモノを言う

今回の自戦記は、第9期のりたま名人戦C級リーグ戦からです。

相手はSalut D Amourさん(以下、Salutさんと略させていただきます)。前期のリーグ戦でも当たっているはずですが、勝敗は覚えてないな…なんとなく負けていたような気が。

第9期の本来の開幕局が、相手の方の回線トラブルで延期指し直しとなってしまったため、これが事実上の開幕局になります。なんとか、幸先の良いスタートを切りたいところでしたが…

▲7六歩 △5四歩 ▲2六歩 △3四歩 ▲2五歩 △5二飛
▲4八銀 △5五歩 ▲6八玉 △3三角 ▲5八金右 △4二銀
▲7八玉 △6二玉 ▲7七角 △7二玉 ▲8八玉 △8二玉
▲6六歩 △5三銀 ▲6七金 △5四銀 ▲7八金 △9二香
▲9八香

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Salutさんは中飛車を採用。対して私は「中飛車にはコレ一本」としている一直線穴熊。

今はどうかわかりませんが、私が中飛車に苦しめられていた当時、対策としては「超速銀」が主流でした。皆が採用する戦法には背を向けたがる天邪鬼な私は、最初▲7八金戦法を使っていたのですが、これは先手中飛車相手には使えない。そこで、先後問わず使える対策を、と探して、一直線穴熊に行き着いたというわけです。以後、中飛車相手には9割以上コレを使っているはず。

さて、本局は後手のSalutさんも穴熊を選択し、相穴熊となりました。ただ、相穴熊の場合、本局の後手の布陣は少々珍しい。相穴熊の場合、振り飛車側は銀を5四ではなく6四に上がった上で、△7二飛と振り直してこちらの角頭を狙ってくる人が多いのですが。

△9一玉 ▲9九玉 △8二銀 ▲5九銀 △7一金 ▲6八銀右
△4五銀 ▲2六飛 △4四角 ▲2八飛 △5六歩 ▲2四歩
△5七歩成 ▲同 銀 △3五角 ▲5六歩 △2四角 ▲6五歩

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このあたりは割とうまく主導権を握って指せてたかなと思ってました。適切に角成を受ける手が難しく(2筋を突き捨てた効果で、うかつに角を動かすと飛成もある)、後手は既に窮屈だったのではないかと。

△5五歩 ▲同 角 △同 飛 ▲同 歩 △5七角成 ▲同 金
△3九角

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この角打ちまでは読み筋ではありました。その上で、▲2三飛成と攻め合いを選びましたが、ソフトはこれを悪手認定していて、▲5八飛と回るべきだったと。

うーん…▲5八飛には△4九銀とかがうるさそうで、勝てる気がしなかったんですが…それには▲5九飛△4八角成▲4九飛△同馬と進めて、先手優勢との判断です。

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形勢判断をしてみますか。

損得:五分。後手は馬ができているが、先手は角を手持ちにしている。
効率:先手。後手は4一金や4五銀が遊びそうなのが気になる。
堅さ:互角かやや後手寄り
手番:先手

効率差が大きいというところですかね。

それに対して本譜のとおり▲2三飛成だと、△5七角成の時に一時的に駒損するのが大きいということなのでしょうか。それでも▲2一龍と金当たりで桂を取れるのでこちらが良いだろうと思ってたのですが、ソフトの判断はそうではないらしい。

▲2三飛成 △3二銀 ▲2五龍 △3三桂 ▲2二龍 △5七角成
▲1一龍 △4七馬

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図は、後手が5七の馬を4七に寄ったところ。実はこれに変わって△2一金で龍が死んでいました。私も感想戦で指摘されるまで気づいていなかった。

それは置いといて、ここで私が警戒していたのは△5六銀でした。感想戦で触れてみたところ、金銀で穴熊を削ってもイマイチ感があったと。確かに囲いを崩すという意味ではそうかもですが、4五の銀は遊び駒になりかけてるので、これを捌いて持駒にすると考えれば、かなり大きい手ではないかなと思ってました。後手陣は銀を投入したことで安定し、そうそう早い攻めはなさそうですし。

▲4二歩 △2一金 ▲1三龍 △4二金 ▲2四龍 △2三歩
▲2八龍

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この龍引きの実現で優勢を意識しました。龍の効きで自陣が引き締まり、自陣に金銀を投入した後手は攻めの戦力が不足気味で、これは切らして勝てそう、とこのあたりで思ってました。先手からは慌てなければ▲2二歩とか攻め手は色々ありそうですし。

△5七歩 ▲4九香 △5六馬 ▲4五香 △同 桂 ▲6四歩
△同 歩 ▲6三歩 △5二金 ▲6二銀 △同金寄 ▲同歩成
△同 金 ▲6三歩 △同 金 ▲7二金

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このあたりはベタベタ張り付いていく穴熊特有の寄せ方を、うまく実現できたのではないかと。

△7一銀打 ▲6一角 △7二銀 ▲同角成 △6二金打 ▲6三馬
△同 金 ▲6一飛 △7二角 ▲5一飛成 △6一香 ▲5四歩

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これ、△5五馬から歩を抜かれると気づいて、しまった!と思ったのですが、Salutさんは△5五馬から△3三馬と龍に当てて引く手を選択。

ソフトの評価を見るに、これが事実上の敗着だったようです。

△5五馬 ▲8八銀 △3三馬 ▲4二銀 △4四馬 ▲5三歩成

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▲4二銀~▲5三歩成が手順に入り、この時点で勝ちを意識し始めてました。

△同 金 ▲同銀不成 △3三馬 ▲5二龍 △5八歩成 ▲7二龍
△5七桂成

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以下、途中即詰みを逃したりもしてましたが、こちらの玉はZ状態なので、詰めろ詰めろでわかりやすく寄せて、勝利。

▲5四角 △8八馬 ▲同 金 △6三銀 ▲同角成 △同 香
▲6二銀成
まで113手で先手の勝ち

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感想戦でも話題に出ましたが、とにかく龍引きで自陣が一気に引き締まったのが大きかった。

全体として大ポカもなく、落ち着いて指せたのが良かったのでは無いかと思います。

これでリーグ戦初戦を白星で飾り、幸先の良いスタートを切ることができました。

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9月29日のテーブルマーク子供大会

そういえば、9月29日のテーブルマーク子供大会のレポートをしてませんでした。

テーブルマーク大会は予選3戦を行い、3戦全勝者が決勝トーナメントへ進出というレギュレーション。

今年も姉妹揃って参加しました。高学年の部の長女は、まあ予選突破は不可能だろうと思ってましたが、次女は相手のめぐりあわせによってはチャンスありと思ってました。

結果は、長女1-2、次女2-1で残念ながらともに予選敗退。

ただテーブルマーク大会は、予選敗退後も自由対局という形で、将棋道場で手合いをつけてくれるように予選落ち者同士で対局を組んでくれるのがうれしいんですよね。

二人とも、学校の知り合いと出くわしたりしながら、心行くまで指しつくして満足した様子でした。

私が直前に風邪で体調を崩してしまい、この日はまだ病み上がりだったということもあって、自由対局の時間が終わった時点で会場を後にしました。なので、こども大会の決勝戦も、JT杯の席上対局も見ていません。

佐藤天名人vs丸山九段という、なかなか興味深いカードだったんですけどね…

社団戦に参戦(ただし二部)

本日は北海道将棋会館で開催の社団戦に参戦してきました。と言っても、下部リーグですけどね…

5vs5で争われる団体戦で、私はいきつけのセンターで募集していたチームに参加させてもらいました。

巡り合わせの悪さもあったのでしょうが、初戦、2戦目は誰一人勝つことができず全敗。三戦目は不戦勝、四戦目は2人にようやく白星が出たもののチームとしては2-3で敗戦。最終戦でようやく3-2で辛くも勝つことができました。チームとしては11チーム中10位と、最下位を免れるのがやっとでした。

私個人の成績は2勝2敗(&1不戦勝)。

2敗の内容は、こちらが決め手を逃さなければ、おそらく勝てていた将棋だけに惜しいことをしました。もっとも、決め手を逃したのは見落としというよりは今の実力なので、結果として力を出し切ったとは言えると思います。2勝は実はどちらも後手番の相横歩取り。どちらの相手の方も、相横歩の定跡は知ってなさそうな感じでしたので、実力で勝ったというよりは奇襲が炸裂したみたいな感じでしょうね。

チームは私ともう1人大人がいた以外は全員小学生。結果こそ残念でしたが、真っ正面から素直に将棋と向き合う子供達と盤をならべるのは、私にとってもよい刺激になりました。

しかし、チーム名が良くない。小学生が3人、もう1人も30台だというのにアレはない。来たときにはもうチーム名が決まっててどうにもなりませんでしたw。誰が付けた名前か、だいたい想像はできますが…(^^;

[棋譜並べ]YouTube実況 X二段vsアユム五段 後手ツノ銀雁木

※この棋譜並べシリーズは棋力初段レベルのブログ主が、自身の学習のアウトプットとして書いているものです。解説とかではない旨をご承知の上で、お読みください。

※掲載にあたって、YouTubeチャンネル「元奨励会員アユムの将棋実況」のアユムさんより許諾をいただいてます。

今回は「元奨励会員アユムの将棋実況」の動画より、『プロ採用率No1の「ツノ銀雁木」を出来るだけ分かりやすく解説しながら10分切れ負け将棋ウォーズ実況』を題材として取り上げます。

まったく、ちょっとプロの世界で雁木が流行りだしたらアマチュアまで猫も杓子も雁木雁木ガンギ…私は矢倉はそんなに好きではありませんが、ここ一年くらい矢倉の将棋なんてすっかり駆逐されてしまいましたね。矢倉をやることがあるのは、将棋センターで年配の方と指すときくらいですわ。

私はへそ曲がりでして、昔から流行り物には反発したくなりタチなんですよ。だから雁木なんて自分ではやらないし、やられるのも忌々しい(逆恨み含む)。でもこれだけ流行るとさすがに無策ではいられない。そんなわけで、何かしら対雁木のヒントみたいなモノが得られれば…と思ってのチョイスだったわけですが…

そんなわけで本局は、後手のアユムさんが「ツノ銀雁木」を採用。

▲2六歩 △3四歩 ▲4八銀 △4四歩 ▲6八玉 △3二銀
▲5六歩 △4三銀 ▲7八玉 △3二金 ▲6八銀 △4一玉
▲7六歩 △6二銀 ▲7七銀

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この銀上がりは「危ない形とされている」のだそうですが、それが何故かは結局わからずじまい。この銀上がりの目的はどうやら引き角から使っていこうというのが目的のようですが…

アユムさんはこの銀上がりがなぜ危ないのかを実戦で示そうしていましたが、先手が予想外の構想を見せてきたため軌道修正を余儀なくされたようです。

△7四歩 ▲7九角 △6四歩 ▲5八金右 △6三銀 ▲6六歩
△5二金 ▲6七金 △5四銀右 ▲2五歩 △1四歩 ▲3六歩
△4五歩 ▲8八玉

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アユムさんはツノ銀雁木の利点を

  • 歩越し銀ながら攻守にバランスがいい
  • 6筋(後手なら4筋)の位が安定しやすい
  • 右四間飛車との相性がいい

といったあたりを挙げてました。私は雁木対策については正直全くと言っていいほど知らないのですが、あるサイトでは右四間飛車での対抗が有力とありました。なるほど、6筋で位負けしないためには一理ある作戦かもしれません。

さて、先手は矢倉の完成を急ぐ▲8八玉。正直、これには驚きました。

居角の雁木に対してまともに矢倉に囲うなんて、居飛車の将棋でやっちゃいけないことのトップ5くらいに入りそうな悪手だと思うんですが、さすがに二段の方だけにそのあたりはわかっていたようで、その先を用意してはいました。ただ…

△7三桂 ▲9八玉 △9四歩 ▲3五歩 △同 歩 ▲同 角
△9五歩 ▲7八金

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端玉。それが先手の用意だったようです。ただ…アユムさんも驚いてましたが、さすがにどうなんでしょうか。

私は一時期、対振り飛車で天守閣美濃から端玉銀冠に囲うのを愛用していたことがありますが、あれは8七に銀が座っているからこそ端玉でも比較的安定するわけで。単に矢倉囲いから一路遠ざかっただけのこれでは「端玉には端歩」の格好の餌食ではないかと思ったら、まさにそういう方向に進んでいきました。

△8四歩 ▲3七銀 △8五桂 ▲8八銀 △9六歩 ▲同 歩
△9七歩 ▲同 桂 △9六香 ▲9四歩 △9二飛 ▲8六歩
△9四飛 ▲8五歩 △9七香成 ▲同 銀 △8六桂 ▲8七玉
△7八桂成 ▲同 玉 △6五歩

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端から執拗に崩されて先手の矢倉は早くも瓦解。さらに角筋を活かした後手の攻めが執拗に続く状況です。

ここで形勢判断をすると…

損得:微妙に先手?(桂香と金の交換)
効率:後手。後手はあえて遊んでる駒を挙げるとするなら9四の飛車くらいだが、先手は9七銀、9九香、3七銀と明らかにボヤけた駒が多すぎる。
堅さ:言うまでもなく後手。
手番:先手

手番を握っているのは先手ですが、終盤戦になっているのは先手玉だけなので、手番はあまり大きな利点とはならない。効率と堅さで既に大差がついているといえる局面かもしれません。

囲いをバラバラにされたのも、3七の銀が立ち後れているのも端玉を咎められたことに端を発しているので、やはり端玉の構想には無理があったということなのでしょう。

先手がここから少しでも粘るとするなら、わずかに勝っている駒得で時間を稼ぎながら、少しずつ後手陣の金銀を崩しいくくらいでしょうか。

後手の攻めの要は角のラインなので、まずは▲5五桂と、角道を止めながら囲いにちょっかいを出すような手を入れてみたいところですかね。

ちなみにアユムさんによると、部分的な雁木の崩し方として、引き角から▲2四歩△同歩▲2三歩△同金▲2四角という筋があるのだそうです。

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△同金なら▲同飛で飛先が受かりにくくなりますし(本譜の場合は後手に金があるので△3二金で受かりますが)、放っておけけば▲5一角成からの強襲もあるぞ、ってことですね。覚えておきましょうか…

▲9五歩 △同 飛 ▲9六香 △8五飛 ▲8六歩 △6六歩
▲8五歩 △6七歩成 ▲同 玉 △9九角成 ▲8一飛 △5一金打

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アユムさんが挙げる雁木のもう一つの利点は「飛車打ちに強い」。下段スカスカなのでぱっと見、いかにも飛車に弱そうなのですが、5一に駒が打てると安定するということらしいですね。

これ以降は後手の着実な寄せが続き、寄せ方に参考になる部分はありましたが、先手側はノーチャンスでした。

▲2四歩 △同 歩 ▲5八玉 △6一歩 ▲4八玉 △6六馬
▲3八玉 △3四香 ▲2四角 △3九金 ▲2七玉 △2三金
▲6八角 △2九金 ▲同 飛 △3七香成 ▲同 玉 △3六歩
▲同 玉 △4四桂 ▲2七玉 △4八馬 ▲3九香 △2六歩
▲1八玉 △2七銀 ▲同 飛 △同歩成 ▲同 玉 △3九馬
▲3七銀 △2六歩 ▲同 玉 △2五歩
まで104手で後手の勝ち

以下、棋譜です。

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[棋譜並べ]大橋宗珉vs天野宗歩 1845/7/1

※この棋譜並べシリーズは棋力初段レベルのブログ主が、自身の学習のアウトプットとして書いているものです。解説とかではない旨をご承知の上で、お読みください。

今回取り上げるのは、1845年7月1日、大橋宗珉vs天野宗歩。手合いは平手です。

最近、宗歩の棋譜は駒落ちばかり並べてた気がしますが、これは別に意識して駒落ちを選んでいたわけでは無く、片っ端から選んでいたら駒落ちの棋譜ばかりが並んだというだけのことです。それほど、現存する宗歩の棋譜は平手が少ない。

駒落ちの棋譜からも学ぶものはありますが、やはり平手には平手の感覚というものもありますから、今後宗歩の棋譜については駒落ちと平手を半々で並べるようにしようと思います。

さて、相手の大橋宗珉ですが、この人、大橋分家の八代目という以外に詳しい情報が見つからないのですね。Google先生に尋ねると、大橋分家の当主でありながら、天野宗歩になかなか勝つことができず、とうとう神頼みに走った挙げ句、妻が狂死するとか壮絶なエピソードが出てきますが…。

▲7六歩 △8四歩 ▲2六歩 △8五歩 ▲2五歩 △3二金
▲7七角 △3四歩 ▲8八銀 △7七角成 ▲同 銀 △2二銀
▲4八銀 △3三銀 ▲5六歩

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「角交換で5筋の歩は突くな」が現代に知られているひとつのセオリー。大きな理由はもちろん、△3九角のような馬作りの筋が生じてしまうから。しかし先手の宗珉は、そんなの知らんとばかりに▲5六歩。まあ、このセオリーが江戸時代にも存在したのかは知りませんが、少なくとも後手の宗歩は現代将棋の感覚に近い腰掛け銀に淡々と組んでいきます。

△6二銀 ▲5八金右 △6四歩 ▲6六歩 △6三銀 ▲6七金
△4四歩 ▲6八玉 △4二玉 ▲7八玉 △5二金 ▲3六歩
△3一玉 ▲6八金上 △2二玉 ▲1六歩 △9四歩 ▲9六歩
△5四銀 ▲1五歩 △7四歩 ▲2六飛

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この飛車浮きの意図がイマイチわからない。考えられるとすれば…

△7三桂 ▲5七銀 △6二飛 ▲4六歩 △6五歩 ▲3七桂
△4七角 ▲1六角

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先手は左桂を活用しようと思えば▲4六歩は突かざるを得ない。左銀を5七に上がる駒組みをするなら、4七に角を打ち込まれるのは当然考えなくてはいけないわけで。

その時に、飛車が2八だと△4七角からの角成を防ぐには▲1八角と投入するしか無い(▲2六飛は△3八角成)。

これを見越して37手目に2六飛と浮いた?

しかし本譜も結局△3八角成を防ぐために▲1六角と投入している。2八飛&1八角と2六飛&1六角のどちらが良い形なのか。

2八飛&1八角だと、6筋方面で銀交換が発生した際に、△1七銀が発生するのを気にしている?

本譜は、次に▲4八銀とすることができれば後手角が死んでしまいますので、後手はその前になんとかしないといけない。まあこの手順に踏み込むからには後手に用意の手があるのでしょうが。

△1四歩と角を攻め合うのは、▲4八銀、△1五歩▲2七角で一方的に角損しそう。

銀を引くいとまを与えないよう、宗歩は6筋から攻め立てますが、おそらくこれは△4七角と打ち込んだ時点で既定路線でしょう。

ひと目、1六角と打たされた形の先手が指しにくそうです。4七の角を取り切れないと後手がよくなりそうですが…

△6六歩 ▲同銀左 △6五銀 ▲3五歩

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後手の4七角は相変わらず窮屈で、仮に△6六銀と取り込まれても、▲同銀と普通に応じておいて角が楽になるわけじゃない。

なので、先には自分の角にサバキを付けておこうという意味の▲3五歩なのかと思いますが、普通に△同歩と返されても、次に△3六歩や△3六角成が生じて逆に先手が損しているように見えてしかたがない。

一応ソフト先生にも確認してみましたが、やはりここは△3五同歩が最善とのお答え。しかし、後手・宗歩はこれを取らず△4三金。ソフトでは次善手に挙げられている手です。

△3五同歩だと、▲3四歩のタタキから、後手の玉頭方面が騒がしくなるので、それを受けて立つなら△3五同歩、ちょっと穏やかに行きたいなら本譜△4三金という感じでしょうか。

△4三金右 ▲4五歩 △6六銀 ▲同 銀 △6五歩 ▲7七銀
△6六銀

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ここらで形勢判断をしてみましょうか。

損得:互角
効率:やや後手
玉の堅さ:やや後手
手番:先手

中盤なので重視すべきは効率なのですが、先手は飛角がどうにも窮屈に見える。後手の角も窮屈なのですが、後手の飛車は玉の小ビンへのスクラムを強く後押ししており、先手よりは働きが良さそうです。

なので先手としてはなんとか飛角のサバキに目処を付けたい。逆に後手としてはその前にイケイケで押し切りたい、というところでしょうか。

よって先手の次の一手は▲2四歩。

▲2四歩 △6七銀成 ▲同 金 △3六金 ▲2三歩成 △同 金
▲3一銀 △1二玉 ▲2三飛成 △同 玉 ▲4四歩 △同 金
▲2四歩 △同 銀 ▲4二銀打

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▲2二金までの詰めろと、▲5三銀不成の「たすきの銀」の両睨みの一手。

局面は既に終盤にさしかかっている感じですが、改めて形勢判断をすると…

損得:後手(飛車と銀の交換)
効率:微妙だが後手か。先手は1六角がまったく捌ける目処が立たないが、後手の3六金もちょっと酷い。ただ、この金はのちのち入玉将棋になった場合に働いてくる可能性もあり、先手の角よりはマシに見える。
堅さ:後手。堅さ自体は互角に近そうだが、腹ががら空きの状態で飛車を持たれている先手が苦しそう。
手番:先手。順番では後手だが、後手は詰めろを受けなければならない。

先手は手番を活かして次の▲5三銀不成で、駒損を回復できる目処は立つ。だが、その瞬間手番は後手に渡るため、他の三点で勝っているメリットを活かして一気呵成に攻めることになりそう。

△2二歩 ▲5三銀不成△6六歩 ▲同 銀 △同 飛 ▲同 金
△6九銀 ▲8八玉 △6八飛 ▲9七玉 △9五歩 ▲同 歩
△7八銀不成▲8八金 △8九銀成

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というわけで、やはり後手は▲5三銀不成のタイミングで6筋から飛車をもぶった切る総攻撃。やはり飛車打ちに弱い先手玉はあっという間に端へ追い込まれてしまいました。

で、この銀成。▲同金なら何かあるのかと思ったら、△9六歩▲同玉△8四桂以下詰むんですね。放っておいても△8八飛成から詰むので、先手は王手で迫って合駒請求したりして足掻きますが、及ばず。

▲2二銀成 △同 玉 ▲8二飛 △3二桂 ▲8九金 △6九角成
▲2三歩 △同 玉 ▲4四銀成 △8六銀
まで96手で後手の勝ち

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宗珉はやはり1六角を打たされてしまった時点で作戦負けっぽい将棋でしたか。お互い狭い角でしたが、終わってみれば後手の角は寄せに貢献し、先手の角はとうとう最後まで遊んだまま。

△4七角を打ち込んだ時点で、宗歩の構想力が勝っていたということでしょうか。

以下、棋譜です。

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とりあえず落ち着いた

「北海道胆振東部地震」と名前がついたそうですね。

我が家も地震発生直後の6日未明から7日夜まで、ほぼ2日に渉って停電に見舞われました。私の居住地域で震度5強。これほどの揺れも、長時間の停電も40年以上生きていて初めてのことでした。

交通網は完全に麻痺し、当然ながら出勤は不可能。仮に出勤できたとしても会社にも電気は通ってなかったようなので、仕事にならなかったでしょうが。

我が家は幸いにも多少食器が破損したくらいで家屋にもダメージはなく、被害はほとんどなくて済みました。家族も、両実家含めて全員無事です。電気は止まりましたが、ガスと水道は生きてましたし、食料も十分に備蓄があったので当面困るようなことは無かったです。今は電気も回復し、多少物流が滞っている以外は、ほぼ日常が戻りつつあります。

もちろん再三報道されているとおり、震源に近い厚真町とかでは悲惨なことになってますし、札幌市内でも道路が陥没して家屋が傾いたりしているところもあるとのことで、我が家は本当にたまたま運が良かっただけなのだと冷や汗をかいています。亡くなられた方もいらっしゃいます。本当に、心からお悔やみ申し上げます。

今回つくづく実感したのは、非常時の情報源としてラジオは絶対に常備すべきということ。電気が無い状態でテレビは視聴できないので、乾電池や充電池で聴取できるラジオは、非常時の情報源として非常に重要です。我が家では野球観戦用に用意していた携帯AMラジオが大活躍しました。単3電池2本でまる2日間休み無く動き続けてくれる効率の良さは、非常時には何物にも代えがたい。ネットの情報はデマも多いので(実際今回もかなりのデマ情報が飛び交ってました)、各種情報を正確に伝えてくれるラジオに今回はとても助けられました。我が家は普段からテレビよりラジオな一家なので、ラジオから聞き慣れたアナウンサーの声が聞こえてくることに多少なりとも安心感を得られました。LED灯とラジオが一体化して、手回しで充電できるような非常用品もあるのでお勧めです。

電気が戻ってきた瞬間のあの安心感は、多分忘れないでしょうね。それなりになんとかなってましたし、娘達も夜の暗闇の中、泣きわめきもせずよく我慢してくれたと思いますが、やはり一家全員、無意識に緊張していたのでしょう。電気がついた瞬間、体からどっと力が抜けるのがわかりました。

さて、本来ならば今日は行きつけの将棋センターでプロ棋士を迎えての子供教室が開催されるはずだったのですが、当然ながら中止となりました。娘達も参加予定でしたし、私もスタッフとしてお手伝いすることになっていたのですが、さすがに仕方ありません。将棋センター自体は営業しているようなので、行ってみようかなとも思ったのですが、やめておきます。まだ余震も収まりきってないですし、今は不要に家族が離れない方がいいでしょう。

月末にはテーブルマークのこども大会が控えてますが、さすがにその時までには事態が回復しているといいな。

…と、無理矢理将棋に関連付けて、記事を締めます(笑)。

無事です

家族全員、無事です。

今は電気も復旧し、日常に戻りつつあります。

とりあえずご連絡だけ。