不惑オヤジ(と娘)の将棋な日々

アラフォー親父と小学生娘の悪戦苦闘の記録

月別アーカイブ: 6月 2015

[自戦譜]この先は胃に優しくない世界

81Dojoの実戦から。

相手は三段。戦型は矢倉へと進みました。

初手から
▲7六歩    △8四歩    ▲6八銀    △3四歩    ▲6六歩    △6二銀
▲5六歩    △5四歩    ▲4八銀    △5二金右  ▲5八金右  △3二金
▲7八金    △4二銀    ▲6九玉    △4一玉    ▲6七金右  △3三銀
▲3六歩    △3一角    ▲7七銀    △6四角    ▲3七銀    △7四歩
▲7九角    △3一玉    ▲6八角    △8五歩    ▲7九玉    △2二玉
▲8八玉    △4四歩    ▲2六歩    △4三金右  ▲1六歩    △9四歩
▲1五歩    △7三銀    ▲1八飛    △2四銀    ▲4六銀    △8四銀
▲6五歩    △7三角    ▲3七桂    △6二飛    ▲5七角
(1図)

2015-06-29a

この角上がりは後手が6筋から攻めてくるのを見越して8四の銀を釘付けにしておこうという意図ですが、指した直後に失敗に気づきました。相手が歩を持った状態で△4五歩とされると、▲同銀でも▲同桂でも△4四歩で駒損確定です。そして後手は△6四歩から一歩を持つ権利を既に手にしています。しかして、本譜はその通りに進みました。

1図から
△6四歩    ▲同 歩    △同 飛    ▲3八飛    
(2図)

2015-06-29b

もうこの飛車回りも既に苦し紛れです。△4五歩とされたときに、▲同桂よりは▲同銀と取る方がまだ取られる直前に暴れやすいかと思い、▲同銀の時に後手の角筋を止めておく意図ですが、先行きに何も希望のない手で非常に辛い手でした。

この後相手はいきなり飛車を切り飛ばし、角交換から飛車金両取りに角を打ち込んできましたが、

2図から
△4五歩    ▲同 銀    △4四歩    ▲4六角    △6七飛成  ▲同 金    
△4六角    ▲同 歩    △4九角    ▲6八飛打  
(3図)

2015-06-29c

普通ならば▲6八飛(3八の飛車を寄る)だったと思いますが、△6七角成▲同飛の時にあまりにも玉が薄すぎるのが気になってました。銀が一枚質駒になっているのもあって、大駒を独占する手順とは言えさすがに踏み込みにくかった。そこで自陣飛車を打ったわけですが、結果的にこれが功を奏して、結構粘れる形に持って行くことができました。

3図から
△3八角成  ▲同 飛    △4五歩    ▲3五歩    △4七金    ▲7八飛    
△3七金    ▲6六角    △3三銀    ▲3四歩    △同 金    ▲3五歩    
△同 金    ▲6二角    △3四金    ▲3五歩    △4四金    ▲同角上    
△同 銀    ▲同角成    △3三銀    ▲6六馬    △6五歩    ▲8四馬    
△6九飛    ▲6八金    △1九飛成  ▲5一馬    △6六桂    ▲同 銀    
△同 歩    ▲3四桂    △同 銀    ▲同 歩    △4四角    ▲7七銀    
△6五桂    ▲4一銀    △7七桂成  ▲同 金    △6七歩成  ▲3二銀成  
△同 玉    ▲3三歩成
(4図)

2015-06-29d

一気に終盤まで進めてしまいました。実はこの▲3三歩成の代わりに▲4三金で即詰みだったようです。

△2二玉なら▲3三銀から精算して簡単な詰み。△3一玉は▲4二馬△2二玉からやはり▲3三銀。△4三同玉は▲5二銀と打ち込み(1)△3二玉なら▲2四桂△同歩▲4一馬以下、(2)△3四玉なら▲2五金まで、(3)△5三玉なら▲6三金まで。

4図から
△同 角    ▲4一銀    △2二玉    ▲3二金    △1二玉    ▲3三馬    
(6図)

2015-06-29f

とはいえ即詰みこそ逃しましたが、この歩成から角を呼び込んで(△同桂は▲4一銀以下即詰み)からその角を外しつつ部分的に必至を実現する本譜も、私にしては上出来の展開と言えます。

さて、これで後手玉は受けなしなので、あとは後手が詰ましに来るのをしのぎきれば勝ちなわけですが、そこはやはり三段、そう簡単には勝たせてくれません。

6図から
△7八と    ▲同 金    △7九銀    ▲同 金    △同 龍    ▲同 玉    
△5九飛    ▲6九歩    
(7図)

2015-06-29g

この歩合いは打った瞬間「しまった!」と思いました。ここは銀を打つべきであったなぁと。△7八香から▲同玉△5八飛成という手順が見えてしまい、血の気が引きました。歩じゃなくて銀を打っておけば、△5八飛成は実現しなかったのです。

7図から
△7八香    ▲同 玉    △5八飛成  ▲6八香    
(8図)

2015-06-29h

正直、この香を打ったときは負けを覚悟していました。次に△6七銀と打たれたら投了かなぁ、と諦めかけていたのですが、その時気づいたのです。3三の馬が効いていることでギリギリ詰みを免れていることに。

8図から
△6七銀    ▲8八玉    △7九銀    ▲9八玉    △8八金    ▲同 馬    
△同銀成    ▲同 玉    
(9図)

2015-06-29i

この時点で即詰みは完全に無くなりました。

9図から
△6六角    ▲9八玉    △3一歩    
(10図)

2015-06-29j

角の王手に玉をかわし、完全に詰みが無くなった時点で、後手は3一歩。まあ、▲2二金打△同角▲同金△同玉▲3二飛が一番解りやすい詰みなので、歩だけの持駒で受けるとしたらこれくらいだよな、とは思ってましたが…

10図から
▲2二金打  △同 角    ▲同 金    △同 玉    ▲4四角
まで139手で先手の勝ち

2015-06-29k

この角打ちで、後手投了となりました。△1二玉には▲2二金までですし、桂を持っているため合駒も無意味です。

いやはや、終盤は本当に神経すり切れるようなギリギリの攻防でした。今後、三段とか四段とかの世界へ上がっていくことがあったら、毎回こんな将棋が待ってるんですかね。非常に胃に苛酷な世界です(笑)

しかしなにはともあれ、三段から金星を取ることができました。初めて初段を伺うくらいの頃から、初段や二段相手にはちょくちょく勝つこともあったんですが、三段以上から白星を挙げたのは今回が初めてです。指し回し的にも今の自分のベストは出せた将棋だと思います。

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無防備すぎる長女

最近ブログの更新ペースが鈍り気味です…。

将棋熱が冷めたとかそういう話ではなく、むしろ逆で、よりどっぷり浸かり込んでしまって、ブログ書いている時間もネット対局に充てたい、というのが正直な気分だったり(笑)

最近は娘達にも目立った進歩は無いですし、私の上達も停滞期に入っているっぽくて、特にブログネタにするようなことが無くて困っているというのもあります。

そういえば、先日将棋教室で、長女の対局を一局最後まで横から眺める機会がありました。普段は、教室で対局する娘を尻目に、私は大人相手にやっているのが普通で、娘の対局を眺める機会はなかなかありません。(まあ、最近は教室の子供の相手をさせられることも増えましたが…)

その対局と、それまで断片的に見ていた長女の将棋を見ていると、とりあえずすぐに克服した方がいいある課題が見えてきました。

とにかく、長女は大駒の侵入を簡単に許しすぎなんです。大駒が自陣を直射しているのに、気づかないのか、気づいて無視しているのかはわかりませんが、とにかく簡単に竜や馬を作られて、当たり前ですがたちまち形勢を損ねるのです。

簡単に大駒を入れたらだめだよ、とは前から言っているのですがね…

その課題を克服するために、今度長女と練習するときは「成り将棋」を試してみようかなと。

「成り将棋」とは将棋の変則ルールのひとつで、「とにかく、成駒を作った時点で勝ち」というものです。ただし、作った成駒が直後に取られないことが条件ですが。

たとえば、極端な例ですが▲2四歩△8四歩▲2五歩△8五歩▲2四歩△8六歩▲2三歩成、とくれば先手の勝ちです。2三のと金を後手が次の一手で取ることはできません。逆に、▲7六歩△8六歩▲3三角成、ではまだ先手の勝ちではありません。後手は直後に△同角や△同桂と馬を外すことができるからです。王手を放置してはいけないのは通常の将棋と一緒なので、王手がかかっているのを放置して成駒を作る、というのもダメです。

このルールであれば、無防備な状態で駒を成られた瞬間に負けとなるので、ある程度受けを意識しなければなりませんし、逆にどうすれば相手陣に侵入して成駒を作れるか、ということも考えなければなりませんので、序中盤の考え方を養うにはちょうどいいかな、と。

…とはいえ、最近長女は私が練習を持ちかけてもなかなか首を縦に振らないので、まだ一度も試せてないのですが…

[自戦譜]やっと戻ってきました…

やっと81Dojoで初段に復帰しました。いやー、長かったです。

スクリーンショット 2015-06-20 17.07.02

折れ線グラフの左端の方に最後に初段だった頃の形跡がわずかながらに残ってます。スランプのどん底にはまり込んで一時期は3級まで落ちて、1級までようやく戻したと思ったらまだ3級まで戻ってと、まさに波瀾万丈でした(_ _;

ある意味、81Dojoなんかでも調子次第で3~4級程度の乱高下は普通にあり得るんだということがわかっただけでも、今回のスランプは良かったのかもしれません。今後、同じように成績が下がっても前ほど動揺することはないでしょう、多分。

とはいえ、実力的には初段にはまだちょっと届いてないかなと思います。というのも、性格に集計したわけではないですが対初段の戦績がおそらく5割をかなり割り込んでいるため。なのでしばらくは初段と1~2級あたりを行ったり来たりが続きそうな気がします。

というわけで、初段復帰を決めた一局です。1級同士の対戦で、後手が私。戦型は相矢倉に進みました。

▲7六歩    △8四歩    ▲6八銀    △3四歩    ▲6六歩    △6二銀
▲5六歩    △5四歩    ▲4八銀    △4二銀    ▲5八金右  △3二金
▲7八金    △4一玉    ▲3六歩    △5二金    ▲7七銀    △4四歩
▲7九角    △3三銀    ▲3五歩    △同 歩    ▲同 角    △4五歩
(第1図)

2015-06-20a

相手が3筋の歩交換を決めてきた際に、この4筋の歩を突き違いするのが成立するのかどうか、迷いはありました。6二の銀が5三にいるならば迷わないのですが…。とはいえ、本譜は先手は右銀がまだ4八にいたので▲3七銀から活用を図っている間に、△5三銀かから△4四銀右がかろうじて間に合いました。

▲3七銀    △5三銀    ▲6八角    △4四銀右  ▲6七金右  △4三金右
▲4六歩    △同 歩    ▲同 銀    △4五歩    ▲5七銀    △3一角
▲6五歩    △6四歩    ▲同 歩    △同 角    ▲1八飛    △7四歩
▲6九玉    △8五歩    ▲7九玉    △3一玉    ▲8八玉    △2二玉
▲6五歩    △7三角    ▲6六銀右  △3六歩    ▲3八歩    △5五歩
▲同 歩    △同 銀    ▲同 銀    △同 角    ▲5六金    
(第2図)

2015-06-20b

先手飛車の小ビンを攻めて無力化することに成功。天王山で銀交換を敢行し、△6九銀や△5八銀を狙ってましたが、強く金を押し出してこられ、さあどうするか。

本譜はいったん角を7三に引いた後、再び中央で駒がぶつかり合います。

△7三角    ▲6四銀    △8四角    ▲6六銀    △5五歩    
(第3図)

2015-06-20c

この焦点の歩打ちが、うまいこと決まってくれたのが良かったかなと。▲同金は△6六角、▲同銀上は△3九角成、▲5七金は△5六銀です。本譜は▲同銀引くとしてきたので、△5四歩といったん足がかりを作ってから再び天王山での駒交換に持ち込んで、角を成り込みました。

▲同銀引    △5四歩    ▲6四銀    △5五銀    ▲同銀引    △同 歩    
▲同 銀    △3九角成  ▲4五金    △2九馬    ▲4六角    △1八馬    
(第4図)

2015-06-20e

まったく働いていない先手の飛車を馬と換えてしまうのもどうかという躊躇はあったのですが、飛車を手持ちにした方が寄せが早そうだったので敢行しました。

▲同 香    △4八飛    ▲4四歩    △6九銀    ▲7九銀    △8六桂    
(第5図)

2015-06-20f

この桂打ちが浮かんだのは寄せの問題集を集中特訓した成果かなと。放っておけばもちろん△7八桂成以下の詰めろですし、▲同歩なら△同歩がやはり△8七歩成までの詰めろです。▲4三歩成とする手番を与えずにかさにかかって攻めることができています。私の場合相矢倉になると自陣の飛車は全く動かないまま完全に守備駒のまま終わるということも多いのですが、今回はしっかり攻めにも活躍してくれてます。

▲6八金    △4四銀    ▲同 銀    △同 金    
(第6図)

2015-06-20g

先手は桂打ちに対して金をかわしてきたので、4四の地点の歩を払って精算。拠点を外すというよりは、銀を入手することが目的でした。とはいえ、実はわざわざ銀を入手するまでもなく、▲6八金に△同飛成としていれば詰みだったことに気づいたのはあとの話。

で、精算した瞬間、先手の4六角がこちらの8二飛に当たっていることは解っていました。なので「飛車に目がくらんで▲8二角成とか間違えたりしてくれないかなー」なんて甘い期待をしてました。まあ、実際は取らなくても△6八飛成から詰みだったんですが…(△6八飛成▲同角△7八金▲同銀△同銀成まで)

▲8二角成  △6八飛成  ▲同 銀    △7八銀成
まで90手で後手の勝ち

2015-06-20h

というわけで、思いがけない頓死を拾って初段復帰を決めたのでした。私ももっと早い即詰みを逃したりしているのでまだまだ詰めが甘い…

最近の詰将棋訓練

詰将棋の訓練は、朝の通勤時間のうち、電車待ちをしている20分程度の時間を使って5手詰を解くということをずっと続けてきました。だいたいはこの20分で12~20問程度をこなします。

問題としては、以下の2冊のいわゆる「浦野本」をローテーションする形で解き続けてきました。

5手詰ハンドブック
浦野 真彦
4861370353

5手詰ハンドブック〈2〉
浦野 真彦
4861370418

もうこの2冊は何回解いたかわからないくらい解いてますけど、それでもまだ全問ひと目、とはいかないのが悔しいところです。それでもこの2冊で鍛えた詰みの感覚は確実に実戦で役に立っている実感があるので、今も継続しています。

ただ、そろそろ次のステップに進んでもいいんじゃないかとも思い始めており、今回、この詰将棋のローテーションに以下の本を追加することにしました。

7手詰ハンドブック
浦野 真彦
4861370310

そう、7手詰めです。

実際やってみると、やはり5手詰めで感覚を鍛えた成果なのか、意外と解けるものです。その昔、将棋から離れた頃の高校生の自分が、7手詰めを前にするとほぼお手上げだったことを考えると、やはり格段の進歩という奴でしょう。

ただ、やはり5手詰めほどスラスラとは行かないのも確かで、20分だとだいたい4~6問程度、8問解ければ御の字、といった感じですね。

今後は、「7手詰ハンドブック」→「5手詰ハンドブック」→「7手詰ハンドブック」→「5手詰ハンドブックII」といった感じで回していこうかと。5手詰めを卒業してもいいかなと思える頃には、「7手詰めハンドブックII」が最近出たので、7手詰2冊のローテーションにできれば…ともくろんでます。

NHK将棋フォーカスが新しくなって3ヶ月目

…になりましたね。

予想通り、当初は素人臭丸出しでたどたどしかった伊藤かりんさん。正直、今も素人臭さは抜けきっていませんが、ようやくこなれ始めた感はあります。あとは慣れでしょうね。

それにしてもやはり講座のコーナーを別収録にしてしまったのは失敗だったと思いますよ。番組全体のテンポがあそこで思いっきりぶった切られてしまって不自然なことこの上ない。まあオヤジ目線としては藤田女流のお姿が拝見できるので満足ですが(笑)

あと、どうして詰将棋のコーナーは消えてしまったんですかね? お隣の囲碁フォーカスでは逆に詰碁のコーナーが限定的ながら復活しているというのに…

何気なくテンポなんて言葉を使いましたけど、あらためて改変前と比べてみると、前司会のつるの剛士さんのテンポ感が抜群だったのがよくわかります。つるのさん時代は彼がほぼ一人で番組のテンポやリズムを仕切ってましたが、それがどれほど高いタレント力のなせる技だったか、現行の番組と比べると逆説的に浮き彫りになりますね。伊藤さんの司会がこの域に達するにはまだまだ長い時間が必要でしょうね。まあ、そこは伊藤さんの「将棋愛」に賭けてみようじゃありませんか。

ところで伊藤さんって将棋フォーカスではいつもグレーのワンピース?を着用してますけど、あれって乃木坂46のユニフォームかなんかですかね? 正直地味で見栄えがしないのに、どうしてもいつもあの格好なのかといぶかしがってるところです。NHK杯の司会になりたての頃の清水市代さんがいつも紺色のスーツばかりだったことをなんとなく思い出します(笑)

棋戦の取材とかであまりアイドル色を前に出した派手な格好をされても場違いですけど、将棋フォーカスでは、つるのさんがいなくなってただでさえ華が足りなくなってしまっているので、もう少し見栄えのする服装をされてもいいんじゃないか…と思うんです。失礼ながら相方が中村六段&山崎八段だと、伊藤さんが画面を引っ張っていくくらいの勢いでいかないと番組全体が地味になってしまう気がします。囲碁フォーカスと比べてスタジオも地味ですしね(笑)

子供に教える難しさ

5/23 子供教室(雑色駅前将棋サロン)

上記の将棋サロンのブログは興味深く拝見しています。娘達に将棋を教えている身として、いつも示唆に富む記事を読ませていただいてます。

その中でも、上記の記事は特に興味深かった。子供に教えるとはどういうことか、子供が将棋を覚えるとはどういうことなのか、自分が娘達と接する上でとても参考になりました。

小学1年生や2年生に将棋を教えるときは苦労します。

何に苦労するかというと言葉です。

子供が知らない言葉を使っても子供には伝わりません。

使える言葉は子供たちが知っている言葉だけです。

確かに。小学二年生の長女でさえ言葉には苦労します。大人の入門者ならば普通に理解してくれるであろう言葉でも長女には通じない。形勢、手番、定跡、手筋、普通の将棋ファンならば初心者有段者問わず共通言語として通じるこういった言葉さえ、長女相手には意味が通らない。次女なら言わずもがな。

子供に物事を教えるのは、子供だからこその難しさがあるというのを、皮肉にも将棋を通じて実感している最中です。

「この手はいい手だったね」「ここはこうやると良かったよ」

基本的にはこの二つしかありません。

あとは何を言おうがどんな言葉を使おうが全く理解してくれません。

それが初心者の園児や小学生です。

確かに私が長女に教えるときも基本的にはこの二つの言葉だけです。それ以外は何を言っても長女は怪訝な顔をするだけです。

大人が相手なら、大人が理解できる言葉を使ってこちらの思うことを効率よく伝えられるのですが、子供相手にはそれができない。これはなかなか根気のいる作業です。

将棋教室の先生が毎度毎度何人もの小学生や園児を相手に根気よくこれを続けているのかと思うと、尊敬します。私は長女一人でも手いっぱいです…

私は上達して欲しいとは思っていますが必ず上達しなければならないとは思っていません。

強くなる子は指導者が何もしなくても強くなります。

そうなんですよね。

結局上達するかどうかは娘達がどこまで将棋に興味をかき立てられるかであり、彼女達自身の問題。私がそう仕向けようとしても無理なのです。せいぜい、彼女たちの目の前でことさら楽しそうに将棋をやってみせるくらいですかね(笑)。

私にできるのはある程度本をそろえてやったり、将棋教室へ連れて行くなど、彼女たちが「もっとうまくなりたい!」と思ったときのために環境を整えてやるだけで、結局、将棋を趣味として選ぶかどうかは彼女たちの問題。それ以上踏み込むのは親のエゴなんですよね。

幸い、今のところ長女には薄いながらもそういう意欲があるよです。ただ、私は所詮級位者なので私が教えるにしても早々に限界が来ます。私の役目はうまく長女のやる気を喚起しつつ、成長軌道に乗せてやるところまでかな、と思ってます。

年中児の認識力

次女とは相変わらず玉と金だけのミニ将棋で対局しています。

次女もだいぶ要領というかゲームの法則性が解ってきてはいるようですが、やはりまだまだ詰めが甘いんですよね。

以前は玉の利きには飛び込まなくても金の効きにはには平然と飛び込んできた次女ですが、最近はようやく金についても考慮に入るようになったようで、金の効きに飛び込まなくなりましたし、金を次女玉に隣接されるときちんと取ってくるようになりました。

ただ、状況が複合するとやっぱりまだまだ認識の甘さが露呈するんですよね。例えば、以下のような局面です。

2015-06-06a

見てのとおり、金で王手をかけた局面です。ただし、金には玉の紐がついています。

玉だけで迫っていくと絶対にこちらの玉には隣接してこなくなった次女ですが、上のような局面に誘導すると、平然と金を取ってくるんです。もちろん、次の瞬間こちらの玉で次女玉を捕まえてゲームセットです。

自分から玉に隣接すると負けるという認識はあるんですが、上の局面において金を取ってしまうと結果としてこちらの玉に隣接して負ける、というところまでは認識が至ってないんですよね。

こういう負けを繰り返すことでいずれこのあたりの認識も鍛えられてくるのでしょうが、幼児の認識力というのは我々が思っている以上に低いんだなぁ、そういうところをきちんと理解した上で教えていかないと行けないんだなぁ、保育士の先生って大変だなぁ、と思いを新たにするのでした。