不惑オヤジ(と娘)の将棋な日々

アラフォー親父と小学生娘の悪戦苦闘の記録

四間飛車党に転向して

四間飛車使いへの転向を決意してから2ヶ月ほどが経過しました。

で、感想としては「転向して良かった」ですかね…。

元々、四間飛車の対急戦における「攻めさせてカウンター」という指し方は私に合っている気がします。そして居飛穴を相手にするときの、穴熊に組ませる前に攻めかかる指し方も、決まれば爽快無比で実に気持ちがイイ。

何より、居飛車に比べて対応すべき戦型の種類が少ないのはやはり何物にも代えがたいメリットですね。

これは単に勉強量が少なくて済むと言うより、勉強したことを試す機会に恵まれやすいという方が大きい。

何しろ、大別すると急戦か持久戦か相振りかの3つくらいしか無いわけで、急戦の勉強を試したいと思えば1/3ほどのの確率で成立する。これは居飛車では得がたいメリットです。

藤井先生の指しこなし本1,2のおかげで、急戦と対居飛穴はそれなりに自信を持って指せるようになりました。

  

目下の課題はやはり相振りですね。最初は世間の流れに沿って、向かい飛車や三間飛車で戦ってましたが、もう相振りも四間飛車一本で行こうかなと最近思い始めています。

もちろん、相振りで四間飛車は指しづらいと言われていることは理由も含めて認識してますし、実際採用してみると、窮屈な将棋になることも多いのですが、明白に不利になるというわけでもないので、相手の研究を外す効果も期待できるし、悪いことばかりでは無いかなと。

なにより、「別に相手が誰だろうとおれは四間飛車しか指さない」とか言ってみたい。あれ?このセリフは右四間飛車だったかな?まあいいや(笑)

あと、一年間続けて結局芳しい成果が得られず、その後年末のゴタゴタに紛れてフェードアウトしていた棋譜並べも再開しました。主に、四間飛車名局集を順番にならべつつ、合間にネットで相振りの棋譜も拾うって感じでやってます。とりあえずは、一日5回くらいを目処に毎日。

なんだかんだで、挫折しない程度にボチボチ頑張ってます。

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[自戦譜]窮屈な将棋 vs safiniaさん

最近は自戦譜しかネタが無い状態で、いい加減どうなんだろうという気もしてますが、とりあえずのりたま名人戦B級リーグ、vs safiniaさんとの対局です。

safiniaさんは、相振りにかけてはのりたま将棋クラブでも独自の研究に基づく独特のフォームをお持ちの方です。当然、相振りは100%相手の土俵なわけで、居飛車に日和って対抗型に持ち込むこともちらっと頭をよぎりましたが、元々手合い違いの相手、勝敗よりも教わることを重視することにしました。

▲7六歩 △3四歩 ▲6六歩 △3二飛 ▲7八銀 △3五歩
▲6七銀 △4二銀 ▲7七角 △1四歩 ▲8八飛 △3六歩
▲同 歩 △同 飛 ▲2八銀 △3四飛 ▲4八玉 △3三銀
▲5八金左 △4四銀 ▲3七歩 △2四歩 ▲8六歩 △2五歩
▲8五歩 △7二金 ▲8四歩 △同 歩 ▲同 飛 △8三歩
▲8六飛 △2四飛 ▲3八玉 △3五銀 ▲4八金上

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そんなわけで、戦型はまたも相振り飛車。後手が左銀を早々と繰り出してきたので矢倉は最初から放棄して金無双に。後手はここからどう囲うのかと様子を見ながら進めてましたが…

△4二金 ▲9六歩 △9四歩 ▲7五歩 △8二銀 ▲6五歩
△7七角成 ▲同 桂 △3三桂 ▲6八金

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実はこの時点で既に指し手に困ってました。角交換を挑んだものの、こちらの陣形は迂闊に動くと角打ちの隙が生じる形です。6七の銀を7六から8五ルートで出したかったのですが、そうなると7八に角打ちの隙が出る。それをカバーするためのこの金寄りですが、いかにも筋悪です。

局後に聞けば、「7八に角は多分打たない」とのこと。

このあたり、やはり強い人とは感覚が違うんだろうなと。なぜ7八角を打たないのか、聞いておけば良かった。

銀は8筋方面より、5六銀と上がって息長く指した方が良かったのかもしれない。最悪、千日手も覚悟で。ただ、それでも飛車が横に動けないのでできることが限られるんですよね。本譜のように銀を上がってこられると、結局飛車を横に動かさざるを得ず、角を打ち込まれる未来が見える。

もうこの時点で作戦負けの気配が濃厚です。

△9三銀 ▲7六銀 △8四銀 ▲5六角 △5五角

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ここに至るまで、後手は未だ居玉。なんでもこの居玉は予定通りで、これで意外と隙が無いので、早い段階で攻めの形を作ることができると。

確かに大駒交換しても打ち込む場所が無い。こちらの駒は迂闊に動かせない。もう息苦しいことこの上ない将棋でした。

あとは全く見せ場も無いまま寄り切られました。

▲6四歩 △同 角 ▲6五銀 △7五角 ▲7六飛 △6四歩
▲8五歩 △6五歩 ▲8四歩 △同 角 ▲6五角 △5九銀
▲5八金左 △4八銀成 ▲同 金 △6六金 ▲8五銀 △7六金
▲8四銀 △同 飛 ▲8五歩 △2四飛 ▲7六角 △7九飛
▲6六角 △2六歩 ▲同 歩 △2七歩 ▲3九銀 △2八銀
▲4九金 △7八飛成 ▲6八歩 △同 龍 ▲5八金 △6九龍
▲4八銀打 △3九銀成 ▲同 銀 △4九銀
まで90手で後手の勝ち

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最近はあまりソフトに頼らないようにしていたのですが、あまりにも為す術無くやられ、しかもどこで悪くなったのかもいまいちだったので、棋譜解析にかけてみました。

まあ、やはり第2図の▲6八金は問題外でした。その代替として示されていたのが▲5六歩。ふむ。やはり引き角を見せて牽制ってことですかね。

その前に▲8五飛と銀に当てて、銀を引いたら矢倉模様に盛り上げる、という方針も出てました。

まあsafiniaさんによれば「この形は何をされても自信あり」とのことなので、当然対策も用意されているのでしょうが、本譜がいかにも筋悪なのは確かですね。

あと、決定的に形勢をおかしくしたのは、55手目のこれっぽいですね。

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55手目は▲8九飛と引くのが良いとのこと。その後△6六角なら、▲3六歩と突く。△同銀なら▲4六歩と銀バサミにし、△4四銀と引くなら▲3七銀と盛り上げていくと。

よくよく見ると後手は角と銀が窮屈ですし、歩越し銀の悪形とも言えるので無理に接近戦を挑む必要はなかったんですかねぇ…

なかなか、こういった見極めが身につきません。

以下、棋譜です。

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[自戦譜] 勝ち筋を逃しリベンジならず… vs Rajendraさん

今回の自戦譜は、のりたま名人戦B級リーグより、Rajendraさんとの対局をお届けします。

Rajendraさんは名人戦リーグで当たるのは初めてかな?幽玄杯で一度対局したことがあった気がしますが、その時は逆転負け食らってますね。あの頃私は居飛車党でしたが、さて今回は…?

▲7六歩 △3四歩 ▲6六歩 △3二飛 ▲7八銀 △3五歩
▲6七銀 △4二銀 ▲7七角 △6二玉 ▲8八飛 △3六歩
▲同 歩 △同 飛 ▲2八銀 △5二金左 ▲4八玉 △7二銀
▲5八金左 △7一玉 ▲3七銀 △3四飛 ▲4六歩 △4四歩
▲4七金 △4三銀 ▲3八金

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なんか居飛車党だった頃の名残なのか、どうしても相振りになると矢倉に組みたくなります。今回はスムーズに矢倉に組めて早くも作戦がちな気分でいましたが、さすがに歴戦の相振り戦士はそう甘くは無かったようで…

△5四銀 ▲5六銀 △6四歩 ▲8六歩 △4五歩 ▲3九玉
△6五歩

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その前の△4五歩も、▲同歩~▲4六銀と盛り上がるべきでしたが(相振りの矢倉はどちらかというと自ら盛り上がって相手の飛角を圧迫していく攻撃的な布陣という認識)、入城を優先して手抜き。そしてこの△6五歩。

私は結局これも取らずに玉の入城を急ぎました。取ると角交換から△3三角が嫌だったんですよね。結局取らないのが正解なんですが、二カ所で歩を取り込む権利を与えているこの状況はいかにも面白くない。

▲2八玉 △6六歩 ▲8五歩 △5五銀

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この△5五銀がハッとさせられた手で、既に形勢を悪くしていることに気づきました。△6七歩成があるので▲5五同銀とも取れないし▲4五銀と飛車取りに出ても△6四飛で収拾がつかない。

うっかり△5六銀▲同歩△6七歩成とかやってくれないかなー、とか虫のいいこと考えてましたが(▲2二角成と角を素抜ける)、さすがにそんなヘマをやってくれる相手じゃ無かった。

やはり、その前の△4五歩は取るべきでしたね。

そこから▲4六銀と盛り上がっておけばこの銀ぶつけもなかった。

▲2八玉 △6六歩 ▲8五歩 △5五銀 ▲3六歩 △4六歩
▲同 銀 △同 銀 ▲同 金 △3三角 ▲6八飛 △6七銀
▲同 銀 △同歩成 ▲同 飛 △6六歩 ▲同 角 △4五歩
▲3五金 △6四飛 ▲7五銀 △6六飛 ▲同 銀 △同 角
▲8四歩 △9九角成 ▲8三歩成 △同 銀 ▲3一飛 △5五馬
▲4六歩 △6六歩 ▲8七飛 △8二香 ▲6三歩

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もうそこからは、ひたすらにごまかしごまかしでしのいでいるだけだったんですが、この歩が入ったことで、少しだけ元気が出ました。8筋も壁になってるし、質駒もある。駒が溜まればワンチャンあるかな、と。しかしそんな一縷の望みすらRajendraさんは非情に摘み取ってきます。

△5一銀 ▲4五金 △6五馬 ▲6二銀 △同 銀 ▲同歩成
△同 玉 ▲6四歩 △5一銀 ▲6三銀 △同 金 ▲同歩成
△同 玉 ▲6四歩 △同 馬 ▲2一飛成 △8六歩 ▲7五桂
△7四玉 ▲8六飛 △8四銀 ▲7七桂 △8五歩

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感想戦で指摘されましたが、ここが唯一の逆転ポイントでしたね。

ここで▲5一龍と銀を食いちぎっておけば、こちらの勝ち筋だったと思われます。△8六歩と取ると▲6三銀△同馬▲6五金まで頓死。

これが見えずに飛車を引いてしまったため、勝負あり。

いやね、よく言うじゃないですか。「終盤は大駒に当てられても逃げる手から考えるな!」って。でも、それで思いっきりよく踏み込んで寄らなかったら、今度は「ロクに読まずに大駒を切るな!」とか言われるじゃないですか。

しょーがないじゃん、手が見えないんだからさ!!(逆ギレ

その後は駒損も響き、じっくり寄せられて何もできませんでした。

▲8九飛 △7八角 ▲8八飛 △4五角成 ▲6五歩 △4六馬右
▲3七金 △7五銀 ▲同 歩 △8三玉 ▲8四歩 △7二玉
▲4六金 △同 馬 ▲3七銀 △5七馬 ▲3二龍 △4二歩
▲4八金 △5六馬 ▲8五飛 △9四銀 ▲8六飛 △5九銀
▲4九金 △4五桂 ▲1六歩 △4七金 ▲2六銀 △4六馬
▲1七玉 △3七桂成 ▲同 桂 △同 金 ▲同 銀 △同 馬
▲4五角 △7一玉 ▲7二金 △同 金 ▲同角成 △同 玉
▲6四桂 △6三玉
まで136手で後手の勝ち

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残念ながら前回のリベンジはならず。しかも途中こちらに勝ち目もあった内容だけに悔やまれます…

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[自戦譜]手探りの相振り vs A_wawawawaさん

のりたま将棋クラブでは、メンバー主導の小集団活動が結構盛んでして、その中の一つに「相振り研究会」なるものがあります。内容は読んで字のごとしです。

で、振り飛車党に転向を決意した私も、そちらにお邪魔させてもらいました。今日は、その研究会で指したA_wawawawaさんとの練習対局を紹介します。

A_wawawawaさんとは、まだ居飛車党だった頃に一度対局しています。その時は四間飛車vs居飛車急戦の対抗型となり、辛うじて勝てましたが、今回は完全に相手の土俵に上がっての将棋になります。

▲7六歩 △3四歩 ▲6六歩 △1四歩 ▲7八銀 △3五歩
▲6七銀 △3二飛 ▲7七角 △6二玉 ▲8八飛 △7二銀
▲4八玉 △5二金左 ▲5八金左 △7一玉 ▲2八銀

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振り飛車転向を決めてから、四間飛車本と相振り本をそれぞれ買って勉強中です。しかし、今は四間飛車対居飛車急戦から着手してまして、相振りの勉強はまだ手つかずです。

よって、断片的な知識とイメージを元に、完全に手探りで指してます。向かい飛車vs三間飛車。これが相振りの一つのスタンダードだというくらいの知識は辛うじてありました。

△3六歩 ▲同 歩 △同 飛 ▲3七銀 △3二飛 ▲3六歩
△4二銀 ▲8六歩 △4四歩 ▲4六歩 △4三銀 ▲6五歩
△3三桂 ▲8五歩

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後手の3筋歩交換に乗じて銀を盛り上げ、右矢倉を目指してました。ただ、多少は攻撃陣も整えなければという意識が働き、6筋と8筋の突き越しに手をかけましたが、感想戦で研究会主宰のsafiniaさん曰く、「矢倉にするなら攻めの手は後回しにして、さっさと組み上げた方が良い」と。事実、この後矢倉にまでは組みきれず、片矢倉状態で開戦を迎えることになります。

△4二飛 ▲4七金 △1二香

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このあたりの後手の駒組みの意図は正直よくわかってませんでしたが、居飛車の矢倉vs右四間のノリで4筋から攻めてくるのが狙いだったようです。

△1二香は地下鉄飛車でもするのか?と思って、どう端を受けようか考えてましたが、単に角筋を避ける意図だったようです。

safinia氏は「△4一飛という手もある」と。飛車で香にひもを付けて、なおかつ飛車を角筋から遠ざけることで反動を避ける意図もあると。

▲3八玉 △5四銀 ▲5六銀 △1三角 ▲4八金上

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後手の攻め駒が4筋に集中し始めたのを見て、やむなく矢倉を諦め片矢倉に。しかし、ここで△4五歩と構わずつっかけられるとちょっと困ったかもしれない。▲3三角成には構わず△4六歩と突いてどうか。

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▲4二馬△4七歩成▲同銀△4二金と進むと…

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すぐさま劣勢、とまではいかないかもだけど、ちょっと先手を持つ気にはなれないかなぁ。駒割りで言うと角金と飛桂の交換で後手。

さらに、後手陣に飛車を打ち下ろしても4筋に底歩が効くので、あまり有効打にならなさそうな割に先手陣には角打ちの隙がたくさんありそう。

さらに言えば後手は左桂が捌けているのに先手の左桂はまだ定位置。

ちょっと先手を支持する要素が見えません。

うーん、でも△4六歩にはだまって▲同銀と取っておけばいいのか?以下、△同飛▲同金△同角でどうか。

(2019/6/30追記)

そういえば、本譜のケースでは間に合いませんが、相振りの右四間もどきでは▲6六角と上がって5七の地点を守る、みたいな手を何かの手筋本で見たような…

(追記ここまで)

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▲3七桂とひとまず角成を受けるでしょうが…。これならまだ変化図2よりはやれそうです。

△2五桂 ▲2六銀 △3七歩 ▲同 桂 △同桂成 ▲同 銀
△4五歩 ▲2五桂 △2四角 ▲3三桂成 △4一飛 ▲3四成桂
△4六角 ▲4三歩 △3七角成 ▲同金上 △2五桂 ▲3三角成
△3七桂成 ▲同 玉 △4六銀 ▲同 金 △同 歩

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うまく後手の飛車の小ビンを攻め立てて後手陣内に封じました。後手は角切りの強攻から強く攻め立ててきましたが、さすがに丁寧に受ければこちらが残しているはずだと思ってました。

実際、その通りだったのですが、本譜、図の△4六同歩を▲同玉と取ったのが「余計だったかも。ここで▲3二銀とがっちり打てば、後手の飛車はもう絶対に捌けないし、続けて▲2三銀成とすれば入玉も見える(sanifa師)」

なるほどですね~。確かに後手は金しか持ってないので、△4七金とかも別に怖くないし、慌てて▲4六同玉とする必要はなかった。一見重くて打ちづらい気もしますが、切らしにかかるときはこういう手が有効だったりもするんですね。

▲同 玉 △4三銀 ▲同成桂 △同 飛 ▲同 馬 △同 金
▲2一飛 △5四桂 ▲4七玉 △4六金 ▲5八玉 △6六角
▲8七飛 △9九角成 ▲8四歩 △同 歩 ▲8三歩 △6六桂
▲6七玉 △8三銀 ▲5二銀 △5一香

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本譜はここで▲6一銀成と金を取りましたが「香の方を取ってれば先手勝ちだったと思う(safinia師)」

▲5一同銀成は次に▲6一成銀以下の詰めろ。早逃げしても▲6一成銀で詰めろが振りほどけないので△同金でしょうが…▲同飛成△6一金▲6二銀△8二玉▲7一角以下詰みですね。

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この痛恨のミスで寄せを逃したばかりか、私は銀を渡せば自玉が詰むことに気づいていなかったのです…

▲6一銀成 △同 玉 ▲6四桂 △5八銀 ▲6八玉 △6九金
まで90手で後手の勝ち

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最後は頓死に近い形で終わってしまいましたが、経験の浅い相振りでそこそこには指せたのかなと思います。

リーグ戦の残りの相手はA_wawawawaさんも含めて全員振り飛車使いなので、今取組中の「四間飛車を指しこなす本1」が終わったら、相振り対策に本腰入れるつもりです。

以下、棋譜です。

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振り飛車党に俺はなる!

将棋を覚えて以来、私は一貫して居飛車党でした。たまに気まぐれで飛車を振ることはあっても、それはあくまでお遊びであったり、気分転換であったり、その程度のものでした。

しかし、このブログでは特に触れてなかった気がしますが、最近twitter界隈では「対抗型党」を自称していました。要するに、居飛車対振り飛車の対抗型を指すために、相手によって居飛車振り飛車を使い分けるってことですね。対抗型を自分の主戦場としようとしていたわけです。

これは、学ぶ戦型を絞り込むという意味もありました。やはり社会人であり、将棋にかけられる時間が限られている以上、基礎固めのために定跡をちゃんと学ぼうと思ったら、どうしても戦型は絞り込まないと難しい。そうなると、居飛車党を続けるのはどう考えても合理的ではありません。

矢倉、雁木、横歩取り、角換わり、(相掛かり)、対四間飛車、対中飛車、対三間飛車、対向かい飛車…

目が回ります。何の罰ゲームかと。

そこで、居飛車党から「対抗型党」となって、上記の中から相居飛車系の戦型を排除しようとしたわけですが、最序盤次第では相振りになったり、相振りを警戒して様子見していたら相居飛車になってしまったりということも少なくない。それに対抗型と言っても中飛車、四間飛車、三間飛車ではそれぞれまったく形が違うわけです。

それならばと、もうここはスパッと振り飛車党へ転向することにしました。

主力戦法を四間飛車としておけば、対抗型にならなかったとすれば相振りになるくらいなので、定跡の学習範囲は四間飛車と相振りに絞り込むことができるはずです。

というわけで、早速以下の本を購入して勉強中です。

四間飛車を指しこなす本〈1〉 (最強将棋塾)

相振り飛車で勝つための18の心得

必修!相振り戦の絶対手筋105

せめて積ん読にはしないよう頑張ります…

基礎固めが足りてない?

棋力向上を完全に捨てたわけでは無いので、今もあれやこれや考えながらやってはいます。

で、最近は、アマチュア強豪の上達に関する体験談等を色々拾いつつ考えてました。

あえてアマチュア強豪に限定したのは理由があって、プロだとどうしても「ファンに将棋を辞められるわけにはいかない」というしがらみがあるので、あまりストイックなことは言えない事情があるだろうと。実際、アマチュアの強い人たちの話を見聞きすると、やはりそれなりにストイックなことをやってらっしゃる。

でそれらを自分なりに解釈した結果、私はまだ基礎固めが足りていないという結論に至りつつあります。

正直、自分はもう基礎は固まっている。だからまがりなりにも有段者になれたんだ。そう思っていました。故に、伸び悩んでいるのは将棋の捉え方、つまり大局観とかに問題があるんだろうと。

しかし、そういった強い人たちに言わせると、私のようなウォーズ初段レベルではどうもまだ基礎が固まっているとは言えないらしい。基礎がちゃんと固まっていれば、ウォーズなら三段くらいにはなっているはずだと。

では、「基礎が固まっている」とはどういう状態か。いろいろな人の話を自分なりに結合して、だいたいこんな感じなのかと。

  • 世に知られている「手筋」の類いはほぼ全て習得していて(駒別の手筋、囲い崩し、必死、凌ぎなど)、実戦で使いこなせている
  • 主力戦法の主要な定跡を意味も含めて理解している
  • 5手詰ハンドブックレベルの詰将棋本は3冊分程度丸暗記している
  • 標準的な5手詰めなら初見でも20秒以内

私自身はと言うと、詰将棋はかなりこのレベルに近づいている気がしますが、手筋や定跡に関しては正直全然遠いです。手筋問題集とか、昔解いたものを見返してもしょっちゅう詰まりますし、定跡はずっと軽視してロクに取り組んでなかったので言わずもがなです。

以前、「棋力とはパターンの蓄積だ」という自説を披露しましたが、それは基本的に間違ってはいなかった。ただ、そのゴールは私が考えていたよりもずっと遠かったというところでしょうか。

なので、もう一度手元の手筋問題集と定跡書を選別し、ひたすら反復練習して完璧に身につけるところからかなぁ…というわけで早速始めてます。少なくとも三段になるまでは、大局観とかについてはいったん意識から外し、手筋と定跡の習得、そしてその使いどころ学ぶための観戦、この三本立て。あとは衰えないようにたまに詰将棋。こんな方針で行こうかと。

まあ、「上達のためにやりたくないことまではしない」といいましたけど、こういった反復練習は実はそれほど嫌いじゃないです。他にやりたいことの時間を削ってまでやるつもりはないですが、このくらいなら多分頑張れる。

今回の方針立て直しに当たって、いろいろなアマチュアの方の体験談等を参考にしましたが、具体的な方法論に落とし込むにあたって決め手になったのは↓この本でした(kindle限定)。記事の締めとして、ご紹介しておきます。

はじめてのしどうたいきょく

15日、16日と小樽で「おたる将棋祭り」が開催されました。連盟小樽支部長殿からのお誘いもあったので、のこのこと出かけて参りました。

15日は初心者向けの講座と指導対局。その脇で将棋道場の出張もありました。さすがに講座については娘達レベルでも初心者向けすぎたのか、娘達は道場の方に来て指してました。私もそちらにいたのですが、相手が少なくて、ちょっと間が持ちませんでしたね。

指導対局では娘達が六枚落ちで中倉彰子女流二段に挑戦。私は道場で対局中だったため見てませんでしたが、二人とも無事勝たせてもらったもよう。初心者対象と言うことで私は当初遠慮してましたが、枠に空きがあるとのことで私も指導していただくことに。

実は私はプロの指導対局を受けるのはこれが初めてです。

北海道地区ではこの手のイベントがあると常に子供と級位者が優先で、なかなか機会に恵まれなかったんですよね。実際、娘達はもうかなりの数、プロの指導対局を受けているはずです。私が記憶しているだけでも、鈴木環那女流二段、久津知子女流二段、中井広恵女流六段、高橋道雄九段、田村康介七段、佐々木慎六段、中村亮介六段、伊藤真吾五段に教わっています。羨ましいことこの上ない。

それはさておき、初めてのプロ相手の指導対局、手合割りはひとまず二枚落ちを選択。途中中倉先生のうっかりがあって、そこを見逃すこと無く咎めることができ、勝つことができました。

翌16日は、もう少し規模を大きくして、出張道場の毛色をより強くしたような内容。小樽支部道場では普段から駒落ちがデフォなのかな? 札幌将棋センターでは大人は総平手なので、二枚落ちの上手を持ったりしてなかなか新鮮でした。私は基本駒落ちは上手も下手も好きなんですよね。

この日も指導対局があり、昨日に引き続き中倉先生に今度は角落ちで挑戦。いや、二枚落ちからいきなり角落ちかよと思われるでしょうが、私は二枚落ちと角落ちしか定跡をよく知らんのですよ…。はい、無事返り討ちにされました。なんとか一手違いまでは持ち込めたんですが、最後は自玉の即詰みを見切れず、キッチリ咎められました。

その後は小樽支部長殿と高校時代以来の対局。彼は今や道内アマチュアでもそれなりに知られた強豪なので、もちろん平手で挑戦などという無茶はしません。角落ちで挑みましたが、やはり返り討ちにされました。まあでも、今の自分の力は出し切れたんじゃないかと思います。とくに終盤は。

やっぱ駒落ちは楽しいですわ。実力差が開いていてもギリギリのスリルが楽しめるのがいい。勝つにせよ負けるにせよ、ワンサイドゲームはつまらんですよ。

今思えば棋譜取っておけば良かったなぁ…

ちなみに娘達はというと、16日は札幌将棋センターの内部大会にエントリーしていたので別行動でした。支部長殿が残念がってたけど、仕方ない。

そんなわけで、将棋漬けの週末は終わりました。

[自戦譜]のりたま名人戦B級リーグ vs Hunter-Yさん

上達を優先命題から下ろして以降、なかなかネタがなくて更新が遅くなってます。

せめて、昨年末のゴタゴタで中断していたのりたま将棋クラブでの自戦譜くらいは復活させようと思います。

というわけで、今回は第11期名人戦B級リーグの開幕戦、Hunter-Yさんとの一戦です。Hunter-Yさんとは初手合いですが、事前の情報収集とかは怠ってました。ぶっつけ本番です。

▲7六歩 △3四歩 ▲6六歩 △8四歩 ▲6八飛 △6二飛
▲7八銀 △7二銀 ▲4八玉 △6四歩 ▲7七角 △6三銀
▲6七銀 △5四銀 ▲3八玉 △4二玉 ▲2八玉 △1四歩
▲1六歩 △3二玉 ▲3八銀 △7四歩 ▲5八金左 △9四歩
▲9八香 △5二金右 ▲9六歩 △2四歩 ▲5六銀 △7三桂
▲4六歩 △2三玉 ▲3六歩 △3二銀 ▲4七金 △1二玉
▲3七桂 △2三銀 ▲2六歩 △3二金 ▲4五銀

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対抗型党として対抗型が当然指したいのですが、先手番で▲7六歩に△3四歩だといつも次の手に迷います。▲6六歩と四間飛車を目指すと相振りになる可能性もある。かといって▲2六歩とすると相居飛車になる可能性も高い。

せめて、Hunter-Yさんが居飛車党か振り飛車党かくらいはリサーチを入れておくべきでしたね…

ただ、最近は▲6六歩に対して後手に振り飛車を示唆されたら、相振り辞さず、ではなく居飛車持久戦に持っていくようにしてます。本局もそのつもりでしたが、Hunter-Yさんは△8四歩で居飛車を宣言。

以後は四間飛車vs右四間飛車の形に進んでいきます。

で、第1図。この銀ぶつけはかなり迷ったところで、ここで本局一番のほぼ4分の長考をしています。

本当は高美濃を銀冠に組み替えたかったのですが、▲2七銀の瞬間に△6五歩や△8五桂が飛んでくるのは目に見えている。かといって、他に指し残しているような手も無い。▲4八金上から銀冠に組み替えるのもいかにも悠長な気がしましたが、今思うとそちらの方が良かったかもしれない。相手はもうこれ以上堅くならないですし、こちらも駒の連携を切らないように注意しながら銀冠で厚み対抗したほうが良かったのかも。

銀交換になれば割り打ちの筋もあるし、なんとかなるんじゃないかと踏んでの賭けだったんですが、明らかに後手玉の方が堅くて遠いのに、こちらから銀交換を迫るというのが果たして得策だったかどうか。

ソフトの評価では▲4五銀の評価は悪手・疑問手認定こそされていないものの-100くらいの評価を食らっているので、あまり良い手ではないようですね。

ソフトの推奨手は▲9五歩。一見よく意味がわからないのですが、一例として▲9五歩△同歩▲同香△9四歩▲同香△同香▲9五歩△6五歩▲9四歩△6六歩▲9三歩成△6五銀▲同銀△同飛▲5六銀△6二飛▲8三と△8五桂▲8八角△6七銀▲同銀△同歩成▲2二角成△同玉▲9八飛…らしい。

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うん、まあ確かに互角の攻防って感じではありますかね…

さて本譜。後手のHunter-Yさんはここで私を超える4分以上の長考の末、△6五歩と決戦。

△6五歩 ▲同 歩 △同 銀 ▲2二角成 △同 金 ▲7七桂
△6七歩

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当然とは言えこのタタキからの銀の突き出しの味が良く、ちょっとマズったかなとこの時は思ってましたね。

△6五歩に対して素直に▲同歩と応じたのがあまり良くなかったようで、そこは▲5四銀と強攻し、△6六歩▲4一銀△6七歩成▲5二銀成と激しくやり合う順があったようです。

▲同 飛 △6六銀 ▲6九飛 △7八角 ▲6三歩 △同 飛
▲6八飛 △8七角成 ▲4一角 △7七馬 ▲5二角成 △6五飛
▲4三馬

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凡ミスでした…

△6八馬には▲6五馬と飛車を取りあっておけば玉形差で勝てると思っての馬引でしたが、飛車には桂のヒモが付いてた orz。

気づいた瞬間めまいがしました。それでも飛車を取った方が攻めが早いかとも思ったのですが、▲6五馬△同桂となると、手順に桂を捌かせてしまううえに、まだ若干重たい後手の飛車が0手で角として駒台に乗る。ただのお手伝いで、どうにも保たない気がしました。

そんなわけで、ここは飛車取りを質駒と見做して保留し、玉頭から殺到する手順に賭けることに。もっとも、後手のHunter-Yさんは直後に飛車を切ってきましたが。

△6八馬 ▲2五歩 △4五飛 ▲同 桂 △7九飛 ▲2四歩
△同 銀 ▲2三歩 △同 玉 ▲6二飛 △3二銀 ▲4四馬
△2七歩 ▲同 玉 △2六歩 ▲同 玉 △3三桂打 ▲同桂成
△同銀引 ▲2四歩 △同 銀 ▲3五桂

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飛車切りにはやはり無理があったようで、横からの攻めを美濃囲いで食い止めつつ、優位に玉頭戦を進めることができました。

▲2四歩からのこの3手一組は我ながら会心の一撃でした。逃げても△同歩でも即詰みなので、△同銀▲同歩とするしかありませんが、これが引き続き詰めろな上、相手の玉頭方面のカナ駒を奪ったことで、玉頭戦の勝利を確信した瞬間です。

△同 銀 ▲同 歩 △2五歩 ▲2七玉 △3三銀 ▲3二銀
△同 金 ▲同飛成 △同 玉 ▲4三金 △2三玉 ▲3三馬
△同 桂 ▲3二銀
まで97手で先手の勝ち

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ソフトで検討すると結構悪手が多くて凹みますが、最後の寄せが、今の地力が出せていたんじゃないかと思うので、よしとしておきましょう…

以下、棋譜です。

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第13回小学生 女子将棋名人戦北海道地区大会に参戦

先日申し込んだ「第1回イオンモール札幌平岡 小学生将棋王将戦」に娘達が参加しました。

(正確には、「第1回イオンモール札幌平岡 小学生将棋王将戦」(道支部連合主催)「第13回小学生・第11回中学生 女子将棋名人戦北海道地区大会」(LPSA主催)の同時開催でした)

女子小学生の部は17人とそこそこの人数でしたが、女子中学生の部は4人と寂しい状況でしたね。

女子小学生の部は予選2回戦を戦い1勝で本戦進出。女子中学生は人数不足のためか、先後2戦の総当たりになってました。

娘達はというと、二人とも予選は突破したものの、ともに本戦は初戦負け。まあ、こんなところですかねぇ…

予選は長女は初戦勝利であっさり通過。次女は初戦敗退で2回戦ですが、その相手は先ほど長女が勝利した相手…。これに勝利して無事予選通過。

で、本戦。長女は1回戦シード。次女は1回戦に勝ち上がると2回戦は姉妹対決…になるはずだったんですが、予選で負かされた相手との再戦となったこともあって、残念ながら敗退。続いて、長女もその子に負かされ、大会は終戦となりました。

さて、ここまで読んで、お気づきになられたでしょうか。今回の大会、二人して「一人の相手から全ての白星を挙げ、一人の相手に全ての黒星を食らわされている」という珍現象が起こっているのです(笑)

ちなみに娘達を負かした子は準優勝してました。最初から手合い違いでしたね。予選の次女の将棋観てましたけど、一方的にボコられてましたし。ざっと見た限りですが、娘達の実力は参加者の中ではちょうど真ん中くらいかなぁ。

本戦敗退後は自由対局を何局か、主に将棋センターの顔見知りと指してました。なんか観てると凄く楽しそうに指してるんだよなぁ。なかなか棋力が伸びない&伸ばす意欲の見えない二人ですが、これはこれでありなのかなぁという気も最近してます。

自由対局の後は、久津女流二段の指導対局へ。二人とも六枚落ちで挑みました。次女は惜敗、長女は勝利でした。久津先生、まさかの12面指しでさすがに緩めている余裕は無かったのか、かなりガチ気味な指し回しに見えましたね(^^;。長女は、最後久津先生すら気づいていなかったという飛車切りからの即詰みを鮮やかに決めて勝利。先生に絶賛されてご満悦でした。私もビックリした。

後で「あの即詰み読み切ってたのか?」と訊くと、そういうわけでもないと。なんとなく感覚で行ったら詰んだと。正直危うい感覚な気がしなくもないですが、そういう嗅覚は評価してもいいかなぁ。一時期詰将棋をかなり頑張っていたのでその成果が出たのかもしれません。実際、娘達と指していると長女の方が明らかに詰み筋の見え方が良いですしね。

なんか一日中楽しそうに将棋指してる二人を見て、ちょっと羨ましい気にもなりましたね。勝った負けた、レート上がった下がったと苦しみながら将棋指してた自分と比べて。

強くなるだけが将棋の目指すところじゃないんだなぁと。

こうして、我が家の10連休は幕を閉じたのでした。

娘達は未知の生き物

連休最後の5月6日に第1回イオンモール札幌平岡 小学生将棋王将戦なる大会が開催されるらしいです。

LPSAが主催に名を連ねているからなのか、女子小学生の部、女子中学生の部という珍しいレギュレーションが設定されています(参加者集まるのか?)。

娘達に教えてみると、出たいというので申し込んではいるのですが…

娘達ときたら大会に備えて少し将棋に力入れようかとか、そういうのが全く無いんですよね。相変わらず週に一度の教室通いだけで、それ以外の将棋活動は何もしてない。親としてはもう娘達の将棋は基本放置すると決めたので別にいいんですけど、こいつらいったい何がしたいんだろうと思うことはありますね…。

大会の情報があれば、出たがるくらいの意欲はある。そのために強くなろうと思えばそれなりに環境は整っている。でも何もしない。大会で負けても別に悔しがるでもない。

私には彼女たちが何を考えているのかサッパリ理解できませぬ…

余談ですが私の方はと言うと、札幌地区の1~3月は結構大会が集中する時期なのですが、仕事が忙しすぎてそもそも出ようなんて気にもなれない状態でしたね。最近はようやく落ち着いてきたので適切なレギュレーションの大会があればエントリしたいとは思っているのですが。