不惑オヤジ(と娘)の将棋な日々

アラフォー親父と小学生娘の悪戦苦闘の記録

月別アーカイブ: 1月 2019

[自戦譜]将棋センターA級リーグ vs S三段

今日将棋センターで最後に指してきた将棋、印象深い将棋だったためか、対局が終わって帰途についてもまだ棋譜を覚えていました。私にしては珍しいことです。

というわけで、折角なのでご紹介。

なお、A級リーグとあると、なんか偉く強い人が入るリーグという印象があるでしょうが、実際には上にさらに「選抜リーグ」が存在しており、A級といいつつ、実際には下位リーグだったりします。(実際にはさらに下に、子供の級位者が参加するB1, B2リーグがあります。娘達はB2リーグで奮闘中)

相手のS三段は、こちらの記事でチラリと触れた、私が四間飛車を持って撃退した振り飛車党の高校生です。以前はほぼ互角の好敵手だったと思いますが、最近は先に選抜リーグへ上がられてしまい、昇段も先を越されるなど、ちょっと差をつけられた感があります。ちなみに私はこのセンターでは二段で指してます。

今回も居飛車で向かってきましたが、居飛車党に転向したのかな? 私は先手番では飛車を振らないことにしているので、相居飛車になりました。

▲7六歩 △3四歩 ▲2六歩 △8四歩 ▲2五歩 △8五歩
▲7八金 △3二金 ▲2四歩 △同 歩 ▲同 飛 △8六歩
▲同 歩 △同 飛 ▲3四飛 △8八角成 ▲同 銀 △2八歩
▲同 銀 △4五角 ▲2四飛 △2三歩 ▲7七角 △8八飛成
▲同 角 △2四歩 ▲1一角成 △2六飛 ▲6八飛

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横歩取り△4五角戦法です。直前の△2六飛がS三段の研究手だったらしい。

すぐに浮かぶのは▲3八金ですが、これは△2七銀から力任せにガジられてどうも駄目っぽい。結構な長考の末、この▲6八飛をひねり出しました。△2七銀なら▲3九銀と引いて、もう手が出ないでしょというわけですね。後手は歩切れなので次の▲3六香が楽しみになります。

ただ、局後の感想戦でS三段が言うには、ソフトは▲2七歩を推してくる、と。確かに、私のソフトもそう言ってます。以下、△同角成▲同銀△同飛成▲3九金△2八銀▲4五角△2五龍▲6三角成△5二銀▲3六馬△同龍▲同歩△3九銀成と進みます。

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確かにこうなると、後手は攻めるには戦力不足ですし、自陣は堅そうに見えても▲2一馬~▲3五香みたいな手も見えて、先手の方が指しやすそうですね。

とはいえ、本譜の▲6八飛もソフトの評価は悪くない。ただ、▲5八飛の方が勝るという評価です。後々、香車を渡す攻めになった場合に△5四香の筋を未然に受けるという意味ですかね。

△3三桂 ▲3六香 △2二銀 ▲2一馬 △4二玉 ▲2三歩

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これが悪手。単純な勘違いがありました。△同銀に▲2七歩△2五飛▲3三香成~▲3五桂を見てましたが、飛車でタダで取られますね orz

ここは後手からはこれと言った手が無い局面なので、慌てることなく▲2七歩△2五飛としてから▲4八玉や▲7七桂の陣形整備で良かったようです。銀香交換の駒損ではありますが、後手は歩切れなので多分バランスは取れている。

△3一金で馬が死ぬようですが、▲同馬△同玉に▲2六金や▲3五金で取り返せるので何も慌てることはありませんでした。

△同 銀 ▲2七歩 △2五飛 ▲3三香成 △同 玉 ▲3二馬
△同 玉 ▲2六金 △同 飛 ▲同 歩 △5四香 ▲4八金
△3八金 ▲8二歩 △4八金 ▲同 玉 △5七香成 ▲同 玉
△5六金 ▲5八玉

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▲2三歩から香車も渡してしまい、△5四香が刺さってからはもう駄目ですね。しかし、この▲5八玉が最後の悪手。▲4八玉なら悪いながらもまだ粘りの利く形でした。△5七銀▲3八玉△6八銀成▲同金で、まだもう一山、という感じでした。

△5七銀 ▲6九玉 △6八銀成 ▲同 金 △6七金 ▲5六歩
△同 角 ▲3六飛 △3四角打 ▲7九金 △3八飛 ▲5八香
△6八金 ▲同 金 △7八金 ▲同 金 △同角成 ▲5九玉
△6八金
まで74手で後手の勝ち

4五角戦法は正しく受ければ先手有利というのが定説ですが、いろいろな変化があってそれを全て正しく受けるのはウォーズ初段程度の棋力では無理でしょうね。私も一時期連採して、結構白星を稼がせてもらってました。今回は敗れはしたものの、▲6八飛をひねり出せたことに満足もしてたりします(^^;

以下、棋譜です。

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対抗型党宣言!:藤井猛「四間飛車上達法」

事前に予想できていたことではありますが、年明け早々仕事がハードモードに突入し、ほとんど将棋指せてません(お遊びのウォーズ3切れとかは除く)。昨日も仕事で、ようやく今日休日ですが、疲れが溜まりすぎていると休んでもさっぱり休まらないんですよね…倦怠感に苦しんでいます。折角休みなので24ででも指そうかと昨日は思ってたのですが、いざ休みになってみると、そんな気力出てこない。ちなみに明日も仕事です(涙)

ああ、そういえば昨日今日は小樽の将棋冬祭りでしたね…無理無理、絶対無理だわ(笑)。

というわけで、仕事始め以降、将棋関連は本を読むくらいしかできてません。

これまでは、今持っている棋書を全て身につけるまでは無闇に新しい本に手を出さないことにしてましたが、棋力向上を優先事項から引きずり下ろした今は、そんな制限も撤廃することにして、気になった本を片っ端から読む方針に変えました。積読上等ですわ。

で、年末年始を実家で過ごしている間に購入した本が、コレです。

意外に思われた方もいるかもしれません。私は居飛車党を公言してましたからね。

ただ、自分って本当に居飛車党なのか?と、ある日ふと疑問に思ったのですよ。だって、横歩取り嫌い、角換わり苦手、相掛かりは断固拒否、矢倉は好きだけど得意とは言えない。…こんな居飛車党居ます?

じゃあなんで居飛車やってるのかと自問自答すると、私は対抗型が大好物なのだと気づきました。じゃあ、相手が居飛車の時はこっちが飛車振ってしまえばいいんじゃね? ということで少し真面目に振り飛車を勉強してみようかと思い、この本を手にしたわけです。

で、結論から言うと、私にとってはかなりの良書でした。

四間飛車の指し方と言うだけでなく、居飛車側から見ても大いに参考になる内容だったというのもありますが、それ以上に将棋に対する基本的?な考え方が随所に示されているのが私的に大当たりでした。

とくに、『「攻める」とは持駒を増やすこと』という考え方は目からウロコでした。激しい駒交換は「攻め合い」ということになるので、基本玉形に勝る方に有利に働くと。

だから居飛車急戦の形では、玉形で劣る居飛車は駒交換を挑むような指し方よりは、押さえ込みを目指すような指し方になる。相飛車でも対抗型でも棒銀はありますが、相居飛車の棒銀は相手の守りの銀との交換を目指すのに対し、対抗型の棒銀は相手の銀との交換を目指すというより、銀の力で押さえ込みを目指すという根本的な違いがあるのだということに、今更ながら気づかされました。

全体的には急戦6割、持久戦4割くらいの配分。それぞれの形における考え方の解説が中心で、定跡というよりは、対抗型将棋の本質を理解することを目指した内容と言えると思います。もう6回ほど通し読みしてますが、そのたびに新しい気づきがあります。棋書では久々に、いい買い物だったと断言できる本でした。

対象レベルとしてはおそらく私レベルでちょうどいいくらいかと思います。

この本のおかげで、相手が居飛車で来た場合は、自信を持って飛車が振れそうです(笑)。

そういえば、仕事始め直前に出かけた将棋センターでの対局。振り飛車党の高校生が、私相手に居飛車で向かってきたので、逆に私が四間飛車に振って快勝しました。最近は分の悪い相手だったのですが、多分、半分くらいはこの本のおかげです(笑)

私は今後、居飛車党を名乗るのをやめ、「対抗型党」を名乗ることにしようと思います(笑)。