不惑オヤジ(と娘)の将棋な日々

アラフォー親父と小学生娘の悪戦苦闘の記録

月別アーカイブ: 11月 2017

集中力

そんなこんなで、娘達にも棋譜並べを日課として課しているのですが、うちの娘達はそろいもそろって集中力が無い。

棋譜並べをさせていても一局並べ終わるまでに、やれ「のど渇いた~」「トイレ~」などと言いながら何度も盤の前を立つわけですよ。子供とはそんなものなのかもしれませんが、親としてはあきれ果てるばかりの集中力のなさ。

なので、一計を案じました。それは時間制限をもうけること。

10分程度の制限時間を設けて(ここは棋譜の手数によって多少の増減あり)、その時間内で並べさせる。時間オーバーしたら、できるまでやり直し。

さらに、二人で並べる早さ・正確さを競わせ、勝敗を付ける。月間を通じて勝ち越した方には、ささやかですが「ごほうび」も用意しました。

…効果は覿面です。ようやく一局を一気に並べきるようになりました。

今後も、この状態を維持してもらいたいものです。

棋譜並べへの印象が180度変わる

高速棋譜並べをノルマに加ええてからここまで4局、のべ数にして200回近く並べました。

結果、これはかなり有力な勉強法ではないかと思い始めています。

オリジナルの高速棋譜並べは、1局1回でひたすらたくさんの棋譜を並べるという、棋譜の数に重きを置いた方法だったはずですが、私が採用しているのは1局の棋譜を30回以上並べるという回数重視の方法です。

これが実に感触がよい。

正直、今でもプロの棋譜がサッパリ理解できないのは変わりません。

最初の1回目は、文字通りただ並べるだけ。一手一手の意味もイマイチ解らないし、この時点では何の実感も感慨も湧きません。

ところが、これをくり返していると、だいたい6度目あたりから、

「あ、これはなんか良さそうな手だ」「あ、この手はなんかありそう」「へぇ、そう指すものですか(森下九段風)」

といった具合に、棋譜のポイントらしきものが勝手に頭の中に飛び込んでくるようになる(もちろんその間も手は止めない)。

こちらのブログ「棋譜から発せられるエネルギーを吸収しているかのような感じ」と書いてありましたが、実に的確な表現だなと。

とくに自分から能動的に何かをつかみ取ろうとしなくても、何度も並べているうちに「ほら、ここだ、ここだぞ!」と棋譜の方から訴えかけてくるような。それをさらに何度も繰り返しているうちに、自分の中に記憶として定着していく感触。正直、心地よいくらい。

私はそこそこ読書をしますが、巷の読書術では「じっくり1回読むよりも速く何回も読む方が効果的」と教えているものがあり、私も実用書や技術書の類いではそれを実践してます。高速棋譜並べは、それに感覚が近いのかもしれない。

というわけで、棋力が上がるかはともかく、何かが得られてる実感はこれまでのどの勉強法よりも強く得られているので、やっていて楽しいのは間違いない。しばらく続けてみようと思います。

棋譜並べへの回帰

最近、詰将棋や次の一手の問題集をひたすら繰り返して覚え込むというやり方に、少し限界を感じ始めています。

正直なところ、いろいろなことをやってもなかなか目に見えた成果がなく、少々クサりかけてもいますが、諦めたらそこでオシマイ。たとえ見苦しくとも、じたばた足掻いて必ず這い上がる。40台だからねぇ、なんて人にも言わせたくないし自分も言いたくない。

なので、またちょっとやり方をマイナーチェンジしました。と言っても、棋譜並べをノルマに加えたというだけなのですが。

古くからのこのブログの読者なら(いるんですかね、そんな方…)、私が将棋倶楽部24初級~中級レベルでの棋譜並べという勉強法に懐疑的であることはご存じだと思います。

ただ、理解できないからと棋譜並べを回避し続けて来て、今の伸び悩んでいる自分がある。だったら、疑問はあれどもやってみるしかなかろうと。

ただ、普通の棋譜並べは、やはりプロの指し手が理解できない今のレベルでは効率が悪すぎるという思いは拭えませんので、ここは高速棋譜並べでやってみようかと。こちらのブログの記事で、ひたすら1局30回並べて覚え込むまでやるというやり方を強く推奨しているのもあって、それに乗ってみようかなと思いました。

思えば、今年の頭くらいにも同じようなことはやっていたのです。その時は、振り飛車対策としての居飛車穴熊を身につけようとしていたため、居飛穴の棋譜を繰り返し並べるということをしていて、それなりの成果はありました。明らかに居飛穴の将棋で手が見えやすくなる実感があった。が、その後また急戦に戻ったこともあって中断していました。

しかし、その時の経験から、この覚え込むまでひたすら回数を並べるというやり方に一定の効果があるということは、すでに自分の中では立証されています。なので、これをもっと力を入れて広範囲に取り組んでいこうかと。

それと、棋譜並べは娘達にも課すことにしました。最低でも毎日一回、指定した棋譜を並べてもらう。これはどちらかというと棋譜から勉強するというよりは、符号に馴染むことが今のところ主眼です。実際並べさせてみると、指で筋を数えながら動かしたりしているので、まだまだ符号に馴染みきっていないのです。

こちらも、一局の棋譜を憶えるまで30回を目安に並べさせる。これで少しは棋力にも反映されることも狙います。

うちには元々盤駒が2セットありました。私の持ち物であるやや上等な盤駒と、娘達が入門者の頃に買った公文のスタディ将棋です。これに加え、最近実家から私が子供の頃に使っていた折れ盤と安物の駒を調達して3セットにしました。

これで3人同時に棋譜並べができます(笑)。

「なんとなく」で指すクセをどうにかしたい

娘たちに四間飛車を教え、主力戦法として使わせてますが、感触はまずまず悪くないようです。

二人とも先日の将棋教室での戦績は勝ち越しだったそうで。これはあまりないことです。

で、将棋クエストやぴよ将棋で対局させたりしながら二人の指し回しを見ていて思うのは…

やはり次女の方が総合力では上に行ってそうです。まだ11級のぺーぺーにこんな言葉を使うのもどうかと思いますが、大局観がいい。

例えば、四間飛車対居飛車の対抗形の将棋だと、攻め筋と玉の近さ遠さを見比べ、相手の8筋からの攻めを敢えて受けずに6筋から攻め合いを強行する、みたいな見切りができる。長女はなかなかこういう視点が持てません。こちらの攻めの方が明らかに早いのに、バカ正直に面倒を見ようとする。

一方で、長女はやはり詰将棋の修練が次女より進んでいたせいか、詰むや詰まざるやの局面になると次女よりもやや強い。感想戦なんかでも、次女には見えなかった即詰み筋をよく拾ってみせます。

ただ長女は読みの浅さがなかなか改善されないのが悩みどころで…。

昨日もタダで取れる角を見逃して馬づくりをやすやすと許したり、なんとなく銀取りに桂をポンと打って、逃げられてから、さあどうしようかなんて考えてる。桂を打つ前に、銀に逃げられたらどうするのかくらいは考えておかないといけない。こういう、「なんとなく」で指して後続手に困るという指し手が長女は多すぎます。

これを改善させるにはどうすれば…というのが目下の悩みでしょうか。