不惑オヤジ(と娘)の将棋な日々

アラフォー親父と小学生娘の悪戦苦闘の記録

佐々木治夫杯を振り返る

日曜日に、「第26回佐々木治夫杯将棋大会オールイン北海道」に参戦してきました。

今回は団体戦での参加でした。スイス式4回戦で、個人としては●●●○チームとしては○●○○でした。

今回はその4局の中から、2局ほど軽く振り返ってみます。

まずは、2回戦の将棋から。チームとしては1-4でボロ負けでした。私としてもちょっと悔いの残る将棋でしたね。

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図面は記憶に頼っているので細部が違っているかもしれませんが、だいたいこんな感じだったはず。

見ての通り、四間飛車vs棒銀の急戦です。

「四間飛車を指しこなす本」にも出てきた形で、散々覚えたはずなんですが、いざ本番になると思い出せない鳥頭。

ここから、▲5五歩と突き捨てて、△同角▲5六金△2二角までは指しこな本にもあるとおり、ここで私は▲6五歩とやってしまいましたが、これが間違い。

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ここは▲6七銀を引くのが正着でした。飛車交換ならこちらに分があるし、△7五銀から、▲6五金から飛車先を抑えて優勢になるというのが指しこな本で学んだ定跡のはずなのに、忘れてしまってました…

ホント、この記憶力の貧弱さ、なんとかしたい…

さて、続いて最終局。

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相振り飛車です。先手の私は四間飛車から、6筋と8筋のダブル交換に成功して不満の無い流れ。ここで、私は狙いの一手を敢行します。

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端から仕掛けました。後手は自然に△同歩と取ってきましたが、その瞬間に、角交換から急所の▲5六角を設置。

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これで一本取りました。直接の狙いは、▲8三角成△同金▲同飛成の筋です。それを直接防ぐなら△8二銀くらいでしょうが、それなら▲8四歩△同歩▲9二歩が決まります。玉形差を考えるとまさか▲8四歩に△同飛とは取れないでしょう。

後手は受けは無いとみたか△6四角と飛車にあててから△4六歩と攻め合いに出てきました。ここで狙い筋の▲8三角成の前に、▲9二歩と味付け。

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△同香とつり上げてから▲8三角成△同金▲同飛成と進みました。後手は△8二歩と打ちましたが、そこで▲9二龍と香を取れるのが、▲9二歩の効果です。これをやってないと△8二歩に龍を引くしかなくなりますからね。

こうなると後は負けようのない形勢になりました。

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のりたま将棋クラブの相振りの猛者達と研究したりスパーリングした成果が発揮された一連の手順だったと思います。

これで個人成績4タコを免れただけでなく、チームとしても3-2で、勝利に貢献することができました。

さて、余談を3つほど。

<チーム構成>

今回は札幌将棋センターのチームで出ましたが、チームメイトは、大将:中学生、副将:大学生、三将:高校生、四将:四十代(私)、五将:(多分)アラ還と、実に幅広い年齢層のチームでした(笑)。ちなみに棋力的には私が一番下です。五将のTさんは、個人成績全勝で賞をもらってました。さすがです。

<目の前に居るよ…>

最終戦の前、相手チームの雑談が聞こえてきました。

「まだ小学生だった頃の横山君(アマ名人の横山大樹氏のこと)と指して勝ったことあるだよね。札幌将棋センターでだったと思うけど」
「あそこ、まだ残ってるんだっけ?」
「移転したって聞いたけど…残ってるんじゃないの?」

そこから出場している奴らが目の前にいるんですけどね…ついでに言えば、私はあなたたちのチームのリーダーとそこで対局したこともありますよ。ボコボコにされましたけど(笑)

<どこかで見たような…>

3戦目。私の相手の方、なんかどこかで見覚えがある気がしてました。前にどこかの大会で当たった方だろうか…とか思ってたんですが、感想戦後、相手の方が不意のひと言。

「○○ちゃん(次女の名前)のお父さんですか?」

…ヤマダ電機将棋教室の講師さんでした(笑)。

せっかくなので、教室での二人の様子などを聞いたりしてみました。…次女よ、お前はすこし対局中のおしゃべりをなんとかしような…

佐々木治夫杯を振り返る」への2件のフィードバック

  1. HagoromoTensyo 2019年10月28日 22:21

    大会お疲れ様でした。

    この大会に出場されている事を知り合いのパンフレットで知りました。

    前夜祭終わってすぐamanozoさんとあの185手の大激戦やって、その次の日に大会出場。鉄人だなぁと思いました。
    そのモチベーションとフィジカルの秘訣、是非教えて下さいm(_ _)m

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