不惑オヤジ(と娘)の将棋な日々

アラフォー親父と小学生娘の悪戦苦闘の記録

月別アーカイブ: 9月 2015

形勢判断第五の要素?

最近、プロの将棋の解説を読んだり、上位者との対局後の感想戦などでたまに感じるのは、「自分では大差がついていると思っている局面でも、プロや相手は微差であると判断しており、形勢判断が乖離していることが多い」ってことですね。

上級者相手にうまく手筋を決めて、こちらとしては寄せさえ間違わなければ勝てる将棋という判断をしていても、向こうは「多少悪い」という程度の判断だったりとか(そして実際負ける)。プロの将棋を見ていても、これは先手一方的な展開だと思って観ていたら、「形勢はまだ互角」「私なら後手もち」とかいうコメントを聞かされることになったりとか。

形勢判断と言えば普通は「駒の損得」「駒の働き」「玉の固さ」「手番」の4つが判断基準とされていますが、上記のような形勢判断の乖離は、これだけでは説明できない何かがあるような気がして仕方ありません。

手番を一方的に握られ、損得や働きこそ差はないものの、守りもガタガタにされている。上の4つの判断基準で言えば、損得、働きは互角で、固さと手番でA有利、という判断になるはずのこんな状況でも、互角、ひどい時は攻められているBの方が有利、などという形勢判断が行われたりします。

なんとなく、言わんとすることはわからないわけでもないのです。要は「攻めが続くか」なんだと思います。一方的に攻めているようでも、一度攻めを切らされ手番を奪われると、このような状況ではたいてい相手の駒台に持ち駒が豊富に乗っていることもあって、手番と駒の働きの差で状況が一気に逆転する。…多分、そういうことじゃないかと思います。そして自分は攻めが通るのか切れるのかを読み取る力が不足しているため、正しい形勢判断ができていない、ということなんじゃないかと。

しかし、だとすると上記4基準だけでは正しい形勢判断はできない、ということになります。

「攻めの継続性」

これが第五の判断基準として隠れているような気がする今日この頃です。

9手の壁

ネットでの対局を控えている弊害か、自分の成長具合がイマイチわからず、従ってブログに書くようなネタがなかなか出ませんね(笑)。

詰将棋をメインに、激指13との対局、それと気が向いたときに棋譜並べやネットでの実戦、というのが今のスタイルですが、詰将棋をやっている中で、今の自分の傾向というものがおぼろげに見てきました。

どうやら今の自分は、正確に先を読むのは7手くらいまでが限度のようです。

これは実際に詰将棋を取り組む中で実感したこと。9手詰めの詰将棋になると、6手目まで正しく読んだらそこからは3手詰めです。ところが、実際に6手目まで進んだ局面を3手詰めとして出題されたらまず見逃したりしないだろうと思われるようなそのラスト3手が、9手詰めの中に組み込まれると見えないということが頻発するのです。

なんとなくそれまで詰将棋を頑張ってきたことからくる直感で、おそらく6手目までは間違っていないという確信がある(そして実際に間違ってない)のに、その先の簡単な3手詰めが読み切れない。

これは明らかに7手目くらいから脳内盤の追従が曖昧になっているせいです。

7手詰めまではほとんどこんなことは無いので、やはりこのあたりに今の自分の読む力の壁があるんでしょうね…

最近の勉強

最近は、以前の宣言通り詰将棋をメインに据えており、それ以外の勉強は時間のあるとき、あるいは詰将棋に疲れた時の気分転換にやる程度ですね。

詰将棋については、解く問題を大きく2つのカテゴリに分けています。ひとつは7手詰め以上のもの、もう一つは5手詰め以下のものです。

単に手数で分けただけだろうと思われるかもしれませんが、手数とは別の意味づけがあります。

7手詰め以上の問題は(カテゴリAとします)、読む力を深めるためのもの、5手詰め以下の問題は(カテゴリBとします)詰みへの瞬発力を鍛えるため、という位置づけにしています。なので7手詰め以上の問題は3~5分程度の制限時間でできるだけ詰みを読み切るまで頑張る、5手詰め以下はおおよそ1分程度を上限に数をこなすことを優先、そんな感じです。

カテゴリAはまとまった時間が取れる時に、カテゴリBは空き時間に隙間を見つけてやる(妻の買い物を待っている間、横断歩道の信号待ち、トイレにこもっている時など)という感じです。

それと同時に、最近は実戦をやや控えめにしています。娘を教室に連れて行った時のついでに道場で対局するのは変わりませんが、ネットでの対局を大幅に減らしています。現状、ネット対局は81Dojoまたは将棋倶楽部24で数日に1局、というレベルです。

今は詰将棋を優先しているというのもありますが、より大きな理由は、同程度のレベルの相手とたくさん指しても、上達という点では効率が良くない、と思ったからです。

ネットで対局しているとどうしても同程度の棋力の相手と戦いがちなんですが、これだと対局の反省点があまり明確にならないんですよね。改善点を見出すという意味では、こちらが悪手を指したら逃さず咎めてくるくらいの相手が理想です。今の私と同程度の相手だと(81Dojoの1級前後)、こちらが悪手を指しているのに咎められず、なんとなく進んでしまうことも多くて、悪手が悪手と気づきにくい。これはゲームとしては面白くても練習としては効率が良くないのではないかと。

なので、やはり強い相手との練習を増やす方がいい、という考えに至ったわけです。

とはいえ、オンライン対局ではあまり棋力が離れすぎていると対戦要求も受けてくれないことが多いので、どうするのか。道場へ行けば格上と指せるけど、これは週1度が限度なので、もっと機会を増やしたい。道場は感想戦してくれない人もそれなりにいますし。

これに対する答として私が使える手段は2つあって、一つはオンラインで受講している将棋教室の受講を増やすこと。これは局後の感想戦をメインとした文字通りの指導対局なのでかなり有用なのですが、当然有料ですし、最近は人気が出てきたのか、こちらの希望通りにはなかなか予約が取れなかったりして大変です。

そこでもう一つの答。それはソフトと対戦することです。ソフトは今やプロに比肩しうるレベルの強さにまでなってますし、ミスが少ない(まったくないわけではないらしい)、こちらの悪手を見逃さない、という点ではまさしく練習相手としては理想的です。

激指13の五段を相手にフルボッコにされるのが最近のマイブーム(笑)。もちろん、敗戦後は振り返りをガッツリとやります。激指13はそのための便利な機能が満載で、非常に使いやすい。

ソフトを相手にすることのメリットは他にもあって、戦型をある程度指定できるというのもあります。横歩取りの出だし10手くらいを自分で指して、そこから激指との対局にすれば、横歩取りの研究をしたい時などに便利。これはもちろん、他の戦型でも応用できます。

自分の場合、自分が知っている定跡から外れた手を指された場合に、どう咎めていくべきなのか、あるいはこちらから定跡を外すとどうなるのかを検討するために、当該の局面から激指相手に試し指しをするのがお気に入りです。あるいは、実際に定跡を外した局面から激指同士で戦わせてみるのも面白いかも。

そんなわけで、今は詰将棋と激指との対局が勉強のメインで、オンライン対局を含む他の勉強は、余興としてやる程度になってます。

ナニコレセンサーと棋譜並べ

どちらかというと棋譜並べがいまだに苦手です。自分なりに考えることが大事とわかってはいますが、やはり「理解できない」棋譜を並べても全く楽しくないのです。やっててあくびが出ます。

ただ、そんな私でも「コレは楽しい!」と感じられる棋譜がたまにあります。じゃあそれってどんな棋譜かというと、棋譜にたくさんの「ナニコレ?」があることなんですね。

特に解説を読まなくても、並べていくうちに「え?なにこの手!?」と、頭の中のナニコレセンサーがピコーンと反応するような手が時々あります。

このナニコレセンサーが反応するような手がたくさん出てくる棋譜は、並べるのが楽しくなるようです(たくさん出過ぎても焦点がぼやけてダメですが)。その意味を理解しようと、自分なりに読みを入れてみたり、解説を読んだり、ソフト解析にかけてみたりといろいろやるわけです。

ところがこのナニコレセンサー、盤上この一手と言えるような当たり前の手には当然反応しませんが、あまりに難解すぎる深遠な手にも反応しないのが困りものです。

「何かありそう、でもなんだろう?わからない!」というのがナニコレセンサーですが、自分の棋力を超越したような難解すぎる手には「何かありそう」という反応すら出ず、そのまま興味をスルーしてしまう。

つまり私の場合、プロの棋譜を並べていてつまらないケースには2種類あるようです。

  • 普通の手を普通に指し続けて決着がついてしまうような棋譜
  • 難解な手が多すぎて興味に引っかかりにくい棋譜

もちろん、これらは「私から見て」なので、平凡でつまらない棋譜だと思っても、他人から見たら平凡に見える手の裏側の駆け引きが見えたりして面白いのかもしれませんし、棋力によってセンサーの感度や指向も変わるはずです。

ただ、興味を抱くというのは、今の自分の課題の裏返しでもあると思うのです。今、自分が課題と感じているポイント。そこにニアミスするような手が、きっと無意識のセンサーに反応しているはずです。なので、ここは直感を信じるようにしています。

ナニコレセンサーの反応が鈍い棋譜は、きっと「今の」自分にはさほど必要では無いものなのです。いったん、忘れてもいいものなのだとみなして、深追いしないようにしました。

最近だと、並べて楽しかったのは羽生王座対佐藤(天)八段の王座戦第1戦ですかね。あれはナニコレセンサー反応しまくりで並べていて実に楽しかったです。

というわけで、近頃棋譜並べするときは、だいたいこんな感じでやってます。

  1. まずは解説を読むことなく、最初から最後まで一通りならべる。ナニコレセンサーが反応したら、その時点で自分なりに少し考えてみる。
  2. 一通り並べ終わった後で、ナニコレセンサーの反応が鈍いようだったら、ここで棋譜並べを打ち切る。時間があるなら、センサーが反応した箇所の解説だけ読む。ある程度ナニコレセンサーの感度が良いようなら、3へ。
  3. もう一度、最初から並べる。今度はナニコレセンサーが反応した手については解説を読んで理解する。
  4. 最後に、リアルの盤駒ではなくKifu for Windowsを使って並べ直す。ナニコレセンサーが反応した手や、他にポイントだと感じたような手はコメントとして記録しておく。センサーに反応しても解説されていないような手は、ソフト(私の場合は「激指13」)の力を借りる。
  5. Evernoteに棋譜を保存する。コメント付きのkifファイル、重要ポイントの局面図を載せ、Kifu for Windowsで出力した棋譜用紙のPDFも添付する。

手順2を突破して手順3に進む棋譜は半分どころか1/3あるだろうかって感じです。手順5までまじめにやると、1局に2~3時間くらいかかったりするので注意が必要です。時間の余裕が無い場合は3と4を合併して、Kifu for Windowsで並べながら解説を読んだりすることもあります。

重要ポイントの局面図やコメントついては、あまり欲張らないように注意しています。欲張りすぎて大量のコメントや局面図を載せても焦点がぼやけて、あとから見返しても印象に残りにくい。重要ポイントのなかからさらに絞り込み、多くても、1局十数局面くらいが目安、できれば1桁が理想でしょうか。

ちなみに手順5で棋譜用紙を添付するのは、後で脳内再生の訓練に使うためのものなので、それをやらない人は必要ないと思います。

指導対局を受けてきたぞ(長女が)

先日、TVでもお馴染みの某女流棋士Sさんに長女が指導対局していただく幸運に恵まれました。

以前、教え方の参考にするためにぜひプロの指導対局を(自分が受けるのではなく)見てみたいと書きましたが、それはもう、おおいに参考になりました。

八枚落ちで指していただきましたが、すごく上手に長女をノせてくれたうえに、うまく勝たせていただいて長女もご満悦でした。

言葉の使いかた一つとってもなるほどなあと感心させられることが多かった。今まで、自己流ながらいろいろ考えつつ教えてきましたが、お手本を目の前で観ることができたのは大きいですね。目指すべき姿が見えたので、今後はそこを目指して教え方を考えていけばいい。何もわからず手探りで教えていくのとは雲泥の差です。

長女にとってはもちろん、私にとっても実りのある指導対局でした。