不惑オヤジ(と娘)の将棋な日々

アラフォー親父と小学生娘の悪戦苦闘の記録

月別アーカイブ: 9月 2019

[自戦譜]のりたま名人戦C級リーグ vs A_wawawawa

第12期の開幕戦です。

前期は結局最終戦を落として降格が決まってしまいましたが、その時の相手がA_wawawawaさん。

なんでお前降格したのにまた同じ相手と同じリーグで開幕局指してるんだよって話ですが、今期は参加者が大きく増えてリーグ構成が変わったあおりですね。

こちらとしてはリベンジの機会が早々に訪れたわけです。だからというわけでもないのですが、今回は普段あまりやらない事前準備をして臨みました。

私は最近相振りでも四間飛車に戦法を固定していますが、それを知っているA_wawawawaさんがTwitterで、私との対局の戦型想定をしていたのですね。なんか戸部式石田流なる対四間飛車陣形みたいな図を載せて、こういう形に持って行きたいと。

過去何度か対局して、A_wawawawaさんは形にはまると強いタイプだという認識がありました。がっちり組み合うような将棋だと、相振り飛車の世界では向こうに一日の長もありますし、相手が準備している形に持ち込まれると、まず勝ちにくそうだと。

漫然と指すのでは無く、その形に持ち込まれるのを避けなければ。

なので、今回は「乱戦に持ち込もう」と対局前から決めていました。

たまたま、数日前に購入したこの本が、役に立ちましたね。

振り飛車党の中で結構話題になっているらしい本ですが、めずらしく相振り四間飛車に対する言及があったという理由だけで購入しました。その中にあった、一番激しい形に今回は持ち込んでみました。

それでは、本譜です。

▲7六歩 △3四歩 ▲6八飛 △3二飛 ▲2二角成 △同 飛
▲6五角 △5四角

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四間飛車から角交換するとここまでは必然で、ここが一つの分岐。先手は▲8三角成か▲5四同角かです。▲8三角成が一番激しくなり、▲5四同角とすると先手だけが馬を作って、それを主張にした比較的穏やかな展開に。

多少迷いましたが、初志貫徹で一番激しい展開を選択。

▲8三角成 △2七角成 ▲5六馬 △5四馬 ▲3四馬 △4二銀

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ここで上記の本の記載から離れました。上記の本では代わって△7六馬に、▲2八飛とふり戻すんですが、そのような展開にはならず。ここからは文字通り手探りです。

▲5六馬 △3三銀 ▲3八金 △7二金 ▲8八銀 △1四歩
▲7七銀 △1五歩

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相振りに親しむようになると、狙いが見え見えの端攻めなんですが、これが意外と対処に困った。本譜は▲2七歩と馬筋を止めたんですが、今度は2筋を攻められて困ることに。

ソフトに訊くと、ここでは▲3六歩△同馬と馬を引き寄せてから▲3七金とはじいたり、▲2八銀と固めるのがいいらしい。なるほどね…ここは覚えるべきポイントか。

▲2七歩 △2四歩 ▲8八飛 △2五歩 ▲2八銀 △1六歩
▲8六歩 △3四歩

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この△3四歩が感想戦でA_wawawawaさんが盛んに悔いていた手。確かにこれで相当助かったと私も思ってました。唯一の持ち歩を手放してくれたので堂々と▲1六歩と取れるようになりました。△2六歩▲同歩の時に△1八歩と打つ歩がありません。

感想戦では△1七歩成強攻だろうね、という話になりました。後でソフトで確認してみると、一例として△1七歩成▲同香△1六歩▲同香△同香▲1七歩△2六歩▲同歩△1八馬▲2七銀△2九馬▲1六歩と進み、やや後手寄りの互角ということらしい。

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本譜の展開はソフトによるとやはり先手にかなり形勢が傾いているようです。

▲1六歩 △2六歩 ▲同 歩 △同 飛 ▲2七歩 △2四飛
▲8五歩 △2二飛 ▲8四歩 △8二歩 ▲9六歩 △4四銀
▲3四馬

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この▲3四歩は感想戦では「欲張りすぎだった」という結論になってました。代わって、▲4六歩だろうと。馬の退路を確保するとともに、銀の動きを牽制しつつ9筋への馬筋を維持するというかなり味よく見える一手で、私もその場では納得してたのですが、ソフトはこの▲3四馬が最善であるとしています。

△3二金 ▲6六歩 △4五銀 ▲3五馬 △3三金 ▲6八玉
△3四金 ▲1七馬

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こうなることは▲3四馬を決行したときから予想はしてましたが、実際こうなってみると予想以上に馬が使いづらくなってやりづらい。

ただ、ソフトが▲3四馬を最善とした理由は、途中△3三金に▲4六歩と銀にあて、△3四金なら▲4五馬で二枚替えに持ち込める、ということらしいですね。なるほど。

△2五金 ▲7八金 △1六香 ▲同 馬 △同 金 ▲同 香

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▲3四馬と取り込んだときから、もしかするとこうなるかも、と想定していた局面になりました。

ここはお互いの見解が分かれていて、A_wawawawaさんは「馬を消して少し良くなったと思った」、私は「働きの悪い馬を二枚替えで処理できてありがたかった」。その時の一応の結論は、先手の馬はこの状態で放置するのが良いだろうというものでしたが、確かにソフトもそれを裏付ける数字を出してますね。この一連の交換で、評価値は先手に500ほど傾きました。

△4九角

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ちょっとハッとさせられましたが、直前にに金を手に入れてたので▲4八金打で事なきを得ました。

ただ、この筋があるなら玉の位置は6八より5八が良かったかもしれません。

▲4八金打 △7六角成 ▲同 銀 △同 馬 ▲1一香成 △2六歩
▲7七歩 △5四馬 ▲2一成香 △同 飛 ▲2六歩 △5二玉
▲3二角 △2六飛 ▲2七歩 △2四飛 ▲1六桂

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飛車を動かさないことには次の△3一歩くらいで角が逝ってしまうので、筋が悪いなぁとは思いつつも決行した桂打ちですが、▲4六歩で銀を追ってから▲3六桂という手があったようです。

▲4六歩に放置して△3一歩と角を取りに来れば▲2六香と飛車取りに打ち、△2五歩▲同香△同飛▲1四角成と逃れることができる。

ただまあ、この▲1六桂も遊ぶこと無くすぐに活用できたので良かったです。

△3四飛 ▲2三角成 △4四馬 ▲2四桂 △3一香 ▲3二香
△3三馬 ▲3四馬 △同 馬 ▲3一香成 △2四馬 ▲2二飛
△4二角 ▲3二成香

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このあたりから勝勢と意識してました。8筋を詰めておいたのがここに来て大きく効いてます。

△5六桂 ▲5九玉 △4八桂成 ▲同 玉 △3一金 ▲同成香
△5六銀 ▲4六香 △3三馬 ▲1二飛成 △6六馬 ▲6八金打
△5四歩 ▲3二成香 △2二歩 ▲6七歩 △5九銀 ▲同 玉
△5七馬 ▲4二成香 △5三玉 ▲8六角 △6四歩 ▲4三香成
△6三玉 ▲6六桂 △7四歩 ▲2一龍 △4六歩 ▲5一龍
△6二銀 ▲5三成香 △7三玉 ▲6二成香 △同 金 ▲6四角

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これで即詰み。詰将棋的な捨駒がきれいに決まって指した瞬間気分が高揚したのを覚えてます。中盤戦はただの置物になっていた8八の飛車までが最後に詰みに関わってくるという、自分的には過去にも数えるほどしか経験の無い、最高に美しいフィニッシュになった気がします。会心譜と言ってもいいかもしれないです。

△同 玉 ▲5四龍 △7三玉 ▲7四龍
まで129手で先手の勝ち

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振り飛車に転校してからはA_wawawawaさんには練習も含めて勝てていなかったので、ようやく初日が出て一安心と言ったところです。

昔は乱戦にアレルギーがあって、自分から乱戦に持ち込むなんて考えられなかったんですが、居飛車党時代に一時期狂ったように相横歩取りばかり指していた時期があり、それで乱戦に免疫ができたようです。今回はそれが活きましたか。

あと、この記事を書いてて思いましたが、乱戦将棋はきちんと振り返るととくに中終盤で勉強になることが多い。この記事の図面の多さを見れば一目瞭然でしょう。隠れている手筋を見逃すと瞬く間に形勢がひっくり返りますし、終盤はギリギリのたたき合いになることも多いので、速度計算と読みの正確さが求められます。

今後相振り四間は乱戦含みの角交換型を主力にしていこうかな。

以下、棋譜です。

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長女とじっくり話し合ってみた

8月31日、札幌コンベンションセンターで行われたテーブルマーク子供大会に娘達が参戦しました。

長女は6年生なので、今年が最後の参加となりますが結果は…

二人とも予選の初戦でいきなり敗退で早々と予選落ち決定。まあ、今の実力では順当でしかないのですが、正直長女に対しては、5年も参加していてここまでアッサリ負けるのもどうなのよ、とちょっとモヤモヤするものもあったりしたり。最後の参加だというのに、少しくらい事前準備するでもなく、いつも通りなんとなく参加してなんとなく負ける。それで別に悔しがるでもない。

大会の情報があれば参加したがる程度の意欲はあるのに、その一方で実力を伸ばすためのアクションは一切起こす気配が無い。上達には関心が無くて、友達と一緒にわいわい指したいだけなら別にそれでも全然構わないのですが、それならわざわざ外部の大会に参加する理由は無いはずなんです。

正直彼女たちは何がしたいのだろう、と不思議でしかたがない。

なので一通りイベントが終わった後、喫茶店で休息を取りつつ、ちょっとヒアリングしてみました。次女とはまだちょっと込み入った話は難しいので、主に長女とですが。糾弾したいわけではないので、そう思われないように慎重に言葉を選びつつ…

私「将棋をしていて楽しいことって何?」
長女「勝てると気持ちがいい」

なるほど、勝ちたいという願望は一応あるわけか。

私「その割には、勝てるようになるために何かをしているようには見えないんだけど?」
長女「詰パラアプリと将棋クエストはたまにやってるよ」

確かに長女は詰みを読む力は同程度の級位の平均よりはあるような気がする。序中盤が酷すぎて実戦でそれが活きる機会に乏しいのだけど。

長女「あと、四間飛車が正直よくわからないから最近は棒銀やることが多い
私「四間飛車がよくわからないと言ったけど、四間飛車は本を持っていたよね?」
長女「読めない漢字や意味のわからない単語が多くて、読み込めてない」

確かに、いわゆる子供向けに書かれた本では無いのは確かだけど、6年生ならそんなに難しくない本を選んでやったつもりだったが…まだ甘かったか。

私「ぶっちゃけ、強くなりたいという意志はあるの? ただ友達と楽しく指したいだけというならそれもアリだとは思うけど」
長女「強くなりたいは思ってるよ」

向上意欲は一応あると。

私「実感として、以前より多少でも強くなっているという感触はある?」
長女「今まで勝てなかった級位の相手に勝てるようになってきたりもするし、少しだけど感触はあるよ」

あまりにも亀の歩みな気がしなくもないが、本人なりに進歩はしていると。

私「上達に必要なものがあるとしたら?」
長女「棒銀でもいいから読める戦法書が欲しい」
私「子供が読めるようなもので、そのあたりのレベルの本って正直乏しいんだよな…。ぶっちゃけ、今通っている将棋教室はどう?」
長女「指してるばかりで、あまり先生に教わってるわけじゃないからなぁ…」

確かにあそこは教わるというよりは勉強したことを試す場になっている感はあった。教室と言いつつ、実際は子供同士の対局をひたすらにマッチングしている感じ。子供の数に比して指導者の数が圧倒的に不足気味なので仕方なくはあるのだけど。

私「最近行けてないけど、前に行っていたヤマダ電機将棋教室となら上達にはどっちがいいと思う?」
長女「ヤマダかな。あそこは確実に先生に教えてもらえるから」
私「時間が1時間と短いけど、それでも?」
長女「うん」

というわけで相談の上、今後当面はヤマダ電機将棋教室を優先し、それがない日はいつものセンターへ、という形にすることにしました。

私も上達の壁にぶち当たってしまい、しばらくはリーグ戦を休んだ方がいいかもと思っていたので、ちょうど良いのかもしれない。

私「ひとつだけ言っとくよ。教室を変えても、自分で何かを掴もうという姿勢で受けないと、上達なんてしないよ。教室で教えてもらえるから、それだけで強くなれると思っちゃ駄目」
長女「うん」

さて、この決断、吉と出るか凶と出るか。