不惑オヤジ(と娘)の将棋な日々

アラフォー親父と小学生娘の悪戦苦闘の記録

たいしたものだ、娘よ

娘を子供向け将棋教室に連れて行ってみました。

子供教室に連れて行くのは実は初めてではないのですが、前に連れて行った時は、娘自体の棋力がまだ人と対局できるレベルに達していなかったのと、その教室自体のあり方に疑問があったため、半年くらいの間を置いて、違う教室を選んで連れてきてみました。

土日の正午から3時間の枠で対局を中心にやっている教室で、娘も10局くらいは指したようです。周りは普段から通い詰めている強者の子供たちばかりですから、まあ勝てはしないだろうなと思ってましたが、1局だけ勝利できたようで、本人も嬉しそうにしていました。将棋教室再デビューとしては上々でしょう。本人もまた行きたいと行ってましたので、まずは月2回くらいのペースで連れて行ってみようかなと思います。

それはそうと感心したことが一つ。

その教室は将棋道場の一環としてやっている教室で、私は道場の席料を払って大人たちと対局していたので、娘の対局はほとんど見ていなかったのですが、対局の合間にちょっとだけ観る機会がありました。

私が観た時点で娘の敗勢、というかいわゆるほぼ「全駒」状態でした。そんな中で、娘が放った桂馬の王手一発。苦し紛れの手だったでしょう。しかし相手はそれに気づかず、別の手を指してしまったのです。

本来ならばもちろん、反則によって娘の逆転勝利です。娘にはそこで勝利宣言する権利がありました。しかし、娘は相手に王手放置を指摘し、指し直す機会を与えたのです。

直後に私の対局が入ったので、結局その対局の結果は見てません。状況から考えておそらく負けたのでしょうが、立派な態度に思わず感心しました。

元々娘は悔しがり屋で、前に連れて行った教室でもフルボッコに負かされてベソかいてました。なので今回は、「周りはおまえよりも長く将棋をやっている子供たちばかりで、たぶんおまえよりも強い子ばかり。だから負けても悔しがらなくていい。お友達と将棋を楽しんでおいで。その代わり『おねがいします』『負けました』『ありがとうございました』」だけは忘れないように。」と言い含めていました。その言いつけだけは、きちんと守ってくれたようです。

1勝できたことを誇らしげに語ってくれる娘に、私も少し誇らしい気分になりました。

もっとも、娘が1勝に喜んでいる傍ら、私の方はというとその日は1勝もできませんでした(笑)。信じられないようなポカを連発するひどい負け方は相変わらずで、未だスランプのまっただ中という感じです。

たいしたものだ、娘よ」への6件のフィードバック

  1. hamuya 2014年10月14日 20:57

    ご立派です
    私は囲碁が主ですが、囲碁も将棋も礼を大切にする日本の文化と理解しています。
    子供の頃からしっかりと「負けました」と言えることは素晴らしいことと思います。
    棋力の上昇もモチベーション維持に必要ですが、礼儀が先と思っています。

    囲碁は「手談」ともいい、石を打つことで無言の対話をしています。真剣に1局打ちますと
    初対面でも相手の性格等が分かるのが楽しいです。

    囲碁道場はマナーがよいのですが、81道場を拝見したとき、偶然凄いものを見ました。
    5手程の詰み手順でした、最後に金打ちで詰みとなったのですが、なんと同玉と取り反則負けです。
    段位を見て更に驚きです四段です!!。(24道場は如何でしょうか?)

    将棋が強くても「負けました」と投了できなければ台無しと感じた瞬間でした。

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  2. yamakaz 2014年10月14日 21:17

    >hamuyasなn

    コメントありがとうございます。

    > 5手程の詰み手順でした、最後に金打ちで詰みとなったのですが、なんと同玉と取り反則負けです。

    81dojoでは外国の方では頻繁にとまではいいませんが、たまにそういう人を見かけます。投了というのがよくわかってないのかもしれません。さすがに日本人ではほとんど見ませんが、ごく稀にいることはいますね。私が遭遇したのは、最初からやる気の無さそうな、明らかに変な人でしたが。

    将棋倶楽部24では、そもそもそういった反則手は指せない仕様です。バグなのか、ごく稀に王手放置が反則手にならず、駒台に玉将が乗ったりしますが(笑)。

    > 将棋が強くても「負けました」と投了できなければ台無しと感じた瞬間でした。

    同感です。娘には礼儀とマナーだけはしっかりと身につけて欲しいと思ってます。

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    • hamuya 2014年10月14日 21:38

      24道場の件ありがとうございます。
      将棋も指したいと思うことが有りますので、24道場へ登録を検討してみます。
      故意に反則手を指せるサイトは無料でもいやですね。
      (将棋も囲碁も二人の対局者が知力を絞って完成する作品と思っていますので)

      当方は、携帯がガラパゴス以前(不携帯=固定電話)なので、そちらを先に解決しなければ
      なりません。(24登録は、携帯番号が必要のようです)

      (81道場の四段は、日本人です)

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  3. yamakaz 2014年10月14日 21:51

    > 故意に反則手を指せるサイトは無料でもいやですね。

    これは善し悪しあるかと思います。

    たとえば、図らずもうっかり二歩を指してしまった場合。
    将棋倶楽部24ならば、そもそも指し手として受け付けてもらえないので、別の手を指し直すことになります。これはある意味、「待った」と同じであるとも言えます。

    一方で81dojoでは打った瞬間に反則負けです。

    81dojoの仕様は「故意に反則手を指せる」というよりは「反則手は即負けになる」という対局の本来の姿を再現したものだと私は理解しています。

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    • hamuya 2014年10月15日 21:18

      二歩の思い出

      何時も素早い返信に感心しています。
      システムの開発思想の違いが分かりました。
      人それずれですが、私は二歩はプロでもやる単純ミスと思い指されても気にしない方です。

      話は変わりますが、武道館での職団戦(A)で1度だけ二歩で勝ったことが有ります。
      団体戦なので「二歩それまで」と勝利しましたが、後味の悪さだけが強烈に残りました。
      以来、職団戦メンバーから外してもらい町道場では二歩を打ちそうに成ると、手を離す前に「2つですね」と小声で知らせてました。2度と二歩での勝利宣言はしたくないとの思いが強いですね。

      囲碁は三段でも脳内の盤が不完全で自由に打つことは出来ません。
      将棋は五段を許され脳内盤で対局した経験もありますが、自然と足が遠のき何十年も駒を手に
      せず不惑から10級くらいで始めた囲碁への傾注も何処かに、二歩での勝があるのかも知れません。

      意見は分かれると思いますが、金打ちで詰みを同玉と取る強い王様は許せない思いがあります。
      (大げさに言うと日本の将棋文化が死んでしまいます)
      「強き王 詰んでも駒を 取って死ぬ」
      「悔しさを 込めた一太刀 反則手」
      「王手など おかまいなしに 逆王手」
      「俺知らん サタンのせいだ 切れ負は」(詰んでいるのに投了ボタンを押せない悲しさ)
      81道場で見た十数人(日の丸)の故意反則手から作った川柳ですお粗末(笑)

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  4. yamakaz 2014年10月16日 23:50

    結局のところ、24でも81でも町道場でも、マナーの悪い人ってどこにでも一定数いるものですよ。

    24でも反則手は指せなくても、不利な局面を時間切れまで放置とか、故意か不可抗力かわかりませんが、ネットワーク切断で対局を中断しておきながら再開に応じないとか、今でもたまに遭遇します。

    恥ずかしながら81dojoでは私も何度か反則負けをやらかしたことがあります。多分、片手では数え切れないくらいには。やはり二歩が多いですが、王手放置もいくつか…そのうち一つはこのブログで紹介していたりしますが(笑)

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