不惑オヤジ(と娘)の将棋な日々

アラフォー親父と小学生娘の悪戦苦闘の記録

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佐々木治夫杯を振り返る

日曜日に、「第26回佐々木治夫杯将棋大会オールイン北海道」に参戦してきました。

今回は団体戦での参加でした。スイス式4回戦で、個人としては●●●○チームとしては○●○○でした。

今回はその4局の中から、2局ほど軽く振り返ってみます。

まずは、2回戦の将棋から。チームとしては1-4でボロ負けでした。私としてもちょっと悔いの残る将棋でしたね。

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図面は記憶に頼っているので細部が違っているかもしれませんが、だいたいこんな感じだったはず。

見ての通り、四間飛車vs棒銀の急戦です。

「四間飛車を指しこなす本」にも出てきた形で、散々覚えたはずなんですが、いざ本番になると思い出せない鳥頭。

ここから、▲5五歩と突き捨てて、△同角▲5六金△2二角までは指しこな本にもあるとおり、ここで私は▲6五歩とやってしまいましたが、これが間違い。

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ここは▲6七銀を引くのが正着でした。飛車交換ならこちらに分があるし、△7五銀から、▲6五金から飛車先を抑えて優勢になるというのが指しこな本で学んだ定跡のはずなのに、忘れてしまってました…

ホント、この記憶力の貧弱さ、なんとかしたい…

さて、続いて最終局。

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相振り飛車です。先手の私は四間飛車から、6筋と8筋のダブル交換に成功して不満の無い流れ。ここで、私は狙いの一手を敢行します。

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端から仕掛けました。後手は自然に△同歩と取ってきましたが、その瞬間に、角交換から急所の▲5六角を設置。

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これで一本取りました。直接の狙いは、▲8三角成△同金▲同飛成の筋です。それを直接防ぐなら△8二銀くらいでしょうが、それなら▲8四歩△同歩▲9二歩が決まります。玉形差を考えるとまさか▲8四歩に△同飛とは取れないでしょう。

後手は受けは無いとみたか△6四角と飛車にあててから△4六歩と攻め合いに出てきました。ここで狙い筋の▲8三角成の前に、▲9二歩と味付け。

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△同香とつり上げてから▲8三角成△同金▲同飛成と進みました。後手は△8二歩と打ちましたが、そこで▲9二龍と香を取れるのが、▲9二歩の効果です。これをやってないと△8二歩に龍を引くしかなくなりますからね。

こうなると後は負けようのない形勢になりました。

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のりたま将棋クラブの相振りの猛者達と研究したりスパーリングした成果が発揮された一連の手順だったと思います。

これで個人成績4タコを免れただけでなく、チームとしても3-2で、勝利に貢献することができました。

さて、余談を3つほど。

<チーム構成>

今回は札幌将棋センターのチームで出ましたが、チームメイトは、大将:中学生、副将:大学生、三将:高校生、四将:四十代(私)、五将:(多分)アラ還と、実に幅広い年齢層のチームでした(笑)。ちなみに棋力的には私が一番下です。五将のTさんは、個人成績全勝で賞をもらってました。さすがです。

<目の前に居るよ…>

最終戦の前、相手チームの雑談が聞こえてきました。

「まだ小学生だった頃の横山君(アマ名人の横山大樹氏のこと)と指して勝ったことあるだよね。札幌将棋センターでだったと思うけど」
「あそこ、まだ残ってるんだっけ?」
「移転したって聞いたけど…残ってるんじゃないの?」

そこから出場している奴らが目の前にいるんですけどね…ついでに言えば、私はあなたたちのチームのリーダーとそこで対局したこともありますよ。ボコボコにされましたけど(笑)

<どこかで見たような…>

3戦目。私の相手の方、なんかどこかで見覚えがある気がしてました。前にどこかの大会で当たった方だろうか…とか思ってたんですが、感想戦後、相手の方が不意のひと言。

「○○ちゃん(次女の名前)のお父さんですか?」

…ヤマダ電機将棋教室の講師さんでした(笑)。

せっかくなので、教室での二人の様子などを聞いたりしてみました。…次女よ、お前はすこし対局中のおしゃべりをなんとかしような…

[自戦譜]のりたま名人戦C級リーグ vs amanozo

今回の自戦譜はのりたま名人戦C級リーグの2回線、対amanozoさんです。

amanozoさんはレート1019で、C級のレート帯では上位の方に位置する方です。当然のごとく強敵なのですが、前回はごろもさんに敗れているので、連敗は避けたいところ。

将棋は四間飛車の対抗型となりました。

▲7六歩 △3四歩 ▲6八飛 △6二銀 ▲6六歩 △4二玉
▲4八玉 △5二金右 ▲3八銀 △3二玉 ▲3九玉 △1四歩
▲1六歩 △8四歩 ▲7八銀 △5四歩 ▲2八玉 △8五歩
▲7七角 △4四角 ▲6七銀 △3三桂

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居飛車はいわゆる「ミレニアム」ですね。私これ苦手なんですよ。対策しようにも意外と情報に乏しくて…。桂頭攻めがポイントになる、くらいの知識しか無い私は、いざという時桂頭を攻めるぞという構えだけは見せておくのですが…。

▲5八金左 △2二銀 ▲4六歩 △4二金寄 ▲5六銀 △2一玉
▲3六歩 △3一金 ▲4七金 △3二金寄 ▲3七桂 △5一銀
▲6五銀

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四間飛車ではほとんど見かけない、6筋の歩越し銀。もちろん、狙いは5四の歩の掠め取り。飛車を回って受けたら、8筋から逆襲しようというもくろみなワケですが、そううまくはいかなかった。

△5二飛 ▲8六歩 △同 歩 ▲8八飛 △8二飛 ▲8六角
△4二銀

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ここに来て私のもくろみは完全に失敗していることを悟ることになりました。

後手からは△6六角の飛び出しがありますが、かといって▲7七角と引いても飛車交換されると玉形の差で不利に陥る。かといってうまい受けも他に見当たらない。本譜は▲5六金と上がりましたが、どうにも苦し紛れの感は否めません。

▲5六金 △5三角 ▲7五歩 △同 角 ▲8七歩

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こんな歩を打たされているようでは…という感じですね。この後は割と一方的にボコられる展開が続くことになります。

感想戦では、第2図の後、△5二飛に対して、8筋を突き捨てる前に▲8八飛ではないかという話になりました。確かにそうですね。今度は8筋に戻られても堂々と▲5四銀と取れますし、5筋に居座るなら今度こそ▲8六歩から逆襲できます。

△8六角 ▲同 歩 △5五歩 ▲同 金 △7九角 ▲8七飛
△6八角成 ▲3五歩 △7八馬 ▲7七飛

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こちらも必死の抵抗ですが、無理がある感は否めません。本譜では、この飛車のぶつけに対して△同馬でしたが、△8九馬が勝るのではないかと感想戦で出てきました。

△同馬ならただの飛車角交換だが、△8九馬なら純粋な桂得。先手の飛車にはすぐに捌ける目処はないので、慌てて取る必要はなかっただろうと。とはいえ、本譜の手順でも、二枚飛車で攻められる未来が確定しているので、片美濃ではとても支えられる気がせず、絶望感を堪えながらの指し手が続きます。

△同 馬 ▲同 桂 △8六飛 ▲3四歩 △8八飛成 ▲3三歩成
△同銀右 ▲4五桂打 △8九飛 ▲3三桂不成△同 金 ▲5八銀
△3六桂 ▲1七玉 △3四金 ▲5六角

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鬼より怖い二枚飛車に攻められ、急所に桂まで打たれて早くも風前の灯火感。その中で放ったこの角打ちは私なりの渾身の勝負手でした。

本命は8九の飛車ではなく3四の金。なので、ここで3五金とか冷静によけられると、もう投了するしか無かっただろうと思います。▲8九角△同龍となると、△4九龍~△3九角みたいな筋もちらつき、後手玉には寄せのとっかかりも無く、どうにも勝ち目が見えません。

△5八龍 ▲3四角 △4九飛成 ▲同 銀 △2八龍 ▲2六玉
△2四金 ▲3五歩 △3四金 ▲同 歩 △2四銀 ▲3六玉
△6九角 ▲5八桂 △3五歩

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こちらも必死の防戦。相手の駒不足に望みを託してなんとか首の皮一枚で堪えるような凌ぎが続きます。

△5八龍 ▲3四角 △4九飛成 ▲同 銀 △2八龍 ▲2六玉
△2四金 ▲3五歩 △3四金 ▲同 歩 △2四銀 ▲3六玉
△6九角 ▲5八桂 △3五歩 ▲4五玉 △3七龍 ▲5四玉

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ここに至るまで、ソフトで調べれば後手にいくつかの緩手があったことがわかるのですが、やってる方はお互い必死です。なんとかしのいでしのいで、ようやく楽園が見えてきました。

△5七龍 ▲5六歩 △7七龍 ▲7一飛 △8六龍 ▲7二飛成
△8四龍 ▲6三玉 △6一歩 ▲5三角 △3四龍 ▲6一龍
△4一桂 ▲6二角成 △3二龍 ▲8一龍 △3六歩 ▲6四桂
△7一桂 ▲同 龍 △6二龍 ▲同 龍 △8七角成 ▲5二桂成
△3五角 ▲5一龍 △6二歩 ▲7二玉 △8六馬 ▲6四桂
△8五馬 ▲4二成桂 △6三馬 ▲8二玉 △8一歩 ▲9一玉
△5三角 ▲3四香 △4二角 ▲3一香成 △同 銀 ▲6一龍
△5一香 ▲4五金 △5三桂打 ▲3四金 △3二銀

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こちらはついに入玉を果たし、攻守が入れ替わることになりましたが、amazonoさんの粘りもさすがに頑強。いつのまにか後手玉の牙城も分厚くなりました。

その後はこちらも狭いところへ追いやられたりしてなかなかスリリングでしたが、危ない駒を渡さないように注意しながら、少しずつ網を絞り、どうにかこうにか後手玉を捕まえることに成功。

▲1五歩 △6五桂 ▲7二歩 △6四角 ▲8一玉 △7四歩
▲8二歩 △5二馬 ▲7一飛 △6一馬 ▲同飛成 △8九飛
▲9二金 △4九飛成 ▲5一龍 △8九龍 ▲4二角 △同 角
▲同 龍 △3一銀 ▲6二龍 △8三銀 ▲8六香 △9二銀
▲同 玉 △5三角 ▲6一龍 △8六龍 ▲6三角 △6二金
▲同 龍 △同 角 ▲3三歩 △7三角 ▲3二歩成 △同 銀
▲9一銀 △8九飛 ▲7一銀 △8三龍 ▲8一玉 △6一歩
▲4二金 △3一香 ▲2三金 △5二歩 ▲2二金打
まで185手で先手の勝ち

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実に185手の長丁場となりました。3局ぶっ続けで指したくらいの疲労感を感じてしまいました。

レート的に上位のamanozoさんから白星を取れたのは大変大きい。まだ昇格のチャンスも残っていますし、残りも気を引き締めて戦っていきたいところですね。

以下、棋譜です。

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[自戦譜]のりたま名人戦C級リーグ vs HagoromoTensyo

今回の自戦譜はのりたま名人戦C級リーグの2回線、対HagoromoTensyoさん(以下「はごろもさん」と略す)です。

C級は24のレーティング的にはだいたい500~1000くらいの棋力帯ですが、その中にあってはごろもさんのレートは1200超え。当然ながら、昇格候補の一番手なわけで、レート差にして500以上下の私は圧倒的な格下です。

逆にここで一発入れられれば、リーグ戦の展開が非常に優位に立てるのですが、はてさて…

▲7六歩 △3四歩 ▲6八飛 △8四歩 ▲6六歩 △6二銀
▲4八玉 △5四歩 ▲3八玉 △5三銀 ▲7八銀 △5二金右
▲2八玉 △8五歩 ▲7七角 △4二玉 ▲3八銀 △3二銀
▲1六歩 △1四歩 ▲5八金左 △3一玉 ▲4六歩 △7四歩
▲3六歩 △9四歩 ▲9六歩 △7三桂

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はごろもさんは先週A_wawawawaさんと指していて、その将棋を見ていました。その感想戦で、はごろもさんは四間飛車に対してはポンポン桂を愛用するという情報がもたらされていました。

ただでさえレート差があるのに、相手の得意戦法にまともに乗っかっては勝ち目は無い、というわけで基本的な方針は「ポンポン桂封じ」。具体的には、▲6七銀をギリギリまで保留するという方針ですね。

ポンポン桂にせよ早仕掛けにせよ、角交換を桂で取らせて飛車先突破を狙うというのが基本方針ですので、角交換をされても銀で取れるよう、銀上がりを極力待つわけですね。

とはいいつつも、元々自分の四間飛車は▲6七銀をあまり急がないので、それほど特別なことをしているというわけではないのですが。

▲4七金 △6四銀 ▲6七銀 △8四飛 ▲5六歩 △7五歩
▲6五歩

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というわけではごろもさんはポンポン桂を諦め、飛車浮きで桂頭を守りつつのナナメ棒銀に方針を切り替えてきました。

△7五歩に▲6五歩と、いつもの反発から華々しい対抗型の戦いの火蓋が切って落とされました。

ただ、冷静に考えてみるとここは▲7八飛だよなぁ、とは後になって思いました。

このとき密かに注目していたのが、後手の飛車と玉の位置関係。なんか技がかかりそうに見えるじゃないですか。なので、少し作戦勝ちになったかな、などと思ってました。実際どうかは知りません。

△同 桂 ▲2二角成 △同 玉 ▲6六銀 △3三角 ▲5五歩
△8六歩 ▲同 歩 △同 飛 ▲5四歩 △8九飛成 ▲6五銀
△7七角成 ▲5八飛 △5五銀 ▲5三歩成

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ここは成り捨ててから桂を打つか、先に桂を打つかで迷っていたのですが、後手から具体的に早い攻め筋が見えているわけでもないので、先に桂打ちの方が勝ったかもしれない。ちょっと急ぎすぎですね。

少なくともこの成り捨てから▲4五桂打という本譜の順は、ソフトの評価的は散々で、下手すりゃ敗着、というレベルだったっぽい。代わりに提示されているのは▲2六桂とか▲7三角で、それでやや後手よりの互角。本譜の手順は、単なる味消しだということなんでしょうね。

将棋YouTuberのアユムさんが、「級位者と有段者の将棋の最大の違いは、『タメ』を作れているかどうかだ」と言ってて、それを聞いて以来、極力タメは意識して指しているつもりなんですが、やっぱりまだ具体的な脅威が見えているわけでもないのに、なんとなく怖くなって攻め急ぐクセがなかなか抜けません。

△同 金 ▲4五桂 △4四金 ▲5三桂成 △6六桂 ▲5七飛
△6八馬 ▲5四成桂 △5六歩 ▲同 銀 △5七馬 ▲同 金
△5六銀 ▲同 金 △5八桂成 ▲同 金 △3九銀 ▲3七玉

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正直この局面は、相手の持駒が飛車と歩だけでは続かんだろうし、変に間違えなければまだまだやれると思ってました。

が、実際ソフトの評価にかけてみると1500以上後手に傾いていて「後手勝勢」の評価。うーむ…大局観が悪いな、やっぱ。

△5四金 ▲1七桂 △3五歩 ▲3四桂 △1二玉 ▲2五桂
△3六歩 ▲2六玉 △3一金

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正直なところ、対局直後は勘違いをしていて、この局面の直前まで、ソフトの評価はこちらが良いと思っていたのですが、今見ると逆に見ていました。

つまり、この局面の直前まではこちらが敗勢だったのですが、この△3一金が、負けていれば敗着とも言うべき悪手だったらしい。

普通に△2四歩と桂を切り取りに行って後手の勝ちだったと。

ただ、私は悪手に悪手を返してこのチャンスをフイにします。

▲1三角

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時間に追われていたというのもありますが、十分に読み切れないまま決行した角打ち。結果的に事実上の敗着となりました。

ここでの正着は、▲4二角とのこと。

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放置すれば▲3一角成でほぼ受けなしなので△同金でしょうが、▲1三銀△同桂▲同桂成△同玉▲3一角成△2四玉▲4二角成△3三銀▲2五金△1三玉▲3三馬で寄り。

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▲4二角が見えなくても、▲1五歩くらいでも先手の勝ち筋だったらしい。

本譜の▲1三角は次に▲3一角成の狙いですが、無難に△同桂と取られ、もう一枚香車でもあれば…という状態だったのですが、無い袖は振れず。寄せは途切れ、後は無難に寄せられゲームセット。

△同 桂 ▲同桂成 △同 玉 ▲2五桂 △1二玉 ▲1三銀
△2一玉 ▲2二角 △4四角 ▲同角成 △同 金 ▲2二角
△3五角 ▲3六玉 △3四金 ▲1一角成 △同 玉 ▲3三香
△4四桂 ▲4七玉 △3六角 ▲5七玉 △5八角成 ▲同 玉
△5九飛
まで104手で後手の勝ち

そこそこうまく指していたつもりだったんですが、実際はそうでもなかったということでちょっと凹む将棋でしたね。

やっぱり中盤の攻め急ぎが状況を決定的に悪くした要因なようですね。

タメがまだまだ意識できてないですよね。

余談ですが、実ははごろもさんはリアルで私と指したことがあるんだそうです。私の方には認識が無いですが、はごろもさんは札幌近郊にお住まいで、私が行き付けている某将棋センターで「娘さんを二人連れている二段」と指したことがあると。あー、そりゃどう考えても私っすね(笑)

このブログも以前から読んでくれているとのことで、のりたま将棋クラブにもこのブログがきっかけで入られたとか。いやはや、これはのりたまさんにボーナスをいただかないといけませんね。とりあえず毛髪5000本くらいで手を打ちますか(笑)

以下、棋譜です。

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[自戦譜]のりたま名人戦C級リーグ vs A_wawawawa

第12期の開幕戦です。

前期は結局最終戦を落として降格が決まってしまいましたが、その時の相手がA_wawawawaさん。

なんでお前降格したのにまた同じ相手と同じリーグで開幕局指してるんだよって話ですが、今期は参加者が大きく増えてリーグ構成が変わったあおりですね。

こちらとしてはリベンジの機会が早々に訪れたわけです。だからというわけでもないのですが、今回は普段あまりやらない事前準備をして臨みました。

私は最近相振りでも四間飛車に戦法を固定していますが、それを知っているA_wawawawaさんがTwitterで、私との対局の戦型想定をしていたのですね。なんか戸部式石田流なる対四間飛車陣形みたいな図を載せて、こういう形に持って行きたいと。

過去何度か対局して、A_wawawawaさんは形にはまると強いタイプだという認識がありました。がっちり組み合うような将棋だと、相振り飛車の世界では向こうに一日の長もありますし、相手が準備している形に持ち込まれると、まず勝ちにくそうだと。

漫然と指すのでは無く、その形に持ち込まれるのを避けなければ。

なので、今回は「乱戦に持ち込もう」と対局前から決めていました。

たまたま、数日前に購入したこの本が、役に立ちましたね。

振り飛車党の中で結構話題になっているらしい本ですが、めずらしく相振り四間飛車に対する言及があったという理由だけで購入しました。その中にあった、一番激しい形に今回は持ち込んでみました。

それでは、本譜です。

▲7六歩 △3四歩 ▲6八飛 △3二飛 ▲2二角成 △同 飛
▲6五角 △5四角

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四間飛車から角交換するとここまでは必然で、ここが一つの分岐。先手は▲8三角成か▲5四同角かです。▲8三角成が一番激しくなり、▲5四同角とすると先手だけが馬を作って、それを主張にした比較的穏やかな展開に。

多少迷いましたが、初志貫徹で一番激しい展開を選択。

▲8三角成 △2七角成 ▲5六馬 △5四馬 ▲3四馬 △4二銀

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ここで上記の本の記載から離れました。上記の本では代わって△7六馬に、▲2八飛とふり戻すんですが、そのような展開にはならず。ここからは文字通り手探りです。

▲5六馬 △3三銀 ▲3八金 △7二金 ▲8八銀 △1四歩
▲7七銀 △1五歩

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相振りに親しむようになると、狙いが見え見えの端攻めなんですが、これが意外と対処に困った。本譜は▲2七歩と馬筋を止めたんですが、今度は2筋を攻められて困ることに。

ソフトに訊くと、ここでは▲3六歩△同馬と馬を引き寄せてから▲3七金とはじいたり、▲2八銀と固めるのがいいらしい。なるほどね…ここは覚えるべきポイントか。

▲2七歩 △2四歩 ▲8八飛 △2五歩 ▲2八銀 △1六歩
▲8六歩 △3四歩

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この△3四歩が感想戦でA_wawawawaさんが盛んに悔いていた手。確かにこれで相当助かったと私も思ってました。唯一の持ち歩を手放してくれたので堂々と▲1六歩と取れるようになりました。△2六歩▲同歩の時に△1八歩と打つ歩がありません。

感想戦では△1七歩成強攻だろうね、という話になりました。後でソフトで確認してみると、一例として△1七歩成▲同香△1六歩▲同香△同香▲1七歩△2六歩▲同歩△1八馬▲2七銀△2九馬▲1六歩と進み、やや後手寄りの互角ということらしい。

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本譜の展開はソフトによるとやはり先手にかなり形勢が傾いているようです。

▲1六歩 △2六歩 ▲同 歩 △同 飛 ▲2七歩 △2四飛
▲8五歩 △2二飛 ▲8四歩 △8二歩 ▲9六歩 △4四銀
▲3四馬

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この▲3四歩は感想戦では「欲張りすぎだった」という結論になってました。代わって、▲4六歩だろうと。馬の退路を確保するとともに、銀の動きを牽制しつつ9筋への馬筋を維持するというかなり味よく見える一手で、私もその場では納得してたのですが、ソフトはこの▲3四馬が最善であるとしています。

△3二金 ▲6六歩 △4五銀 ▲3五馬 △3三金 ▲6八玉
△3四金 ▲1七馬

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こうなることは▲3四馬を決行したときから予想はしてましたが、実際こうなってみると予想以上に馬が使いづらくなってやりづらい。

ただ、ソフトが▲3四馬を最善とした理由は、途中△3三金に▲4六歩と銀にあて、△3四金なら▲4五馬で二枚替えに持ち込める、ということらしいですね。なるほど。

△2五金 ▲7八金 △1六香 ▲同 馬 △同 金 ▲同 香

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▲3四馬と取り込んだときから、もしかするとこうなるかも、と想定していた局面になりました。

ここはお互いの見解が分かれていて、A_wawawawaさんは「馬を消して少し良くなったと思った」、私は「働きの悪い馬を二枚替えで処理できてありがたかった」。その時の一応の結論は、先手の馬はこの状態で放置するのが良いだろうというものでしたが、確かにソフトもそれを裏付ける数字を出してますね。この一連の交換で、評価値は先手に500ほど傾きました。

△4九角

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ちょっとハッとさせられましたが、直前にに金を手に入れてたので▲4八金打で事なきを得ました。

ただ、この筋があるなら玉の位置は6八より5八が良かったかもしれません。

▲4八金打 △7六角成 ▲同 銀 △同 馬 ▲1一香成 △2六歩
▲7七歩 △5四馬 ▲2一成香 △同 飛 ▲2六歩 △5二玉
▲3二角 △2六飛 ▲2七歩 △2四飛 ▲1六桂

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飛車を動かさないことには次の△3一歩くらいで角が逝ってしまうので、筋が悪いなぁとは思いつつも決行した桂打ちですが、▲4六歩で銀を追ってから▲3六桂という手があったようです。

▲4六歩に放置して△3一歩と角を取りに来れば▲2六香と飛車取りに打ち、△2五歩▲同香△同飛▲1四角成と逃れることができる。

ただまあ、この▲1六桂も遊ぶこと無くすぐに活用できたので良かったです。

△3四飛 ▲2三角成 △4四馬 ▲2四桂 △3一香 ▲3二香
△3三馬 ▲3四馬 △同 馬 ▲3一香成 △2四馬 ▲2二飛
△4二角 ▲3二成香

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このあたりから勝勢と意識してました。8筋を詰めておいたのがここに来て大きく効いてます。

△5六桂 ▲5九玉 △4八桂成 ▲同 玉 △3一金 ▲同成香
△5六銀 ▲4六香 △3三馬 ▲1二飛成 △6六馬 ▲6八金打
△5四歩 ▲3二成香 △2二歩 ▲6七歩 △5九銀 ▲同 玉
△5七馬 ▲4二成香 △5三玉 ▲8六角 △6四歩 ▲4三香成
△6三玉 ▲6六桂 △7四歩 ▲2一龍 △4六歩 ▲5一龍
△6二銀 ▲5三成香 △7三玉 ▲6二成香 △同 金 ▲6四角

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これで即詰み。詰将棋的な捨駒がきれいに決まって指した瞬間気分が高揚したのを覚えてます。中盤戦はただの置物になっていた8八の飛車までが最後に詰みに関わってくるという、自分的には過去にも数えるほどしか経験の無い、最高に美しいフィニッシュになった気がします。会心譜と言ってもいいかもしれないです。

△同 玉 ▲5四龍 △7三玉 ▲7四龍
まで129手で先手の勝ち

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振り飛車に転校してからはA_wawawawaさんには練習も含めて勝てていなかったので、ようやく初日が出て一安心と言ったところです。

昔は乱戦にアレルギーがあって、自分から乱戦に持ち込むなんて考えられなかったんですが、居飛車党時代に一時期狂ったように相横歩取りばかり指していた時期があり、それで乱戦に免疫ができたようです。今回はそれが活きましたか。

あと、この記事を書いてて思いましたが、乱戦将棋はきちんと振り返るととくに中終盤で勉強になることが多い。この記事の図面の多さを見れば一目瞭然でしょう。隠れている手筋を見逃すと瞬く間に形勢がひっくり返りますし、終盤はギリギリのたたき合いになることも多いので、速度計算と読みの正確さが求められます。

今後相振り四間は乱戦含みの角交換型を主力にしていこうかな。

以下、棋譜です。

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[自戦譜]窮屈な将棋 vs safiniaさん

最近は自戦譜しかネタが無い状態で、いい加減どうなんだろうという気もしてますが、とりあえずのりたま名人戦B級リーグ、vs safiniaさんとの対局です。

safiniaさんは、相振りにかけてはのりたま将棋クラブでも独自の研究に基づく独特のフォームをお持ちの方です。当然、相振りは100%相手の土俵なわけで、居飛車に日和って対抗型に持ち込むこともちらっと頭をよぎりましたが、元々手合い違いの相手、勝敗よりも教わることを重視することにしました。

▲7六歩 △3四歩 ▲6六歩 △3二飛 ▲7八銀 △3五歩
▲6七銀 △4二銀 ▲7七角 △1四歩 ▲8八飛 △3六歩
▲同 歩 △同 飛 ▲2八銀 △3四飛 ▲4八玉 △3三銀
▲5八金左 △4四銀 ▲3七歩 △2四歩 ▲8六歩 △2五歩
▲8五歩 △7二金 ▲8四歩 △同 歩 ▲同 飛 △8三歩
▲8六飛 △2四飛 ▲3八玉 △3五銀 ▲4八金上

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そんなわけで、戦型はまたも相振り飛車。後手が左銀を早々と繰り出してきたので矢倉は最初から放棄して金無双に。後手はここからどう囲うのかと様子を見ながら進めてましたが…

△4二金 ▲9六歩 △9四歩 ▲7五歩 △8二銀 ▲6五歩
△7七角成 ▲同 桂 △3三桂 ▲6八金

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実はこの時点で既に指し手に困ってました。角交換を挑んだものの、こちらの陣形は迂闊に動くと角打ちの隙が生じる形です。6七の銀を7六から8五ルートで出したかったのですが、そうなると7八に角打ちの隙が出る。それをカバーするためのこの金寄りですが、いかにも筋悪です。

局後に聞けば、「7八に角は多分打たない」とのこと。

このあたり、やはり強い人とは感覚が違うんだろうなと。なぜ7八角を打たないのか、聞いておけば良かった。

銀は8筋方面より、5六銀と上がって息長く指した方が良かったのかもしれない。最悪、千日手も覚悟で。ただ、それでも飛車が横に動けないのでできることが限られるんですよね。本譜のように銀を上がってこられると、結局飛車を横に動かさざるを得ず、角を打ち込まれる未来が見える。

もうこの時点で作戦負けの気配が濃厚です。

△9三銀 ▲7六銀 △8四銀 ▲5六角 △5五角

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ここに至るまで、後手は未だ居玉。なんでもこの居玉は予定通りで、これで意外と隙が無いので、早い段階で攻めの形を作ることができると。

確かに大駒交換しても打ち込む場所が無い。こちらの駒は迂闊に動かせない。もう息苦しいことこの上ない将棋でした。

あとは全く見せ場も無いまま寄り切られました。

▲6四歩 △同 角 ▲6五銀 △7五角 ▲7六飛 △6四歩
▲8五歩 △6五歩 ▲8四歩 △同 角 ▲6五角 △5九銀
▲5八金左 △4八銀成 ▲同 金 △6六金 ▲8五銀 △7六金
▲8四銀 △同 飛 ▲8五歩 △2四飛 ▲7六角 △7九飛
▲6六角 △2六歩 ▲同 歩 △2七歩 ▲3九銀 △2八銀
▲4九金 △7八飛成 ▲6八歩 △同 龍 ▲5八金 △6九龍
▲4八銀打 △3九銀成 ▲同 銀 △4九銀
まで90手で後手の勝ち

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最近はあまりソフトに頼らないようにしていたのですが、あまりにも為す術無くやられ、しかもどこで悪くなったのかもいまいちだったので、棋譜解析にかけてみました。

まあ、やはり第2図の▲6八金は問題外でした。その代替として示されていたのが▲5六歩。ふむ。やはり引き角を見せて牽制ってことですかね。

その前に▲8五飛と銀に当てて、銀を引いたら矢倉模様に盛り上げる、という方針も出てました。

まあsafiniaさんによれば「この形は何をされても自信あり」とのことなので、当然対策も用意されているのでしょうが、本譜がいかにも筋悪なのは確かですね。

あと、決定的に形勢をおかしくしたのは、55手目のこれっぽいですね。

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55手目は▲8九飛と引くのが良いとのこと。その後△6六角なら、▲3六歩と突く。△同銀なら▲4六歩と銀バサミにし、△4四銀と引くなら▲3七銀と盛り上げていくと。

よくよく見ると後手は角と銀が窮屈ですし、歩越し銀の悪形とも言えるので無理に接近戦を挑む必要はなかったんですかねぇ…

なかなか、こういった見極めが身につきません。

以下、棋譜です。

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[自戦譜] 勝ち筋を逃しリベンジならず… vs Rajendraさん

今回の自戦譜は、のりたま名人戦B級リーグより、Rajendraさんとの対局をお届けします。

Rajendraさんは名人戦リーグで当たるのは初めてかな?幽玄杯で一度対局したことがあった気がしますが、その時は逆転負け食らってますね。あの頃私は居飛車党でしたが、さて今回は…?

▲7六歩 △3四歩 ▲6六歩 △3二飛 ▲7八銀 △3五歩
▲6七銀 △4二銀 ▲7七角 △6二玉 ▲8八飛 △3六歩
▲同 歩 △同 飛 ▲2八銀 △5二金左 ▲4八玉 △7二銀
▲5八金左 △7一玉 ▲3七銀 △3四飛 ▲4六歩 △4四歩
▲4七金 △4三銀 ▲3八金

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なんか居飛車党だった頃の名残なのか、どうしても相振りになると矢倉に組みたくなります。今回はスムーズに矢倉に組めて早くも作戦がちな気分でいましたが、さすがに歴戦の相振り戦士はそう甘くは無かったようで…

△5四銀 ▲5六銀 △6四歩 ▲8六歩 △4五歩 ▲3九玉
△6五歩

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その前の△4五歩も、▲同歩~▲4六銀と盛り上がるべきでしたが(相振りの矢倉はどちらかというと自ら盛り上がって相手の飛角を圧迫していく攻撃的な布陣という認識)、入城を優先して手抜き。そしてこの△6五歩。

私は結局これも取らずに玉の入城を急ぎました。取ると角交換から△3三角が嫌だったんですよね。結局取らないのが正解なんですが、二カ所で歩を取り込む権利を与えているこの状況はいかにも面白くない。

▲2八玉 △6六歩 ▲8五歩 △5五銀

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この△5五銀がハッとさせられた手で、既に形勢を悪くしていることに気づきました。△6七歩成があるので▲5五同銀とも取れないし▲4五銀と飛車取りに出ても△6四飛で収拾がつかない。

うっかり△5六銀▲同歩△6七歩成とかやってくれないかなー、とか虫のいいこと考えてましたが(▲2二角成と角を素抜ける)、さすがにそんなヘマをやってくれる相手じゃ無かった。

やはり、その前の△4五歩は取るべきでしたね。

そこから▲4六銀と盛り上がっておけばこの銀ぶつけもなかった。

▲2八玉 △6六歩 ▲8五歩 △5五銀 ▲3六歩 △4六歩
▲同 銀 △同 銀 ▲同 金 △3三角 ▲6八飛 △6七銀
▲同 銀 △同歩成 ▲同 飛 △6六歩 ▲同 角 △4五歩
▲3五金 △6四飛 ▲7五銀 △6六飛 ▲同 銀 △同 角
▲8四歩 △9九角成 ▲8三歩成 △同 銀 ▲3一飛 △5五馬
▲4六歩 △6六歩 ▲8七飛 △8二香 ▲6三歩

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もうそこからは、ひたすらにごまかしごまかしでしのいでいるだけだったんですが、この歩が入ったことで、少しだけ元気が出ました。8筋も壁になってるし、質駒もある。駒が溜まればワンチャンあるかな、と。しかしそんな一縷の望みすらRajendraさんは非情に摘み取ってきます。

△5一銀 ▲4五金 △6五馬 ▲6二銀 △同 銀 ▲同歩成
△同 玉 ▲6四歩 △5一銀 ▲6三銀 △同 金 ▲同歩成
△同 玉 ▲6四歩 △同 馬 ▲2一飛成 △8六歩 ▲7五桂
△7四玉 ▲8六飛 △8四銀 ▲7七桂 △8五歩

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感想戦で指摘されましたが、ここが唯一の逆転ポイントでしたね。

ここで▲5一龍と銀を食いちぎっておけば、こちらの勝ち筋だったと思われます。△8六歩と取ると▲6三銀△同馬▲6五金まで頓死。

これが見えずに飛車を引いてしまったため、勝負あり。

いやね、よく言うじゃないですか。「終盤は大駒に当てられても逃げる手から考えるな!」って。でも、それで思いっきりよく踏み込んで寄らなかったら、今度は「ロクに読まずに大駒を切るな!」とか言われるじゃないですか。

しょーがないじゃん、手が見えないんだからさ!!(逆ギレ

その後は駒損も響き、じっくり寄せられて何もできませんでした。

▲8九飛 △7八角 ▲8八飛 △4五角成 ▲6五歩 △4六馬右
▲3七金 △7五銀 ▲同 歩 △8三玉 ▲8四歩 △7二玉
▲4六金 △同 馬 ▲3七銀 △5七馬 ▲3二龍 △4二歩
▲4八金 △5六馬 ▲8五飛 △9四銀 ▲8六飛 △5九銀
▲4九金 △4五桂 ▲1六歩 △4七金 ▲2六銀 △4六馬
▲1七玉 △3七桂成 ▲同 桂 △同 金 ▲同 銀 △同 馬
▲4五角 △7一玉 ▲7二金 △同 金 ▲同角成 △同 玉
▲6四桂 △6三玉
まで136手で後手の勝ち

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残念ながら前回のリベンジはならず。しかも途中こちらに勝ち目もあった内容だけに悔やまれます…

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[自戦譜]手探りの相振り vs A_wawawawaさん

のりたま将棋クラブでは、メンバー主導の小集団活動が結構盛んでして、その中の一つに「相振り研究会」なるものがあります。内容は読んで字のごとしです。

で、振り飛車党に転向を決意した私も、そちらにお邪魔させてもらいました。今日は、その研究会で指したA_wawawawaさんとの練習対局を紹介します。

A_wawawawaさんとは、まだ居飛車党だった頃に一度対局しています。その時は四間飛車vs居飛車急戦の対抗型となり、辛うじて勝てましたが、今回は完全に相手の土俵に上がっての将棋になります。

▲7六歩 △3四歩 ▲6六歩 △1四歩 ▲7八銀 △3五歩
▲6七銀 △3二飛 ▲7七角 △6二玉 ▲8八飛 △7二銀
▲4八玉 △5二金左 ▲5八金左 △7一玉 ▲2八銀

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振り飛車転向を決めてから、四間飛車本と相振り本をそれぞれ買って勉強中です。しかし、今は四間飛車対居飛車急戦から着手してまして、相振りの勉強はまだ手つかずです。

よって、断片的な知識とイメージを元に、完全に手探りで指してます。向かい飛車vs三間飛車。これが相振りの一つのスタンダードだというくらいの知識は辛うじてありました。

△3六歩 ▲同 歩 △同 飛 ▲3七銀 △3二飛 ▲3六歩
△4二銀 ▲8六歩 △4四歩 ▲4六歩 △4三銀 ▲6五歩
△3三桂 ▲8五歩

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後手の3筋歩交換に乗じて銀を盛り上げ、右矢倉を目指してました。ただ、多少は攻撃陣も整えなければという意識が働き、6筋と8筋の突き越しに手をかけましたが、感想戦で研究会主宰のsafiniaさん曰く、「矢倉にするなら攻めの手は後回しにして、さっさと組み上げた方が良い」と。事実、この後矢倉にまでは組みきれず、片矢倉状態で開戦を迎えることになります。

△4二飛 ▲4七金 △1二香

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このあたりの後手の駒組みの意図は正直よくわかってませんでしたが、居飛車の矢倉vs右四間のノリで4筋から攻めてくるのが狙いだったようです。

△1二香は地下鉄飛車でもするのか?と思って、どう端を受けようか考えてましたが、単に角筋を避ける意図だったようです。

safinia氏は「△4一飛という手もある」と。飛車で香にひもを付けて、なおかつ飛車を角筋から遠ざけることで反動を避ける意図もあると。

▲3八玉 △5四銀 ▲5六銀 △1三角 ▲4八金上

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後手の攻め駒が4筋に集中し始めたのを見て、やむなく矢倉を諦め片矢倉に。しかし、ここで△4五歩と構わずつっかけられるとちょっと困ったかもしれない。▲3三角成には構わず△4六歩と突いてどうか。

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▲4二馬△4七歩成▲同銀△4二金と進むと…

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すぐさま劣勢、とまではいかないかもだけど、ちょっと先手を持つ気にはなれないかなぁ。駒割りで言うと角金と飛桂の交換で後手。

さらに、後手陣に飛車を打ち下ろしても4筋に底歩が効くので、あまり有効打にならなさそうな割に先手陣には角打ちの隙がたくさんありそう。

さらに言えば後手は左桂が捌けているのに先手の左桂はまだ定位置。

ちょっと先手を支持する要素が見えません。

うーん、でも△4六歩にはだまって▲同銀と取っておけばいいのか?以下、△同飛▲同金△同角でどうか。

(2019/6/30追記)

そういえば、本譜のケースでは間に合いませんが、相振りの右四間もどきでは▲6六角と上がって5七の地点を守る、みたいな手を何かの手筋本で見たような…

(追記ここまで)

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▲3七桂とひとまず角成を受けるでしょうが…。これならまだ変化図2よりはやれそうです。

△2五桂 ▲2六銀 △3七歩 ▲同 桂 △同桂成 ▲同 銀
△4五歩 ▲2五桂 △2四角 ▲3三桂成 △4一飛 ▲3四成桂
△4六角 ▲4三歩 △3七角成 ▲同金上 △2五桂 ▲3三角成
△3七桂成 ▲同 玉 △4六銀 ▲同 金 △同 歩

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うまく後手の飛車の小ビンを攻め立てて後手陣内に封じました。後手は角切りの強攻から強く攻め立ててきましたが、さすがに丁寧に受ければこちらが残しているはずだと思ってました。

実際、その通りだったのですが、本譜、図の△4六同歩を▲同玉と取ったのが「余計だったかも。ここで▲3二銀とがっちり打てば、後手の飛車はもう絶対に捌けないし、続けて▲2三銀成とすれば入玉も見える(sanifa師)」

なるほどですね~。確かに後手は金しか持ってないので、△4七金とかも別に怖くないし、慌てて▲4六同玉とする必要はなかった。一見重くて打ちづらい気もしますが、切らしにかかるときはこういう手が有効だったりもするんですね。

▲同 玉 △4三銀 ▲同成桂 △同 飛 ▲同 馬 △同 金
▲2一飛 △5四桂 ▲4七玉 △4六金 ▲5八玉 △6六角
▲8七飛 △9九角成 ▲8四歩 △同 歩 ▲8三歩 △6六桂
▲6七玉 △8三銀 ▲5二銀 △5一香

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本譜はここで▲6一銀成と金を取りましたが「香の方を取ってれば先手勝ちだったと思う(safinia師)」

▲5一同銀成は次に▲6一成銀以下の詰めろ。早逃げしても▲6一成銀で詰めろが振りほどけないので△同金でしょうが…▲同飛成△6一金▲6二銀△8二玉▲7一角以下詰みですね。

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この痛恨のミスで寄せを逃したばかりか、私は銀を渡せば自玉が詰むことに気づいていなかったのです…

▲6一銀成 △同 玉 ▲6四桂 △5八銀 ▲6八玉 △6九金
まで90手で後手の勝ち

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最後は頓死に近い形で終わってしまいましたが、経験の浅い相振りでそこそこには指せたのかなと思います。

リーグ戦の残りの相手はA_wawawawaさんも含めて全員振り飛車使いなので、今取組中の「四間飛車を指しこなす本1」が終わったら、相振り対策に本腰入れるつもりです。

以下、棋譜です。

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[自戦譜]のりたま名人戦B級リーグ vs Hunter-Yさん

上達を優先命題から下ろして以降、なかなかネタがなくて更新が遅くなってます。

せめて、昨年末のゴタゴタで中断していたのりたま将棋クラブでの自戦譜くらいは復活させようと思います。

というわけで、今回は第11期名人戦B級リーグの開幕戦、Hunter-Yさんとの一戦です。Hunter-Yさんとは初手合いですが、事前の情報収集とかは怠ってました。ぶっつけ本番です。

▲7六歩 △3四歩 ▲6六歩 △8四歩 ▲6八飛 △6二飛
▲7八銀 △7二銀 ▲4八玉 △6四歩 ▲7七角 △6三銀
▲6七銀 △5四銀 ▲3八玉 △4二玉 ▲2八玉 △1四歩
▲1六歩 △3二玉 ▲3八銀 △7四歩 ▲5八金左 △9四歩
▲9八香 △5二金右 ▲9六歩 △2四歩 ▲5六銀 △7三桂
▲4六歩 △2三玉 ▲3六歩 △3二銀 ▲4七金 △1二玉
▲3七桂 △2三銀 ▲2六歩 △3二金 ▲4五銀

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対抗型党として対抗型が当然指したいのですが、先手番で▲7六歩に△3四歩だといつも次の手に迷います。▲6六歩と四間飛車を目指すと相振りになる可能性もある。かといって▲2六歩とすると相居飛車になる可能性も高い。

せめて、Hunter-Yさんが居飛車党か振り飛車党かくらいはリサーチを入れておくべきでしたね…

ただ、最近は▲6六歩に対して後手に振り飛車を示唆されたら、相振り辞さず、ではなく居飛車持久戦に持っていくようにしてます。本局もそのつもりでしたが、Hunter-Yさんは△8四歩で居飛車を宣言。

以後は四間飛車vs右四間飛車の形に進んでいきます。

で、第1図。この銀ぶつけはかなり迷ったところで、ここで本局一番のほぼ4分の長考をしています。

本当は高美濃を銀冠に組み替えたかったのですが、▲2七銀の瞬間に△6五歩や△8五桂が飛んでくるのは目に見えている。かといって、他に指し残しているような手も無い。▲4八金上から銀冠に組み替えるのもいかにも悠長な気がしましたが、今思うとそちらの方が良かったかもしれない。相手はもうこれ以上堅くならないですし、こちらも駒の連携を切らないように注意しながら銀冠で厚み対抗したほうが良かったのかも。

銀交換になれば割り打ちの筋もあるし、なんとかなるんじゃないかと踏んでの賭けだったんですが、明らかに後手玉の方が堅くて遠いのに、こちらから銀交換を迫るというのが果たして得策だったかどうか。

ソフトの評価では▲4五銀の評価は悪手・疑問手認定こそされていないものの-100くらいの評価を食らっているので、あまり良い手ではないようですね。

ソフトの推奨手は▲9五歩。一見よく意味がわからないのですが、一例として▲9五歩△同歩▲同香△9四歩▲同香△同香▲9五歩△6五歩▲9四歩△6六歩▲9三歩成△6五銀▲同銀△同飛▲5六銀△6二飛▲8三と△8五桂▲8八角△6七銀▲同銀△同歩成▲2二角成△同玉▲9八飛…らしい。

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うん、まあ確かに互角の攻防って感じではありますかね…

さて本譜。後手のHunter-Yさんはここで私を超える4分以上の長考の末、△6五歩と決戦。

△6五歩 ▲同 歩 △同 銀 ▲2二角成 △同 金 ▲7七桂
△6七歩

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当然とは言えこのタタキからの銀の突き出しの味が良く、ちょっとマズったかなとこの時は思ってましたね。

△6五歩に対して素直に▲同歩と応じたのがあまり良くなかったようで、そこは▲5四銀と強攻し、△6六歩▲4一銀△6七歩成▲5二銀成と激しくやり合う順があったようです。

▲同 飛 △6六銀 ▲6九飛 △7八角 ▲6三歩 △同 飛
▲6八飛 △8七角成 ▲4一角 △7七馬 ▲5二角成 △6五飛
▲4三馬

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凡ミスでした…

△6八馬には▲6五馬と飛車を取りあっておけば玉形差で勝てると思っての馬引でしたが、飛車には桂のヒモが付いてた orz。

気づいた瞬間めまいがしました。それでも飛車を取った方が攻めが早いかとも思ったのですが、▲6五馬△同桂となると、手順に桂を捌かせてしまううえに、まだ若干重たい後手の飛車が0手で角として駒台に乗る。ただのお手伝いで、どうにも保たない気がしました。

そんなわけで、ここは飛車取りを質駒と見做して保留し、玉頭から殺到する手順に賭けることに。もっとも、後手のHunter-Yさんは直後に飛車を切ってきましたが。

△6八馬 ▲2五歩 △4五飛 ▲同 桂 △7九飛 ▲2四歩
△同 銀 ▲2三歩 △同 玉 ▲6二飛 △3二銀 ▲4四馬
△2七歩 ▲同 玉 △2六歩 ▲同 玉 △3三桂打 ▲同桂成
△同銀引 ▲2四歩 △同 銀 ▲3五桂

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飛車切りにはやはり無理があったようで、横からの攻めを美濃囲いで食い止めつつ、優位に玉頭戦を進めることができました。

▲2四歩からのこの3手一組は我ながら会心の一撃でした。逃げても△同歩でも即詰みなので、△同銀▲同歩とするしかありませんが、これが引き続き詰めろな上、相手の玉頭方面のカナ駒を奪ったことで、玉頭戦の勝利を確信した瞬間です。

△同 銀 ▲同 歩 △2五歩 ▲2七玉 △3三銀 ▲3二銀
△同 金 ▲同飛成 △同 玉 ▲4三金 △2三玉 ▲3三馬
△同 桂 ▲3二銀
まで97手で先手の勝ち

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ソフトで検討すると結構悪手が多くて凹みますが、最後の寄せが、今の地力が出せていたんじゃないかと思うので、よしとしておきましょう…

以下、棋譜です。

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[自戦譜]将棋センターA級リーグ vs S三段

今日将棋センターで最後に指してきた将棋、印象深い将棋だったためか、対局が終わって帰途についてもまだ棋譜を覚えていました。私にしては珍しいことです。

というわけで、折角なのでご紹介。

なお、A級リーグとあると、なんか偉く強い人が入るリーグという印象があるでしょうが、実際には上にさらに「選抜リーグ」が存在しており、A級といいつつ、実際には下位リーグだったりします。(実際にはさらに下に、子供の級位者が参加するB1, B2リーグがあります。娘達はB2リーグで奮闘中)

相手のS三段は、こちらの記事でチラリと触れた、私が四間飛車を持って撃退した振り飛車党の高校生です。以前はほぼ互角の好敵手だったと思いますが、最近は先に選抜リーグへ上がられてしまい、昇段も先を越されるなど、ちょっと差をつけられた感があります。ちなみに私はこのセンターでは二段で指してます。

今回も居飛車で向かってきましたが、居飛車党に転向したのかな? 私は先手番では飛車を振らないことにしているので、相居飛車になりました。

▲7六歩 △3四歩 ▲2六歩 △8四歩 ▲2五歩 △8五歩
▲7八金 △3二金 ▲2四歩 △同 歩 ▲同 飛 △8六歩
▲同 歩 △同 飛 ▲3四飛 △8八角成 ▲同 銀 △2八歩
▲同 銀 △4五角 ▲2四飛 △2三歩 ▲7七角 △8八飛成
▲同 角 △2四歩 ▲1一角成 △2六飛 ▲6八飛

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横歩取り△4五角戦法です。直前の△2六飛がS三段の研究手だったらしい。

すぐに浮かぶのは▲3八金ですが、これは△2七銀から力任せにガジられてどうも駄目っぽい。結構な長考の末、この▲6八飛をひねり出しました。△2七銀なら▲3九銀と引いて、もう手が出ないでしょというわけですね。後手は歩切れなので次の▲3六香が楽しみになります。

ただ、局後の感想戦でS三段が言うには、ソフトは▲2七歩を推してくる、と。確かに、私のソフトもそう言ってます。以下、△同角成▲同銀△同飛成▲3九金△2八銀▲4五角△2五龍▲6三角成△5二銀▲3六馬△同龍▲同歩△3九銀成と進みます。

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確かにこうなると、後手は攻めるには戦力不足ですし、自陣は堅そうに見えても▲2一馬~▲3五香みたいな手も見えて、先手の方が指しやすそうですね。

とはいえ、本譜の▲6八飛もソフトの評価は悪くない。ただ、▲5八飛の方が勝るという評価です。後々、香車を渡す攻めになった場合に△5四香の筋を未然に受けるという意味ですかね。

△3三桂 ▲3六香 △2二銀 ▲2一馬 △4二玉 ▲2三歩

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これが悪手。単純な勘違いがありました。△同銀に▲2七歩△2五飛▲3三香成~▲3五桂を見てましたが、飛車でタダで取られますね orz

ここは後手からはこれと言った手が無い局面なので、慌てることなく▲2七歩△2五飛としてから▲4八玉や▲7七桂の陣形整備で良かったようです。銀香交換の駒損ではありますが、後手は歩切れなので多分バランスは取れている。

△3一金で馬が死ぬようですが、▲同馬△同玉に▲2六金や▲3五金で取り返せるので何も慌てることはありませんでした。

△同 銀 ▲2七歩 △2五飛 ▲3三香成 △同 玉 ▲3二馬
△同 玉 ▲2六金 △同 飛 ▲同 歩 △5四香 ▲4八金
△3八金 ▲8二歩 △4八金 ▲同 玉 △5七香成 ▲同 玉
△5六金 ▲5八玉

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▲2三歩から香車も渡してしまい、△5四香が刺さってからはもう駄目ですね。しかし、この▲5八玉が最後の悪手。▲4八玉なら悪いながらもまだ粘りの利く形でした。△5七銀▲3八玉△6八銀成▲同金で、まだもう一山、という感じでした。

△5七銀 ▲6九玉 △6八銀成 ▲同 金 △6七金 ▲5六歩
△同 角 ▲3六飛 △3四角打 ▲7九金 △3八飛 ▲5八香
△6八金 ▲同 金 △7八金 ▲同 金 △同角成 ▲5九玉
△6八金
まで74手で後手の勝ち

4五角戦法は正しく受ければ先手有利というのが定説ですが、いろいろな変化があってそれを全て正しく受けるのはウォーズ初段程度の棋力では無理でしょうね。私も一時期連採して、結構白星を稼がせてもらってました。今回は敗れはしたものの、▲6八飛をひねり出せたことに満足もしてたりします(^^;

以下、棋譜です。

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[自戦譜]のりたま名人戦 C級リーグ vs nasukingu74

引き続いて更新しようとしたら仕事が突然修羅場に入って、連日深夜帰宅…昨日仕事納めとなって、ようやく更新の余裕ができました。

まあ、仕事納めと言っても全然納まってませんけどね…。年明けから頭抱えることになりそうです。はぁ…. orz

で、のりたま名人戦C級リーグの最終戦です。相手はnasukinguさん。この対局、私が勝てば3勝1敗でトップ抜けですが、負けると5人全員が2勝2敗で終わるという珍事になります。

▲7六歩 △7四歩

2018-12-29a.png

いきなりチェンジアップが飛んできました。袖飛車宣言なワケですが、これって異筋に見えて実際にやられると意外と面倒なんですよね。

▲2六歩 △6二銀 ▲2五歩 △3二金 ▲3八銀 △7二飛
▲2七銀 △7五歩 ▲同 歩 △同 飛 ▲2六銀

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「よくわからない異筋にはひとまず棒銀」というのがマイ格言とでも言いますか。

△7二金 ▲1五銀 △3四歩 ▲7八金 △8八角成 ▲同 銀
△2二銀 ▲7七銀 △7六歩 ▲6六銀 △7四飛 ▲2四歩
△同 歩 ▲2三歩 △同 銀 ▲5五角

2018-12-29c.png

両睨みの角がきれいに決まって、優勢に進む…はずだったんですが。

△3三角 ▲9一角成 △7三桂 ▲7五香 △5四飛 ▲7三香成
△同 銀 ▲8一馬 △6二金 ▲5八金

2018-12-29d.png

こうなってみると意外と容易でない。桂得で馬もできているものの、棒銀が立ち往生してますし、歩切れもあってなかなかいい二の矢が無い。対局中は劣勢を意識していたと思います。そしてこの次に悪手が飛び出します。

△6四香 ▲6五桂

2018-12-29e.png

もう振り返るのも嫌になるような手ですね。ひとまず香筋を遮ったというだけの手ですが、本譜のように△7四銀と出られると香と銀桂の交換確定でなにもいいことが無い。単に△6五同香▲同銀△5五飛とかでも困る。まあこちらの手順は立ち往生の棒銀のお相手をすることになってしまうので、本譜の方が間違いなく後手にとって良いでしょうが。

当然ソフトも悪手認定していて、この一手で一気に800ほど後手に形勢が傾いています。

とはいえ、じゃあ代わりに何が良かったのかというとそれも難しい。ソフトに訊いてもコレという答は返ってきません。▲1六桂とかでとりあえず棒銀の捌きを狙うくらいですか。それでも後手優勢です。

じゃあここに至るまで何が悪かったのかというと、ソフトによるとここらしい。

2018-12-29j.png

本譜はここで▲7三香成と突っ込みましたが、これが疑問手であると。代わりに提示されている手は▲5八玉とか▲2六銀など、自陣整備や体制立て直し系の手です。

桂香交換くらいではたいした得にならないと?

△7七歩成と成り捨てて、▲同桂なら△7四歩と香を取りに行くような手が嫌だったのですが、それには▲8一馬と金を取りに行き、△6一金▲同馬と強引に食いちぎって、△同銀に▲4五金と飛車を取りに行くということらしい。

2018-12-29k.png

こちらの陣形もバラバラなので優勢とは言えませんが、後手陣のまとまりの無さも相当なので、飛車を取ることができれば、本譜のように攻めあぐねるということは無さそうです。

△6四香 ▲6五桂 △7四銀 ▲8二馬 △6五香 ▲同 銀
△同 銀 ▲2七香 △4五桂 ▲6八金左 △9九角成 ▲2四銀
△同 銀 ▲同 香 △8九馬 ▲4六馬

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この馬引きも酷い。なんとなく5筋が手薄なのが気になって引いてみたのですが、具体的に5筋から潰される手順が見えていたわけではなく、なんとなく引いただけ。桂当たりになってはいるものの、後手玉の挟撃体勢を自ら放棄している。具体的な脅威が見えていたわけでも無いのに。当然ここは▲2二香成と突っ込むところ。

ソフトの評価はこの時点で「後手勝勢」。

△4四香 ▲2三香成 △7七歩成

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これが後手の悪手でした。私も対局中、「これは助かった」と思ってました。▲3二成香が詰めろなので、明らかに先手の方が早いと思っていたので。

△7七歩成では、△4二金とかわされるとちょっと手間だな…と思ってたのですが、△3一金の方が勝るらしい。なるほど、▲3二成香と入ってきただけではまだ▲2一飛成ができず、続いて▲3一成香~▲2一飛成まで進めても王手にならないので、より手数が稼げるということですか。

▲3二成香 △6八と ▲同 金 △6一玉 ▲2一飛成 △5一桂
▲4二成香

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ここまで来るとさすがに決まってますね。

△6四銀 ▲5一龍 △7二玉 ▲8五桂 △6一金打 ▲7三歩
△同 銀 ▲同桂成 △同 金 ▲8一銀
まで75手で先手の勝ち

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これで3勝1敗の単独トップでリーグ戦終了となりました。

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