不惑オヤジ(と娘)の将棋な日々

アラフォー親父と小学生娘の悪戦苦闘の記録

カテゴリーアーカイブ: 自戦譜

[自戦譜]男のロマン 対振り急戦

今回の自戦記は、のりたま将棋クラブ公式戦、第2期幽玄杯1回戦、対Rajendraさんです。

なんでかわかりませんが、今回の幽玄杯は前期より大幅に参加者が減少。半分以下になってるんじゃないですかね?  そのせいなのか、前期は私と同程度のレベルの人たちもたくさん出てましたが、今回はどこを見回しても格上の人ばかり。

1回戦の相手Rajendraさんもレート差ほぼ500。今までの対局を拝見していた私の見立てでは、Rajendraさんは終盤型。序中盤でうまく付け入ることが取ることができればワンチャンスありか?という事前のもくろみでしたが、はてさて…

▲7六歩 △3四歩 ▲2六歩 △4四歩 ▲4八銀 △3二飛
▲2五歩 △3三角 ▲6八玉 △4二銀 ▲7八玉 △9四歩
▲9六歩 △7二銀 ▲5六歩 △6二玉 ▲5八金右 △7一玉
▲3六歩 △5二金左 ▲6八銀 △8二玉 ▲5七銀左

2018-10-13a.png

世間的には「三間飛車に急戦は無理筋」なんて説が定着しているらしいですが、「そんなのはプロレベルの将棋の話だろぉがぁ!!」、と私は突っ張ってまして、三間飛車にはほぼ急戦です。

最近は対四間飛車でもふたたび急戦主体に戻してます。居飛車急戦は男のロマンです!(単に穴熊の指し方を知らないとも言う)

まあ、実際にネットの対局を見ても三間飛車に急戦を挑む人なんて、最近はほとんど見ません。だからこそ、相手も急戦相手の経験値は低いはずで、そこにチャンスを見いだせれば…とも思ってました。

△5四歩 ▲4六歩 △1二香 ▲3七桂 △2二飛

2018-10-13b.png

角交換に備えて向かい飛車に振り直すのは、三間飛車対急戦ではよく出てくる形ですが、この場合は△1二香と上がっているので、何かの拍子に▲1一角と打ち込めるのではと狙ってました。

そして、その通りの展開になります。

感想戦では、手待ちするなら△1二香ではなく、△6四歩などとすべき、という意見も出ました。確かに四間飛車ではよく△1二香と上がる筋は見かけますが、三間飛車ではあまり見ないですね。

▲5五歩 △同 歩 ▲4五歩 △5三銀 ▲5五角 △4五歩
▲3三角成 △同 桂 ▲1一角

2018-10-13c.png

この角打ちで、一本取った!と内心ガッツポーズでした(笑)。ここからしばらくは先手好調の展開が続きます。

△3二飛 ▲2四歩 △同 歩 ▲同 飛 △2二歩 ▲同角成
△同 飛 ▲同飛成 △3五歩 ▲2五桂

2018-10-13d.png

桂頭攻めを事前にかわしてサバキに行ったのですが、これが第一の悪手。ソフトの評価によると、これで先手有利だったのがほぼ五分に戻ってしまってます。

代えてソフトが示す手は、いったん▲5四歩△4二銀と利かせてから、▲2六龍と引いて受けに回る手。

2018-10-13e.png

うーん…ちょっと選びにくい手である気がしますが…

この局面を形勢判断してみると…

損得:先手 – 飛角交換な上に先手だけ龍ができている
効率:五分
堅さ:後手 – 美濃囲いと舟囲いではやはり…
手番:後手

というわけで評価値ほど先手が優勢には見えないんですがねぇ…

先手は駒得ではあるものの、堅さで劣る。素直に考えれば緩い展開にして玉形を整えつつ体制を整える、という方針が出てくるのですが、元来舟囲いは発展性に乏しいですからねぇ…これ以上手をかけてもさほど堅くなるわけでもなく。

ああ、もしかすると、もっとシンプルな考えなんですかね。まずこちらの桂頭をがっちり守っておいて、逆に相手の桂頭を逆襲すると。

確かに変化図1から、▲3五歩→▲3六龍→▲3四歩の狙いは微妙に受けづらそう。コレ狙いの龍引きというなら、確かに納得できる。

△同 桂 ▲同 龍 △5五角 ▲6六銀 △1九角成 ▲2一龍
△6四桂

2018-10-13f.png

対振り急戦ではよく出てくる、7六の歩を狙った控えの桂打ち。ただ、今回は相手の持駒が持駒なので手抜いても大丈夫と見ました。跳ねられても▲7七歩で刈り取れるので。飛車とか金を持たれていたら全力で△7六桂は阻止するのですが、今回は手抜き。

私は▲1一飛と打ち込んで行きましたが、思い直せばここで端攻めもありましたかね。

▲1一飛 △5一歩 ▲1二飛成 △7六桂▲7七歩 △8八角
▲7六歩 △9九角成 ▲6五桂 △8八香▲7七桂 △4六馬
▲5七歩 △6四銀 ▲5四香 △6五銀▲同 桂 △8九香成
▲4七銀

2018-10-13g.png

これが第二の悪手だそうで…

この局面で△5六桂と打たれると即座に詰めろですし、馬が居るので▲同歩と取ることもできない。なので馬に当てつつ、△5六桂に▲同銀を用意したのですが…

ソフトによると、▲4七銀にかわって▲5二香成と踏み込むべきで、そこで△5六桂なら▲7七銀と引いて先手優勢であると。

2018-10-13h.png

うーん…

5二の成香が大きくてこちらの攻めにもかなりの楽しみはありますが…こちらの玉も狭くて相当怖い。横に利く駒渡すと詰みが生じるので、こちらの攻めにも制約があって、評価値ほど簡単な展開ではないような…

△3七馬 ▲4八銀 △6四馬 ▲5二香成 △同 歩 ▲4三歩

2018-10-13i.png

はい、緩手ですね。着手前からそれはわかってました。実際、これが敗着のようです。

とはいえ、時間に追われる中、他に浮かばなかった。

感想戦では▲5三桂打が示されました。ソフトも同じ手を示してます。言われてみるとなるほどですね。

▲5二桂打△6二金に一度▲6八玉と逃げておく。

2018-10-13j.png

これで玉がかなり安全になったので、次に▲1一龍上を狙っていく感じですかね。

Rajendraさんは「▲5三桂打が来たら無視して攻め合うつもりだった」とのことでしたが…

△5四桂 ▲5六金

2018-10-13k.png

悪手が悪手を呼ぶという奴ですね。この金打ちも酷い。まだ▲6八玉の方が粘れたはず。

ここから先はもう為す術無しでした。

△6六桂 ▲同 歩 △7七銀 ▲6七玉 △5五香 ▲6八金寄
△5六香 ▲同 銀 △6六銀成 ▲5八玉 △4六香 ▲4二歩成
△4八香成 ▲同 玉 △3七銀
まで96手で後手の勝ち

2018-10-13l.png

途中まで間違いなくこちらがよかったはずですが、中終盤力でねじ伏せられましたね。変化図1の龍引きはともかく、79手目の▲5三桂打が見えなかったというはちょっと悔いが残るところです。

以下、棋譜です。

この投稿の続きを読む

広告

[自戦記]自陣龍がモノを言う

今回の自戦記は、第9期のりたま名人戦C級リーグ戦からです。

相手はSalut D Amourさん(以下、Salutさんと略させていただきます)。前期のリーグ戦でも当たっているはずですが、勝敗は覚えてないな…なんとなく負けていたような気が。

第9期の本来の開幕局が、相手の方の回線トラブルで延期指し直しとなってしまったため、これが事実上の開幕局になります。なんとか、幸先の良いスタートを切りたいところでしたが…

▲7六歩 △5四歩 ▲2六歩 △3四歩 ▲2五歩 △5二飛
▲4八銀 △5五歩 ▲6八玉 △3三角 ▲5八金右 △4二銀
▲7八玉 △6二玉 ▲7七角 △7二玉 ▲8八玉 △8二玉
▲6六歩 △5三銀 ▲6七金 △5四銀 ▲7八金 △9二香
▲9八香

2018-10-09a.png

Salutさんは中飛車を採用。対して私は「中飛車にはコレ一本」としている一直線穴熊。

今はどうかわかりませんが、私が中飛車に苦しめられていた当時、対策としては「超速銀」が主流でした。皆が採用する戦法には背を向けたがる天邪鬼な私は、最初▲7八金戦法を使っていたのですが、これは先手中飛車相手には使えない。そこで、先後問わず使える対策を、と探して、一直線穴熊に行き着いたというわけです。以後、中飛車相手には9割以上コレを使っているはず。

さて、本局は後手のSalutさんも穴熊を選択し、相穴熊となりました。ただ、相穴熊の場合、本局の後手の布陣は少々珍しい。相穴熊の場合、振り飛車側は銀を5四ではなく6四に上がった上で、△7二飛と振り直してこちらの角頭を狙ってくる人が多いのですが。

△9一玉 ▲9九玉 △8二銀 ▲5九銀 △7一金 ▲6八銀右
△4五銀 ▲2六飛 △4四角 ▲2八飛 △5六歩 ▲2四歩
△5七歩成 ▲同 銀 △3五角 ▲5六歩 △2四角 ▲6五歩

2018-10-09b.png

このあたりは割とうまく主導権を握って指せてたかなと思ってました。適切に角成を受ける手が難しく(2筋を突き捨てた効果で、うかつに角を動かすと飛成もある)、後手は既に窮屈だったのではないかと。

△5五歩 ▲同 角 △同 飛 ▲同 歩 △5七角成 ▲同 金
△3九角

2018-10-09d.png

この角打ちまでは読み筋ではありました。その上で、▲2三飛成と攻め合いを選びましたが、ソフトはこれを悪手認定していて、▲5八飛と回るべきだったと。

うーん…▲5八飛には△4九銀とかがうるさそうで、勝てる気がしなかったんですが…それには▲5九飛△4八角成▲4九飛△同馬と進めて、先手優勢との判断です。

2018-10-09e.png

形勢判断をしてみますか。

損得:五分。後手は馬ができているが、先手は角を手持ちにしている。
効率:先手。後手は4一金や4五銀が遊びそうなのが気になる。
堅さ:互角かやや後手寄り
手番:先手

効率差が大きいというところですかね。

それに対して本譜のとおり▲2三飛成だと、△5七角成の時に一時的に駒損するのが大きいということなのでしょうか。それでも▲2一龍と金当たりで桂を取れるのでこちらが良いだろうと思ってたのですが、ソフトの判断はそうではないらしい。

▲2三飛成 △3二銀 ▲2五龍 △3三桂 ▲2二龍 △5七角成
▲1一龍 △4七馬

2018-10-09f.png

図は、後手が5七の馬を4七に寄ったところ。実はこれに変わって△2一金で龍が死んでいました。私も感想戦で指摘されるまで気づいていなかった。

それは置いといて、ここで私が警戒していたのは△5六銀でした。感想戦で触れてみたところ、金銀で穴熊を削ってもイマイチ感があったと。確かに囲いを崩すという意味ではそうかもですが、4五の銀は遊び駒になりかけてるので、これを捌いて持駒にすると考えれば、かなり大きい手ではないかなと思ってました。後手陣は銀を投入したことで安定し、そうそう早い攻めはなさそうですし。

▲4二歩 △2一金 ▲1三龍 △4二金 ▲2四龍 △2三歩
▲2八龍

2018-10-09h.png

この龍引きの実現で優勢を意識しました。龍の効きで自陣が引き締まり、自陣に金銀を投入した後手は攻めの戦力が不足気味で、これは切らして勝てそう、とこのあたりで思ってました。先手からは慌てなければ▲2二歩とか攻め手は色々ありそうですし。

△5七歩 ▲4九香 △5六馬 ▲4五香 △同 桂 ▲6四歩
△同 歩 ▲6三歩 △5二金 ▲6二銀 △同金寄 ▲同歩成
△同 金 ▲6三歩 △同 金 ▲7二金

2018-10-09i.png

このあたりはベタベタ張り付いていく穴熊特有の寄せ方を、うまく実現できたのではないかと。

△7一銀打 ▲6一角 △7二銀 ▲同角成 △6二金打 ▲6三馬
△同 金 ▲6一飛 △7二角 ▲5一飛成 △6一香 ▲5四歩

2018-10-09k.png

これ、△5五馬から歩を抜かれると気づいて、しまった!と思ったのですが、Salutさんは△5五馬から△3三馬と龍に当てて引く手を選択。

ソフトの評価を見るに、これが事実上の敗着だったようです。

△5五馬 ▲8八銀 △3三馬 ▲4二銀 △4四馬 ▲5三歩成

2018-10-09l.png

▲4二銀~▲5三歩成が手順に入り、この時点で勝ちを意識し始めてました。

△同 金 ▲同銀不成 △3三馬 ▲5二龍 △5八歩成 ▲7二龍
△5七桂成

2018-10-09m.png

以下、途中即詰みを逃したりもしてましたが、こちらの玉はZ状態なので、詰めろ詰めろでわかりやすく寄せて、勝利。

▲5四角 △8八馬 ▲同 金 △6三銀 ▲同角成 △同 香
▲6二銀成
まで113手で先手の勝ち

2018-10-09o.png

感想戦でも話題に出ましたが、とにかく龍引きで自陣が一気に引き締まったのが大きかった。

全体として大ポカもなく、落ち着いて指せたのが良かったのでは無いかと思います。

これでリーグ戦初戦を白星で飾り、幸先の良いスタートを切ることができました。

この投稿の続きを読む

[自戦記]土俵際の攻防・堪えるか、寄り切られるか…

今回の自戦記は、のりたま名人戦C級リーグの4回戦からです。

C級リーグは5人構成。相手のyuu7751さんはここまで無敗。この対局に勝てば、あと1局を残して昇級確定。一方の私は1敗でこれが最終局。勝てば優位な状態で他力昇級の芽が残る。そんな、いわば天王山の一局でした。

将棋は、ちょっと風変わりな出だしの角換わりになりました。

▲7六歩 △8四歩 ▲2六歩 △3二金 ▲2五歩 △8五歩
▲7七角 △3四歩 ▲8八銀 △4二銀 ▲7八金 △7七角成
▲同 銀 △4四歩 ▲2四歩 △同 歩 ▲同 飛 △2三歩
▲2八飛 △4三銀 ▲3八銀 △7二銀 ▲6八玉 △6四歩
▲2七銀

2018-07-08a.png

なかなか△3三銀と上がってこないので、飛車先の歩を交換。その後、△3三銀ではなく△4三銀と上がってきました。あまり見たことの無い駒組みなのでちょっと戸惑いました。感想戦で意図を聴いておこうと思ってたのに忘れてた…orz

この形なら2筋が手薄になると思ったので思い切って棒銀に出てみました。結果から見れば、この構想は悪くなかったはず。

△6三銀 ▲2六銀 △1四歩 ▲1六歩 △7四歩 ▲5八金
△5二金 ▲1五歩

2018-07-08b.png

この形の棒銀の場合、素直に▲2五銀と進めると△3三桂で立ち往生しそうだったので、端から行くことは決めていたのですが、すぐには行かず△5二金と上がるのを待っていました。飛車の横利きが二重に止まっている状態で仕掛ける方が確実だろうと。

ただ、この構想はちょっ疑問だったかもしれない。

△同 歩 ▲同 銀 △同 香 ▲同 香 △7三桂 ▲1二香成
△6二玉 ▲2一成香 △8一飛

2018-07-08c.png

その理由がこの図。右玉の体勢から飛車を引かれて一段目の効きで受けられてしまいました。こうなると、△5二金を待って仕掛けるという構想は明らかに空振りしている。

もっとも、ここまでの手順に何か明確な悪手があったわけではなく、第3図の局面もソフトの評価ではほぼ互角。本当の問題は次の一手でした。

▲2二歩

2018-07-08d.png

成香を守るために歩を打つ。打った直後は「これはいい手」と密かに自画自賛してたのですが、とんでもなかった。

これを打ってしまったがために2筋の形はカチカチの凝り型になってしまって、この後の攻めに困ることになってしまったのです。

▲1八飛から飛成の余地は残ってますが、成香と歩が壁になってしまっており、その後が続けられる気がしません。

事実この後は攻め手が見いだせず、一方的に受けに回る展開になってしまいました。事実上の敗着と言っていいほど罪深い一手かと。yuu7751さんも「▲2二歩はありがたかった」と言ってましたからね…

▲2二歩では成香を見捨てて飛成をめざす▲1八飛が良かったようです。選択肢にはあったのですが、▲1八飛△2一飛▲1二飛成△2二金(変化図1)の時にどうするか悩ましくて断念しました。

2018-07-08e.png

ここで龍を引くようではつまらないし、あまり働いてない飛車と交換するのもシャクだし、打ち込みも怖いし…ということで断念したのですが、あっさり▲2一龍△同金と交換して▲8一飛と打つ手がありました(変化図2)。

2018-07-08f.png

まさか△7一飛とは打てないでしょうから、この局面になれば先手がかなり良かったはず。

とはいえ、本譜はここからひたすら辛抱するだけの展開が続きます。

△8六歩 ▲同 歩 △8五歩 ▲8八香

2018-07-08g.png

▲2二歩の罪深さに気づいたのはこのあたり。本来なら継ぎ歩を手抜きして攻めるような手を見いだせないとまずいのですが、2一成香&2二歩の形のおかげで、何をやっても「遅い」。

なので辛抱の▲8八香。yuu7751さんはこの手を賞賛してくれましたが、なんとか堪えているはず、という漠然とした感触があっただけで、確信があって打ったわけでは無かったですね。

△8六歩 ▲同 銀 △8五歩 ▲7七銀 △9五角 ▲8六歩
△同 歩 ▲8二歩 △同 飛 ▲9六歩 △8七歩成 ▲9五歩
△7八と ▲同 玉 △8七歩 ▲同 香 △6九銀

2018-07-08h.png

手筋炸裂!って感じの鋭い銀打ち。本譜の通り、▲同玉△8七飛成▲7八銀でどうにかその場は堪えたのですが、その後もわかりやすい数の攻めの前に辛い受け一方の展開は続きます。

感想戦では、ここで▲8八玉はどうだったかと。

選択肢にはあったのですが、端に追い詰められるとどうにも受けきれる気がしなくて断念したのですが、yuu7751さんによれば、▲8八玉△7八金▲9七玉となった局面は、どうにも飛車が助かる気がしないと。

確かに、二歩あれば香頭を連打できますが、あいにくと歩は一枚しかない。

その後は△8五歩▲5九金△8九金が一例で、やや後手が良いもののまだまだ互角の攻防だったようです(ソフトの評価値で-100くらい)。

▲同 玉 △8七飛成 ▲7八銀 △8一龍 ▲8七歩 △8二香
▲8八銀 △6五金 ▲2六飛 △7五歩 ▲同 歩 △同 金
▲5五桂 △5四銀左 ▲6三桂成 △同 銀 ▲1六飛 △7七歩

2018-07-08i.png

対局中はずっと劣勢を感じながらひたすら耐えていたのですが、実はこの時点でソフトの評価では先手がかなり良い、という評価になってます(+900くらい)。

ただ、このタタキを本譜▲7七同桂と取ったのが悪手で、▲同銀が正着だったと。▲同桂を選択したのはもちろん△8七香成を嫌ったからですが、それには▲同銀△同龍▲8八香(変化図2)でなんともないと。

2018-07-08j.png

なるほど、後手の持駒の銀が金なら△7八金で攻めが続きますが、銀では龍を助けられませんね…

どうも数手先を読むときに持駒を把握しながら読むのが苦手なんですよね…

本譜は、お約束通り桂頭を叩かれ、あとは最後まで攻めのターンは回らず、攻め潰されてしまいました。

▲同 桂 △7六歩 ▲6八金 △7七歩成 ▲同 金 △6五桂打
▲7六金 △同 金 ▲同 飛 △5七桂成 ▲5八金 △6五桂打
▲6六銀 △7七歩 ▲6五銀 △7八歩成 ▲同 飛 △5八成桂
▲同 飛 △6五桂 ▲7四歩 △7二金 ▲6六桂 △5七銀
▲7八飛 △8七香成 ▲8二歩 △7八成香 ▲同 玉 △6八飛
▲8七玉 △8二龍 ▲8六歩 △8八飛成 ▲同 玉 △8六龍
まで118手で後手の勝ち

2018-07-08k.png

耐える一方の展開ながら、実際は私の方に勝ち目があった将棋だったようです。ただ、私の実力では耐える展開を耐えきることは無理だった模様。とくに変化図2のような変化を読み切るのはまだ難しい。受ける展開は一手受け間違えると即死になりかねないのでなかなか大変です…

これでyuu7751さんは次期B級への昇格が確定(おめでとうございます)。一方、私はC級に残留が確定となりました。

以下、棋譜です。

この投稿の続きを読む

[自戦記]駒損の代償 – 横歩取り青野流

あまりここで自戦を公開するのも趣旨が違うなぁとも思うのですが、棋力向上を志してのりたま将棋クラブに入ったこともありまして、サークルでの対局はここで紹介してみようかなと。

なお、以前あった自戦譜ブログは消しました。すっかり更新がご無沙汰でしたし、今後もさほど積極的に自戦記を上げるつもりもないですしね…。サークルでの対局をここで紹介する程度にとどめます。

で、今回は6月27日の、第二回幽玄杯二回戦。rakkaseiさんとの対局です。rakkaseiさんは前期の優勝者、なおかつクラブ名人位保持者でもあり、いわば二冠王。実績で見れば最強と言っても差し支えない方。24のレートで言えば691 対 2114。まあ勝ち目は100%無いと覚悟はしてたので、あとは対局から何を得られるかだったわけですが…

▲7六歩 △3四歩 ▲2六歩 △8四歩 ▲2五歩 △8五歩
▲7八金 △3二金 ▲2四歩 △同 歩 ▲同 飛 △8六歩
▲同 歩 △同 飛 ▲3四飛 △3三角 ▲5八玉

2018-06-28a.png

実は横歩取りは苦手なのです。

なので、横歩取りもようになったら、後手番なら相横歩取り、先手番なら青野流にして普通の横歩取りにはしない作戦をずっと取っています。最近、プロの間で青野流が復権しているみたいですが、別にブームにのって本局で採用したわけではありませんぞ。…いや、ホントだって…

△5二玉 ▲9六歩 △7六飛 ▲7七桂 △2六飛 ▲2八歩
△7二金 ▲3六歩 △6二銀 ▲3七桂 △5五角 ▲3八金
△3三桂 ▲2七歩 △2一飛 ▲3五飛 △4四角 ▲8五飛
△8三歩 ▲4六歩

2018-06-28b.png

▲4五桂と跳ねるための歩突きでしたが、先に▲4八銀と上がっておいた方が良かったかもしれません。次に▲4七銀と上がることができれば好形になりますからね。銀を上がらないままここを突いてしまうと、ちょっと玉の小ビンが心細くて微妙に嫌な感じです。

△5四歩

2018-06-28c.png

感想戦で指摘されたことですが、ここで▲8四歩がありましたね。一瞬たりとも見えてなかった。選択肢に上がった上で選ばなかったというならともかく、この手が選択肢にも出てこなかったというのはちょっと嘆かわしい。

▲4五桂 △同 桂 ▲同 飛 △4二銀 ▲4八銀 △6四歩
▲3七銀 △6三銀 ▲5六桂

2018-06-28d.png

幽玄杯のレギュレーションは「早指2」なので最初から秒読みです。

この桂打ちは時間に追われてとっさに打ってしまったものですが、これが事実上の敗着ですね。着手してから悪手と気づきました。△3三角といったん引いておくと次の△5五歩が受からない。みすみす自ら桂損の筋に踏み込んでしまいました。

しかして、本譜もその通りに進み、形勢は後手に傾くことに。

ここからはもう桂損の代償を求めて無理矢理暴れ回ったのですが、やはり無理なものは無理で、加速度的に形勢が悪化してしまいました。

感想戦では、ここに桂を打つなら一手前だろう、と。なるほど、△6三銀が来る前なら、角取りと▲6四桂が見合いになりますね。△5三角で一応受かるのですが、本譜よりは遙かにマシです。

△3三角 ▲8五桂 △8四歩 ▲7三桂成 △同 桂 ▲7四歩
△6五桂 ▲7三歩成 △同 金 ▲3三角成 △同 金 ▲8二角

2018-06-28e.png

この角打ちも慌てるあまり9一の香車に飛車が紐付いているのを見逃してました。

△6二玉 ▲7三角成 △同 玉 ▲6六歩 △9四角 ▲4八玉
△4九角打 ▲5九金

2018-06-28f.png

既に大勢は決してますが、この金打ちも粘りに欠けますね。5七に効かせながら▲6八金とするのが、粘りある受けだったようです。

△5七桂成 ▲同 玉 △3八角成 ▲4八金 △2七飛成 ▲6八玉
△4八馬 ▲7七金 △5九馬 ▲7八玉 △7七馬 ▲同 玉
△3七龍
まで80手で後手の勝ち

47手目からまったくいいところがなかったですね。

桂損の代償を得ようと暴れ回ったものの、傷口を広げただけでした。あそこは桂損を甘受しても、もう少しコシを据えて指すべきだったのかも。

最後はきれいに寄せられました。こういう寄せが、自分もできるようになりたいですね。

以下、棋譜です。

この投稿の続きを読む

一年前と比べるとそれはもう…

先日次女と指した将棋が、次女の成長を感じることができるものでしたので、ご紹介してみます。

手合いは六枚落ちです。

2017-08-10a

いつもはここまで頑強に端を受けることはしないのですが、最近の次女は調子よさそうなので、試す意味でもちょっと強硬に受けてみました。この後、次女はいつもと同じように▲1四歩から突っかけて早くも行き詰まりかけるのですが…

2017-08-10b

いろいろあってこの局面。角道をこじ開けてのこの絶妙の成り捨て。正直ぶったまげました。適当に指す中での偶然などではなく、本人、きちんと狙いをもってここまで進めていたらしい。

2017-08-10c

銀取りを桂で受けたところにタタキの直撃キタ━(・∀・)━!!!!

私もうっかりしていた部分ありますけど、この手にはのけぞりましたよ…

ただ、ここは私も手順を駆使してなんとか銀と桂の脱出に成功。

2017-08-10d

銀頭を叩かれて思わず銀を引いた局面ですが、ここは△同銀成か△同龍だった。指した後にポカに気づきました。上手玉は▲3六金から△同銀▲同馬までの3手詰めですが…次女はこれを見逃しました。

感想戦で詰みを指摘しても自力ではわからず。試しに長女に見せたらひと目でした。このあたりは、長女の一日の長が出たか。

結局この後は次女の大ポカも飛び出して辛勝。129手の熱戦でした。

油断やポカはあったものの、一切緩めること無く指したつもりです。10枚落ちでもまともな将棋になってなかった一年前と比べると、隔世の感と言えるほどの進歩ですね。

なお、昨日は本人達の希望で長女vs次女の練習対局を実施。久々に長女が快勝し、戦績を1勝3敗としました。

頑張れ、娘達。

以下、棋譜です。

この投稿の続きを読む

激指13に挑む-3(六枚落ち)

激指13に挑むシリーズ3戦目、手合いは六枚落ちです。

△4二玉    ▲7六歩    △7二金    ▲6六角    △8二銀    ▲9六歩
△7四歩    ▲9五歩    △6四歩    ▲5六歩    △7三金    ▲9四歩
△同 歩    ▲同 香    △8四金    ▲9八飛    △7三銀    

2016-04-25b.png

また見たことの無い受け方をしてきました。一応、定跡の範疇ではあるらしいのですが…

一応色々読んではみたのですが、どう考えても▲9三香成から今までの中で一番楽なパターンになる気がしました。

  1. △9五歩なら▲8四角△同銀▲8三成香△8五銀▲9五飛
  2. △9四歩なら▲8四角△同銀▲8三成香△8五銀▲8四成香。穏やかに▲9四同成香△8五金▲8三成香とかでも十分そう
  3. △7五歩なら▲9四成香で△8五金でも△7四金でも▲8三成香

1.の展開なら一番楽そうだなと思ってましたが、本譜はまさに1のルートで進みました。そしてこれはまさに定跡手順だったようです。

▲9三香成  △9五歩    ▲8四角    △同 銀    ▲8三成香  △8五銀
▲9五飛    △3二銀    ▲8五飛    

2016-04-25c.png

この時点で角と金銀の二枚替え。さすがにこうなるとあとは一方的でした。

△3一玉    ▲7三成香  △2二玉    ▲8二飛成  △6五歩    ▲6三成香
△6六歩    ▲同 歩    △6七角    

2016-04-25d.png

馬を作りに来ましたが落ち着いて▲7八銀。相手は持駒が無いのでこれ以上は手も足も出ません。

▲7八銀    △7六角成  ▲5二成香  △3一金    ▲4二成香  △4九馬
▲同 玉    △2一金打  

2016-04-25e.png

折角作った馬を金と引き替えて守備に使わなければならないようではいくらなんでも勝負ありでしょう。この後はこちらの玉の安全に全く不安がなくなったので、手堅くと金攻めで投了に追い込みました。

▲5五歩    △4二金    ▲同 龍    △3一香    ▲5四歩    △1一玉
▲5三歩成  △5二歩    ▲同 と    △2四歩    ▲5四歩    △7五歩
▲5三歩成  △2五歩    ▲4三と
まで58手で下手の勝ち

2016-04-25f.png

もっと早く決めるなら、▲5六角と打ち、次の▲3一龍を狙うという筋もありましたか。

直近の7局の結果:○○○----

4枚落ちへの昇格にリーチがかかりました。

以下、棋譜です。
この投稿の続きを読む

激指13に挑む-2(六枚落ち)

激指13に挑むシリーズ2戦目、手合いは六枚落ちです。

△3二金    ▲7六歩    △7二金    ▲6六角    △8二銀    ▲9六歩
△7四歩    ▲9五歩    △6四歩    ▲5六歩    △7三金    ▲9四歩
△同 歩    ▲同 香    △8四金    ▲9八飛    △9五歩    

2016-04-24a.png

今回はほぼ知っている定跡通りの受け方をしてきた激指先生。定跡ではここで▲8四角と切って強引に9筋突破を目指します。粘り腰の強靱な激指先生相手にたとえ定跡といえど角を渡すのは怖いのですが、その程度をいちいち恐れていては話になりません。ここは断固定跡通りの進行を断行。

▲8四角    △同 歩    ▲9五飛    △4二玉    ▲9二香成  △7三銀
▲9三飛成  △6二銀    ▲8二成香  △3四歩    ▲7二成香  △5一銀    
▲6一成香  △5二銀    ▲6二成香  △4一銀    

2016-04-24b.png

飛車を成り込んだ後、成香で銀を追い回しこの局面。本譜は▲8二龍と龍をひとつ入りましたが、やや緩かったもよう。

ここでの激指先生の推奨手は、▲9一龍~▲5一成香、あるいはいきなり▲5一成香。前者はわかりやすいのですが、後者は一見「?」でした。しかしなるほど、タダだからって△同玉と取ろうものなら、▲5三龍でたちまち寄る…というか詰むってことですか。

▲8二龍    △3三玉    ▲5一成香  △4二銀直  ▲5二成香  △7五歩
▲4二成香  △同 金    ▲5五歩

2016-04-24c.png

5筋からと金攻めを狙ったつもりでしたが、よく考えると5筋でうまい歩の垂らし場所などありませんよね。激指先生の推奨手は▲7五歩から7筋でのと金作り。ほう、そんな手で間に合ってしまうものですか。

△7六歩    ▲4八玉    △4五角    

2016-04-24d.png

ついに怖い手が飛んできましたね。上手の馬作りが確定です。私はとりあえず玉を囲う予定の2筋の方を受けましたが、激指先生は6筋の方を受けろとの見解です。理由はよくわかりませんが…

▲3八銀    △6七角成  ▲6八銀

2016-04-24e.png

何をやってるんだか。普通に考えれば▲7八銀でしょうに。桂をタダで取らせることになって局面はややこしくなっていきます。

△8九馬    ▲3九玉    △7七歩成  ▲同 銀    △4五馬    ▲4六銀
△5六馬    ▲5四歩    △同 歩    ▲5八金左  △3二金    

2016-04-24f.png

この手はもしかして激指先生の「ミス」ですかね。5三に歩を垂らす隙ができてしまいましたし、直前の局面を解析してみても、この手は4つの候補手の中に入ってませんでした。当然、こちらは▲5三歩と垂らします。

▲5三歩    △4四香    ▲5七銀    

2016-04-24g

当然と言えば当然の手ではあるのですが、△4四香にこの▲5七銀が我ながら冷静な一着でした。

△7四馬    ▲7二龍    △7三歩    ▲5二歩成  △6五桂    ▲6六銀左
△5七桂不成▲同 銀    △6三銀    ▲8二龍    △5二銀    ▲7五歩    
△8五馬    ▲8六歩    △9六馬    ▲9二龍    △9三歩    ▲4六歩    

2016-04-24h.png

手に困って香車を切り取りに言ったのですが、やはり最後まで方針を貫くべきでしたね。▲9七歩△6三馬▲6二金と平凡に迫って良かったようです。

△2四歩    ▲4五歩    △同 香    ▲4六歩    △4四歩    ▲4五歩    
△同 歩    ▲1六歩    △4三銀    ▲1五歩    △6三馬    ▲1四歩    
△同 歩    ▲同 香    △1八歩    ▲2八玉    △1九歩成  ▲同 玉    
△1七歩    

2016-04-24i.png

玉頭に歩を垂らされました。しかし上手には歩しか持駒がないので詰めろでもなければ、次に詰めろがかかりそうな感じでもない。とはいえ、寄せる手順の中で何かを渡すと大変危ないので、ここは一応受けに回ることに。

▲2八玉    △1八歩成  ▲同 玉    △1六歩    ▲1二香成  △5三馬    
▲2六歩    

2016-04-24j.png

「大駒は近づけて受けよ」を実践したつもりでしたが、これは危険だったもよう。△同馬▲2七銀△4四馬と引かれてみると、1七の地点に利きが増えているわけでもなく、たいして安全になってない。▲2六歩で馬筋を止めても△2五歩があります。

受け切るなら▲2六金とがっちり打って、香成の後に歩を払い行くべきだったかも。しかし、本譜は△2六同馬ではなく、△2五歩でした。

△2五歩    ▲同 歩    △1七歩成  ▲同 桂    △1六歩    

2016-04-24k.png

玉頭に殺到されましたが、この瞬間、2五に歩を伸ばせていたことから、▲2四金から寄るだろうと読んでました。▲2四金△4四玉の瞬間に馬筋が止まりますし、3二には金も落ちてます。

▲2四金    △4四玉    ▲5六桂    △5五玉    ▲3二龍    

2016-04-24l.png

しかしてこちらの読み通りに局面は進み、質駒の金を取ってほぼ受けなしです。次は▲6六金の一手詰なので、受けるなら△6五歩として直接▲6六金を防ぐか、あるいは△4六歩として逃げ道を開くくらいですが…

△6五歩ならば▲4三龍があります。△同馬なら▲6四銀まで。かといって放っておいても▲4五龍△同玉▲3六金△5五玉▲4六金までです。

△4六歩なら▲6六金△4五玉▲4三龍△同馬▲3六銀までです。

本譜は2手後に上手の投了となりました。

△1七歩成  ▲2九玉
118手で下手の勝ち

2016-04-24m.png

直近の7局の結果:○○-----

以下、棋譜です。

この投稿の続きを読む

激指13に挑む-1(六枚落ち)

ちょっと思うところあって、本格的に駒落ちで勉強したくなりました。

ただ、ネット将棋ではなかなか駒落ち対戦は成立しませんし、私が通っている町道場も基本平手のみなので、駒落ちを指す機会そのものがなかなかない。

…となると、ここは激指先生の出番でしょう。

というわけで、今後「激指し13に挑む」と題して、六枚落ちから初めて、所定の成績を上げたら次の手合いへというルールでみっちり駒落ちに取り組んでみようと思います。

  • 4連勝または6勝1敗で次の手合いへ進む
  • 4連敗または1勝6敗で前の手合いへ戻る
  • 相手は全戦型タイプの五段

で、六枚落ちから開始となりますが、六枚落ちと思って侮ることなかれ。始める前に何度か試しに対局してみたら、結構負かされる(涙)

さすがに相手の駒が少ないので敵陣を突破するのは難しくないのですが、そこは正確無比な終盤力を誇る将棋ソフト。とにかくそこからの受けが強靱すぎてなかなか寄せきれないのです。そしてまごついているうちにいつの間にか駒損して追い込まれて…ってパターンで結構負かされました。

というわけで、正直六枚落ちを突破するだけでも苦労しそうですが、まあそこは棋力向上への試練だと思って頑張ります。

というわけで、対激指五段、六枚落ち第1局のもようをお届けします。

△3二金    ▲7六歩    △7二金    ▲6六角    △8二銀    ▲9六歩
△7四歩    ▲9五歩    △6四歩    ▲5六歩    △5二玉    ▲9四歩

2016-04-23a.png

私は定跡通りの9筋攻めを敢行しましたが、激指は受けを手抜いてきました。定跡では、この時点で金が7三にいて、▲9四歩△同歩▲同香△8四金▲9八飛△9五歩と続き、その後に下手は角を切る、という展開になるのですが、今回はそうはなりませんでした。

△同 歩    ▲同 香    △8四歩    ▲9二香成  △7三銀    ▲9八飛
△4二銀    

2016-04-23b.png

ただ、激指によればこの展開も定跡の範囲ではあるらしいです。激指によればこの場面では▲8一成香、または▲9三飛成が定跡らしいです。

2016-04-23c.png

▲8一成香って成小駒を一段目へ移動という動きで一見指しにくいのですが、こうしてみると金が9筋側に動けなくて飛成が受からない上に、単純に次の▲9二飛成が強烈ですね。なるほどね~

私は大駒の近くで接近戦になるのが怖くて、▲9四歩と垂らしたのですが、それにより定跡からは完全に外れました。

▲9四歩    △3四歩    ▲9三歩成  △9七歩    ▲同 飛    △3一金
▲8二と    △6五歩    

2016-04-23d.png

一見、角を追い払いに来た手に見えますが、▲5七角で何も起こらない。しかし、実はこの手の狙いは角を追うことではなかったのです。

▲5七角    △6二金    ▲8三と    △6四銀    

2016-04-23e.png

と金と成香で金銀を剥がしにかかるのですが、激指先生はするすると金銀をかわしてそれを許さない。▲8三とに対して△6四銀。先ほど角を追い払いに来たように見えた△6五歩の真の狙いはコレだったようです。恐るべし、激指先生の強靱な受け。

というわけで私は▲1三角成で挟撃体勢を構築にかかりました。

▲1三角成  △4四歩    ▲8二成香  △4三玉    ▲9一飛成  △3二金
▲7二と    △6三金    ▲6一龍    △5四金    ▲6二と    △7三銀
▲7二成香  

2016-04-23f.png

ここに来てようやく銀一枚剥がせる目処が立ちました。本譜は△6二銀とと金を外してきましたが、△6四銀と逃げても▲6三とで銀の逃げ場はありません。

△6二銀    ▲同成香    △1二歩    ▲同 馬    △6六歩    ▲同 歩
△4五金    ▲5二成香  △5六金    ▲4二成香  △同 金    

2016-04-23g.png

ここで▲5二銀と打てば即詰みだったようです。△5四玉なら▲6五龍までなので、△5二同金ですが、それには▲3二銀の捨駒があり、△同玉に▲5二龍以下詰みます。

本譜は▲2三馬と玉の包囲網を狭めにかかりましたが…

▲2三馬    △4五歩    ▲5一銀    △3二金    

2016-04-23h.png

ここで▲6二龍がありました。△2三金と馬を取れば、▲4二龍△5四玉▲6五銀△5五玉▲5三龍△6六玉▲5六龍まで詰み。本譜は寄せを読み切れず馬を逃げたため、ややこしい将棋になっていきます。

▲1四馬    △2三歩    ▲1五馬    △4六歩    ▲同 歩    △同 金
▲6四龍    △5四香    ▲5八歩    

2016-04-23i.png

どう考えたって▲5五歩ですよね。何をやってるんだか。

△6三歩    ▲同 龍    △4四玉    ▲6二銀不成△4三金    ▲7七桂    

2016-04-23j.png

手詰まりになって桂を5三に利かせようとした手ですが、筋悪ですよねぇ。激指によれば▲3二銀がありました。なるほど、△3三金なら▲5三銀不成ですか。で、玉が逃げたら馬で金を抜くという。

実際にはこの後4手で激指の投了となりました。

△7五歩    ▲6五桂    △5八香成  ▲同金右
まで78手で下手の勝ち

2016-04-23k.png

59手目△3二金に対して▲6二龍は覚えておきたい寄せですねぇ。

以下、棋譜です。

この投稿の続きを読む

[自戦譜]詰将棋効果を実感した2局

昨日は将棋倶楽部24と81Dojoで1局ずつ指しましたが、どちらも「詰将棋やっててよかったぁ」と実感した将棋となりました。せっかくなのでご紹介。

1局目は24での対局。横歩取りっぽい出だしから、先手が角頭を守らないまま先に突っかけるというちょっと変化球の出だしになりましたが、結局は横歩取りに合流し、後手の私が相横歩取りへ持っていきました。

2016-01-07a.png

先手は▲7七桂型を選び、その後はお互い慎重な駒組み合戦が続きます。お互い付け入る隙を与えまいと終盤に入る前に持ち時間をほぼ使い切る神経戦。しかし、私が見せた一瞬の隙から、瞬く間に窮地に追い込まれます。

2016-01-07b.png

▲7二歩成となったこの局面はほぼ有効な受けはないでしょう。

この後、△7八成桂入りました。自玉はもう受からないので勝負…というより最後のお願いに近い感じでした。おそらくここで先手が玉を逃げていけば、こちらの負け確定だったと思いますが…先手は成桂を取ってきました。

心の中でガッツポーズした瞬間です(笑)

2016-01-07d.png

もう一度慎重に読みを入れ直してから、△6六桂と跳ねて、これで即詰みです。一見桂のタダ捨てですが…玉を逃げるのは駒をべたべた打っていくだけで簡単なので、本譜は▲同歩。その後、△7七金▲6九玉△7八銀と進んで1-4図。

2016-01-07e.png

ここまで進めば桂捨ての意味が見えます。そう、6七の地点に角打ちのスキマを作るためだったんですね。これのおかげで△5八玉と逃げられても▲6七角が打てて詰むというわけです。本譜もここで投了。まさに劇的な逆転勝ちでした。

もう一局は81Dojoから。こちらの先手番で、これも横歩取りに。私は青野流で受けて立ちました。こちらは先ほどとは一転、青野流にふさわしい乱戦模様に。

2016-01-07f.png

▲2一飛と打ち込んだ時点から、二枚替えと引き換えにどちらかの飛車を龍にするという構想はずっと持ってました。問題は、実際にどちらの龍を残すか。読みを重ねた結果、下の龍を残すことに決めました。

で、二枚替えを決行して下の飛車が龍になったこの局面。

2016-01-07g.png

実はこれで詰めろになってます。それを見越して、下の龍を残すことに決めたのですが、ちょっと見えにくい詰めろなので頓死もあるかなと思ってたら案の定…後手には詰めろが見えてませんでした。△4八成香▲同金△3九馬の時点で、不意の桂打ちカウンター一発。

2016-01-07h.png

ここも一見歩頭にタダ捨てのこの▲6四桂で即詰みです。△同歩は▲4一角が決め手で、これに△6二玉なら▲6三銀△5一玉▲5二角成まで。ここでも桂捨てで6三に銀を打つスキマができているのがポイントです。途中、▲4一角に△5一玉なら、▲6三角成まで合い効かずの詰み。

本譜は桂を取らずに△6二玉と逃げましたが、これには▲6一龍と切るのが決め手で、ここで投了。

2016-01-07i.png

ここからは△同玉の一手に▲5二金で詰みです。

この2局目は後手が飛車と桂香の交換からやや攻めが細り、逆転勝ちというよりは順当勝ちという感じではありましたが、狙いの一発で鮮やかに勝つことができて非常に気分が良かった(笑)

1局目も2局目も駒を捨てて打ち込みのスキマを作るという手筋でしたが、どちらも詰将棋には頻出する手筋ですからね。詰将棋をやりこんで来たからこそ放てた1手だったと思います。

それにしても、その日に指した2局がともに歩頭の桂捨てで決着するとは、偶然とは言え将棋は面白い。

というわけで、やはり詰将棋は実戦にも役立つということを改めて痛感した一日でした。

以下、棋譜です。

この投稿の続きを読む

[自戦譜]ついに「低級」脱出!

ついに将棋倶楽部24でレートが550を超え、夢の低級脱出を果たしました!!

screen

とはいえ、定着するのは苦労しそうですけどね…しばらくは行ったり来たり、またはいったん低級に戻って、脱出できそうでできない、という状況が続く気がします。

まあ、なにはともあれ初めて「低級」を脱出した記念として、その時の自戦譜でも。

11級同士の対決で、後手が私です。

▲2六歩    △3四歩    ▲2五歩    △3三角    ▲1六歩    △1四歩
▲5八金右  △8四歩    ▲7六歩    △2二銀    ▲6六歩    △3二金
▲6七金    △8五歩    ▲7七角    △5二金    ▲7八金    △6二銀
▲6九玉    △4一玉    ▲8八銀    △5四歩    ▲5九角    △9四歩
▲7七銀    △4四歩    
(1図)

2015-11-10k

先手の2筋突き越しから始まり、角換わり模様かなとも思ったんですが、先手はそこからいわゆる「無理矢理矢倉」の形に持って行きました。最近は横歩取りばかり指してて矢倉から遠ざかっていたのもあり、勝負勘が心配でしたが…

▲3八銀    △4二角    ▲3六歩    △6四角    ▲1八飛    △7四歩    
▲2六角    △4三金右  ▲3七桂    
(2図)

2015-11-10l

個人的にこの先手の桂跳ねには首をひねりました。疑問手というか、△6四角ののぞきに対して▲1八飛とかわした意味を継承してないんじゃ、と思ったためです。

私の理解では、△6四角に対して▲1八飛とかわすのは、右銀の動きを自由にして前線への進出を図るためと思ってました。▲3七桂では逆に右銀の動きを妨げてしまいます。事実、この後先手の右辺は硬直状態に近くなり、右銀の扱いにとても苦労している感じでした。

△3三銀    ▲7九玉    △3一玉    ▲8八玉    △2二玉    ▲6五歩    
△7三角    ▲6六金    △8四角    ▲9六歩    △5三銀    ▲5六歩    
△6二飛    ▲4六歩    △6四歩    ▲同 歩    △同 飛    ▲6五歩    
△6一飛    ▲4五歩    △7三桂    ▲4四歩    △同銀左    ▲4五歩    
△3三銀    ▲4七銀    △6五桂    
(3図)

2015-11-10c

狙いの桂跳ねが炸裂した瞬間です。当たっている銀を逃げれば△6六角で金がタダですし、放置しても△7七桂成に▲同桂ならやはり△6六角で金の素抜きですし、▲同金でも△6六角と二枚替えを狙って勝勢。勢い、先手は金桂交換に応じざるを得ず、これで本局の主導権を握ることに成功しました。

▲同 金    △同 飛    ▲6八飛    △6七歩
(4図)

2015-11-10d

いったん飛車交換を拒否しましたが、ここは素直に応じてよかったかもしれません。既に矢倉が崩れかけている先手に比べ、こちらは金銀四枚の総矢倉が健在です。先手は歩切れでもありますしね。△6八飛成▲同銀△4八角成くらいで優勢勝ちだったかも。

もっとも、この歩を▲6七同飛と取ったら即座に飛車交換に応じるつもりでした。そう、△6七同飛成▲同金△2八飛の王手角が狙いです。

▲同 金    △3九角成  ▲6六歩    △6一飛    ▲4六銀    △4七金
(5図)

2015-11-10e

この金打ちは△2七金と迷ったところです。△2七金なら角が詰みますが、持駒の金を僻地へ置き去りする可能性が高いので指しづらかった。

もっとも、本譜では結局この4七金も3七の地点に置き去りになってしまうのですが、それが後々守りに効いてくるとはこのときは思いもしませんでした。

▲4四歩    △同銀左    ▲4五銀    △3三銀    ▲5五歩    △同 歩
▲3五歩    △同 歩    ▲同 角    △3四歩    ▲4四歩    △3五歩
▲4三歩成  △同 金    ▲5二金    △8一飛    ▲5三金    △同 金
▲3四桂    
(6図)

2015-11-10f

先手が必死の手順で右辺を捌いて、この桂打ち。本譜はこれを△同銀と取ってしまったんですが、魔が差したとしか言いようがありません。△3二玉とかわしていれば、明らかに先手の攻めは切れ筋だったのに…

事実、この後猛追撃をくらい、むしろ形勢逆転かというところまで追い込まれます。

△同 銀    ▲同 銀    △3七金    ▲4二銀    △3二金    ▲5三銀成  
△8六歩    ▲同 銀    △6五歩    ▲2四歩    △6六歩    ▲同 金    
△5七角    ▲2三歩成  △同 金    ▲同銀成    △同 玉    ▲6七金    
△6八角成  ▲同 金    △2八飛    
(7図)

2015-11-10g

攻防のつもりで打った飛車ですが、これが後々絶体絶命の危機を救うことになります。

▲5八歩    △5六桂    ▲4五角    △3四桂    ▲8一角成  △6八桂成  
▲2四歩    △同 玉    ▲2二飛    △2三歩    ▲2五歩    △同 玉    
▲2三飛成  △2四歩    ▲2六歩    △同飛成    
(8図)

2015-11-10i

この飛車成りで入玉が見えてきました。龍はもちろん僻地に置き去りになっていた3七の金がここに来て輝きを放っています。あとは連続王手を断ち切って手番を握り、慎重に寄せて勝利しました。

▲3四龍    △同 玉    ▲4五金    △2五玉    ▲3四銀    △3六玉    
▲5五金    △4七玉    ▲4五馬    △6六馬    ▲7七銀    △7八金    
▲9七玉    △7七金    ▲同 桂    △同 馬    ▲5七金    △4八玉
(投了図)

2015-11-10j

途中、勝負手に対する応手を誤り、大優勢の将棋を一気に危うくしてしまいましたが、なんとか勝ち切れてよかった(^^;

以下、棋譜です。

この投稿の続きを読む