不惑オヤジ(と娘)の将棋な日々

アラフォー親父と小学生娘の悪戦苦闘の記録

カテゴリーアーカイブ: 勉強法試行錯誤

振り飛車党に俺はなる!

将棋を覚えて以来、私は一貫して居飛車党でした。たまに気まぐれで飛車を振ることはあっても、それはあくまでお遊びであったり、気分転換であったり、その程度のものでした。

しかし、このブログでは特に触れてなかった気がしますが、最近twitter界隈では「対抗型党」を自称していました。要するに、居飛車対振り飛車の対抗型を指すために、相手によって居飛車振り飛車を使い分けるってことですね。対抗型を自分の主戦場としようとしていたわけです。

これは、学ぶ戦型を絞り込むという意味もありました。やはり社会人であり、将棋にかけられる時間が限られている以上、基礎固めのために定跡をちゃんと学ぼうと思ったら、どうしても戦型は絞り込まないと難しい。そうなると、居飛車党を続けるのはどう考えても合理的ではありません。

矢倉、雁木、横歩取り、角換わり、(相掛かり)、対四間飛車、対中飛車、対三間飛車、対向かい飛車…

目が回ります。何の罰ゲームかと。

そこで、居飛車党から「対抗型党」となって、上記の中から相居飛車系の戦型を排除しようとしたわけですが、最序盤次第では相振りになったり、相振りを警戒して様子見していたら相居飛車になってしまったりということも少なくない。それに対抗型と言っても中飛車、四間飛車、三間飛車ではそれぞれまったく形が違うわけです。

それならばと、もうここはスパッと振り飛車党へ転向することにしました。

主力戦法を四間飛車としておけば、対抗型にならなかったとすれば相振りになるくらいなので、定跡の学習範囲は四間飛車と相振りに絞り込むことができるはずです。

というわけで、早速以下の本を購入して勉強中です。

四間飛車を指しこなす本〈1〉 (最強将棋塾)

相振り飛車で勝つための18の心得

必修!相振り戦の絶対手筋105

せめて積ん読にはしないよう頑張ります…

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基礎固めが足りてない?

棋力向上を完全に捨てたわけでは無いので、今もあれやこれや考えながらやってはいます。

で、最近は、アマチュア強豪の上達に関する体験談等を色々拾いつつ考えてました。

あえてアマチュア強豪に限定したのは理由があって、プロだとどうしても「ファンに将棋を辞められるわけにはいかない」というしがらみがあるので、あまりストイックなことは言えない事情があるだろうと。実際、アマチュアの強い人たちの話を見聞きすると、やはりそれなりにストイックなことをやってらっしゃる。

でそれらを自分なりに解釈した結果、私はまだ基礎固めが足りていないという結論に至りつつあります。

正直、自分はもう基礎は固まっている。だからまがりなりにも有段者になれたんだ。そう思っていました。故に、伸び悩んでいるのは将棋の捉え方、つまり大局観とかに問題があるんだろうと。

しかし、そういった強い人たちに言わせると、私のようなウォーズ初段レベルではどうもまだ基礎が固まっているとは言えないらしい。基礎がちゃんと固まっていれば、ウォーズなら三段くらいにはなっているはずだと。

では、「基礎が固まっている」とはどういう状態か。いろいろな人の話を自分なりに結合して、だいたいこんな感じなのかと。

  • 世に知られている「手筋」の類いはほぼ全て習得していて(駒別の手筋、囲い崩し、必死、凌ぎなど)、実戦で使いこなせている
  • 主力戦法の主要な定跡を意味も含めて理解している
  • 5手詰ハンドブックレベルの詰将棋本は3冊分程度丸暗記している
  • 標準的な5手詰めなら初見でも20秒以内

私自身はと言うと、詰将棋はかなりこのレベルに近づいている気がしますが、手筋や定跡に関しては正直全然遠いです。手筋問題集とか、昔解いたものを見返してもしょっちゅう詰まりますし、定跡はずっと軽視してロクに取り組んでなかったので言わずもがなです。

以前、「棋力とはパターンの蓄積だ」という自説を披露しましたが、それは基本的に間違ってはいなかった。ただ、そのゴールは私が考えていたよりもずっと遠かったというところでしょうか。

なので、もう一度手元の手筋問題集と定跡書を選別し、ひたすら反復練習して完璧に身につけるところからかなぁ…というわけで早速始めてます。少なくとも三段になるまでは、大局観とかについてはいったん意識から外し、手筋と定跡の習得、そしてその使いどころ学ぶための観戦、この三本立て。あとは衰えないようにたまに詰将棋。こんな方針で行こうかと。

まあ、「上達のためにやりたくないことまではしない」といいましたけど、こういった反復練習は実はそれほど嫌いじゃないです。他にやりたいことの時間を削ってまでやるつもりはないですが、このくらいなら多分頑張れる。

今回の方針立て直しに当たって、いろいろなアマチュアの方の体験談等を参考にしましたが、具体的な方法論に落とし込むにあたって決め手になったのは↓この本でした(kindle限定)。記事の締めとして、ご紹介しておきます。

森を見すぎると木が見えない?

棋力向上という至上命題を下ろし、じゃあこれからどうやって将棋に取り組み、このブログを運営していくかを書こう思っていたら、ちょうどタイムリーに、前回の記事にコメントをいただきました。

まずは全文引用します。

おさけ 2019年4月5日 04:25

昔から将棋ブログを読んでおりますが、共通問題として、上達しない問題があります。それでモチベが低下し、更新しなくなります。しかし、私が思うに、上達していないのではなく、上達を自分で実感出来ていないだけという気がします。24や81のR点やウォーズの達成率は上達が感じられる一要素ですが、その数字が全てを適切に表しているかといえばそうとは言えないと思います。将棋は実力差がない同じ棋力同士でも大半は引き分けではなく勝敗がつきます。両者に差は無いのにR点や達成率は大きく変動します。勝敗という最終的な結果だけで判定されるからです。

将棋は結論として先手か後手が必勝、あるいは千日手や持将棋による引き分けになるのはご存知の通りです。そして序盤で小さな損をしたとすれば、損をした側が理論上はほとんど負けです。つまり最初に損をした側はその時点で自力勝利はなく、他力勝利の道になります。そういう意味で、最終的に負けはしたが、最初に有利を築いた、というのは本来評価に値すると思いますが、R点や達成率システムでは一切評価されません。

R点や達成率にやる気やモチベを支配されないようにするには、自分の中に評価基準を持つことだと思います。私の場合は先に書いた、最初に有利になったか否か、を大きく評価するようにしています。最初に少しでも有利になっていた場合は、どこかに勝ちの目があったということです。ゆえに私の中では「負けはしたが実質的には勝ったも同然」という強引な解釈をしています。

もしブログを継続なさるのでしたら、R点や達成率だけでなく、ぜひ、定性性や定量性がある別の目標や基準に沿ったご自身の上達評価もしてみて欲しいなと思っています。そういう意味でも、最初に有利になったか?は有意義だと思っています。

とりあえず、本当に成果ゼロだったのか?上達しなかったのか?今一度、評価してみてはいかがでしょうか?R点や達成率に現れにくい形で効果あった可能性は残されていると思います。

おさけさんにはいつも示唆に富むコメントをいただいており、本当にありがたいです。

今までも、感覚的に「手応え」みたいなものを感じることが無かったわけではないのです。いやむしろ、そういった手応えを感じる機会は結構多かったかもしれません。

ただ、それらが目に見える結果に結びつくことが無かった。

上達は結果に結びついてこそ意味がある、という考えを持ってます。それも、主観の余地の入らない客観的なもので。

「手応え」や「感触」みたいな感覚的なもので上達は計れないし、計ってはいけないと思ってました。そういった、根拠の無い感覚などアテにならない、客観的な結果として表れなければならないと。そして客観的結果として一番解りやすいのが、ネット将棋のレーティングということになってしまうんですね。

このブログのコンセプト上、客観的に結果を評価できるものが必要だったという側面もあるかもしれません。

「手応え」はあるのに、「結果」に結びつかない。じゃあこの「手応え」は気のせいか。この手応えを得るのにかけた時間と労力はただの無駄か。…そんな思考に陥ってしまい、モチベーションが急降下しました。時期的に、身内の不幸と仕事のトラブルが続き、メンタル的に弱っていたのも拍車をかけたと思います。

そして上達を命題とするのをやめました。

皮肉なことではありますが、ある種上達への執着を手放してみて、初めてそういった定性的・感覚的なものに意味を感じられるようになってきました。

たとえ負けても「あー、一応身についてはいるなぁ」みたいな。

本来、小さな進歩をきちんと評価してプラスに捕らえていくことが、将棋に限らず、何かを学び身につけるためには必要なことだと、私は学んでいたはずなんですけどね…。勝敗のみで評価されるレーティングだけ見てると、そういった小さな進歩はどうしても過小評価しがちになりますね。

小さな進歩を認めず、ひたすら結果のみを求める。

人に何かを教えるときに、これやるとやる気無くすよと一般的に言われてることを、自分自身にやっていた気がします。

結果を追うと疲れるので、もう結果にこだわらずやりたいことだけやっていこうと開き直って、ようやくモチベーションが回復してきた次第です。

やったことが身についていると感じられればいい。結果に至らなくても。そんな感じでゆるく取り組んでいこうかと思います。

そして今後のブログの運営ですが、このブログのもう一つのコンセプトに、「上達への悪戦苦闘を包み隠さず明かす」というものがあります。

こうした挫折やその後の方針転換も含め、悪戦苦闘の一環でしょうし、同じように結果が出ずに苦しんでいる大人達に共感してもらえる部分もあるかなと信じ、とりあえずブログは続けようと思っています。

久しぶりの更新&今後のこと

ずいぶんと久しぶりの更新になってしまいました。ほぼ1.5ヶ月ですか。ここまで間隔を開けたことは当ブログが始まって以来のことですね。

年末あたりから仕事がシャレにならないレベルで忙しかったりという理由もありますが、やはりモチベーションの低下も否定できない事実です。

なかなか思うように上がらない棋力に悩み、一昨年より1局30回を基準に棋譜並べを繰り返すという勉強法に賭けて一年間頑張ってみたものの、ほぼ成果ゼロ。この時点で自分の中で将棋熱が一度燃え尽きてしまいました。

このブログの趣旨のひとつは、自分を人柱にして上達法を追求するというものだったわけですが、その目標がもう見えなくなってしまった。

その後、少し将棋への入れ込みを控え(仕事のせいで物理的にそうせざるを得なかったとも言う)、低空飛行で細々とやってましたが、最近はようやくモチベーションが復活してきました。

ただ、もう以前のようにがむしゃらに棋力を伸ばそうというところまでは戻ってません。躍起になったところで成果なんて出ず、疲れるだけなのだと悟ってしまった。

なので、もうこれからはゆるーく取り組んでいくことにします。

棋力を伸ばすという至上命題はもう下ろす。やりたいことだけをやる。もう純粋に趣味として楽しむ以上のことはしない。それで伸びれば儲けものだが、伸びなくても知らない。一応の目標として「将棋クエスト三段」を挙げておくけど、そのためにしたくもない勉強を無理してまでしない。

…と決めてから、ようやく将棋熱が戻ってきました。

このブログの趣旨が揺らぐということもあって、更新停止・閉鎖も考えましたが、このスタンスでもうしばらく続けてみることにしました。

その結果、どうしてもしっくりこないということになれば、やはり閉鎖するかもしれませんが、もうしばらくお付き合いいただければ幸いです。

樺沢紫苑著「学びを結果に変えるアウトプット大全」~将棋に活かすなら

棋書でもなんでもありませんが、ちょっと今回は以下の本をご紹介。

「学びを結果に変えるアウトプット大全」

前々から気になっていた一冊でした。

どういう本かはタイトルの通りで、学んだことを身につけて結果を出すための、「アウトプット」のやり方を80通り挙げて説明しています。

勉強するのはインプットで、そのインプットしたモノを外に出すモノがアウトプット。学ぶだけでは駄目で、学んだことはアウトプットして初めて身につくのだと。一般的な人の勉強法はインプットに偏っているので、ほとんどの人が学んだことを成果に変えられていないのだと著者は説きます。

この理論自体は別に著者独自のものではなく、一般的に存在する概念で、私も以前から知ってはいました。で、将棋の勉強についても私はインプットに偏っているのではないかと、疑問を呈したこともあります

ただ、私はアウトプットの定義を誤解していたようです。アウトプットとは「学んだことを実践で活かすこと」だと思ってました。間違いではないのでしょうが、それはアウトプットのひとつの側面でしかなかった。

例えば、学んだことをノートに書き出す。これもアウトプットであると。頭に入れたことを手を動かして紙に出力(アウトプット)する作業を経ることで、より記憶が強固になる。だから、学校の授業で生徒にノートを取らせるのは、この意味では理にかなっている。

アウトプットはそれ自体が目的ではなく、学習を強化する手段だった。私はそれを誤解していたらしい。

インプットしたことを外に吐き出す作業が、アウトプット。これをよく知られる将棋の勉強になぞらえてみるとどうなるか(半分、そのために本書を買ったようなもの)。

例えば詰将棋。問題を解くという行為は、インプットした知識を試すという意味で、アウトプットと位置づけられます。なので、詰将棋も基本的にアウトプット型の学習と言えます。しかし、詰みの形を学ぶという文化は将棋の場合は、頭金などごく基本的な形を除いてあまりなく、詰将棋を繰り返すことで、詰みの形を覚えていくことになります。つまり、ある意味インプットとアウトプットを同時にこなしているとも言えなくもない。そういう意味では、実は学習としてはかなり効率のいい手段なのかもしれない。

次の一手。これも詰将棋と同様と考えることができそう。ただ、次の一手のベースとなる手筋や定跡はインプットとなる情報が充実しているので、詰将棋よりはややアウトプット寄りかもしれませんが。

定跡書。これはもう、単に読むだけならインプット100%でしょうね。それをノートに書き出すなり、本に書き込みを入れるなりで、どこかにアウトプットの機会を意図的に設けないと、血肉にするのはなかなか難しいということか。

棋譜並べ。これも単に並べるだけではインプットでしょう。なので、ただ並べるだけでは、おそらく棋譜並べの潜在力を十分享受できていない。並べていて気づいた何かを、書き出すなり、人に伝えるなりの、アウトプットを追加するべきなのでしょう。なので、私がこのブログで棋譜並べを記事にして紹介しているのは、アウトプットという意味では正しいやり方なんだと思う(アクセス解析を見る限り、棋譜並べ記事はあまり需要が無さそうな感じですがねorz)。

おそらく、観戦も棋譜並べと同じように考えていいでしょう。…というわけで、早速今日のNHK杯戦、今泉vs深浦戦で実践してみましたので公開。

悪筆でお恥ずかしい限りですが…

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今まで、間違ったアウトプットを意識してやっていたので、今後は正した認識のもと、改めてアウトプットを意識して勉強していこうかと思います。

もちろん、上記以外にも興味深いノウハウが満載で、久々にビジネス書で満足感が得られました。当ブログの記事として、将棋に活かせそうだと思った部分をご紹介しましたが、ご興味があればご一読ください。

Re: 点と線

8月22日の記事に対するおさけさんのコメントに返答しようと思ったのですが、ことのほか長くなったので、記事として投稿することにします。

その記事の中で、yamakazさんにとって新しい情報や役立った部分はどの部分でしょうか?既知の情報もあったかと思います。ぜひ、それを具体的にして頂いた方が、将棋を教える側の立場になることが多い人には参考になるのではないかと思います。

筆者注:「その記事」とはこちらのブログ記事になりますね。

全体的には、既知の情報3割、未知の情報4割、なんとなくイメージレベルでは捕らえていたけれど自分の中で具体化されていなかった情報3割ってところでしょうか。

項目レベルで具体的に分けるとこんなところ。

  • 既知の情報
    • 形勢判断の要素
    • 駒の損得と緩急の考え方
  • 具体化されていなかった情報
    • 序中盤での形勢判断要素の序列
    • 玉の安全度の方向性と一局の方針
  • 未知の情報
    • 玉の堅さと緩急の考え方
    • 駒の効率と緩急の考え方
    • 駒の効率と、玉の安全度の方向性の組み合わせ
    • 大局観について

当該記事で一番私のニーズにヒットしたのは、形勢判断の各要素とそれに基づく考え方のパーツをベースに、大局観のところで戦型別に一局を通じた方針を立てる考え方に触れているところですね。

対振り飛車で居飛車急戦策を長年愛用してますが、中盤までは攻めを切らさず、しかし終盤は穏やかにという考え方はまったく意識したことがなかったです。受けは最低限のギリギリで凌ぎ、強引に美濃囲いを突き破っていくような指し方ばかり指向してたのでまさに目からウロコだったんです。

形勢判断の要素が「損得、効率、堅さ、手番」というのはわかっていても、じゃあそれを判断した後どう方針を立てるかといえば、極端な話、「損しているときは急ぐ、堅い時は多少強引な捌きもOK」程度しか、明確な認識がなかったわけですよ。

あるいは、yamakazさんにとっても全て既知の情報ではあったけれども、まとめて書かれていることがなかったので今回情報整理に繋がり、点が線になったということなのでしょうか?だとしたら教科書やカリキュラムの土台として各自の体系論に組み込むことで教える側の質が上がるように思います。

全てではないにせよ、既知の情報ももちろん多かったです。ただ、それらの情報がこういう形でまとめられているものにはお目にかかった記憶がありません。

多分、あちらこちらに断片的に散らばっている情報ではあるのでしょうが、こういった大局観論が体系的にまとめた情報は、私が知る限り他に絶無です。

プロの著述で、大局観に触れたものについては、私の蔵書の中では多分、以下の三冊が該当します。

上達するヒント (最強将棋レクチャーブックス(3))
羽生 善治
4861370086

初段最短コース 不朽の名著 (将棋連盟文庫)
内藤 國雄
B00HC6CX96

マイコミ将棋BOOKS 必ず役立つプロの常識 (マイコミ将棋ブックス)
阿久津 主税
4839934177

 

ただ、これらいずれも、「体系的にまとめられている」とはとても言えません。

唯一、内藤先生の本だけは体系化しようという試みが見て取れますが、ちょっと私が思う方向とは違う基軸になっているようで、いまひとつフィットしません。

なのでこれらの棋書も含めて、断片的に散らかっている大局観の情報をかき集めて体系化するという過程は、自分で開拓しないといけない状態になっています。大局観を身につける上で、私が「強い人に師事できる人は有利」と言う理由はそこにあります。

今の私はこのような状況を踏まえつつ、自分の中で断片的に点在する大局観論を線でつなぐために、普段の対局、観戦、棋譜並べで、より強く意識してやろうとしているところです。そのためにも、先ほどのサイトのようなうまくまとめられた情報の存在はとても助かるわけです。

ただ、それを意識し始めるとなぜか成績が絶賛急降下中で心が折れそうです(笑)。まあ、新しいことを始めたが故の産みの苦しみと捉えて、なんとか乗り越えようと思います。

もしかしたら私はあれこれ余計な事を難しく考えすぎで、もっと大雑把に漠然と捉えた方がうまく行くのかもしれないなと思ったりしますが、理屈屋理系頭の私に、それは難しいので…

もしかしたらなのですが、本では「将棋新理論」「本筋の見極め方」に書かれているかもしれません。いずれも谷川浩司著、です。あるいは米長邦雄著「将棋中級入門」だったかもしれません。

情報ありがとございます。入手を検討してみます。

点と線

自分が今まで主にやってきた訓練法と言えば、詰将棋であり、次の一手であり、必死問題であり…なわけです。

これらの訓練法の有効性を否定するつもりは毛頭ありませんが、最近、これらの訓練法だけでは致命的な欠陥があるのではと思うようになりました。

なぜなら、これらの訓練法は全て「点」であるからです。

将棋のある瞬間をスナップのように切り出して、その局面だけを捕らえて最善手を探すものなわけです。

しかし、一局の将棋には「流れ」というものがあって、そんな問題集に登場するような絶妙手が決まる局面など、実戦でそんなに遭遇するわけではありません。むしろ、そんな絶妙手など潜んでいない地味な瞬間の方が間違いなく多いはずなんです。

そういう一局の大部分を占める「普通の局面」で、間違った手を選ばない能力というものが必要なはずなんです。

今までやってきた問題集系中心の訓練は、そのあたりにアプローチできているとは思えない。点の数は問題集系でいくらでも増やすことができる。しかし、それらの点をつなぐ「線」がないので、実戦で有効に使いこなせてない、またはそんな場面が訪れる前に将棋が終わっているのではないか。

昨年末から棋譜並べ中心の訓練に変えましたが、一局の中の絶妙手を味わうような見方であり、結局は点の訓練になっていたように思います(当ブログの過去の棋譜並べ記事を読み返してもそれは明らかですね)。

その点と点をつなぐ線の正体は何かと言えば、やはり「大局観」なのでしょう。

これまでも、大局観の意識が無かったわけではありません。しかし、普通の局面をどう判断して、どう方針を立てるのか。この肝心な部分を、きちんと系統立てて解説できている棋書や情報に、正直今までお目にかかったことがありませんでした。なので、一局の将棋を、大局観を意識しながら鑑賞・検討するということが、なかなかできなかった。

が、ようやく見つけました。こちらのブログ記事

形勢判断のしかたから、それに基づく方針の立て方まで、かなり具体的に書かれています。私が求めていた情報の多くが詰まっていて、とても参考になります。

どうしてこういう情報がきちんとまとめられた棋書が無いのでしょうかね(もし私が知らないだけなら、教えて欲しいです)。

今後の訓練としては、棋譜並べ中心なのはそのままで、棋譜や自戦を吟味する際に、上記サイトなどを参考にして、「流れ」を徹底的に意識してやってみようと思ってます。

最近の棋譜並べ

後々に振り返るために、今現在、主要な訓練法として採用している棋譜並べについて記しておきます。

以前も紹介した『「ピリ将」ピリっ娘が将棋倶楽部24で初段になる50の方法』で推奨されている30回反復法をベースに、多少追加を入れて今は1局につきこんな感じでやってます。

  1. 先手で10回、後手で10回並べる。
  2. ここまでで、諳譜(棋譜を暗記する)ができているか確認。先手および後手で、手が止まること無くスムーズに並ばない場合は、できるようになるまで繰り返す。
  3. 諳譜ができたら高速で並べる。先後5回ずつ。100手以内なら2分、100手以上なら3分以内が目安。
  4. 脳内で並べる。先後5回ずつ。
  5. 将棋ソフトで先後1回ずつ、今度は自分なりの検討を重ねながらじっくり並べる。ポイントや疑問はソフトの意見を聞きながら整理しておく。
  6. 最後に、棋譜の解説があれば、ひととおり観る。

つまり最低でも1局につき42回は並べていることになりますね。

こうして書くと、かなり大変なことをやっているように見えるかもしれませんが、やっている本人はさほど重荷には感じてなかったりします。

頭を使うのは4以降の行程だけで、それより前は機械的にこなすだけですしね。むしろ早く次の棋譜を並べたいという欲求を抑えるのが大変で(笑)

だいたい1~3までの間に、その棋譜に対する自分なりのポイントというものが、おぼろげに浮かび上がってきます。それを5や6で回収していくイメージ。4は読みを鍛えるためのオマケみたいな位置づけかな。

この形に落ち着いたのは割と最近ですが、ベースとなっている30回並べ自体は、昨年の11月から始めています。

成果はというと…

始めた当初、将棋クエストで1600ギリギリだったレートが、今は1700台前半ですから、間違いなく成果は出ていると言っていいのでしょう。最近将棋ウォーズはやってませんし、将棋倶楽部24はイマイチ伸びが鈍い気はしますが、一応最高レートは更新してますし。

ところどころで、棋譜並べで学んだ指し筋が指せてるなと自覚できることもありますし、ちゃんと身についているのだと実感できます。

一方、並べている棋譜ですが、2月くらいまではプロの棋譜を並べていましたが、それ以降は天野宗歩の棋譜中心にシフトチェンジしてます。

これは、大元の『ピリ将』さんでも天野宗歩を推奨していることと、アマチュア強豪の中にも天野宗歩を推す人がいるということで、とりあえず乗ってみてます。私レベルでも比較的わかりやすい棋譜なのは確かで、プロの将棋に比べると納得感が多く得られてます。

天野宗歩を全体の5割とし、残りをYouTuberのアユムさんと、プロの棋譜で半々、という感じにしています。

アマチュアの棋譜を何故取り入れたかというと、アマチュアではよく見かけてもプロではまず出てこないような戦型を学ぶためですね。それに、やはりプロほどの複雑な手の殺し合いが無いので、手筋がビシッと決まる場面が多くて、わかりやすいのも良いです。YouTuberの中でもアユムさんは解説もわかりやすいですし、いろいろな戦型を指してくれるのがいい。多くの強豪YouTuberは、3切れとか10秒将棋の動画がほとんどな中、10切れの動画が多いのもよいですね。

以上、長々と語ってきましたが、身についている実感もあるし、実際に結果も出ていますので、今後もこの棋譜並べは私の訓練の中心としていくことになるでしょう。

大局観が歪んでる

最近、解説付きの棋譜を並べてみたり、ブログにアップした自戦譜や棋譜並べにいただいているコメントなどを拝見して思うのは、「大局観が歪んでる」ということですね。いや、最近と言うよりかなり以前から感じていたことではありますが。

自分の局面判断は大抵強い人たちや棋譜の解説と一致しない。大局観の根幹をなすのは形勢判断なワケですが、形勢判断の基準となる四要素(損得、効率、堅さ、手番)の評価のしかたがどうにもズレている。損得や手番についてはほぼ機械的に出るので、うっかりしない限り間違えようがないのですが、効率や堅さについては主観的なところもあり、自分と強い人たちの間に乖離が目立つのです。

かといって、大局観を学ぶ方法って、極めて限定されるんですよね。

大局観を学ぶ棋書、というのはそもそも非常に少ない。羽生先生の「上達するヒント」という本が大局観について書かれた名著との評判ですが、私の求めているモノとは微妙に違っています。

上達するヒント (最強将棋レクチャーブックス(3))
羽生 善治
4861370086

むしろ、最近買ったこの本が私が求めているモノに近い。

勝てる将棋の考え方 新・イメージと読みの将棋観
渡辺 明、 郷田 真隆 森内 俊之 加藤 一二三 三浦 弘行 鈴木 大介 豊島 将之 中村 太地 永瀬 拓矢
4839961107

羽生本は大局観についての基本的な考え方について述べたものと理解しており、それはそれで大切なのは間違いないのですが、じゃあそれを実際の局面にどう当てはめて考えるのかというと、羽生本だけではなかなか難しい。やはり実例を交えて学びたい。

しばらく両者を交互に読みながら自分の中の大局観を少しずつでも是正して行こうかなと。

あとはやはり棋譜並べですね。大局観を是正するためには、やはりプロの解説付き棋譜を並べるべき。というわけで、かなり前に買ったはいいもののあまり活用できていなかった以下の本に再登板してもらおうかと。

羽生VS森内百番指し
羽生 善治 森内 俊之
4839937613

現在棋譜並べは、天野宗歩2、アマチュア強豪1、プロ1の比率で並べてますが、このプロ1に上記の本を入れることにしてみます。

本当は、師事できるような強い人が身近に居れば、実際に教わりながら対局するのが一番早いんだと思いますが、あいにくと私にはそのような人はいませんので…

最近の修練状況

ぶっちゃけ、最近の修練は詰将棋と棋譜並べしかしてないです。

詰将棋は一度基本に立ち返り、3手詰ハンドブックから始めてます。ただし、スピードをグンと上げて、10分程度で200問を1周するというやりかたです。今のところ「3手詰ハンドブック」は8分前後、「3手詰ハンドブックII」は14分前後といったところです。

基本的な詰み形は一目で見えるようにしておくための練習ですね。3手詰ハンドブックが両方とも7分を割るくらいになったら、5手詰ハンドブックへと移る予定です。

3手詰ハンドブック
浦野 真彦
4861370329

3手詰ハンドブック〈2〉
浦野 真彦
486137040X

あとはたまーに詰パラアプリのレベル10くらいの問題を暇つぶしに解くくらいですかね。

棋譜並べは、「ピリ将」流の30回並べを実戦するようにしてから半年以上過ぎました。その間に、将棋倶楽部24も将棋クエストも最高レートを更新しているので、おそらく成果は出ているのだと思います。とくに将棋クエストは、この30回並べを実践する前は1500台安定だったのが、今は1600台後半で安定です。1700台の人にも少しずつ勝てるようになってきました。

自分自身でも、なんとなく将棋の質が変わってきたなと感じてます。

並べる棋譜はここ数ヶ月、天野宗歩を集中して並べてましたが、最近はそれだけでは飽きも来るようになったので、今は天野宗歩50%、YouTuberのアユムさん25%、山崎隆之八段25%って感じです。

とくにアユムさんの棋譜を並べるのはもうかなり即効性がありますね。相手もアマチュアですから、自分はよく遭遇する&よく使うけど、プロの棋譜にはまず出てこないような戦型も出てくる。端角中飛車とかね。これを並べるのがまたいい勉強になるんですよ。

この棋譜を30回通ししてから、また対振り急戦を指すようになりましたが、感触は良好です。オフラインで、私に急戦を一度は諦めさせた相手を、急戦で打ち負かすこともできましたし。

プロの将棋には絶対に出てこないような、アマチュア将棋独特の傾向に対処するためにも、ネット将棋の強豪IDを追っかけて並べてみるというのは、かなり有力な訓練法ではないかと思います。

とはいえ、プロの感覚も疎かにしてはいけないだろうということで、最近はプロの棋譜も4分の1ほど織り交ぜてます。個人的に山崎八段が好きなので、山崎八段の勝局譜を選んで並べてますね。

現状の感触はとても良い感じなので、当初の予定通り、11月まで1年間、棋譜並べ30回通しは継続するつもりです。今の時点でもそれなりの成果は出ている感じではありますが、1年経過してどうなっているか。

自分でも楽しみです。