不惑オヤジ(と娘)の将棋な日々

アラフォー親父と小学生娘の悪戦苦闘の記録

カテゴリーアーカイブ: 勉強法試行錯誤

樺沢紫苑著「学びを結果に変えるアウトプット大全」~将棋に活かすなら

棋書でもなんでもありませんが、ちょっと今回は以下の本をご紹介。

「学びを結果に変えるアウトプット大全」

前々から気になっていた一冊でした。

どういう本かはタイトルの通りで、学んだことを身につけて結果を出すための、「アウトプット」のやり方を80通り挙げて説明しています。

勉強するのはインプットで、そのインプットしたモノを外に出すモノがアウトプット。学ぶだけでは駄目で、学んだことはアウトプットして初めて身につくのだと。一般的な人の勉強法はインプットに偏っているので、ほとんどの人が学んだことを成果に変えられていないのだと著者は説きます。

この理論自体は別に著者独自のものではなく、一般的に存在する概念で、私も以前から知ってはいました。で、将棋の勉強についても私はインプットに偏っているのではないかと、疑問を呈したこともあります

ただ、私はアウトプットの定義を誤解していたようです。アウトプットとは「学んだことを実践で活かすこと」だと思ってました。間違いではないのでしょうが、それはアウトプットのひとつの側面でしかなかった。

例えば、学んだことをノートに書き出す。これもアウトプットであると。頭に入れたことを手を動かして紙に出力(アウトプット)する作業を経ることで、より記憶が強固になる。だから、学校の授業で生徒にノートを取らせるのは、この意味では理にかなっている。

アウトプットはそれ自体が目的ではなく、学習を強化する手段だった。私はそれを誤解していたらしい。

インプットしたことを外に吐き出す作業が、アウトプット。これをよく知られる将棋の勉強になぞらえてみるとどうなるか(半分、そのために本書を買ったようなもの)。

例えば詰将棋。問題を解くという行為は、インプットした知識を試すという意味で、アウトプットと位置づけられます。なので、詰将棋も基本的にアウトプット型の学習と言えます。しかし、詰みの形を学ぶという文化は将棋の場合は、頭金などごく基本的な形を除いてあまりなく、詰将棋を繰り返すことで、詰みの形を覚えていくことになります。つまり、ある意味インプットとアウトプットを同時にこなしているとも言えなくもない。そういう意味では、実は学習としてはかなり効率のいい手段なのかもしれない。

次の一手。これも詰将棋と同様と考えることができそう。ただ、次の一手のベースとなる手筋や定跡はインプットとなる情報が充実しているので、詰将棋よりはややアウトプット寄りかもしれませんが。

定跡書。これはもう、単に読むだけならインプット100%でしょうね。それをノートに書き出すなり、本に書き込みを入れるなりで、どこかにアウトプットの機会を意図的に設けないと、血肉にするのはなかなか難しいということか。

棋譜並べ。これも単に並べるだけではインプットでしょう。なので、ただ並べるだけでは、おそらく棋譜並べの潜在力を十分享受できていない。並べていて気づいた何かを、書き出すなり、人に伝えるなりの、アウトプットを追加するべきなのでしょう。なので、私がこのブログで棋譜並べを記事にして紹介しているのは、アウトプットという意味では正しいやり方なんだと思う(アクセス解析を見る限り、棋譜並べ記事はあまり需要が無さそうな感じですがねorz)。

おそらく、観戦も棋譜並べと同じように考えていいでしょう。…というわけで、早速今日のNHK杯戦、今泉vs深浦戦で実践してみましたので公開。

悪筆でお恥ずかしい限りですが…

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今まで、間違ったアウトプットを意識してやっていたので、今後は正した認識のもと、改めてアウトプットを意識して勉強していこうかと思います。

もちろん、上記以外にも興味深いノウハウが満載で、久々にビジネス書で満足感が得られました。当ブログの記事として、将棋に活かせそうだと思った部分をご紹介しましたが、ご興味があればご一読ください。

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Re: 点と線

8月22日の記事に対するおさけさんのコメントに返答しようと思ったのですが、ことのほか長くなったので、記事として投稿することにします。

その記事の中で、yamakazさんにとって新しい情報や役立った部分はどの部分でしょうか?既知の情報もあったかと思います。ぜひ、それを具体的にして頂いた方が、将棋を教える側の立場になることが多い人には参考になるのではないかと思います。

筆者注:「その記事」とはこちらのブログ記事になりますね。

全体的には、既知の情報3割、未知の情報4割、なんとなくイメージレベルでは捕らえていたけれど自分の中で具体化されていなかった情報3割ってところでしょうか。

項目レベルで具体的に分けるとこんなところ。

  • 既知の情報
    • 形勢判断の要素
    • 駒の損得と緩急の考え方
  • 具体化されていなかった情報
    • 序中盤での形勢判断要素の序列
    • 玉の安全度の方向性と一局の方針
  • 未知の情報
    • 玉の堅さと緩急の考え方
    • 駒の効率と緩急の考え方
    • 駒の効率と、玉の安全度の方向性の組み合わせ
    • 大局観について

当該記事で一番私のニーズにヒットしたのは、形勢判断の各要素とそれに基づく考え方のパーツをベースに、大局観のところで戦型別に一局を通じた方針を立てる考え方に触れているところですね。

対振り飛車で居飛車急戦策を長年愛用してますが、中盤までは攻めを切らさず、しかし終盤は穏やかにという考え方はまったく意識したことがなかったです。受けは最低限のギリギリで凌ぎ、強引に美濃囲いを突き破っていくような指し方ばかり指向してたのでまさに目からウロコだったんです。

形勢判断の要素が「損得、効率、堅さ、手番」というのはわかっていても、じゃあそれを判断した後どう方針を立てるかといえば、極端な話、「損しているときは急ぐ、堅い時は多少強引な捌きもOK」程度しか、明確な認識がなかったわけですよ。

あるいは、yamakazさんにとっても全て既知の情報ではあったけれども、まとめて書かれていることがなかったので今回情報整理に繋がり、点が線になったということなのでしょうか?だとしたら教科書やカリキュラムの土台として各自の体系論に組み込むことで教える側の質が上がるように思います。

全てではないにせよ、既知の情報ももちろん多かったです。ただ、それらの情報がこういう形でまとめられているものにはお目にかかった記憶がありません。

多分、あちらこちらに断片的に散らばっている情報ではあるのでしょうが、こういった大局観論が体系的にまとめた情報は、私が知る限り他に絶無です。

プロの著述で、大局観に触れたものについては、私の蔵書の中では多分、以下の三冊が該当します。

上達するヒント (最強将棋レクチャーブックス(3))
羽生 善治
4861370086

初段最短コース 不朽の名著 (将棋連盟文庫)
内藤 國雄
B00HC6CX96

マイコミ将棋BOOKS 必ず役立つプロの常識 (マイコミ将棋ブックス)
阿久津 主税
4839934177

 

ただ、これらいずれも、「体系的にまとめられている」とはとても言えません。

唯一、内藤先生の本だけは体系化しようという試みが見て取れますが、ちょっと私が思う方向とは違う基軸になっているようで、いまひとつフィットしません。

なのでこれらの棋書も含めて、断片的に散らかっている大局観の情報をかき集めて体系化するという過程は、自分で開拓しないといけない状態になっています。大局観を身につける上で、私が「強い人に師事できる人は有利」と言う理由はそこにあります。

今の私はこのような状況を踏まえつつ、自分の中で断片的に点在する大局観論を線でつなぐために、普段の対局、観戦、棋譜並べで、より強く意識してやろうとしているところです。そのためにも、先ほどのサイトのようなうまくまとめられた情報の存在はとても助かるわけです。

ただ、それを意識し始めるとなぜか成績が絶賛急降下中で心が折れそうです(笑)。まあ、新しいことを始めたが故の産みの苦しみと捉えて、なんとか乗り越えようと思います。

もしかしたら私はあれこれ余計な事を難しく考えすぎで、もっと大雑把に漠然と捉えた方がうまく行くのかもしれないなと思ったりしますが、理屈屋理系頭の私に、それは難しいので…

もしかしたらなのですが、本では「将棋新理論」「本筋の見極め方」に書かれているかもしれません。いずれも谷川浩司著、です。あるいは米長邦雄著「将棋中級入門」だったかもしれません。

情報ありがとございます。入手を検討してみます。

点と線

自分が今まで主にやってきた訓練法と言えば、詰将棋であり、次の一手であり、必死問題であり…なわけです。

これらの訓練法の有効性を否定するつもりは毛頭ありませんが、最近、これらの訓練法だけでは致命的な欠陥があるのではと思うようになりました。

なぜなら、これらの訓練法は全て「点」であるからです。

将棋のある瞬間をスナップのように切り出して、その局面だけを捕らえて最善手を探すものなわけです。

しかし、一局の将棋には「流れ」というものがあって、そんな問題集に登場するような絶妙手が決まる局面など、実戦でそんなに遭遇するわけではありません。むしろ、そんな絶妙手など潜んでいない地味な瞬間の方が間違いなく多いはずなんです。

そういう一局の大部分を占める「普通の局面」で、間違った手を選ばない能力というものが必要なはずなんです。

今までやってきた問題集系中心の訓練は、そのあたりにアプローチできているとは思えない。点の数は問題集系でいくらでも増やすことができる。しかし、それらの点をつなぐ「線」がないので、実戦で有効に使いこなせてない、またはそんな場面が訪れる前に将棋が終わっているのではないか。

昨年末から棋譜並べ中心の訓練に変えましたが、一局の中の絶妙手を味わうような見方であり、結局は点の訓練になっていたように思います(当ブログの過去の棋譜並べ記事を読み返してもそれは明らかですね)。

その点と点をつなぐ線の正体は何かと言えば、やはり「大局観」なのでしょう。

これまでも、大局観の意識が無かったわけではありません。しかし、普通の局面をどう判断して、どう方針を立てるのか。この肝心な部分を、きちんと系統立てて解説できている棋書や情報に、正直今までお目にかかったことがありませんでした。なので、一局の将棋を、大局観を意識しながら鑑賞・検討するということが、なかなかできなかった。

が、ようやく見つけました。こちらのブログ記事

形勢判断のしかたから、それに基づく方針の立て方まで、かなり具体的に書かれています。私が求めていた情報の多くが詰まっていて、とても参考になります。

どうしてこういう情報がきちんとまとめられた棋書が無いのでしょうかね(もし私が知らないだけなら、教えて欲しいです)。

今後の訓練としては、棋譜並べ中心なのはそのままで、棋譜や自戦を吟味する際に、上記サイトなどを参考にして、「流れ」を徹底的に意識してやってみようと思ってます。

最近の棋譜並べ

後々に振り返るために、今現在、主要な訓練法として採用している棋譜並べについて記しておきます。

以前も紹介した『「ピリ将」ピリっ娘が将棋倶楽部24で初段になる50の方法』で推奨されている30回反復法をベースに、多少追加を入れて今は1局につきこんな感じでやってます。

  1. 先手で10回、後手で10回並べる。
  2. ここまでで、諳譜(棋譜を暗記する)ができているか確認。先手および後手で、手が止まること無くスムーズに並ばない場合は、できるようになるまで繰り返す。
  3. 諳譜ができたら高速で並べる。先後5回ずつ。100手以内なら2分、100手以上なら3分以内が目安。
  4. 脳内で並べる。先後5回ずつ。
  5. 将棋ソフトで先後1回ずつ、今度は自分なりの検討を重ねながらじっくり並べる。ポイントや疑問はソフトの意見を聞きながら整理しておく。
  6. 最後に、棋譜の解説があれば、ひととおり観る。

つまり最低でも1局につき42回は並べていることになりますね。

こうして書くと、かなり大変なことをやっているように見えるかもしれませんが、やっている本人はさほど重荷には感じてなかったりします。

頭を使うのは4以降の行程だけで、それより前は機械的にこなすだけですしね。むしろ早く次の棋譜を並べたいという欲求を抑えるのが大変で(笑)

だいたい1~3までの間に、その棋譜に対する自分なりのポイントというものが、おぼろげに浮かび上がってきます。それを5や6で回収していくイメージ。4は読みを鍛えるためのオマケみたいな位置づけかな。

この形に落ち着いたのは割と最近ですが、ベースとなっている30回並べ自体は、昨年の11月から始めています。

成果はというと…

始めた当初、将棋クエストで1600ギリギリだったレートが、今は1700台前半ですから、間違いなく成果は出ていると言っていいのでしょう。最近将棋ウォーズはやってませんし、将棋倶楽部24はイマイチ伸びが鈍い気はしますが、一応最高レートは更新してますし。

ところどころで、棋譜並べで学んだ指し筋が指せてるなと自覚できることもありますし、ちゃんと身についているのだと実感できます。

一方、並べている棋譜ですが、2月くらいまではプロの棋譜を並べていましたが、それ以降は天野宗歩の棋譜中心にシフトチェンジしてます。

これは、大元の『ピリ将』さんでも天野宗歩を推奨していることと、アマチュア強豪の中にも天野宗歩を推す人がいるということで、とりあえず乗ってみてます。私レベルでも比較的わかりやすい棋譜なのは確かで、プロの将棋に比べると納得感が多く得られてます。

天野宗歩を全体の5割とし、残りをYouTuberのアユムさんと、プロの棋譜で半々、という感じにしています。

アマチュアの棋譜を何故取り入れたかというと、アマチュアではよく見かけてもプロではまず出てこないような戦型を学ぶためですね。それに、やはりプロほどの複雑な手の殺し合いが無いので、手筋がビシッと決まる場面が多くて、わかりやすいのも良いです。YouTuberの中でもアユムさんは解説もわかりやすいですし、いろいろな戦型を指してくれるのがいい。多くの強豪YouTuberは、3切れとか10秒将棋の動画がほとんどな中、10切れの動画が多いのもよいですね。

以上、長々と語ってきましたが、身についている実感もあるし、実際に結果も出ていますので、今後もこの棋譜並べは私の訓練の中心としていくことになるでしょう。

大局観が歪んでる

最近、解説付きの棋譜を並べてみたり、ブログにアップした自戦譜や棋譜並べにいただいているコメントなどを拝見して思うのは、「大局観が歪んでる」ということですね。いや、最近と言うよりかなり以前から感じていたことではありますが。

自分の局面判断は大抵強い人たちや棋譜の解説と一致しない。大局観の根幹をなすのは形勢判断なワケですが、形勢判断の基準となる四要素(損得、効率、堅さ、手番)の評価のしかたがどうにもズレている。損得や手番についてはほぼ機械的に出るので、うっかりしない限り間違えようがないのですが、効率や堅さについては主観的なところもあり、自分と強い人たちの間に乖離が目立つのです。

かといって、大局観を学ぶ方法って、極めて限定されるんですよね。

大局観を学ぶ棋書、というのはそもそも非常に少ない。羽生先生の「上達するヒント」という本が大局観について書かれた名著との評判ですが、私の求めているモノとは微妙に違っています。

上達するヒント (最強将棋レクチャーブックス(3))
羽生 善治
4861370086

むしろ、最近買ったこの本が私が求めているモノに近い。

勝てる将棋の考え方 新・イメージと読みの将棋観
渡辺 明、 郷田 真隆 森内 俊之 加藤 一二三 三浦 弘行 鈴木 大介 豊島 将之 中村 太地 永瀬 拓矢
4839961107

羽生本は大局観についての基本的な考え方について述べたものと理解しており、それはそれで大切なのは間違いないのですが、じゃあそれを実際の局面にどう当てはめて考えるのかというと、羽生本だけではなかなか難しい。やはり実例を交えて学びたい。

しばらく両者を交互に読みながら自分の中の大局観を少しずつでも是正して行こうかなと。

あとはやはり棋譜並べですね。大局観を是正するためには、やはりプロの解説付き棋譜を並べるべき。というわけで、かなり前に買ったはいいもののあまり活用できていなかった以下の本に再登板してもらおうかと。

羽生VS森内百番指し
羽生 善治 森内 俊之
4839937613

現在棋譜並べは、天野宗歩2、アマチュア強豪1、プロ1の比率で並べてますが、このプロ1に上記の本を入れることにしてみます。

本当は、師事できるような強い人が身近に居れば、実際に教わりながら対局するのが一番早いんだと思いますが、あいにくと私にはそのような人はいませんので…

最近の修練状況

ぶっちゃけ、最近の修練は詰将棋と棋譜並べしかしてないです。

詰将棋は一度基本に立ち返り、3手詰ハンドブックから始めてます。ただし、スピードをグンと上げて、10分程度で200問を1周するというやりかたです。今のところ「3手詰ハンドブック」は8分前後、「3手詰ハンドブックII」は14分前後といったところです。

基本的な詰み形は一目で見えるようにしておくための練習ですね。3手詰ハンドブックが両方とも7分を割るくらいになったら、5手詰ハンドブックへと移る予定です。

3手詰ハンドブック
浦野 真彦
4861370329

3手詰ハンドブック〈2〉
浦野 真彦
486137040X

あとはたまーに詰パラアプリのレベル10くらいの問題を暇つぶしに解くくらいですかね。

棋譜並べは、「ピリ将」流の30回並べを実戦するようにしてから半年以上過ぎました。その間に、将棋倶楽部24も将棋クエストも最高レートを更新しているので、おそらく成果は出ているのだと思います。とくに将棋クエストは、この30回並べを実践する前は1500台安定だったのが、今は1600台後半で安定です。1700台の人にも少しずつ勝てるようになってきました。

自分自身でも、なんとなく将棋の質が変わってきたなと感じてます。

並べる棋譜はここ数ヶ月、天野宗歩を集中して並べてましたが、最近はそれだけでは飽きも来るようになったので、今は天野宗歩50%、YouTuberのアユムさん25%、山崎隆之八段25%って感じです。

とくにアユムさんの棋譜を並べるのはもうかなり即効性がありますね。相手もアマチュアですから、自分はよく遭遇する&よく使うけど、プロの棋譜にはまず出てこないような戦型も出てくる。端角中飛車とかね。これを並べるのがまたいい勉強になるんですよ。

この棋譜を30回通ししてから、また対振り急戦を指すようになりましたが、感触は良好です。オフラインで、私に急戦を一度は諦めさせた相手を、急戦で打ち負かすこともできましたし。

プロの将棋には絶対に出てこないような、アマチュア将棋独特の傾向に対処するためにも、ネット将棋の強豪IDを追っかけて並べてみるというのは、かなり有力な訓練法ではないかと思います。

とはいえ、プロの感覚も疎かにしてはいけないだろうということで、最近はプロの棋譜も4分の1ほど織り交ぜてます。個人的に山崎八段が好きなので、山崎八段の勝局譜を選んで並べてますね。

現状の感触はとても良い感じなので、当初の予定通り、11月まで1年間、棋譜並べ30回通しは継続するつもりです。今の時点でもそれなりの成果は出ている感じではありますが、1年経過してどうなっているか。

自分でも楽しみです。

棋譜の著作権

現在、修練のアウトプットとして、棋譜並べに使った棋譜を、私なりのコメントを添えてここで紹介するということをしています。

と言っても、紹介を開始してからこの方、題材となっているのは今のところ天野宗歩の棋譜だけです。もちろん、最近は宗歩しか並べてないからですが、最近さすがに宗歩ばかりだと飽きが入ってきたので、ちょっと変化を付けようかと考えていたりします。

具体的には、宗歩をメインとしつつも、アマチュア強豪の棋譜と、プロの棋譜を織り交ぜていこうかと。

で、それらの棋譜を今までと同様にここで紹介していこうとなると、気になるのは棋譜の著作権問題です。

そもそも、棋譜に著作権が存在するのかというところからしてハッキリしていないわけですが、仮に著作権が発生するとしても、天野宗歩の棋譜などはとっくに期限が切れているはずなので問題にはなり得ないはず。

問題はプロの棋譜なんですね。詳細は省きますけど、プロの棋譜については著作権の有無などに統一された見解がなく、どこまでブログで紹介していいものかどうか悩ましい問題なのです。他の将棋ブロガーさんにも、この件に頭を抱えてらっしゃる方が、少なからずいるようです。

囲碁では日本棋院が明確に棋譜に著作権を主張してますし、一方でチェスでは棋譜に著作権は無いという認識が支配的。が、将棋の総本山である日本将棋連盟はこの件について公式見解を出してないんですよね。

なので、やはり今のところは迂闊に紹介はできんかなぁと思ってます。

アマチュア強豪の棋譜については、某将棋系Youtuberさんを勝手にバーチャル師匠と仰ぎ、その方の棋譜をひたすら並べてみようかと。当ブログで紹介するかどうかは別途考えますが、紹介するとしても、ご本人の許諾はいただく必要があるかなと思ってます。

棋譜並べにもレベルがある?

最近、天野宗歩を並べていて気づいたこと。

棋譜並べにも、レベルに応じて適切な棋譜ってのがあるんじゃないかと。

棋譜並べで何かが得られる気がしなくて敬遠していた頃、普通にプロの棋譜を並べていたわけですが、まあこれがさっぱり理解できんのですよ。並べていてもなんかこう、ピーンとくるものがないというか。何となく並べて、何となく終わる。そんな感じ。

こんなんで何か得られるわけがないと、私はずっと棋譜並べ否定派でした。

ところが、天野宗歩の棋譜を並べていて見方が変わりました。

プロの棋譜と違って、一局の棋譜にいろいろな驚きや納得がある。要するに、わかりやすい。なので、並べていて充実感があります。

思うに、宗歩の対戦相手のレベルが、いい感じで低いからではないかと。低いと言っても、宗歩や現代プロに比べると、いう話。私などよりはずっと強いはず。

プロの将棋は、いわゆる「わかりやすい妙手」って奴が少ないです。「手の殺し合い」なんて表現されますが、そんなわかりやすい手が炸裂するような局面にはそもそもしない。

しかし、宗歩の相手の棋力はおしなべて、そこまで高度な手の殺し合いができない(ように見える)。そのため、狙い澄ました好手が、わかりやすくスパっと決まったりします。

それが、並べていて面白い。棋力が低くても楽しめる棋譜、とでもいいましょうか。

級位者や低段者に向いた棋譜並べの棋譜とは、語弊があるかもですが、適度に弱い相手を強者がねじ伏せるようなものなのかもしれません。この「適度に弱い相手」が、プロの棋譜だと望めない。

その意味で、アマチュア強豪の棋譜などもいいのかもしれません。あるいは、オンライン対局サイトで、強豪IDの追っかけをするのもいいかも。

天野宗歩に飽きたら、小池重明でも並べてみようかしら…

将棋倶楽部24のサークルに加入しました

上達するためには強い相手と指すべしとよく言われるので、将棋ウォーズを主戦場に、対戦相手の選別を「かなり強め」に設定して対戦してましたが、確かに強い相手と当たるのですが、どうもしっくりこない。

やっぱ、単に強い人とやるだけでは不十分なんですよね。感想戦が無いと。ソフトを使えば一人でもある程度振り返りはできますが、急所の局面で、強い人は何を考えて指しているのか、それを直接聞くのがやっぱり一番勉強になる。それは、実際にオフラインで高段者に教わっていると痛感します。

なので、オンラインでも上位者と対局・感想戦ができる環境を持ちたいなあとは思ってました。

81Dojoや将棋倶楽部24ではチャットで感想戦はできますが、実際に感想戦に付き合ってくれる人はごく少数です。

じゃあどうするか。考えた末の結論は、「強い人がいるサークルに参加する」でした。真面目に取り組んでいるサークルなら、感想戦もきちんとやるところが多いようですし。

というわけで、81Dojoや将棋倶楽部24のサークルを色々リサーチしました。リサーチにあたって、参加候補とする条件は以下の3つ。

  • 自分より強い人が(できれば大勢)いる
  • 直近の活動実績が確認できる(休眠状態でないことがわかる)
  • 毎回例会に参加できなくてもよい

2番目の条件が意外と難しく、これだけで8割くらいのサークルが候補からふるい落とされた気がします。

最終的に、将棋倶楽部24のサークル、のりたま将棋クラブさんにお世話になることにしました。

先日、早速例会に参加しました。対局もさせてもらいましたが、実力差もあっていいところ無く完敗。ただ、やはりその後の感想戦で有益な示唆をたくさんいただきました。これこれ、これが欲しかったんですよ。

今後もなるべく都合を付けて例会には極力参加するつもりです。

反復練習で叩き込む

棋譜並べ中心の修練は継続中です。

1日に少なくとも3回、多ければ10回くらいのペースで1局をまずは最低30回並べ、スムーズに並ぶようになったら、その後に詳細な検討を入れてノートに残す、という流れですね。

この棋譜並べ中心のやり方にシフトしてから4か月が過ぎましたが、効果のほどはどうか。正直言うと、わかりません。

最近は天野宗歩ばかり並べていたせいなのか、以前より歩を垂らす筋を意識するようになった気がしますが、目に見える結果として成果が現れているというわけではない。

ただ、この「1局最低30回並べる」というやり方が私には合っていたようで、以前は全然楽しくなかった棋譜並べが、最近は楽しんでできるようになっています。

手間はかかりますが、意識しなくても繰り返し繰り返し並べているうちに、「ここがポイントだな」というのがおぼろげに浮き上がってくるのです。繰り返すごとに並べるのもスムーズになり、そのうち棋譜を見なくても並べられるようになる。そうなると面白くなってくる。

まず30回通しで棋譜の流れを叩き込みつつ、ポイントの目途をつけ、その後に詳細に検討するという流れになるのですが、棋譜の流れの把握と検討を同時に進めていたような従来の棋譜並べのやりかたに比べると、より深い検討と理解ができてるような感じはあります。

ただ、このやり方に変えてから1年間様子を見る、としていましたが、1年間で成果を出すにはもう少し密度を上げる必要がありそうな気もしてます。

今は1局30回ならべるのに大体1週間強かかってますが、これを3~4日でやっちゃうくらいな。ペース的に1か月で4局も並べられればいいほうですからね。無理をしない範囲で、もう少しノルマを上げてみることにします。最低1日8回、月のべ180回、局数にして月6局くらいかな…。興味深い棋譜であれば30回以上並べることもあるので、局数はあまり意識しないほうがいいか…

で、棋譜並べとは別に最近は詰将棋の取り組み方も見なおしてます。

少し前のエントリでも述べてますが、「3手詰ハンドブック」1冊を、10分で解き切る訓練を進めています。当然、10分間で1冊解くには、考えていては無理なので、初めは答えの丸暗記な感じにはなります。ただ、この形ではこういう詰み筋、という直感を磨くにはよいはず。

1日1~2回程度、10分計って時間内にどこまで行けるかを計ってますが、最初は120問程度、今は160問程度と徐々に上がってます。まあ、同じ問題を何度もやっているわけで当たり前と言えば当たり前ですが…

まずは、10分で200問に到達するのが第一目標。その後はいくつか解き方のバリエーションをこなし、一冊をしゃぶり尽くす勢いでやりこむつもり。

棋譜並べにしてもそうですが、ここ最近は「体に叩き込む反復練習」の方向を強化する感じでやってますね。