不惑オヤジ(と娘)の将棋な日々

アラフォー親父と小学生娘の悪戦苦闘の記録

[自戦譜]のりたま名人戦 C級リーグ vs nasukingu74

引き続いて更新しようとしたら仕事が突然修羅場に入って、連日深夜帰宅…昨日仕事納めとなって、ようやく更新の余裕ができました。

まあ、仕事納めと言っても全然納まってませんけどね…。年明けから頭抱えることになりそうです。はぁ…. orz

で、のりたま名人戦C級リーグの最終戦です。相手はnasukinguさん。この対局、私が勝てば3勝1敗でトップ抜けですが、負けると5人全員が2勝2敗で終わるという珍事になります。

▲7六歩 △7四歩

2018-12-29a.png

いきなりチェンジアップが飛んできました。袖飛車宣言なワケですが、これって異筋に見えて実際にやられると意外と面倒なんですよね。

▲2六歩 △6二銀 ▲2五歩 △3二金 ▲3八銀 △7二飛
▲2七銀 △7五歩 ▲同 歩 △同 飛 ▲2六銀

2018-12-29b.png

「よくわからない異筋にはひとまず棒銀」というのがマイ格言とでも言いますか。

△7二金 ▲1五銀 △3四歩 ▲7八金 △8八角成 ▲同 銀
△2二銀 ▲7七銀 △7六歩 ▲6六銀 △7四飛 ▲2四歩
△同 歩 ▲2三歩 △同 銀 ▲5五角

2018-12-29c.png

両睨みの角がきれいに決まって、優勢に進む…はずだったんですが。

△3三角 ▲9一角成 △7三桂 ▲7五香 △5四飛 ▲7三香成
△同 銀 ▲8一馬 △6二金 ▲5八金

2018-12-29d.png

こうなってみると意外と容易でない。桂得で馬もできているものの、棒銀が立ち往生してますし、歩切れもあってなかなかいい二の矢が無い。対局中は劣勢を意識していたと思います。そしてこの次に悪手が飛び出します。

△6四香 ▲6五桂

2018-12-29e.png

もう振り返るのも嫌になるような手ですね。ひとまず香筋を遮ったというだけの手ですが、本譜のように△7四銀と出られると香と銀桂の交換確定でなにもいいことが無い。単に△6五同香▲同銀△5五飛とかでも困る。まあこちらの手順は立ち往生の棒銀のお相手をすることになってしまうので、本譜の方が間違いなく後手にとって良いでしょうが。

当然ソフトも悪手認定していて、この一手で一気に800ほど後手に形勢が傾いています。

とはいえ、じゃあ代わりに何が良かったのかというとそれも難しい。ソフトに訊いてもコレという答は返ってきません。▲1六桂とかでとりあえず棒銀の捌きを狙うくらいですか。それでも後手優勢です。

じゃあここに至るまで何が悪かったのかというと、ソフトによるとここらしい。

2018-12-29j.png

本譜はここで▲7三香成と突っ込みましたが、これが疑問手であると。代わりに提示されている手は▲5八玉とか▲2六銀など、自陣整備や体制立て直し系の手です。

桂香交換くらいではたいした得にならないと?

△7七歩成と成り捨てて、▲同桂なら△7四歩と香を取りに行くような手が嫌だったのですが、それには▲8一馬と金を取りに行き、△6一金▲同馬と強引に食いちぎって、△同銀に▲4五金と飛車を取りに行くということらしい。

2018-12-29k.png

こちらの陣形もバラバラなので優勢とは言えませんが、後手陣のまとまりの無さも相当なので、飛車を取ることができれば、本譜のように攻めあぐねるということは無さそうです。

△6四香 ▲6五桂 △7四銀 ▲8二馬 △6五香 ▲同 銀
△同 銀 ▲2七香 △4五桂 ▲6八金左 △9九角成 ▲2四銀
△同 銀 ▲同 香 △8九馬 ▲4六馬

2018-12-29f.png

この馬引きも酷い。なんとなく5筋が手薄なのが気になって引いてみたのですが、具体的に5筋から潰される手順が見えていたわけではなく、なんとなく引いただけ。桂当たりになってはいるものの、後手玉の挟撃体勢を自ら放棄している。具体的な脅威が見えていたわけでも無いのに。当然ここは▲2二香成と突っ込むところ。

ソフトの評価はこの時点で「後手勝勢」。

△4四香 ▲2三香成 △7七歩成

2018-12-29g.png

これが後手の悪手でした。私も対局中、「これは助かった」と思ってました。▲3二成香が詰めろなので、明らかに先手の方が早いと思っていたので。

△7七歩成では、△4二金とかわされるとちょっと手間だな…と思ってたのですが、△3一金の方が勝るらしい。なるほど、▲3二成香と入ってきただけではまだ▲2一飛成ができず、続いて▲3一成香~▲2一飛成まで進めても王手にならないので、より手数が稼げるということですか。

▲3二成香 △6八と ▲同 金 △6一玉 ▲2一飛成 △5一桂
▲4二成香

2018-12-29h.png

ここまで来るとさすがに決まってますね。

△6四銀 ▲5一龍 △7二玉 ▲8五桂 △6一金打 ▲7三歩
△同 銀 ▲同桂成 △同 金 ▲8一銀
まで75手で先手の勝ち

2018-12-29i.png

これで3勝1敗の単独トップでリーグ戦終了となりました。

# ----  Kifu for Windows V7 V7.08 棋譜ファイル  ----
開始日時:2018/12/15 22:00:53
棋戦:のりたま名人戦C級リーグ(持ち時間15分)
手合割:平手  
先手:yamakaz2018
後手:nasukingu74
手数----指手---------消費時間--
   1 7六歩(77)   ( 0:07/00:00:07)
   2 7四歩(73)   ( 0:07/00:00:07)
   3 2六歩(27)   ( 0:54/00:01:01)
   4 6二銀(71)   ( 0:16/00:00:23)
   5 2五歩(26)   ( 0:02/00:01:03)
   6 3二金(41)   ( 0:01/00:00:24)
   7 3八銀(39)   ( 0:19/00:01:22)
   8 7二飛(82)   ( 0:09/00:00:33)
   9 2七銀(38)   ( 0:34/00:01:56)
  10 7五歩(74)   ( 0:01/00:00:34)
  11 同 歩(76)   ( 0:02/00:01:58)
  12 同 飛(72)   ( 0:01/00:00:35)
  13 2六銀(27)   ( 0:06/00:02:04)
  14 7二金(61)   ( 0:06/00:00:41)
  15 1五銀(26)   ( 0:05/00:02:09)
  16 3四歩(33)   ( 0:01/00:00:42)
  17 7八金(69)   ( 2:20/00:04:29)
  18 8八角成(22) ( 0:25/00:01:07)
  19 同 銀(79)   ( 0:03/00:04:32)
  20 2二銀(31)   ( 0:13/00:01:20)
  21 7七銀(88)   ( 0:15/00:04:47)
  22 7六歩打     ( 0:28/00:01:48)
  23 6六銀(77)   ( 0:15/00:05:02)
  24 7四飛(75)   ( 0:10/00:01:58)
  25 2四歩(25)   ( 0:23/00:05:25)
  26 同 歩(23)   ( 0:09/00:02:07)
  27 2三歩打     ( 0:03/00:05:28)
  28 同 銀(22)   ( 0:06/00:02:13)
  29 5五角打     ( 0:03/00:05:31)
  30 3三角打     ( 0:27/00:02:40)
  31 9一角成(55) ( 1:07/00:06:38)
  32 7三桂(81)   ( 0:01/00:02:41)
  33 7五香打     ( 2:06/00:08:44)
  34 5四飛(74)   ( 0:36/00:03:17)
  35 7三香成(75) ( 0:07/00:08:51)
  36 同 銀(62)   ( 0:02/00:03:19)
  37 8一馬(91)   ( 0:35/00:09:26)
  38 6二金(72)   ( 0:19/00:03:38)
  39 5八金(49)   ( 0:16/00:09:42)
  40 6四香打     ( 0:08/00:03:46)
  41 6五桂打     ( 0:15/00:09:57)
  42 7四銀(73)   ( 0:29/00:04:15)
  43 8二馬(81)   ( 1:21/00:11:18)
  44 6五香(64)   ( 0:19/00:04:34)
  45 同 銀(66)   ( 0:21/00:11:39)
  46 同 銀(74)   ( 0:03/00:04:37)
  47 2七香打     ( 0:49/00:12:28)
  48 4五桂打     ( 0:57/00:05:34)
  49 6八金(78)   ( 0:15/00:12:43)
  50 9九角成(33) ( 0:08/00:05:42)
  51 2四銀(15)   ( 0:09/00:12:52)
  52 同 銀(23)   ( 0:02/00:05:44)
  53 同 香(27)   ( 0:02/00:12:54)
  54 8九馬(99)   ( 0:02/00:05:46)
  55 4六馬(82)   ( 0:19/00:13:13)
  56 4四香打     ( 0:22/00:06:08)
  57 2三香成(24) ( 0:06/00:13:19)
  58 7七歩成(76) ( 0:14/00:06:22)
  59 3二成香(23) ( 0:34/00:13:53)
  60 6八と(77)   ( 0:02/00:06:24)
  61 同 金(58)   ( 0:01/00:13:54)
  62 6一玉(51)   ( 0:22/00:06:46)
  63 2一飛成(28) ( 0:13/00:14:07)
  64 5一桂打     ( 0:02/00:06:48)
  65 4二成香(32) ( 0:08/00:14:15)
  66 6四銀打     ( 0:21/00:07:09)
  67 5一龍(21)   ( 0:48/00:15:03)
  68 7二玉(61)   ( 0:02/00:07:11)
  69 8五桂打     ( 0:09/00:15:12)
  70 6一金打     ( 0:13/00:07:24)
  71 7三歩打     ( 0:34/00:15:46)
  72 同 銀(64)   ( 0:09/00:07:33)
  73 同 桂成(85) ( 0:05/00:15:51)
  74 同 金(62)   ( 0:15/00:07:48)
  75 8一銀打     ( 0:46/00:16:37)
  76 投了         ( 0:17/00:08:05)
まで75手で先手の勝ち

 

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[自戦譜]のりたま名人戦 C級リーグ vs nasukingu74」への3件のフィードバック

  1. おさけ 2018年12月30日 15:28

    お久しぶりです。単独トップおめでとう御座います。

    何気ない17手目の78金ですが、飛車筋に入って危険な形です。飛車の横利きで何とかヒモが付いていますが、それは飛車が縦方向に制限を課されているのと同じで、棒銀との相性が悪く、当然の一手に見えますが、この場合は筋悪となってしまいます。69のままの方が、飛車筋をかわしている意味があります。78金より先に68玉が袖飛車に対する常套手段です。78金を先に指すなら、次の手は68玉や69玉を第一に考えるようにしておくと、良いと思います。

    33手目の香打はもったいないです。73の桂は取るなら歩で取りにいくもので、後手の負担になるように構想を立てるべきでした。香打の代わりに81馬から92馬(後手の対応が61玉でも81金でも単に92馬より得)としておけば優勢が続いていたでしょう。38手目の局面は先手の馬が働かなくなっていて、後手の負担は飛車だけとなって逆転してしまいました。

    袖飛車はとても軽い戦法です。軽い戦法に対して棒銀は、棒銀側から見て最も相性が悪いと思います。特に26銀から15銀の単純棒銀は成功する気がしません。袖飛車に対しては左辺を充実することで自然と飛車を圧迫出来ます。軽い戦法には厚みで対抗し、攻撃陣はあまり手数をかけず、低めにしておくことで袖飛車の横利きによる妨害を受け難くなります。

    袖飛車は異筋ではなく、軽さを生かす構想の立派な戦法です。腰を据えて対応する必要があります。

    いいね

    • yamakaz 2019年1月2日 07:23

      「負担にさせる」とはよく使われる言い回しですが、正直いまいち感覚的に肚に落ちてないんですよね。
      たとえば81馬から92馬がなぜ桂を負担にさせることになるのか、理解できてません。

      いいね

  2. おさけ 2019年1月3日 02:00

    負担にさせる、については相手の弱点を露出させたままにしておくのが重要で、それ自体を負担にさせると言うこともあります。例えば単純棒銀で攻める際、相手の角がそのまま居てくれた方が、より大きな成果が上がることがあります。単純棒銀には相手の守りの銀との交換も一つの目的ですが、角(角頭)を攻める面があるからです。相手からすれば負担になる角をこちらの角と交換出来れば被害を軽減できますし、防ぎやすくなる意味もあります。角落ちの上手に対して棒銀をしても22銀と32金の2手で防がれます。これは負担かつ邪魔な角が最初から存在しないためです。初級者がなかなか棒銀対策を覚えられないのは、負担になっている角を繰り替える手順が必要で、手数が長いことやそれに伴って変化が多いことが原因としてあると思います。

    81馬に71金であれば、92馬が次の83馬を見せた手になります。83馬が実現すれば歩を補充しつつ、今度は74歩を見せることが出来ます。しかし、73の桂馬を先にさばかせてしまうとその筋は威力半減です。負担の駒をさばかせるというのは、狙いや目標がなくなってしまうことと同じです。相手の負担はこちらにとっては未来の戦果なわけです。

    81馬7一金92馬72金ならば93馬として、次にようやく75香から74歩が実現します。香の下位互換である歩で取る方が戦果は大きくなりますよね。

    他にも石田流に対する棒金戦法や引き角作戦は、石田側の飛車の前の歩を負担にさせる狙いもあります。ゴキ中に対する二枚銀作戦も55の歩を狙って負担にさせる作戦です。54歩から歩交換されたら目標を失って意味が無さそうですが、早々に5筋の位を放棄させることで先手はその歩交換のために3手費やさなければならず、しかも今度は逆に居飛車に中央から盛り上がられる変化もあるので、駒組みが難しくなるわけです。歩交換されても次の狙いがあり、中飛車側の駒組みに制限を課すという点でも優秀なので、二枚銀はプロでも採用されてきました。

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