不惑オヤジ(と娘)の将棋な日々

アラフォー親父と小学生娘の悪戦苦闘の記録

[棋譜並べ(ダイジェスト)]羽生善治vs森内俊之 1996/04/11 第54期名人戦七番勝負第1局

※この棋譜並べシリーズは棋力初段レベルのブログ主が、自身の学習のアウトプットとして書いているものです。解説とかではない旨をご承知の上で、お読みください。

今回題材として取り上げたのは、1996年11月4日の、第54期名人戦七番勝負第1局、羽生善治七冠vs森内俊之八段の対局です。

下記書籍に掲載されているものです。

羽生VS森内百番指し
羽生 善治 森内 俊之
4839937613

タイトル戦を舞台に数々の熱戦を繰り広げてきた両者ですが、本局は名人戦での初対局だったらしいです。当時羽生さんは前人未踏の七冠王で既に絶対王者。しかし、この後永世名人位を獲得したのは森内さんが先だというのだから面白い。

さて、名人戦での初対局は矢倉となりました。

2018-10-24a.png

比較的オーソドックスな矢倉の序盤戦だったと思いますが、この△2二銀が一つの分岐点。羽生さんによると、「△6四歩は攻勢の手で△2二銀は守勢の手。バランスを取るのが難しそう」とのことですが、さっぱり解りません(^^;。

△6四歩より△6四銀の方が攻勢っぽいイメージがありますけどね…。△7三角との兼ね合いもあるのでしょうが。

ここで△2二銀と引くのは中原vs米長の棋譜で何度か見た記憶があるのですが、あまり自分ではやりたいと思わない手ですね。なんと言っても玉の囲いが中途半端な上に壁銀ですからね。実際、この壁銀が最後に祟る展開になっているように見えます。

2018-10-24b.png

チキンな私はすぐにでも8六歩を払ってしまいたくなるんですが、取ると何かあるんですかね。自戦記によるとこの後のとある手をずっと狙っていたらしいので、その狙いを急いだということかもしれません。

羽生さんは結局この8六の歩を最後まで相手にしませんでした。

2018-10-24c.png

放っておくと、▲8二歩成△同飛▲8五歩がスマッシュヒットですね。というわけで後手は△6二飛と回ります。

2018-10-24d.png

この金打ちによる角の捕縛が狙い筋だったらしいのですが(ただ、これにこだわりすぎた、とも書いていた)相手玉と反対の端に金を打つとか、ちょっと私なら選択肢にも上がらないかもしれない。角を取れたところで遊び駒になる未来しか浮かばないからですが、金が遊んでもそれ以上に価値のある角をタダ取りできるならOK、という判断なんですかね。それはそれで合理的なのか…。角を取れば7三の桂も怪しくなりますしね。

2018-10-24e.png

飛車のぶった切り。こうなると△2二銀の壁銀が見事に祟ってる格好ですね。やっぱ矢倉で2二銀型は怖いですよ。

2018-10-24f.png

図は、5七のと金を馬で払ったところ。馬をと金と交換するというなんとも気前のいい一手ですが…

本譜はこの後△同龍▲7三金△6八金▲3四桂と続きます。

2018-10-24g.png

これで先手の方が早いと見ているわけですね。確かに、ソフトの評価では400少々先手に寄ってます。先手玉も金銀に囲まれているとは言え、6七の歩の存在もあったり退路が無かったりでそれなりに危ない状態ではあるはずですが…

先手玉を寄せる手は△7八金くらいしかないんだけど、▲同金△6八金▲7九金で千日手模様。

一方で後手玉は…むずかしいなぁ…

ソフトによれば放っておけば▲4二桂成△同玉▲4四歩が狙いで先手勝勢…らしいんだけど、これで本当に捕まるんだろうか。3三の地点に桂が利いているから、意外とコレで狭いのか…

で、以下が投了図。

2018-10-24i.png

なかなかソフトの評価が大きく動くところがなく、どこが後手の敗着だったのかがイマイチですが、103手目の時点では後手がやや優勢との評価です。

その後、△6八金とロコツに打ち込んで行ったのが低評価で、代わりに△4七角と打ちべきだとソフトは示します。先手玉は狭いので、穴熊攻略と同様、角よりも金銀、ってところなのでしょうか。

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[棋譜並べ(ダイジェスト)]羽生善治vs森内俊之 1996/04/11 第54期名人戦七番勝負第1局」への2件のフィードバック

  1. おさけ 2018年10月28日 04:25

    記事と関係ないコメントになってしまいますが、最近、プロ棋士の森信雄さんが「詰ます将棋」を発売成されました。内容は詰将棋の独自ルールをとっぱらって、駒が余ろうが何だろうが、詰めばいいという、作品的なもおではなく上達のためのドリルのような問題集です。以前、yamakazさんにも今の詰将棋本の本将棋での上達効果における問題点として、筋ではなく手数でまとめられていることや、詰将棋独自ルールのせいで幅が無いといったことをコメントしたかもしれません。その問題点の一つを解消したような内容です。

    森さん本人のブログで9月から問題が公開されており、現在70題近くあります。詰将棋に悪い意味で毒されていると解きにくいような問題も多々あり、通常の詰将棋の問題と比べても実戦的な感じがして、詰将棋に上達効果に懐疑的な私も、これならある程度効果的かなと感じます。本当は部分図もやめてもらいたいくらいですし、筋でまとめて欲しいなあと思いますが、詰将棋問題集が一つ前進した感じがします。

    https://ameblo.jp/morinobu1024/entrylist-2.html

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    • yamakaz 2018年11月1日 09:08

      >おさけさん
      「詰ます将棋」は店頭で見て知りました。
      手元の本をきちんとこなすことを優先して、棋書をむやみに買うのは控えているのもあって手は出してませんが、興味はあります。

      > 詰将棋に悪い意味で毒されていると解きにくいような問題も多々あり、

      そうそう…
      詰将棋ばかりやってると、変に複雑な手順を読んでしまって簡単な手順が見えなかったりすることがよくあります(T^T)

      いいね

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