不惑オヤジ(と娘)の将棋な日々

アラフォー親父と小学生娘の悪戦苦闘の記録

連盟は今こそ「自浄作用」を発揮すべし

このブログの趣旨上、あまりこの話題ばかり追い続けるのもふさわしくはないと思うのですが、一度触れてしまった以上は最後までおいかけようと思います。

第三者委員会の報告を受け、連盟側、三浦九段側がそれぞれ会見を行いました。三浦九段側の会見内容は、まあ「そりゃそう言うだろうな」という予想の範囲内だったのでとくにコメントするようなことは無いです。ポイントはやはり連盟側の会見。

そして以下は本家のサイト。会見の要旨自体はここが一番詳しいようです。

今回の騒動に関して、私は騒ぎを大きくした責任のほとんどは(告発した渡辺竜王などではなく)連盟の不適切な対応にあると思ってます。そういう意味で、連盟側が不手際を全面的に認めた点は評価できるでしょう。

ただ、以下の点についてはやはり納得しがたいものがあります。

  1. 処分自体の正当性について
  2. 三浦九段への損失補填について
  3. 連盟執行部への処分について

処分自体の正当性について

一方、10月11日以降の一連の動きにつきましては、この時点で週刊誌に三浦九段に関する記事が掲載されることが確定的である、という重い事実がありました。
渡辺―三浦戦で竜王戦の七番勝負を行い、第一局の一週間後に記事が出ることになりますと、大きな混乱を招くばかりでなく、竜王戦の中止という最悪の結果となる可能性もありました。

時間が無かったことを言い訳に、不手際を正当化しているようにも受け取れる言いぐさです。

  • 渡辺vs三浦の竜王戦を強行。しかし、調査の結果三浦九段がクロであると明らかになって、竜王戦が中止になる。連盟は三浦九段を除名処分とし、竜王戦は中止。
  • 三浦九段から挑戦権を剥奪し、代理の挑戦者を立ててタイトル戦を行うも、三浦九段がシロであることが明らかになる

それぞれ、三浦九段がクロだった場合とシロだった場合の最悪のシナリオですが、どちらが、まだファンやスポンサーの納得を得られるか。

私的には圧倒的に前者なんですが、どうなんでしょう。中止になった竜王戦は、それこそ丸山九段を繰り上がりの挑戦者として仕切り直すということもできたはずです。三浦九段は「不正を働いた」わけで、それを排除して丸山九段を代理に立てることに誰も異議を挟んだりはしないでしょうから。

実際の顛末は後者になってしまったのですが、それじゃあ渡辺vs三浦で竜王戦を仕切り直せば良いかといえば、それはそれでなんだかしっくりこないのではないでしょうか。丸山九段は連盟の要請で急な申し出を善意で受けたのに、それを後からひっくり返されることになってしまう。三者三様とも後味の悪いことになってしまいます。

今後も同様のことがあったら同じ事を繰り返すつもりなのでしょうか。出場停止処分ではなく出場停止措置が正しかったとか言ってますが、意味がわかりません。言葉遊びじゃないんですから。

NHKニュースによると、会見にテレビカメラが入ることを拒否したらしいですね。何故なんでしょうか…

三浦九段への損失補填について

連盟から発表された、具体的な補填の内容は以下でした。

  • 来期の順位戦A級の地位保全

…これだけです。いや、これももちろん大事ですけど、もっと大事なことがあるでしょうよ。

竜王戦への挑戦機会を奪われたことにどう落とし前をつけるんですか? 竜王戦は勝った側にはもちろんのこと、敗れた側にも1,600万円もの対局料がつくのです。今回の騒動のために、三浦九段は少なくとも1,600万円の損害を受けたと言ってもいいわけです。この竜王戦に対する補填について言及すらないというのは、さすがに許されることじゃないと思うんですが。

三浦九段への経済的な補償も検討するとし、「真摯に話し合いたい」と述べた。

日経の記事には上記のようにあるので、今後より具体的な補填の方法について論じられていくはずだと信じたいですね。

竜王戦のやり直しをするつもりはないそうなので、やはり金銭的補償を第一案として検討されているのでしょうか。

個人的には竜王戦はやりなおして欲しいと思いますが、まあ色々と大人の事情で現実的ではないのでしょう。

連盟執行部への処分について

第三者委員会が「処分は許容範囲」と認めていることを根拠に、執行部の辞職は無く、減給処分止まり。私には「処分は許容範囲」とはまったく思えないので、当然ながらこの処分にも納得はできません。

「自浄作用が疑われる」(第三者委員会)ことが物証無き処分を許容する理由なら、連盟執行部自体が、第三者委員会の見解にかかわらず、今回の不手際に対する「自浄作用」とやらを自ら発揮してはいかがなんでしょうか。

会長含む執行部総辞職でもおかしくない事案だと思いますよ? そして、できることなら会長ないし常務理事に半数くらいは外部の識者を入れるべきでしょう。やはり棋士が組織運営をするというのは無理が出てきてると思います。


今回の騒動で三浦九段は金銭的にはもちろんのこと、精神的にもかなりダメージを負ったのは想像に難くありません。1月から対局に復帰しても、出場停止前のようなパフォーマンスはもう出せなくなる可能性もある。

告発側に回った渡辺竜王や久保九段らとは今後も何らかの形で軋轢は残るであろうし、三浦九段を取り巻く状況は、なかなか簡単に旧来に復せるものではないでしょう。

実は三浦九段とは、去年のJT杯で札幌へ来られたときに、長女共々握手させていただいたことがあります。その時何気なく「頑張ってください、応援してます」と通り一遍の言葉をかけさせていただきましたが、今こそもう一度、同じ言葉をおかけしたい。

復帰後は様々な逆境があるかもしれませんが、ぜひとも周囲を黙らせるような活躍を期待したいですね。

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