不惑オヤジ(と娘)の将棋な日々

アラフォー親父と小学生娘の悪戦苦闘の記録

「歳を取ると将棋はキツい」

ネタな無くて、気が付くと二週間たってました…

二週間たってもネタが湧いて出たわけではないので、ふと先週思った戯言みたいなものを書いてみます…

先週、いつものように道場で指していたある将棋が、かなりギリギリの終盤戦になりました。相横歩取りのかなり激しい形だったこともあって、どちらが優勢か最後までわからず、手番を握ってはいたものの一手間違うと即座に殺られる…そんな将棋でした。

結局、なんとか自玉の不詰みを読み切って、相手玉を必死にかけてギリギリ勝利したのですが、終局すると胃がキリキリしていることに気づきました。明らかに緊張感からくる一時的な胃酸過多です。

「歳を取ると将棋はキツイ」と言われている意味が、少し分かったような気がしました。

将棋は、ある意味とても理不尽なゲームだと思います。序中盤でどれだけ優勢を築いても、一手のミスで瞬く間に優劣がひっくり返ってたちまち敗勢、なんてことが当たり前のようにあります。たった一手のミスで優勢がパーになる。将棋以外のボードゲームでも多かれ少なかれそういうことはあるのでしょうが、将棋はゲームの性質上、それがよりシビアだと思います。

例えば囲碁と比べてみましょう。囲碁は一言で言えば陣取りゲームですが、たとえば10:5程度の勢力差が、たかだか一手のミスで瞬く間にひっくり返るというのは、ゲームの性質上なかなか起こりにくいと思います。おまけに盤面が広いので、どこかでミスをしても、別の場所で取り返しが効くとも、よく言われます。

それに対して、将棋も勢力争いの側面はありますが、囲碁は勢力争い自体が目的なのに対し、将棋の勢力争いは、玉を追い詰めやすくする手段でしかありません。なので、どれだけ優位な勢力を築いても、負けるときは負けるのが将棋です。

解りやすい例は頓死でしょう。どれだけ圧倒的な優勢を築いても、ひとたび頓死を食らったら有無を言わさず逆転負けとなるのが将棋です。一方で囲碁はゲームの性質上、頓死なんて概念はありません。

将棋は玉を寄せる道筋さえ見つければ、それまで築いた勢力を惜しみなく切り捨てていくような戦術も当たり前です。最終的にどれだけ勢力差で負けていても、玉を討ち取りさえすれば勝ちなのですから。ですから将棋の「優勢」は、おそらく囲碁のそれほどアテにはならない。何かの拍子で簡単にひっくり返る危険を常に孕んでいる。

では同じ系統のゲームであるチェスなんかと比べてみるとどうか。これには「持ち駒」のルールが大きく関与しそうです。チェスは取った駒の再利用が出来ないため、ゲームが進むにしたがって生じる戦力差の開き方は比較的緩やかです。ビショップが1個取られたら、ビショップの戦力差は1 vs 2です。一方で将棋はよく言われるように、例えば銀1枚を取られると、自分の銀が1枚に対し相手の銀は3枚になり、またたくまに1 vs 3の戦力差となってしまう。なので戦力差の振れ幅が、将棋の方がダイナミックであると言えます。

言い換えると、チェスと将棋を比べると、一度劣勢に陥った時に、相手のミスで挽回できるチャンスが多いのは将棋の方だと言えると思います。チェスでは緩やかにしか勢力差が動きませんが、将棋ではよりダイナミックに動くので、ひとつのミスで形勢が大きく動きやすい。

将棋は囲碁やチェスなどと比べても、その性質やルール上、逆転の起こりやすい要素がてんこ盛りであると言えそうです。これはつまり、常に逆転の恐怖に晒されながら最善手を指し続けなければ、優勢な将棋も勝ちきれないということであり、勝負へのプレッシャーがより大きなものであると言えると思います。

「将棋は逆転のゲーム」とはよく言ったものだと思います。

これが、「歳を取ると将棋はキツイ」といわれる由縁なのかもしれないと思いました。強くなるほど、そして真面目に勝負にこだわるほど、実に胃に優しくないゲーム、それが将棋ですw。

これは確かに歳を取るとキツそうですわ…。年齢が上がると囲碁の方が好まれるというのも、わかる気がします。

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