不惑オヤジ(と娘)の将棋な日々

アラフォー親父と小学生娘の悪戦苦闘の記録

「疑わしきは罰せず」とは

三浦弘行九段の件、将棋関係のブログなどを(現役棋士など連盟関係者のものは除く)色々拝見していると、「連盟の説明不足」「処分するに足るだけの物証があるようには見えない」という、概ね私と同じようなご意見が多いように見られます。

しかし、いくつか気になる論調もありました。まとめると、「疑わしきは罰せずというが、疑われるような行動をとること自体が、プロとして失格。処分はやむなし」というものです。

プロとして、自らの行動に襟を正すべきというのはその通りなので、言いたいことは理解できます。が、賛同はしません。

なぜなら、「疑わしきは罰せず」という言葉の背景には、被疑者の権利を守るという意味ももちろんありますが、権力を行使する側の乱用を許さないという意味もあるからです。

つまり、適当な言いがかりをつけることで、都合の悪い人物を社会的に抹殺するような真似は、許しませんよということです。

少々極端に言えば、今回のような「証拠・根拠不十分」な状態で三浦九段を処罰するような前例を許してしまうと、今後連盟が、連盟に反抗的な棋士に対して、適当な難癖をつけて処罰する正当性を与えてしまったということになりかねないのです。

例えば、橋本崇載八段なんて一番危ないんじゃないですか? 今回の件では、かなり口汚く三浦九段を批判して、連盟の対応をたたえてましたけども…。普段から連盟やプロ棋界に何かと批判的な橋本八段ですからね。連盟の次の「英断」の標的にならなきゃいいですが…

それに「疑われるような行動」ってどこで線引きするの?って問題もあります。三浦九段の例で言えば、終盤にほぼ1手ごとに離席していた、と。なら2手ごとならいいの?3手ごとなら?  水分の摂り過ぎで頻尿状態に陥ってしまったら? 離席時間は20分がダメなら10分ならいいの? 5分なら?

…きりが無いんですよ。

だから、ソフトの棋力がプロに匹敵し始めた時点で、連盟は、そもそも今回疑われたような不正が起こりえない対策を立てねばならなかったのです。能天気過ぎる性善説に立たない限り、今回のような疑惑がいずれ持ちあがることは容易に予想できたはずでしょう。(実際、過去にそういう規則を作る動きはあったらしいですが、「ソフトがプロを超えたと認めることになる」という一部の棋士の情緒的な抵抗に押し切られたかなんとか)

例えば最初から、外出禁止、スマホ&PCの持ち込み禁止という規則を作っておけば、今回の三浦九段のような「怪しい行動」は起こらなかったでしょうし、起こったとしても、きちんと処罰する根拠を持てたはずです。それをやらずに、今回みたいなよくわからない根拠で三浦九段を処罰したのであれば、不当と言われて当然です。

何にせよ、連盟にはこの件について、きちんとファンに説明する責任があると思います。

P.S.
本件について述べた前回の記事、公開後に妙にアクセスが伸びたなと思ってたら…よくよく見るとタイトルが思いっきり釣りだった…。まるで私が三浦九段の不正を全部知っていて、とうとうそれがバレたか、という内容を期待させるタイトルだわ(笑)。
釣られた方すみません。真意は記事中に書いた通り、「いずれ誰かがこういう疑いをかけられると思ってたけど、とうとうその日が来たか」という意味です。

P.P.S.
次回のNHK杯のカードが三浦九段vs橋本八段と知った時は噴き出しそうになりました…プロレスかと…

広告

「疑わしきは罰せず」とは」への1件のフィードバック

  1. ピンバック:週刊文春買いました | 不惑オヤジ(と娘)の将棋な日々

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。