不惑オヤジ(と娘)の将棋な日々

アラフォー親父と小学生娘の悪戦苦闘の記録

万能のスランプ克服法は存在しない

何かを身に着けようという時に避けては通れないスランプ。これに陥ると非常にしんどい精神状態を強いられます。やってもやってもうまくならない、それどころかやればやるほど下手になってるんじゃないか…そうしてどんどん気が滅入っていきます。

私の将棋でも、ごく最近重度のスランプに陥り、かなりしんどい思いをしました。

うまく克服できればよいですが、しんどさに耐え切れず、そこでやめてしまう人もいることでしょう。

そんなわけで、世の中には色々なスランプの克服法というものが出回っています。将棋でもそうで、ひたすら短手数の詰将棋を解きつづける、しばらく将棋から離れてみる、弱いソフトをフルボッコにしてやる、などネットをちょっと検索しただけでもいろいろなスランプ克服法が出てきます。

ただ、おそらく誰にでも有効な万能のスランプ克服法というものは存在しないと私は思います。

色々な人が色々なことを言ってますが、それらのほとんどは結局「自分はこれでスランプを脱した」という経験談の域を出ていません。誰かの経験が万人に有効というわけではないことは自明ですよね。

ただ、スランプを脱出しようと思ったならば、目指すべきところは、「いかにして自信・平常心を取り戻すか」に尽きると思います。

スランプに陥るのはメンタルな要因が大きいと思います。

うまくいかない→こんなはずはない→ムキになって続ける→(メンタルが乱れているのもあって)やっぱりうまくいかない→こんなはずはない→(くりかえし)→そして落ち込む

やればやるほどメンタルが乱れていくのでどんどん重症になっていく。こんなネガティブスパイラルがスランプの正体であるように思います。

であれば、いかにしてこのネガティブスパイラルを脱して平常心を取り戻すか、それこそがスランプ脱出の要諦になると思います。

平常心を取り戻す方法は人がそれまで経てきた経験や性格にもかなり左右されるもので、万能のスランプ克服法などないと私が思っているのもそれが理由です。

たとえば将棋なら、しばらく将棋から離れてみるという方法も語られていますが、私の場合コレはダメです。単に将棋から離れただけでは、できなくなったことがまたできるようになっているという確証がないため、しばらく離れて対局を再開しても、うまく勝てればいいですが、運悪く負けてしまうと「ああ、やっぱり駄目だ…」となってしまうからです。

ただ、これは何事においても確信がないと不安になる私の性格的なものです。なので私にとっては有効でないというだけで、いったん離れることで嫌な気分が完全にリセットされて、スランプを脱出できるという人もいるでしょう。私の場合は嫌な気分がリセットされるかわりに将棋から離れることによる棋力低下への不安が蓄積されるので、復帰戦で失敗すると再びネガティブスパイラルに戻ってしまうのが容易に想像できます。

「自信・平常心を取り戻す方法」は結局自分自身の性格やものの考え方を把握したうえで、いろいろ試してみるしかありません。

「己を知り、自信・平常心を取り戻す方法を確立する」。ややメタ気味ですが、あえて万能のスランプ克服法を挙げろと言われると、こうなるのかもしれません。

では、私はどうしたか。具体的な克服方法を並べてみます。ただ、これはあくまで「私にとって有効な方法」です。参考にはなるかもしれませんが、上述した通りの理由で、みなさんにとっても有効かどうかは保証の限りではありません。

(1) 「持ち時間の長い対局でじっくり考えて指すようにした」

特にスランプの時は気が立っているので、手拍子で指してしまって失敗することが多いです。こういう時に早指しをやったりすると、ミスを繰り返して泥沼にはまってしまいます。

なので、スランプの時は持ち時間を長めに設定して、1手1手納得できるまで考えることを意識してました。こうすると、たとえ負けたとしても、大きなミス無くそこそこ良い勝負になっていれば、自信回復につながります。

将棋倶楽部24だと長い持ち時間の対局はなかなか受けてもらえないのですが、81Dojoだと持ち時間30分秒読み60秒とかでも相手してくれる人が結構いるのでお勧めです。

将棋ウォーズや将棋クエストみたいな10分切れ負けとかは問題外です。

また、後述する対局数を制限するという意味でも、長い持ち時間の対局は有効でした。

(2) 「問題集系の勉強は避ける」

スランプでメンタルが弱っているときに問題集系の勉強(詰将棋、次の一手、必死問題など)をやると、うまく解けなかった時にさらにメンタルダメージを深める要因になります(「なんでこんな問題が解けないんだ!」って具合です)。

やるとしても、ごく簡単なものをスラスラ解いて爽快感を得るようにした方がよいでしょうね。

スランプを自覚してからは、定跡本や棋譜並べを勉強の中心に据え、日課となっている5手詰めも休止してました。

(3) 「1日の対局数を制限する」

「1日3局まで」とか「2連敗したらその日は終了」とか、その日の対局を打ち切る条件を決めて、鉄の意志でそれを守り抜きます。スランプ時の精神状態で負けが込んでしまうと、思わずヒートアップしてますます冷静さを失い、さらに負けが込んでさらにヒートアップ…の悪循環におちいって、加速度的に状態は悪化します。それを防ぐための安全弁として、こういったルールを設けるのは有効でした。

ただ、「鉄の意志で」と書きましたが、スランプでヒートアップしているときは、このルールを守るのにもそれなりに強い意志が必要になります。

今思えば、私が重度のスランプに陥ったのも、あまりにひどいポカ負けにヒートアップして、「3連敗したらその日は終了」という自分に課していたルールを破ったのが直接のきっかけだったと思います。

(4) 「無理に感想戦をしない」

これは感想戦がほとんどないネット将棋限定かもしれませんが、負け将棋を無理に振り返らない方がいいと思います。これは、一人感想戦も含みます。

そもそも、スランプ中の将棋は大体ひどいポカで形勢を損ねるので、振り返るまでもなく敗因が明らかなことが多いです。そんな将棋を無理に振り返って己のバカさ加減に落ち込むより、敗因だけ飲み込んでさっさと忘れてしまった方が精神衛生上よろしいです。

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