不惑オヤジ(と娘)の将棋な日々

アラフォー親父と小学生娘の悪戦苦闘の記録

本の通りにならなかったら

当ブログに「将棋 本の通りにならないとき」という検索ワードで到達している方がいたようです。

実は、まったく同じようなことを最近長女が口にしていました。「本を読んだって、実際は本の通りにならないじゃん」、と。言外に「だから定跡なんて勉強してもしょうがない」という言葉が含まれているのは明らかです。

長女が知っている定跡らしい定跡と言えば棒銀くらいなものなのですが、棒銀ひとつとっても、上級者相手だと初心者向けの本に書いてあるようにきれいに決まったりはしないものです。棒銀の攻め方に定跡があるように、棒銀を受ける側にも定跡というものがあって、上級者なら当然それを知っているからです。結果、単純な飛車先突破などできず、一度は繰り出した棒銀を引っ込めて別方面へ転用するか、棒銀をちらつかせて形を乱したことで満足しておくか、あるいは駒損覚悟で強引に正面突破を試みるか、そこは読みと大局観の勝負になっていきます。

初級者同士の将棋であっても、まず本の通りに進んだりはしません。ただし、棒銀を受ける側の初級者が本の通りに指してこないのは、得てして悪手である場合が多いものです。しかし、それを攻める側が正しく咎められないとチャンスを逃し、結局は紛れ将棋になってしまいます。

本ではすべての指し手に対する変化を記載していては、いくらページがあっても足りませんから、そこはある程度代表的な変化に絞って解説せざるを得ませんが、得てして初級者が躓くのはそういった代表的な変化ではなく、上級者からみると「なんでそんなところで…」という変化だったりします。そんな「予想外」の変化をすべて解説するような棋書は実現不可能でしょう。

なので、とくに初級者が定跡を学ぶ場合は、その戦法が掲げる基本方針というやつをきちんと押さえておかねばなりません。棒銀であれば、飛車・歩・銀の協力で飛車先を突破して竜を作るのが基本方針です。(上級者になると、単に飛車先を突破というよりは、攻めの銀を相手の守りの銀と交換する、という方がメインになるのですが、それは初級者には高度な話なので置いておきます)

基本方針を理解できていないと、相手に定跡を外された途端に、目指すところを見失ってしまい、いくら考えても次に何をすればいいのかが出てこない、ということになります。棒銀で言うなら、飛車先を数の力で突破するという基本方針が見えていないとちょっと守り駒を増やされただけで、[本のとおりにならなかった→どうしようどうしよう(オロオロ)]となるわけです。

基本方針が押さえられていれば、[本のとおりにならなかった→飛車先を突破するにはどうしよう?→ここが薄くなっているからここを攻めてみよう]などと応用を利かすことが可能になってきます。

…というところを長女に教えてやりたいのですが、なかなかうまく伝えられないのが最近の悩みです。

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