不惑オヤジ(と娘)の将棋な日々

アラフォー親父と小学生娘の悪戦苦闘の記録

[自戦譜]「接戦」とは何だろう

少し前まで、何かの投了図を見て、勝った側の玉も結構危ない状態に見えると「ああ、これは接戦だったんだなぁ」と認識していました。しかし、観戦記や感想戦の様子を見たりすると、私には接戦だった将棋に見えるのに、以外にも「大差」「完勝譜」みたいな論評が着くことがあって、違和感を覚えていたことがあります。

しかし、最近はなんとなくその当たりの感覚が理解できてきたような気がします。

それがなんとなく見えた自戦譜を今回はご紹介してみようかと。

将棋倶楽部24の対局で、後手が私です。

初手からの指し手
▲5六歩 △8四歩 ▲7六歩 △6二銀 ▲5八飛 △6四歩
▲5五歩 △6三銀 ▲4八玉 △4二玉 ▲3八玉 △3二玉
▲2八玉 △1四歩 ▲1六歩 △5二金右 ▲3八銀 △4二銀
▲7五歩 △8五歩 ▲5六飛 △4四歩 ▲7八金 △9四歩
▲6八銀 △4三銀 ▲5七銀 △3四歩 ▲7六飛 △4五歩
▲5六銀 △4四銀 ▲9六歩 △4二金上 ▲7七桂 △5四歩
(第1図)

2015-03-26a

先手が中飛車模様から三間に振り直してきました。第1図の局面では、△5五銀から素直に銀交換を強要しても一局だったと思いますが、後手の左金がせっかく玉とは反対の方へ行っているので、ここはあえて玉頭方面に勢力を張る方向で行こうかと△5四歩と突き出しました。これは▲同歩なら△同銀として二枚銀で中央を制圧しようという狙いです。本譜もその通りに進みました。

第1図からの指し手
▲同 歩    △同 銀    ▲6六歩    △5五歩    ▲6七銀    △6三金
▲7九角    △4三金    ▲8六歩
(第2図)

2015-03-26c

この▲8六歩がうまい手で、△同歩に▲8五歩で、次に▲8六飛から8筋を圧迫する筋が受けにくくなりました。したがって、ここで8筋方面は放棄し、より敵玉に近い中央方面の位から戦線拡大を図りました。これが、それなりにうまく行った。

第2図からの指し手
△同 歩    ▲8五歩    △3五銀    ▲8六飛    △4六歩    ▲同 歩    
△4五歩    ▲同 歩    △同 銀    ▲8四歩    △4六歩    ▲8三歩成  
△4二飛    ▲7二と    △同 飛    ▲8一飛成  △4二飛    ▲9一龍    
△5六銀    ▲同 銀    △同 歩    ▲6七金    △5三金左  ▲6五歩
△4七銀    
(第3図)

2015-03-26e

この△4七銀は第一感では△4七歩成だったんですが、それだと▲同銀△同飛成となったときに、▲4八香が見えて嫌だった。△6七竜と金は取れますが、後手玉の小ビンに香車が突き刺さった状態で手番を渡すことになるので怖すぎます。そこで、多少重めでも△4七銀とカチ込んで、いよいよ最終決戦です。

第3図からの指し手
▲4八歩    △3八銀成  ▲同 金    △4九銀    ▲4五香    △同 飛    
▲5六金    △3八銀成  ▲同 玉    △4二飛    ▲5五歩    △4七金    
▲同 歩    △同歩成    ▲2八玉    △4六と    ▲4四歩    △5六と    
▲4三銀    △同 金    ▲5二銀    △4四金    ▲5四桂    △5二飛    
▲4一銀    △3三玉    ▲5二銀成  △5四金寄  ▲4三金    △2四玉    
▲1七桂    
(第4図)

2015-03-26f

うまい手順で飛車を剥がされ、狭い2筋方面へ追い詰められた第4図。この▲1七桂に対して、私は時間を使って十分な読みを入れ、後手玉に即詰みは無いと判断、△4七と と入り込みました。

第4図からの指し手
△4七と
(第5図)

2015-03-26g

何気ないと金入りに見えますが、これは△3九銀からの詰めろです。先手もそれに気づいていたのでしょう。▲3五角の強襲から無理矢理詰ましにかかりますが、かわしきって…

第5図からの指し手
▲3五角    △同 歩    ▲2五銀    △1三玉    ▲1四銀    △同 玉
▲1五飛    △2四玉    ▲2五飛    △3四玉    ▲4四金    △同 金
▲2三飛成  △同 玉    ▲2五桂    △3九角    
(第6図)

2015-03-26h

この△3九角でトドメを刺しました。

5図から6図の間、後手玉もかなり際どくかわし続けていて、結果接戦に見えるかもしれませんが…

私は第5図の時点ですでに後手玉が詰まないことを読み切っており、また、その際先手も飛車一枚ではあまり効果的な受けが無いことも見込んでいました。で、実際その通りになって後手玉は捕まらなかった、先手玉は詰んだ。

言ってみれば、第5図以降の展開はすべて私の想定の範囲内だったと言えます。

つまり、第5図以降、私は自分の想定通りに勝ったのであり、私の予定通りの結末となったわけです。これは、仮に投了図が1手違いになっていたとしても、それは接戦とは言わないんじゃないかと。なぜなら、「私が読んでいたとおりの展開をたどり」「私の想定通り」に1手違いで詰んだからです。後手の私の思惑通りの結果である以上、これは接戦ではなく「完勝だ」「大差だ」、と呼ばれることになるのかもしれません。少なくともこういうケースでは「接戦」は違うんじゃないかと。

正しいかどうかはわからんのですが、漠然とそんなことを考えていました。

以下、棋譜です。

先手: 相手
後手: 私

▲5六歩    △8四歩    ▲7六歩    △6二銀    ▲5八飛    △6四歩
▲5五歩    △6三銀    ▲4八玉    △4二玉    ▲3八玉    △3二玉
▲2八玉    △1四歩    ▲1六歩    △5二金右  ▲3八銀    △4二銀
▲7五歩    △8五歩    ▲5六飛    △4四歩    ▲7八金    △9四歩
▲6八銀    △4三銀    ▲5七銀    △3四歩    ▲7六飛    △4五歩
▲5六銀    △4四銀    ▲9六歩    △4二金上  ▲7七桂    △5四歩
▲同 歩    △同 銀    ▲6六歩    △5五歩    ▲6七銀    △6三金
▲7九角    △4三金    ▲8六歩    △同 歩    ▲8五歩    △3五銀
▲8六飛    △4六歩    ▲同 歩    △4五歩    ▲同 歩    △同 銀
▲8四歩    △4六歩    ▲8三歩成  △4二飛    ▲7二と    △同 飛
▲8一飛成  △4二飛    ▲9一龍    △5六銀    ▲同 銀    △同 歩
▲6七金    △5三金左  ▲6五歩    △4七銀    ▲4八歩    △3八銀成
▲同 金    △4九銀    ▲4五香    △同 飛    ▲5六金    △3八銀成
▲同 玉    △4二飛    ▲5五歩    △4七金    ▲同 歩    △同歩成
▲2八玉    △4六と    ▲4四歩    △5六と    ▲4三銀    △同 金
▲5二銀    △4四金    ▲5四桂    △5二飛    ▲4一銀    △3三玉
▲5二銀成  △5四金寄  ▲4三金    △2四玉    ▲1七桂    △4七と
▲3五角    △同 歩    ▲2五銀    △1三玉    ▲1四銀    △同 玉
▲1五飛    △2四玉    ▲2五飛    △3四玉    ▲4四金    △同 金
▲2三飛成  △同 玉    ▲2五桂    △3九角    ▲同 玉    △3八金
120手で後手勝ち
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