不惑オヤジ(と娘)の将棋な日々

アラフォー親父と小学生娘の悪戦苦闘の記録

カスパロフ氏はもっと賞賛されるべき

ちまたではチェスの元世界王者ガルリ・カスパロフ氏が羽生善治名人とチェスで対局し、貫禄の二連勝を飾ったというニュースが話題になってますね。

私はチェスは基本的なルールを知っているくらいですが、このカスパロフ氏のチャレンジ精神というかサービス精神というか、たいしたものだと思います。本当に、頭が下がる思いです。

羽生名人はチェスの国内ラインキング1位という、もはや単なる趣味の域を超越した領域に来ていますが、それでもカスパロフ氏にとっては圧倒的に格下の相手です。

負けたところで失うものなど無い羽生名人に対し、「勝って当たり前」な立場にあるカスパロフ氏が敗れれば様々なものを失うリスクを負っていたはずです。本人も語っていましたが、緊張感たるや並大抵ものもではなかったでしょう。格下とはいえ、相手は「ジャパニーズ・チェス」で頂点に君臨する人物。不気味なものがあったはずです。事前に羽生名人の棋譜をわざわざ研究してきたあたりに、その辺の心理が現れていると思います。

思えば、IBMのチェスコンピュータ「ディープブルー」との対戦もそうでした。カスパロフ氏のみがリスクを背負って挑んだこの対局に実際カスパロフ氏は敗れ、有形無形の様々なものを失ったはずです。

それでも、このディープブルーとの対局によって、カスパロフ氏はチェス界に大きな話題を提供しました。チェスに興味など無い私にも、コンピューターがチャンピオンを打ち負かしたというニュースは強烈なインパクトをもたらしましたから。

今回も、あえて多大なるリスクを背負ってでも羽生名人と対局することにより、日本人に多大なる話題性とともに、チェスというゲームを強烈に印象づけたに違いありません。カスパロフ氏の意図が、日本へのチェスの普及にあるならば、十分すぎるほどの成果を上げたんじゃないですかね。

あれから幾年かが過ぎ、チェスより遙かに複雑なゲーム性を持つとされる将棋でも、今やコンピューターが人間を追い抜こうとしています。

コンピューターとプロ棋士の対局については賛否あることは承知していますが、チェスの頂点に立つ者でありながら、逃げずにコンピューターと真っ向勝負したカスパロフ氏に比べ、コンピューターとの対局を極力回避しようとしている(ように見える)将棋のトップ棋士達。

もちろん、ディープブルーと戦ったカスパロフ氏同様、プロ棋士は一方的にリスクを背負うわけですから、安易に「コンピューターから逃げるな!」などと言うことはできませし、そんなつもりもありません。

むしろ、カスパロフ氏の人並み外れたチャレンジ精神とサービス精神を、我々はもっともっと賞賛すべきだと思うのです。

(2014/12/01) 誤字二カ所を訂正しました。

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