不惑オヤジ(と娘)の将棋な日々

アラフォー親父と小学生娘の悪戦苦闘の記録

棒銀か四間飛車か

将棋入門者に対して最初に教える戦法と言えば、もっともメジャーなのはやはり「棒銀戦法」で異論はないでしょうが、一方で「四間飛車(旧来の角道を止めるタイプ)こそ最適」という意見もありますよね。

その主な理由は「玉の囲いまで含めて(これ重要)駒組みをワンセットで覚えられる」というものです。

確かに、特に原始棒銀は居玉のまま数に頼んだ力任せの攻め将棋になりがちなので、玉を囲わずに攻めるという悪いクセがつく可能性があります。私は今も角交換の将棋でほぼ棒銀を採用するのですが(それしか知らないとも言う)、やはり玉の囲いもそこそこに戦いに突入することが多いです。

なので、四間飛車推奨派の意見もわかるのですが…四間飛車って本来、相手の攻めを呼び込んでカウンターを狙う戦い方じゃないですか。これって入門者にはかなり高いハードルじゃないのか? と思っちゃったりするわけです。

そういう思いから私は四間飛車派の意見は採用せず、棒銀から娘に教えていました。

が、最近ふと思い出したことがあります。

自慢するわけではありませんが、小学生時代の私は、将棋においてクラスでは敵なしでした。なので自分の実力に自信を持っていたのですが、井の中のなんとやらというやつで、中学に入って友人関係が一新されると、どうしても勝てない強敵が現れます。毎回、かなり一方的に負かされ続け、とうとう最後まで一度も勝てなかったと思います。

今思いだすと、彼の戦法は四間飛車から棒銀のように銀を繰り出して自分からガンガン攻めるというかなり型破りなものでした。間違いなく本人オリジナルか、あるいは知人から伝授されたものでしょう。そんな将棋でも、彼は中学時代無敵の存在で、私はずっと彼の後塵を拝するばかりでした。

あまり難しいことを考えなくても、入門・初心者の間は四間飛車の駒組みから強引に攻めてみる、みたいな戦い方でもいいのかもしれません。それで行き詰まれば、それは次へステップアップする時期が訪れたと考えればいいんじゃないかと。

きっと難しく考えすぎなんでしょうね、私は。

とまあ、ここまで書いておいてなんですが、それでも私は娘には棒銀から教えます。なぜなら私自身振り飛車を指さないので、四間飛車の構えからどう攻めるのか、そんな定跡にも無い型破りな戦法を正しく教えられる自信が無いからです。

もう少し将棋というものがわかるようになってから、「こういうものもある」という感じで振り飛車戦法の存在を教えてあげられればいいのかな、と思ってます。あとは本人が自分でどっちかを選べばいいでしょう。

ちなみに、中学時代に無敵だったその彼とは今でも年に一度か二度顔を合わせては酒を飲む間柄ですが、高校に入ってから今に至るまで、将棋は全く指さなくなったとか。私が娘に将棋を教えているという話を、興味深そうに聞いてくれました。

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棒銀か四間飛車か」への4件のフィードバック

  1. ふざい 2014年9月9日 22:40

    こんばんは、ふざいです。
    うちの息子は端角中飛車オンリーです。
    四間飛車も棒銀も教えているのですが、結局一手目は▲5八飛になります。
    その後▲9六歩→▲9七角としますが、角頭から攻められてボロボロと負けています。
    受け方も教えていますが、どうも思い出せないようです。

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  2. yamakaz 2014年9月10日 19:15

    ふざいさんこんばんは。
    子供は基本、攻めが好きですよね。端角中飛車とか、まさに玉頭急襲で勢いがありますし、子供受けはいいのかもしれません。
    うちの娘も時々△8五歩に▲7八金を忘れて、よく角頭を食い破られます。教える方としてはなかなかもどかしいものです。

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  3. hamuya 2014年9月22日 19:59

    はじめまして
    初心者への定跡についてコメントさせて頂きます。
    1. さて、初心者に将棋の基本定石を教える場合は、2枚落ちだと思います。平手定石を教える必要は無いとも思っています。プロ棋士でも正解の出せない平手将棋の定跡を教えても理解できないと考えるからです。私は無線屋ですが、初級者に屋根の上にあるTVアンテナの働きを説明しても理解できません。アルミパイプと鉄の支柱で出来ている事は、外見から分かりますが、なぜ電波受信が出き、多数局を一本のアンテナで受信できるかは理解出来ません。基本であるオームの法則から始まり電磁誘導等の基礎的な知識が理解できてからアルミパイプの不思議な働きを説明すると理解してくれます。(電子工学は積み重ねの学問と言いますが、将棋も類推できそうです)
    2. 私自身、定跡書もなく将棋世界が数冊あるだけで平手定跡を知りませんが、2枚落定跡の一部は知っています。下手が角道をあけ、4筋の歩を突く事を教えられた時はショックを受けました。何も教わらずに、この歩が突ければ初段クラスの実力があると称される素晴らしい一手です。更に4五歩、3五歩と突くことで角の睨みで上手の左金銀及び桂の動きを制することも学べます(位の力)。王の囲いは蟹囲いで、居玉を避ける習慣も身に付きます。定跡の中で2枚落ちの定跡ほど完成度が高く、あらゆる基本事項が含まれている定跡は他に無いのでは思える程です(知識不足もありますが(笑))。
    3. 将棋の盤には4つの星がありますが、意識している方は少ないと思います。囲碁を学んでこの星を重視するように成りました。囲碁は星の意味を重視し、よく説明してくれますが、将棋では教えないと思えます。2枚落定跡はこの星が重要であることを暗示しています。
    4. 攻め駒は、飛車、角、銀、桂、香、歩と教えられましたが、香車以外の駒が敵陣の急所へ集中できる点は、星の箇所なのです。飛車落ち定跡や平手定跡でも矢倉崩しが有ったと記憶しています。端攻や歩の使い方は上手が見せることで自然に学べます。2枚落ちの効用は上手にもあり、上手は負けない粘りで忍耐力が身に付きます。更に、感情の制御を習得する訓練になるとも思います。感情のコントロールは、自覚と訓練で習得できる技術であることを仕事で学びましたが、アニメ「ヒカルの碁」の中でも同じ事を言っていました。

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  4. yamakaz 2014年9月22日 22:53

    hamuyaさん
    コメントありがとうございます。

    二枚落ち定跡の完成度の高さはプロの先生方も絶賛しているものですから、確かなものなのでしょうね。
    確かに、たとえばその初心者が大人であれば、二枚落ち定跡から教えるというのも、大いにありかもしれません。

    ただ、私が教えている娘は小学一年生です。
    まだ周囲に棋友はいませんが、今後友達と指すような機会になったときは基本平手でしょう。
    そのときに、すぐに使えるような知識をあげないと多分興味が続きません。勝てませんから。こういうゲームでは、たまにでもいいから勝てないと子供は興味が続きませんから。
    二枚落ちで学んだ知識を平手に応用できるようになるころには将棋への興味を失っている…というのが一番怖いパターンです。

    そんなわけで、今娘と指すときは、アドバイスを与えながら勝ちへ導く平手の「指導将棋」か、あるいは真剣勝負の上手十枚落ちのどちらか、というスタイルを取ってます。(どっちを選ぶかは娘任せ)

    ほんと、他人に教えるというのは面白くも難しいです。

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