不惑オヤジ(と娘)の将棋な日々

アラフォー親父と小学生娘の悪戦苦闘の記録

[NHK杯]熊坂学五段vs香川愛生女流王将

昨日のNHK杯は、年の一度の女流登場、しかも相手が熊坂学五段ということで、個人的に密かに注目していた一局でした。

なぜ熊坂五段だと注目なのか。司会の清水さんも解説の中村修九段も触れていませんでしたが、熊坂五段は今年がフリークラス転落十年目で、今年度中にフリークラスを抜けられないと規定により強制的に引退となってしまうのです。

そんな、崖っぷちに立たされている引退瀬戸際の棋士と、女流でも勢いのあるタイトルホルダーの対決ということで、これは現状および今後の女流棋界の位置づけを占う意味でも興味深い一戦だったのです。

大変失礼ながら、出場者の顔ぶれの中ではお世辞にも有力候補とは言えない二人の対局。将棋の内容は正直あまり期待してなかったんですが、どうしてどうして、一時たりとも目の離せない見応え満点の将棋でした。

私は日曜日の日中は体が昼寝を要求するバイオリズムになっていて、NHK杯を見ていると眠気に襲われることも多いのですが、昨日は熱戦に最初から最後まで目が冴えまくりでした。いえ、決して香川女流王将のフトモモに目を奪われていたわけではありませんよ(^^;

戦型は、香川女流の石田流に対し、熊坂五段が天守閣美濃に構える対抗形に。

2014-08-04a

このあたり、香川女流がうまく駒を捌いて優位に立ったようにも見えたのですが…実際は熊坂五段の手のひらの上で転がされていただけなのかもしれません。

解説の中村九段をもうならせる受けの妙手を放つなど、追い詰められているように見えながら決定打は許さない熊坂五段。このあたりは非常に見応えのある攻防でした。

2014-08-04b

シビれたのはこの場面。一見追い詰められた熊坂五段が、一瞬握った手番で先手の3九の金を取りこんだ場面。「詰ませられるものなら詰ませてみろ!ただし、詰め損なったらそっちが死ぬぞ!」という手ですね。

香川女流も必死に熊坂玉を追うも、あと一歩足りず…攻めが切れたところで逆襲を食らい、無念の投了。

最初から最後まで目の離せない濃ゆ~い将棋でした。個人的には森下卓九段vs広瀬章人八段戦と並んで1回戦のベストバウトです。

ただ、勢いのある若手タイトルホルダーですら、引退間際のフリークラス棋士に勝てない。しかも、ある意味香川女流の土俵とも言える早指し戦でこれです。これが現状の女流棋界の厳しい現実なのでしょうね。

逆に正規の棋士の意地を見せた熊坂五段は、お見事でした。なんとなく応援したくなりました。2回戦も頑張っていただきたいものです。

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